FF9 観光日記   作:祝子 紀

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おそらくはこの時間帯は帰ってきてへとへとに伸びているはずなので

予約投稿しておきますよ~(*_*;


第13話

 その時どうするかは自分が決めることその後に後悔することになってもだ。

 

 

 

 時間帯にしてもう普通であれば日も暮れて集まった荒くれたちにお子様は寝る時間帯だとからかわれることにも慣れた時にそれは起こった。

 

 突如としてザグナルが暴走を始めたのだ。

 

 それはそうだろう普段であれば数人来るか来ないかの挑戦者を相手に簡単にのしていくだけで餌を得られる環境から、よってたかって自分を殺そうと試みるものだからどんな勇猛なものでもチャンスがあるなら逃げ出すに決まっている。

 

 ナイト家もそのことを予想していたのだろう対応は迅速に行われた。

 

 暴れているザグナルを強制的に鎮めるためにあらかじめ関係者に用意されたスリプル草の粉末を持ったマスクをつけた警備兵がザグナルを人数に任せて檻に多量に投げ込む事ですぐさま鎮圧した。

 

 この後のことはいうに及ばず寝てしまったザグナルを起こして騒動を再発させるわけにもいかないのでお開きとなってしまい、それに伴い倒した者へのご褒美である望みの武器をお流れとなってしまった。

 

 私は騒動を鎮圧に駆り出されることもなく(正規の警備兵じゃないから)祭りの空気を楽しめながら仕事をちゃんと全うしたため、後日追加のボーナスをもらうことになったから幸運なことである。

 

 

 もらった給料とボーナスは闇市で見つけることができた貴重な旅行用に使われる時間停止機能付き容量無限のアイテムが99個づつ入る魔道具の収納バック代に消えてしまったが十分な収穫を得たものだ。

 

 

 さて件の騒動を起こしたザグナルであるが、数日後に名も知らぬ覆面の双剣の人物が倒すことに成功したそうだ。

 

 はて一体だれが倒したことやら?

 

 望みの褒賞としての武器はジュユワースとマドゥという突剣が2本贈られたそうだ。

 

 

 

 こういった騒動があったが極夜の街トレノの治安は変わることなく、いやむしろ2か月目にして初めて物騒な目に合うこととなってしまったがこれが本来はこの町の普通のことなのだろう。

 

 貴族の街は表向き、裏に入れば盗賊の温床となっているのだから。

 

 

 

 さてそろそろトレノでの話は終わりに近くなってきた。

 

 なぜなら上に書いたとおり容量無制限という、うたい文句の収納バックを手に入れたことがきっかけだ。

 

 調査旅行という名目である程度戦闘もできる私が調査員として各国に出かけることになったのだ。

 

 あのバックは相当に珍しいものらしく王侯貴族ですら持ってるものがいないのだそうだが、劣化版の時間経過が遅くなる程度で容量が100種類で50個までなら入るものなら相当数でまわっているらしい。

 

 私のバックは持ち主が認証した人物であれば親バックの中身から登録した子バックからでもアイテムを取り出すことができるので時間のロスなく荷物のやり取りができる優れものだ。

 

 なのでトレノを離れての調査員にトット教授がビショップ氏に推薦する形で私が選ばれたのだ。

 

 初めはいきなりの決定事項にトット教授を問い詰める形となってしまったが教授が私の今後を案じての推薦ということが分かった。

 

「ここトレノにいてもあなた様が求める情報は遅々として収集できますまい」

 

「ですが、各国をめぐり新たな方法を探る手段であれば私でも協力できます」

 

「とどまるのではなく歩き続けなされ」

 

「さすれば希望の灯にも出会えますでしょうから」

 

 やはり教授は背中を押してくれる人物なのだと思った。

 

 私が迷っていることもここから旅に出ようとしていることもお見通しだった。

 

 小説の翻訳に関しても教授は。

 

「旅先でも少しづつ手紙を交わす形で続けていきましょうか」

 

「貴方は少しでも故郷に関わっている時は心から安堵している様子でしたから」

 

「心の平穏を保つことは大事ですぞ」

 

 トット教授には世話になりっぱなしである。

 




確認するのが怖く感じるな~(´・ω・`)

帰り次第また執筆していきますね。

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