でも暖かい応援感想貰えたので調子乗ってみるっス。ルンルン(∩´∀`)∩
日々を穏やかに過ごしていくにはここの日常は未知に満ちすぎている。
前回の最新型小型艇性能テストからはや3日たったある日のことだ。
3日間は各国への新型蒸気機関式のエンジン宣伝のために専用小型艇が本格的に作られるので私が当初、乗船予定であったアレクサンドリア行きの飛空艇のチケットのキャンセルやアレクサンドリアまでの南ゲートから航空ルートの確認などで時間を過ごした。
リンドブルム滞在13日目、そろそろ6月になろうかという日に唐突に城への召喚(この場合は魔法じゃないが)命令書を持った兵士さんが宿を訪ねてきた。
受け取った命令書の内容は頑丈性と操作性に優れた専用艇の試験飛行のために今日の午後には城に来るようにと書かれていた。
流石ヒルダガルデ3号機を3日で突貫工事でありながら作り上げた技術か…もう専用小型艇を作り上げてしまったようだ。
いそいそと小型艇への搭乗の準備に取り掛かりなんとか見形を整えて城へと急ぐと兵士さんから飛空艇ドックの方に向かう様に案内された。
てっきり工場の方に行くのかと思いきやすぐさま飛行テストが行えるようにとドックの方を選んだのだろうかと考えながらエアキャブ乗り場から降りてすぐに、オルベルタ様がシド大公とゼボルト技師長が城の正面入り口近くであーだこーだと話し込んでいる姿が目に入った。
「おお!待ちかねたのじゃぞ」
「遅かったじゃナカですばい!」
シド大公殿下とゼボルト殿がオルベルタ様から逃げるようにこちらへと小走りで近寄ってくる。
お二人の背中から「反省してないようですね」と黒々としたオーラか何かを背負ってるような雰囲気のオルベルタ様が「急な召喚命令申し訳ありませんな」と挨拶と共にこちらへと向き直った。
「小型艇の改修作業、もとい専用小型艇へと改造工事が完了しましたので早速の飛行テストの依頼をお願いしたく今回はお呼びしました。」
貴方様にはご足労おかけしましたなと目線での労りが身に染みたが技師長と大公殿下へと目線がうつると途端に場の空気が氷点下に下がったように感じた。
「まあ、少々今回はお二人が羽目を外して予算を度外視なさっての改造工事となりましたのでこの速さなのですが…ね。」
オルベルタ様からの凍るような視線でギクリと身を竦めるお二人がまるで悪戯がばれてどう誤魔化そうと考えてる悪ガキのように見えてくる…シド大公殿下に関してはこの時は威厳のかけらもないように見えてしまう。
「そ、その点は深く反省しておるわい!」
シド大公殿下は咳払いで空気をごまかすとこちらに向き直った。
「しかし予算に見合った物以上の出来だと今回の飛空艇は保証するのじゃ」
ドックへと足を進めると船着き場に頑丈そうだが藍色の船体に所々金の装飾が施されている流線型の機体優美な見目にリンドブルムの赤い天竜紋が刻まれた小型艇が止められていた。
そういえばなのですが感想2桁にお気に入り件数なんと100越えたッス!
これはまさしく 『オメデトウ』 案件なのでは!
ということで小説書きのお礼は小説でが持ちネタなので30話後の番外2つに増えますので
お楽しみに!