お久しぶりでーす、月シル!!
是非最後までお付き合い下さい( ・∇・)
静かで暖かい冬の日差しが差し込んでくるとても心地よい雰囲気。ガラガラ!!!ドッシャーン!!!!
一瞬にして壊されてしまった。
「なんだ?どうした?」
薄いだぼだぼのシャツパジャマを着た仁琴が居間の襖を丁寧に開けた。すると、そこには天晴とある少女が戦っている最中だった。仁琴は天晴と少女の間を切り裂くようにして蹴りをいれる。
「おい、天晴。どういうことだ?誰だ?」
仁琴の入れた蹴りの風で思わず倒れてしまった天晴に尋ねる。
「それがよう俺にも分からへんのや。居間で前茶を注いでたら急に襲ってきたんや。この子が誰なんかも分からへん。」
天晴はそう言って彼女の顔をまじまじと見る。彼女は天晴には目も向けず、真っ先に仁琴の手を握った。
「ずっとお会いしたかった。我が親愛なる小町様。」
仁琴は初めて彼女の姿をみた。その瞬間仁琴は握られていた手を払い、膝まづく。
「お初にお目にかかります、レイラ·シェイドハート殿。私、香由月家62代目忍者、香由月小町と申します。先程は私のパートナーが大変失礼な行為を取ってしまい申し訳ございませんでした。」
「いいえ!小町様にお目にかかれただけでアビス(ハンドルネーム)、幸せでございます!もし宜しければレイラとお呼びください。」
仁琴はそれに応えるようにアビスに笑いかけた。
「仁琴っち、誰??」
天晴がそう言った瞬間仁琴は勢いよく天晴の頭を叩いた。天晴は頭を押さえながら床で痛みと奮闘している。
「馬鹿………。こちらはドイツ一番の怪盗一家シェイドハート家のお嬢様だ。見て気づけ。」
そう言われて天晴は彼女を上から下までじっと見つめる。
黒猫がニヤリと笑っている所が描かれている不気味な仮面を頭の左上につけており、スタイル抜群。金髪で左目の瞳の部分が金、右目の瞳の部分が青のオッドアイの美少女。
こんな少女見たことないけどな…?何故仁琴は知っているんだ?天晴の頭の中にはたくさんの疑問が浮かんでくる。
その時、玄関の扉が開く音が微かに聞こえた。3人はその瞬間思わず身構える。殺意がする訳ではないが3人とも嫌な予感がしたからだ。ドドドドッ!廊下を思いっきり走ってくるような音が響き渡る。ガラッ!居間の襖が開く。そこから入ってきた影は真っ先に仁琴に飛びつこうとする。が、仁琴はその前に手裏剣を投げていた。その影はやがて人の形となり、藁人形のような体勢だ。
「月、会ってすぐ飛びつこうとするのはやめろ。」
その影は月だった。月はヘラっと笑うとゴメンネというように、ペロッと舌をだした。
「月、人の家の廊下を走ってはいけないよ!」
そう言って出てきたのは優。
「優、それもアカンけど人の家を自分の家のように扱っているのははもっとアカンような気ーするねんけどなー。」
天晴が面白そうに優をからかう。仁琴はそこで何かを思い出したかのようにアビスの方を向いた。
「レイラ殿、こちらは……………」
仁琴が月と優を紹介しようとするとアビスはそれを遮るように月と優を睨む。
「月、優、貴方がたが小町様とお知り合いだったなんて許せませんわ!!」
「だから今回、連れてきてあげたじゃ~ん♡」
多分この3人は怪盗という所で何らかの接点があったのだろうと仁琴は悟った。
なんか嫌な予感が………。
ありがとうございました(❁´ω`❁)
今回登場させたアビスちゃんは登場人物を募集した際に
駄ピン·レクイエムさんから考えて頂きました!
月シルも君僕(君と僕のキセキの手紙)もよろしくお願いします!