今回は… 月の密着学校生活~!! です。
是非最後までお付き合い下さい。
チリチリ。目覚ましが一台鳴る。その一秒後…
ヂリヂリ。チリッチリッ。コケコッコー。ヂリリリッ。
部屋中の目覚ましが鳴り響く。それを月は器用に消していく。全部消し終わったら1階からドンドンと音がする。そしてその音はどんどん大きくなっていく。ドンッという大きな音がして部屋のドアが開く。
「るーかー!!いつまで寝てるの?」とドアの所に立った優が言う。それから1秒後サッと月は優を避けて急いで1階に降り、朝食を食べ、歯を磨き、制服に着替えて、また2階に上がって優の前に座る。
「よし!今日は最速3分!」
「やったー!優が怒るからその前に全部できたー!」
「じゃあ学校行こうか。」
そして月と優は学校に行く。電車でも女子がチラチラ見てくる。駅から学校まで歩いていても声をかけられる。
学校の廊下では女子からの黄色い歓声と男子からの尊敬の眼差し。教室では先生と生徒から眺められる。これが月と優の普通の学校生活だ。
月は授業中、先生に当てられると、分かるのに面倒くさいからということで、先生にわかんないおいう顔で上目で先生を見る。すると先生は他の子を当てる。その都度後ろの席の優から頭をポカッと叩かれる。そんな優を見て女子は授業中なのにキャーと叫んでいる。
休み時間は王子ー!と叫ばれている。
(ちなみに王子とは優。そして月はルカっち。)
でも二人は気づいていた。ただ二人だけこの学校で優と月に興味がない人物がいるということを。何度アピールしても、月と優のことなんて眼中にも、入れていない。話しかけてもシカトされる。物を拾って届けても頭を下げられるだけ。その2人とは…
1人目は、一年生で同じクラスの寿 仁琴。
頭も良くて、運動神経もいい。眼鏡をかけていて、ロングヘアーの髪はいつもボサボサ。少し長めの前髪で顔を隠しているように思える。地味で男女にからかわれるが、相手にしない。天晴を除いて誰とも目を合わせないし、声も聞いたことがない。
2人目は、二年生の上杉 天晴。
仁琴同様頭も良くて、運動神経もいい。眼鏡で、結構カッコイイ。女子の一部からは眼鏡王子と呼ばれている。天晴の声を聞いたことがある人も目を合わせたことがある人も仁琴を除いては誰もいない。
この2人は授業中以外はずっと一緒だ。部活にも入っておらず 、皆と一線置いている感じもする。
月は意地でもこの2人と話してやると思っている。だが、本当は仁琴とは月も優も話したことがあるのだ。だって仁琴は香由月 小町だから。
それをまだ二人は知らない…。
ありがとうございました❀.(*´▽`*)❀.
今回は月と優の学校生活に仁琴と天晴との接点を加えてみました。これからもよろしくお願い致します!