月明かりで出来たシルエット   作:有栖川アリス

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( ゚▽゚)/コンニチハ。 アリスです。
今回は仁琴の密着学校生活~!!です。
是非最後までお付き合い下さい。


仁琴が突然、真面目ちゃんの変装をやめて、素で学校え行くと二人だけが仁琴と気づいた。

4:30 ここは香由月家の離れ。

仁琴は目覚まし無しなのにぴったり目を覚ます。

サッと布団を押し入れの2段目にしまい、ジャージに着替える。サァーと部屋の障子が開き、仁琴はその障子の方を見る。そのスキを狙ったように押し入れの1段目から男が出てきて仁琴を後ろから殴ろうとする。それを仁琴は瞬時に避け、蹴りをいれる。

「仁琴っち、さすがやな。油断もスキもあらへん。完璧や。俺の方が修行歴、長いはずなんに…。」

「お前がいるのは起きてすぐ分かった、天晴。仁琴っちはやめろと言ってるだろ。お前、学校とキャラ変えすぎだ。関西弁チャラ男。」

天晴は学校でのキャラと全然違う。(仁琴も。)

 

その後、二人は3km、ランニングをしに出かけるが、なんと仁琴は2分、天晴は2.5分で帰ってきた。それから二人は朝食を食べる。その朝食は仁琴が作った。家にはたくさんの使用人がいるが、仁琴はきちんと自分と天晴の分を作る。まぁ誰とも顔を合わせたくないだけだと思うが…。仁琴は朝食の片付けを済ませ、セーラーの襟に青ラインと星がはいっており、星のボタンにシルク生地のおしゃれな制服に着替える。そして天晴に三つ編みのウイッグをつけてもらい、黒のカラーコンタクトをつけ、眼鏡をかけて完成!

「なんで仁琴っちは地味にしてるん?仁琴っちほんま可愛ええのに。」

「私は忍者とバレぬようにしているだけだ。それに私の髪は薄くシャモアかかっている。変だろ?」

「話し方と髪型かえたらバレへんよ?シャモア可愛ええ!小町はおろしてるけ、前髪わけて、ポニテにしたらめっちゃ可愛ええで!」

天晴は仁琴の意見を聞かずウイッグをとってポニーテールにし始めた。

ーいまの天晴になにを言っても無駄だな。ー

2分後

「ほら、出来たで!やっぱめっちゃ可愛ええ!!!天使やー!」

ー私の何処が可愛いんだ?私は可愛くないのに。ー

鏡を見た仁琴は、思う。

「は?おい、顔見えてる。」

「ええって!」

「ふーん。でもコンタクトまで外して大丈夫か?目にも桃色がかかっているぞ。」

「可愛ええけよか!」天晴は仁琴の可愛さに夢中で適当な返事だ。

「あと、話し方変えるって私は誰とも話す気ない。」

「俺以外と話さんで!だって俺、俺な、ずっと仁琴っちの事が…」

「あっ、もう時間だ。行くぞ。」

話に聞く耳も持たず仁琴は玄関へ向かう。急いで天晴は眼鏡をかけて追いかけ行く。

 

7:15

途中の電車の中では仁琴達の事をチロチロ見てくる人が多かった。 それを不思議に思った仁琴は小声で天晴に聞く。

『なんで皆ジロジロ見てくるんだ?私、変か?』

『仁琴っちは変じゃあらへん!可愛すぎるから皆見とれてはるんや!』

ーほんま仁琴っちって鈍いな~。そんなとこが可愛ええんやけど 笑ー

 

7:40

学校の校門を通ろうとすると、風紀委員がいた。だが、髪を染めていないか疑われる心配はない。この高校は普通の高校と少し違うのだ。仁琴達が通う学校は私立美鈴羽学園。超セレブ高で、偏差値75。いわゆるエリート学園。校則なし、凄いおしゃれな制服。校舎は広く、いつも綺麗。廊下の床は大理石だ。一方、その隣にひっそり建っているのは私立美鈴羽高校。普通の高校で、校則が厳しく、色々な委員会に入らないといけない。二つの高校は同じ門。立っているのは高校の風紀委員(学園に風紀委員はない)だから大丈夫だ。でも学園で髪の色が違う人は仁琴を入れて4人しかいない。

シャモアがかかった仁琴、グリーン·ヘイズがかかった月、ライト·クリームがかかった優、テラ·ローザがかかった天晴。つまり、怪盗&忍者4人だけ。この4人の髪は満月に照らされると美しく輝く。先祖代々そのような色なのだ。

 

仁琴は廊下が廊下を歩いていると、誰かが話しかけてきた。

「ねー、君転校生?マジ可愛いね!付き合わない?」

そう言ってきたのは昨日まで仁琴を馬鹿にしていた時代遅れのチャラ男さんだ。今まで通り仁琴は無視をすると、仁琴の肩を掴んできた。

「転校生のくせに無視とか調子乗りすぎー。」そんなこと言われても転校生じゃないからな…と仁琴は思った。無視もいつものことじゃんと思ったが触られたことにイラつき、相手を蹴ろうと構えた時にチャラ男さんが声をあげた。

「痛たっー。何すんだよ!」

ーいや、私はまだ何もしていないが。ー

仁琴は思った。でもそれは仁琴に言ったことでは無かった。チャラ男さんの肩をみると、優がぐっと掴んでいた。そして優は恐ろしい笑顔で言った。

「レディに触るのはマナー違反だよ。あと、転校生じゃなくて寿 仁琴ちゃんだから。可愛くなったからって急に構うなんてダメだから。」

周りがザワつく。

「あとね、仁琴ちゃんは僕のだからっ、皆触らないでっ…ダメっ?」

可愛い顔で皆に言う、月。そして優と月は仁琴と天晴を連れて、理事長室に入り、鍵をかけた…。




最後までありがとうございました❀.(*´▽`*)❀
今回は長くなりすぎたのでここで終わりにさせていただきます。
次回もよろしくお願い致します!

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