FF9 観光日記   作:祝子 紀

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あと1話で番外ですね(; ・`д・´)

読み手様の反応が楽しみです( *´艸`)


第9話

 休日からのさらに半月経った頃トレノで1月を過ぎたころのことだ。

 

 

 相も変わらずその日も故郷に帰る手段を探して時空間系魔法の研究論文(既存の時間操作系統だけでなく研究開発中空間移動系統のものも載っている貴重なもの)を片手にハーブティーを楽しみながら読んだ。(ブルーマロウという青いハーブティ故郷にも同じハーブティがあったがこちらのほうが青の色が入れてる最中もキラキラと鮮やかであった。ブルメシアで近年栽培に力を入れているそうだ。)

 

トット教授に口述筆記で書いてもらった小説の手直し作業(こちらがメインのはずなのだが1月も書いていれば教授もある程度、展開などをつかんだらしく間違いらしい間違いがない)して教授に小説の間違いが赤のインクで添削されたものを返してその日の作業は終了となった。

 

 居住棟に戻り一息ついたところふと目に入った伸びた前髪と爪が気になったナイフで切りそろえた。

 

 相変わらずちょくちょく伸びるのが早い髪や爪(()()()に来てからだろうか異様に伸びるのが早いのだ。

 

 魔法を使用しない日などは髪が5cmくらい伸びたため気味の悪さを感じたがトット教授に相談しても「保有する魔力を体が排出のために伸ばしているので人体に影響はないはずです」とのことで断言できるほど教授が魔導師の身体に詳しくないのだそうだ)にうんざりしながら切った髪と爪を暖炉に燃やす際にそれを見つけた。(霧の大陸は4月でもまだ寒く感じるので暖炉はつけた状態にしていた。高台に位置し常に夜のトレノであればなおさら寒い。)

 

 穏やかに熱を発する炭の状態の薪の奥からピコピコと擬音が聞こえそうな感じで爬虫類のような尻尾が突き出てていた。

 

 その時は見間違いかなと思い火かき棒を使い軽く薪の位置を調整し、(かき回した瞬間にシュッと聞こえてきそうな速さで消えた)切った髪と爪を捨てて(髪と爪は火にあたった瞬間に燃え出すのではなく暫くは燃えずにチリチリとくすぶり周りの火を吸収するように紅く染まった後白い炎に包まれるように一気に燃え尽きる)に薪を3本足した。

 

 しばらくたった後に髪と爪がやっと燃えたのだろう軽く火の粉が薪の隙間から吹き出しだ時だ。

 

 白い炎を纏った蜥蜴のようなモノが組み合わせた薪の上で軽く伸びをする動作とともに現れた。

 

 机に向かい帰る為の空間移動系統魔法(デジョンやテレポなどの名前は憶えているのだが魔法として使う時の構築式や発動条件が分からないため使えない)の研究論文を書いていた私は最初気づきもせず、部屋の温度を上げるために念力で(戦闘に使えるようにまずは日常動作で練習していた)薪を暖炉に足そうとしたときにようやくあくびをしながらこちらを見つめる蜥蜴に気づいた。

 

 ようやく気付いたこちらにあきれるようなまなざしを送る蜥蜴、(この場合は仕方ないでしょ)呆気に取られてしまい動けなかった私に蜥蜴は暖炉の薪に頭を突っ込むとじたばたと赤々と燃えるように光る何かを口に咥えると頭をクイクイと呼びつけるように振った。

 

 好奇心に負けた私が恐る恐る近寄ろうと席を立ち上がると蜥蜴からプッと音を立てるように光る何かが私の手元に吸い込まれるように投げられた。

 

 先ほどまで火の中にあった光る何かが私の手の中に収まると光は収まり不思議と熱くはなく逆にひんやりとした石の感触がした。

 

 投げられた物をよく見ると赤く石化した植物の枝のような外見の宝石のように見えた。

 

 




書いちゃったよ。書きましたよ。書いてしまったよ!

10話と番外編はそれぞれ明日と明後日の20時に投稿予定です。

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