最近、忙しくて投稿出来ませんでした(泣)
是非最後までお付き合い下さい。
カチャ。理事長室の鍵が閉まる。
「小町って仁琴だったの?!」
何も言わずに仁琴は頷く。
「なんで急に小町で学校に来たんですか?」
ー何でって言われてもな…。ーそんな小町の考えを読み取ったのか天晴が代わりに答える。
「俺が無理やりしたからだ。何か文句でも?」
天晴は学校バージョンだ。凄い殺気を出している。
「いいえ。文句などありません。」
天晴の殺気に負けて優は思わず3歩ほど後ろへ下がる。その様子にハマったようで急に月が笑い出した。優はサッと後ろを振り向き月を睨む。その空気はとても気まづいものだった。見かねた仁琴はその小さな口を開いた。
「それより勝手に理事長室に入っていいのか?」
「うん!だって僕の叔父さんってこの学校の理事長だもん♡」
ーこいつ、怪盗のくせに親戚が理事長?ー仁琴は思った。
「話戻しますが、逆に何故今まで地味にしてきたんですか?」
この言葉でまた空気が戻ってしまった。
「そんなんも分からないのか?」
天晴は逆に何故分からないのか不思議という言い方で問いかけ直す。
「えっ?!」
優は少しも分からない。勿論仁琴本人も。その時、
「あっ、僕分かった~♡」
と後ろにいた月が急に大声でいう。仁琴はその声がする前にわかっていたかのように耳を塞ぐ。
「仁琴、凄い可愛いいからモテる!それで他の女子が嫉妬していじめられるかもだからだ!あと、可愛すぎて変な男にストーカーされるかもだから!」
月は凄い自信満々だ。でもこの冷血な天晴がそんな馬鹿げたことを考えてるとは優には思えなかった。
「あぁ。そうだ。月、お前の言う通りだ。」
その瞬間仁琴は思わず身震いし、優は呆気にとられている。月は喜ぶ。
「仁琴は本当に可愛い♡髪とかもサラサラ!」
月はいつもならこんな事サラッと言えるが、仁琴の前では真っ赤だ。でも心から月は可愛いと思っていた。すると天晴の表情がみるみる変わって笑顔が見えてくる。
「やろ!わいの仁琴っちはめっちゃ可愛ええんや!少し入った天然がまたさらにいいねんや!ほんま天使や!」
この変わり方には優も月も驚きだ。仁琴はいつもの事だからと気にしない。
「でな、仁琴は……………………………………………………」
「そうなの?仁琴可愛い♡ 」
それから天晴と月は仁琴について語り始め、30分は語っていた。その間に理事長室の隣の第2理事長室に移動した。
「すみません。」
真っ先に仁琴は謝る。
「いや、少し驚いたけれど仁琴さんが謝る必要はありませんよ。」
「敬語やめろ。あと、さん付けも。なんか詰まる。」
仁琴は今までより少し表情を緩める。
「えっ、えと、仁琴。」
優は少し頬を赤らめおどおどしながらいう。その様子が仁琴には子羊に見えたようで思わず声を上げて笑った。
「人前で笑ったの天晴以外で初めてだ。」
仁琴は子供のような無邪気な笑顔を浮かべている。優はだんだん顔が真っ赤に染まっていく。優はこの時人生初めて病にかかってしまった。
恋の病というものに。
ありがとうございました❀.(*´▽`*)❀.
最後の優の恋病気……これからどうなるか?!
これからもよろしくお願い致します!