うれしくて調子乗って続編なんか投稿しちゃってる自分が怖いですね。
拙い文章ですがどうぞご覧ください ^^) _旦~~
朝起きるたびに現実を見るのがつらい。そう思ったことは誰であれ経験しているだろう。
トレノの宿屋で目覚めた朝は気分的に最悪であった。
目覚め自体は爽快そのものだったのだが本当に気分の問題であった。
眠らない街トレノの名に違わず、キラキラと貴族街と呼ばれている建物やからの明かりがステンドグラス風の窓を通り越し色とりどりの宝石のように水面に光を落としている。
スタジアムからの帰り客たちは様々な亜人種でいっぱいで華やかな夜の街にふさわしいパレードのようであった。
自分が知っている情報では味わえない本場ならではの窓辺での景色は心を多少上昇させるに足るものであった(同時に今後のことを思うと心に影が落ちるが)。
異大陸に位置するマダイン・サリは遠すぎるし、アレクサンドリア城の図書館は仮にも城の中に入るのだから誰かに紹介状を書いてもらう必要がありそうだから、今いるトレノで学者先生から情報収集とアレクサンドリア城の図書館へ入るための紹介状を書いてもらうことを今後の目標に定めたのがこの時である。
宿として泊まった雑居区の酒場2階から塔への道すがら四本腕の男にぶつかって財布をスラれてたり(用心して買ったゆったりした服のあちこちにしまったおいたギル硬貨は無事だった)、空のダミー財布を取り返すためぶつかってきた男追いかけたり(「しつこすぎるぞアンタ~!」と最後には泣きが入っていた)と大変だった。
スラれたダミー用の財布を取り返した後、ようやく塔についた時には比較的明るかった双月がさらにこうこうと夜道を照らすほどであった(トレノは極夜の街だからと言ってしまえばそれまでだが)。
塔の中へ通じる扉をたたいてみたがすぐには返事がなく、仕方なく出直すかと踵を返した時にとぼとぼと道を歩く特徴的な髭の背の低いおじさまが目に入った。
これをチャンスと思い話しかけてみるとやはりお目当ての学者先生であったトット先生であった。
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