投稿遅れました。でもこれからもよろしくお願いします!
最後までお付き合い下さい。
実行日の月は白でした。
開いたカーテンから白の月の月明かりが差し込む。
「…………。」
その部屋にいた誰かが無言でクローゼットを開ける。その誰かは何かを感じ取る。その瞬間、クローゼットの衣服の中から何かが襲いかかってきた。誰かは華麗に避け、その何かを蹴り、縛る。そして誰かが電気をつけると……。
「おい、天晴。お前何やってんだ?」
そこには縛り付けられた天晴とそのロープを持っている仁琴が立っていた。
「 仁琴、今夜やで!ちゃんと寝たか不安やったけ。」
ーじゃあ普通に見に来いよ………ー
仁琴は縛られた天晴を見て、思った。
「仁琴りん、準備はいい?」
月が仁琴に聞く。
「とくに準備する事も無い。」
仁琴はあっさり月に返す。それが月には大ショックだったようで、1人、部屋の隅に座り込んでしまった。その場にいた3人は思った。
ー面倒な奴………………ー
誰1人として緊張感を持っていない。まるで、どこかの広い草原へピクニックに行く小学生のような表情。仁琴なんてまた寝ているくらいだ。この4人、実は打ち合わせなんてほとんどしていない。決まっている事は、仁琴と月が盗む。そして、天晴と優がコンピュータに侵入して、完全に停止するという裏方に回るということだけだ。ほかについては一切打ち合わせしていない。つまりノープランということだ。でもこの4人だったらノープランでも確実に盗むことが出来ると四人は皆確信していた。どんな根拠があるかって?根拠なんてない。あるのは、未知の確信だけだった。
四人は全員、衣装に着替えた。
仁琴はこの前、試着したものと同じ衣装だ。天晴は基本の忍者服に黄色と黒で豹のような柄が片方の袖と、腰巻についており、髪は7:3で分け、黄色の髪飾りをつけている。月は白のスーツのポケットに赤の薔薇を指し、白いマント、白い帽子は赤のリボンがついている。そして、優は眼鏡をかけ、青のスーツにこれも月同様で青マントに青帽子という怪盗らしい格好だ。
四人全員、目尻をアイライナーで上げているので、顔が変わってみえる。でも、衣装を着た途端、全員の雰囲気が変わった。緊張感もなかったが、急に真面目な雰囲気に変わった。それは極自然の事だった。ほんの一瞬の差。でも、感じることが出来るほどのオーラの違いだった。そう、お分かりいただけただろうか?この4人は怪盗、忍者というそれぞれの仕事に命を懸ける覚悟が十分過ぎるほどあるのだ。仕事で死ぬ事はとても素晴らしいこと。お宝のためなら、自分の身なんてどうでもいいだろう。
さぁ今夜はどのような夜になるのでしょうか??
ありがとうございました(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°! 投稿遅くなりすみませんm(_ _)m!これからもこんな私ですがよろしくお願いします!