月明かりで出来たシルエット   作:有栖川アリス

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こんにちは(๑´ڡ`๑) 有栖川アリスです。

今回は怪盗ムーンと香由月小町の出会いを書きたいと思います!上手く書けないですが宜しければごらんください。


怪盗ムーンと香由月小町の出会い
怪盗ムーンの初めての正座はお披露目会だった。


今日は仁琴のお披露目会。お披露目会といっても大きな和室で関係者だけが集まる飲み会のようなもの。来ても30人くらいだろう。皆そこまで仁琴に興味がある訳でもない。ただ久しぶりの仲間との飲み会を楽しんだりしているだけだろう。

「えー、この度は香由月家62代目お披露目会にご出席頂き、心より感謝申し上げます。えーこの香由月家はーーーー」毎年同じような内容をズラズラダラダラと聞かされる。こんなにいるか?ってくらい長ーい。三十分は聞かされた。途中からは皆聞いておらず、ボーっとしていた。だが、ただ1人最後まで真剣に聞いていた青年がいた。それは鈴花端家62代目の怪盗ムーン(須久里月)だ。こんな美少年いたっけ?と周りがざわめく。話が終わると、月は優の所へ行く。「ゆっ、優。」今にも消えそうな声で月は言う。「どっ、どうしたの?」「もう、僕ダメかもしれない(泣)」半泣きでいうものだからよっぽどの事があったのかと思い、優の顔は真っ青になる。「ぼっ、僕…」ゴクリ。優は息を呑む。

「人生で初めて足が痺れたよー。いたーい!!助けて(泣)」優の心配を見事に裏切り、ただ足が痛いだけだった。そりゃあ月は1人だけ正座をしていたから、痺れるだろう。それに月はいつもテーブルと椅子。正座も生まれて初めてだった。でも優には関係ない。プチッ!はい、切れました。「月ー!」優はいつもより控えめに怒った。顔はいつもの何倍も怒っている。「いたーい!!」ぐすっ。月は優が怒ると大体まずは上目遣いをする。「月、僕がマッサージをしてあげるから大人しくしててね!」月の足を優しくマッサージする。でもだんだん力が強くなっていく。優の顔は怒っている。「痛いって。優、ごめんなさい~」優は構わず強めのマッサージ。「おいおい、優。そろそろ止めてやれ笑笑 ホント優は月が好きだな笑笑」そう言って仲裁に入ってきたのは月の父親の友達の鈴木川 海竜。彼はコンピュータを得意としていて、よく最先端技術で月達を助けてくれる。「僕は月の教育係をしてるだけです!」好きすぎるという所にカチンときたのか優はムキになって言う。「はいはい。月、足痛てぇーか?」「あっ、治ったよ!優、ありがとう!」あの強く痛いマッサージでよくなるって…この時、優と海竜は思った。

「で、なんでここに海竜さんがいるの?」「俺は毎年来てんの。月達は?今まで来たことねぇーだろ!なんかあったか?」月はどう説明しようか分からなくなったようで優に救いの眼差しを送る。「言ってなかったんですが、実は鈴花端家62代目の怪盗ムーンって月のことなんです。」代わりに優が答える。「へー」もっと驚くかな?と思ってたが意外に驚かなかった。「そんくらい知ってるぞ。だいたいの人知ってっから!」これはビックリ!まさかの優も知らなかったなんて!

 

「いよいよ62代目忍者、寿 のお披露目です!」始まって一時間後にようやく主役かよ!誰もがそう思った。ドキドキ。小町とはどんな人物なのか。みな、まだ知らない。




ありがとうございました!今回は月中心に書いてみました。

~人物~
鈴木川 海竜(すずきかわ かいり)38 3月13日 魚座
A型 175cm 月の父親の友達。コンピュータのプロ。

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