FF9 観光日記   作:祝子 紀

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読んでる人いるのかな?

オリジナルの展開や捏造、設定が受け付けない方はプラウザバック推奨ですぞ(-ω-)/

たぶん今旅行中なので予約投稿です。


第12話

 時に危険を伴う行為であるが目的のために目立つこともやむをえまい私はしないが。

 

 

 

 ナイト家が飼育(捕獲)している魔物(モンスター)はザグナルであった。

 

グリフォンでないことに疑問も抱かないこともないがこの後に新たに捕獲されたのだろうか。

 

本来であれば狩猟祭などの華々しいボスとしての狩られる運命であったのだが今回の狩猟祭ではザグナルを狩りきれるほどの狩人がいなかったらしく巡り廻って長らくナイト家に留まることになったらしい。

 

 

 大型のザグナルが戦闘をするのに十分な広さはあるのだが、狭苦しそうに牙を振り上げては次々と挑戦者を吃逆上げては倒していき疲れた様子など見えやしない。

 

 公正を期すために1試合後に魔物(モンスター)にも回復が施されていることも関係しているのだろう。

 

 下に落とされる形で入れられた挑戦者は倒されるか自らの限界を悟り棄権すると下のほうに設けられた魔物(モンスター)の搬入口に逃げ込むか荷物のように引きずれる形で救助されていた。

 

 

 

 広告に書かれていた望みの武器を与えるという事に集まった大多数の荒くれどもがナイト家に押し寄せていたがまったくと言っていいほど腕のある者たちではなく情報として知っている腕の立つものが現れる気配もなかった。

 

 

 

 私はその時何をしていたかと言えばナイト家に訪れた荒くれ者たちの飲み食いした後の片付けであった。

 

 なんてことはなく人が集まることで屋敷の周囲が汚れるであろうことを予期したナイト家の人が当日だけのアルバイトに募集していたのを店番さん経由の簡単な面接で雇われただけの話であった。

 

 大体的に挑戦者が募集されたとはいえ目立つことはなるべく避けようとしての判断は間違いではなかったことが分かる。

 

 ダリの村から来た売り子のお姉さんがギザール酒やつまみを荒くれ相手に売り歩くさまはまるで小規模の地区の祭りを見ている気分だ。

 

 この調子の中でザグナルを倒したものはさぞもてはやされるだろうしちょっとした有名人気分になれること間違いなしだろうが私はそんなのは性に合わないし御免だ。

 

 片付けの休憩がてら売り子のお姉さんからトリックスパローの唐揚げをもらい(チップをはずんだら綺麗な顔を綻ばせて商品を手渡された。目測だが他のと違って唐揚げが1個多い)口に放り込む、唐揚げは衣がサックリと音を立てて口の中に力強く噛みごたえのある肉の味を溢れさせて、続けて飲んだ水筒に入れてきたジンジャーエールの辛口だがすっきりとした飲み口にとてもあった。

 

 仕事中にお酒は厳禁なので本来であれば売り子さんが売っているギザール酒で一杯といきたかったのだが無念なことだが仕方がない。

 

 

 

 休憩時間が終わり片付けの仕事に戻ろうとした時だ。

 

「誰か来てくれ!ザグナルが檻から逃亡しようと鉄格子を破壊しようとしているんだ!」

 

寝耳に水とはこのことだろうか。




感想誤字脱字のご指摘お待ちしております。

帰ってきてからの皆様からの反応が楽しみやら怖いやら(´・ω・`)

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