月明かりで出来たシルエット   作:有栖川アリス

16 / 39
こんばんは!Aliceです(๑>؂•̀๑)
やっとテストも終了ッス!ヤッタ\( ‘ω’)/ヤッタ
久しぶりの投稿でした。是非最後までお付き合い下さい。


ウィストン·ホワイト ~仕事終了!~

ウィストン·ホワイト。その横には2人の影があった。でも仁琴も月も警戒せず、その2人の方へ向かった。

「開きましたか?」

お仕事モードの月はいつもとは違うクールな笑顔で2人に聞く。

「開いたでー。」

そのうちの1人、天晴が答えた。隣にいた優はウィストン·ホワイトの入ったガラスケースをひょいと持ち上げた。その瞬間、ウォーンと美術館中にサイレンが響く。バリンと大きな音を立てて、5m程離れたガラス張りのドアが割れ、たくさんの警察官が出てきた。

だが、4人は誰1人として焦りもしなかった。これを予想していたから優はわざと開けたのだ。打ち合わせなんてせずともこの4人は通じていた。

「騒がしくなりましたね。」

月は嬉しそうに笑う。その笑みはその場を凍らせる程のものだった。

「怖いぞ。」

優はいつもとは真反対のキャラである。愛想がなく、表情に乏しいキャラ。

「えぇ。確かに怖いです…。」

仁琴はお姫様のような可愛らしい喋り方だが、異様な空気が漂う不思議少女。月達3人はいつもこのキャラだったらいいのにと心から思った。

「おい、お前ら悪戯はやめろ。名刑事とは俺、大和のためにある言葉。世の中の悪は俺が…イテッ!」

大分カッコつけてきたが最後がマヌケな人が出てきた。

下には何も段差なんてないのにコケるなんてこの人大丈夫か?。ここにいる全員がそう思ったことだろう。

だが、ここは皆、スルーすることにした。

サァー。警察官が4人を囲む。100を超える銃口が一気に向けられた。それに優はとてもキレたようだ。

「はぁ?てめぇら誰に銃口向けてんだよ。王子の俺に向けるとは覚悟出来てんだよな…」

優はガチ系できれていたようだ。

さっと優はマントを広げてターンすると拳銃が一気に吹っ飛んだ。優は帽子を深くかぶり直し口だけニヤリと笑う。目はメイクのせいもあり、とても怖く、そこにいた数人の警察官は腰を抜かした。

月は8m程上にある天井からぶら下がっているシャンデリアにジャンプをして掴むと上からリボンで警察官を倒す。

天晴は白煙を出して視界を遮り後ろに回り込んで、ヌンチャク(忍者だけど……)で首をうち、倒す。でも、凄いことに誰1人として怪我をさせず、気絶させた。

仁琴は木刀で腹を切っていく。切った相手は天晴と同じように気絶させただけだった。

4人は残った警察官20人程と大和警部の方へ向きを変える。

「大和警部?でしたよね。降参なさって下さいよ。」

月が苛めたような声で言う。いや、これは完全に馬鹿にしている。だが、大和警部は不思議な事に笑を浮かべた。そして隣にいた警察官を全員、自分が持っていた警棒で気絶させた。

「俺が降参?笑わせんな。」

そう言い放つと、月と優に襲いかかる。警棒で優を殴るがそれを腕で支える。後ろから来ていた月を蹴り、一回転して1m離れて着地。天晴はヌンチャクで足を狙ったがすぐ交わされた。

その時、仁琴は思った。

ーそういう事か…。ー

「おい、4人で行くぞ。」

仁琴は笑っていた。赤い唇の両端を少し上げて…。

月と優は2人で蹴りをいれ、その瞬間、前から天晴がヌンチャクで足をとり、仁琴は腹を切る。大和警部は少しダメージを受けていたが、サッとその場から離れた。

そして天晴に襲いかかるが、天晴が受ける前にサッと仁琴が天晴の前に入る。木刀と警棒が鳴り合う。仁琴は木刀をグルッとまわし、警棒を飛ばして、相手の喉仏の所に木刀の先をつけた。

「おふざけはおやめ下さい。父上。」

はっ?そこに居た皆は目を丸にした。

「げっ!バレてた…。」

大和警部ーーいや、仁琴父は目を逸らした。

仁琴はとても大きくて長いため息を思わず漏らした。

「実は皆を試したくて…。コケたのは本物の大和警部だけど、ほら」

そう言って指を指した部屋の隅に眠った大和警部を指指した。

「仁琴、強すぎ!本当に負けたよ。」

そういいながら呑気に頭を掻いている。

まぁお仕事終了ということでいいのか…?。でも仁琴達はまだ知らなかった。これが大きく報道され、ある人がやって来ることを……。




ありがとうございました(❁´ω`❁)
是非、アドバイスやコメントをよろしくお願いします((。´・ω・)。´_ _))ペコリ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。