FF9 観光日記   作:祝子 紀

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やっちまった案件ではないのかな~?(´・ω`・)エッ?ソ、ソンナコトハナイヨー

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読んでから苦情はやめてくださいね!作者は豆腐よりもろい煮凝りメンタルなんで!


第32話

 瞼を閉じて手のひらを額に当てて考える本気(マジ)でどうしてこうなったと…。

 

 

 

 宿の前にいらっしゃった立派な髭の持ち主(間違いなくシド大公殿下本人だが)に内心肝を潰された心地を味わうことになったのはいうまでもなく、(護衛とか政務とか言いたいことはいろいろあれど)城下に降りてきた理由を聞きに宿の前から慌てていてパニックになりながらも宿の部屋を別にとり話し合いの場所を移すことに成功した。

 

 本来であればこちらがうかがうべき立場であるのだがどのような緊急の要件でこちらを訪ねてきたのか内心はビクブルであったが表には何とか出さずに会談することができたが…できたのだがあまりにも阿呆っぽい惚気に満ちたものだった。

 

 

 大公殿下が7月にお披露目予定のヒルダガルデ1号機よりも早くに個人的な贈り物として式典用のドレスに合わせて装飾品(アクセサリー)をサプライズで送りたく、同じ女性で魔道具関係に詳しいであろう錬金術師(アルケミスト)(魔道具製造を主とした発明家を一括して総称したものがこの世界(FF9)基準の錬金術師(アルケミスト)らしい)として最近有名になってきた私に極秘裏に依頼したいとのことだった。

 

 

 装飾品(アクセサリー)作りに手を出した覚えは無いし、第一に大公夫婦のお眼鏡にかなうものが作れるわけがないとお断り(もちろん遠回しに懇切丁寧に無礼にならない程度に)したのだが妙に大公殿下は食い下がる。

 

 

 

 詳しく聞いてみるとどうやら飛行テストの時に小型艇を飛ばしていた私の髪をまとめていた装飾品(アクセサリー)がキラキラと赤い燐光を発しながら目に見える火の魔素(エレメント)飛ばしていたのは城の窓からはっきりと大公夫人付きの侍女(メイド)が目撃していたのだそうだ。

 

 あの目に見える程の火の魔素(エレメント)を飛ばして周囲(この場合は大公夫人付きの侍女(メイド)たち)を魅了してやまないほどのもので噂がやむことがないとあれば大公夫人も()()に興味を持つというものだ。

 

 そういうわけで普段は関わることの少ない夫(大公殿下)の方に()()はいったい何なのかという話が壮大になってしまい秘密裏の装飾品(アクセサリー)作成依頼につながったというわけだ。

 

 

 

 大公殿下のブリ虫呪いの事件に巻き込まれる兆し(フラグ)かと身構えたがどうやら全く関係ない私を指名した依頼の話(()()装飾品(アクセサリー)ではなく防具と説明したうえで了承を貰い指名依頼を受諾した)であったからよかったもののこの後気晴らしのため工場区の視察に伴われてまた別の意味で冷や汗(大公夫婦の惚気話にどんな反応しろと)を流す羽目になった。

 

 仲良きことは美しきかな…だが独り身の非リア充に惚気は毒だわ。

 


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