投稿遅れてすみません。その上、今回は内容が激薄です!本当にすみません!!!!
是非最後までお付き合い下さい。
優と仁琴は今、走っている。と言っても速すぎて目には見えない。
「仁琴、本当にあの人が香由月当主なの?」
優は不安げに聞く。
「嗚呼。普段は姉2人に頭が上がらないヘタレだが、忍者の時は凄くカッコイイ。昔、天晴と父の仕事現場に行ったことがあって、その時初めて自分の父親を見た。まぁ昔は一緒に暮らしていたが、赤ん坊の時で顔も覚えていなかった。俊敏な動きとしなやかな身のこなし。あの日から父は私の目標であり、最大のライバルとなった。だが……あのヘタレぶりには驚いたな……。」
仁琴はそう言って苦笑いをした。本人は気づいてないだろうが家族や天晴の話をしている時の仁琴はどこか嬉しそうだ。
そんなことを言ったり言わなかったりしているうちに仁琴の家についた。
「今から本宅に行くから着替えよう。天晴ので大丈夫だろう。はい。」
そう言って仁琴は立派な着物を優に渡したが、優は困ったような顔で言った。
「着物……着たことないんだよね……。」
すると仁琴は少し驚きながらも着付けを手伝い、それが終わると手際よく仁琴も着物に着替えた。
「す、凄い。初めて着た。」
ライト.クリームのかかった優の髪に良く似合う白の生地に金や黒で花の模様が刺繍されていて、袖には龍のような動物が描かれている。羽織は紺色でこれが着物の白を1層際立てている。
「流石だ。よく似合っている。」
そう言う仁琴も控えめな藍色の生地に幾つもの桜の木が刺繍されており、お団子にした髪には桜の簪が刺さっていて、仁琴の顔の白さと小さな顔の輪郭が強調されている。
「本宅には1度しか行ったことがないが、何度も忍び込んでいるから勝手は分かっている。安心しろ。」
さらりと爆弾発言をした仁琴だが、涼しそうな顔で本宅に向かった。
「でかっ……。」
離であれだけの大きさなのだから本宅が相当な大きさなのはわかってはいたが、想像以上だった。決して絢爛豪華という訳では無いが、どこか煌びやかな雰囲気が出ていて思わず引き込まれた。
仁琴は着物のまま柵を超えて家の敷地内に入ったので、優も少し迷ったが、仁琴の後を着いていった。
「ねぇ、仁琴?門から入らないの?」
とうとう耐えきれず、優は広い庭を歩きながら聞いた。
「だっていつも不法侵入だったから門からの入り方知らない。」
さらりと仁琴は言ったが、自宅に不法侵入するとは…と優はなんとも言えない気持ちだった。
「着いたぞ。」
優が謎の気持ちとは知らない仁琴が言った。着いたぞとは言ったが、そこは玄関ではない。
「まさかこの窓から入るの?!」
「当たり前だろ。」
仁琴は針金を使って器用に外から窓の鍵を開けた。外から開けれるのは世界でも仁琴だけだろうと優は確信した。
「完全に不法侵入だよね…。」
優は思わず言ってしまったが、仁琴は涼しい顔をして長い廊下を歩き始めた。
そしてある部屋の前で止まり、着座したので優も仁琴に習って着座する。
「失礼致します。」
そう言って仁琴は慣れた手つきで障子を開け、美しい姿勢のまま、部屋に入っていった。優は仁琴と同じように…とはいかなかったが、背筋を伸ばし、堂々とした態度で入った。
ありがとうございました!
本当に最近忙しくて何も出来てません…。やだやだ。忙しいのは嫌だ……。
頑張るのでこれからもよろしくお願いします!!