改めましてこんにちは!アリスです(❁´ω`❁)Alice
今日はアビス風な挨拶でしたー!
では、アビスの可愛げある憎めない行動を御満喫下さい!
是非最後までお付き合い下さい!
ガラガラドシャー!!!!
夜中の静寂が一気に失われた。
「レイラー!!何やっとんねん!」
天晴の叫び声が響く。
「気安くわたくしの名前を呼ばないで下さらない?」
アビスはその叫び声に対し、落ち着いた声で答える
「レイラ殿、お怪我は?」
仁琴は呆然と立っている天晴を蹴り除け、小麦粉が散らばったキッチンに座り込んでいるアビスに手を伸ばした。
「どうしたの??」
目を擦る月を抱き抱えて優がキッチンに来る。
「レイラ殿、何をなさっていたのですか?」
「小町様のためにパンを作っていたのですが上手く出来なくて(泣)」
アビスは涙を手で拭いながら下から仁琴の顔を覗いた。
「レイラ殿、貴女って人は本当に可愛いですね。」
仁琴は持ち前の演技力、イケボでアビスの耳元で囁いた。するとアビスは頬を真っ赤に染めて下を向いた。
「私で良ければ一緒にお作り致しますが?」
「是非お願い致します!」
そして2人は簡単なチョコレートクッキーを作り始めた。
「チョコは湯煎出来ましたか?」
「はい!この通りちゃんと鍋にかけておきましたわ!」
その瞬間見ていた月達は真っ青になった。
「えっ?!ぶっ、分離しちゃうよ~、焦げちゃうよ~(泣)」
月は涙目で言う。仁琴はその分離しきったチョコレートを10秒レンジにかけ、よく混ぜてそれを瞬間冷蔵庫(すぐ冷たくなる冷蔵庫)に入れる作業を数回繰り返した。すると、分離していたチョコレートが元通りになった。
「流石仁琴様!感激でございます!」
アビスはそれを尊敬の目で見ていた。月と天晴は驚きだ。だって2人とも仁琴がお菓子を作れることも知らなかったから。優は2人の秘密を少し知られたような気がして心臓の辺りがズキンと痛みを覚えていた。
ーだめだ。感じないように見ないように。そうやって自分に言い聞かせてきたけどやっぱり自分の心は誤魔化せないんだ。そしてこの胸の痛みは『嫉妬』……ー
チョコレートクッキー完成。アビスは本当によく色々な問題を起こしてくれたがその度に仁琴がフォローしていった。
「ねぇ、レイラちゃん~♪僕、レイラちゃんのクッキーが食べたいな。ダメ??」
月の下からアングル攻撃!勿論、アビスには全く効かない。
「えぇ。」
アビスは冷たい目で月に答えた。月はやったー!と飛び跳ねながらクッキーを一つ口の中に入れた。パタン。その瞬間、月は倒れてしまった。顔を真っ青にして。
「るっ、月?!」
アビスを除いた他3名は同時に叫ぶ。仁琴はそのクッキーをハンカチで一つ取り、月をお姫様抱っこで急いで地下にある研究室に向かった。
研究室には全く名前の分からない薬品、道具が勢揃いしている。その中で仁琴は赤色の液体と桃色の粉を取り出し、ビーカーで混ぜると紫色の液体になった。その中にクッキーを丸ごと入れるとクッキーが真紫になった。
「やっぱり。」
仁琴はそれだけ言うと棚のなか中から何種類もの粉、液体を取り出し加熱しながら混ぜ、それを月に飲ませた。
「うん?僕は何をしてたの?」
月のいつも通りの元気な声と元通りの顔色に仁琴は安堵の表情を浮かべた。
「仁琴様!申し訳ございません!わたくしのせいで仁琴様のお手を煩わせてしまい泣」
仁琴は一生懸命頭を下げるアビスに向かって優しい表情で言った。
「レイラ殿、次に会う時はもっと上手くなっておられるのを期待しておりますよ!」
「はい!では今から仁琴様のためにパリに行って修行してきますわ!では皆様ごきげんよう!」
アビスはすぐ自家用ジェット機に乗り、パリに向けて出発した。
こうして仁琴達に平和な日常が返ってきたのだった。
ありがとうございました(❁´ω`❁)
如何でしたでしょうか?仁琴のためにパリに行くなんて(涙)アビス、なんていい子なの!!
この間、学校の道徳の時間に今日の授業の感想を書きなさいっていうのがあって、そこでやばいこと書きました…。劇(ミュージカル)があっている途中、一番前の席でずっと俯いている女性がいて、劇団員は寝ていると思い、彼女の前では大声を出したりして起こそうとしたんですが、一番最後、拍手の時に女性がやっと顔を上げたと思ったらその女性は盲目だった。という話を読んでの授業でした。
『彼女が盲目であった。それを知った時、彼らは(劇団員)後悔の渦にハマっただろう。盲目でも必死に耳で聞き取り、一生懸命拍手を送る彼女に最高の劇を見せることが出来なかった。だが、彼女のお陰で彼らは早とちりはやめよう。と思った事だろう。そう思っていて欲しい。第一印象でその人の内側まで決めつけるのは良くない。決してしてはならない…………。』
という感じの感想を書いてしまいました(泣)小説の癖がついつい………。
うん。これから気をつけよう!!