月明かりで出来たシルエット   作:有栖川アリス

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こんにちは!アリスです(≧∀≦)Alice♡
改めて1話から見ると話が吹っ飛びすぎでした ´ڡ`テヘ
あと、凄い現実とかけ離れた話ですが、もともと怪盗&忍者がいる時点で現実と離れているのであまり気にしないで下さい(*´艸`*)
それでは今回も最後までお付き合い下さい。


お昼休み

二年生飛び級から5日目。キーンコーンカーンコーン。

学校のチャイムが四時間目の終わりを告げる。それと同時に生徒達は走って購買部と学食へ走る!何故かというと購買部には美鈴羽学園特製カレーパン、学食には美鈴羽学園特製サイコロステーキのためだ。人気ですぐ完売してしまう。だからどの生徒も四時間目終わると猛ダッシュ!だから教室には仁琴、天晴、月、優しかいない。それ以外は皆中庭や学食、屋上等で食べる。中には一流シェフが料理したものを食べに行く人もいる。4人は手づくり弁当。この学園で手づくり弁当なのはとても珍しい。

「仁琴、今日の弁当も最高だ。いつもありがとう。」

天晴が言うと、仁琴は赤くなる。仁琴は個人的に関西弁の天晴よりも学校でのクールな天晴が好きなのだ。

まぁ、クールな方は偽りなので断じて天晴が好きな訳ではない。でも月と優は赤くなったのが許せないらしく、二人で1回目を合わせながら頷いて、月は天晴と仁琴の間に無理矢理入り仁琴の肩にもたれかかり、優はその反対側に座って片方の手で机に頬杖をつき、もう片方の手で仁琴の頭に軽く乗せ優しく撫でる。天晴は学校キャラなので軽く2人を手で払う。仁琴はだんだん鬱陶しくなってきたのかサッと椅子を後ろに引いて立った。するともたれ掛かっていた月は見事にこけ、頭に手を乗せていた優は机にゴンと頭を打った。まぁ仁琴はそんなことを企んでいたわけではなく、ただ単に立ちたかっただけだから。いつもこんな感じでお昼を食べている。

「ねぇねぇ、今日さ、皆でお泊まり会しよー!」

突然月が言う。他の3人は何を言うかと思ったらという顔で月に冷たい視線を送る。

「月、お泊まり会って小学生じゃあないんだから。それに誰の家でやるの?」

「それなら僕のお家で良いじゃん!」

「いやー、部屋ないよ!」

二人のやり取りを聞いていた仁琴はなんだか面白い事が起きそうというような顔だ。すると、黙っていた仁琴が言う。

「なら、私の家でやればいい。部屋なら余っている。なぁ、天晴。」

「あぁ。仁琴がいいなら俺は反対しない。」

「やったー!!仁琴りん家ってお披露目会した所だよね!」

ということで仁琴の家でする事になった。天晴は嬉しかった。今まで誰とも話さず興味を示さなかった仁琴が自分から発言し、他者に興味を持つようになったことが……。

小町をやりたいと言い出した時は天晴は猛反対した。仁琴は何でも完璧だが、人前に出るのだけは嫌う。また、仁琴を犯罪者にはしたくなかった。でも、天晴の考えとは裏腹に仁琴は堂々と人前にたち、完璧な立ち振る舞いだった。忍者家に産まれたことを誇りにしていた。前の仁琴とは違った。目の前の事に怯えていた前の仁琴ではなく、目の前の事に興味を持ち、現状を楽しんでいた。だから天晴は何も言わない。仁琴の好きな事を全力でサポートしようと思ったのだ。これからどんな苦難、恐怖が待っていようと……。




ありがとうございました(❁´ω`❁)
さぁ月が提案したお泊まり会で何か進展があるかもしれませんね……。

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