FF9 観光日記   作:祝子 紀

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パンパカパーン!(/・ω・)/

ついに番外編ですが!オリジナルの設定が過多なので受け付けない方は

プラウザバック推奨っす!主人公のあの人のキャラ崩壊はもちろんのこと

時間軸があいまいなのは目をつぶって笑ってごまかされてくれると幸いですが

それでもいいぞ俺or私は見たいんだ!な奇特な方々有難うございます。

大変お待たせしました!(^^)!

それでは番外編をどうぞ! ^^) _旦~~


番外編:検証実験その1

 RPGで何が怖いと聞かれれば私は転移の失敗による【いしのなかにいる】が一番怖い。

 

 

 

 故郷への帰還のための転移魔法検証実験その1について。

 

 

 

 ついにこの時が来たといってもいいだろう。(ここまで来るために数えるのも悍ましいlevelの霧の魔物(モンスター)を幾度となく屠ることで資金や資材として得たり、実験動物として捕獲してきたことか)

 

(霧の魔物(モンスター)は霧による生物の進化でない限り発生して間もない存在であれば曖昧な肉体を近場の金属などを貯めこみ存在を確定しようとする習性がある。召喚獣と似ているがそのもっとも足るものがギルといった貨幣があげられる。)

 

(長く地上にとどまれば存在として一部が倒した際に残されることがある。多くが羽や毛皮、爪などだがまれに高濃度の魔力を持った鉱石が落ちることがある。魔石と言われる品物なのだが魔物(モンスター)の胆石だろうか?)

 

(()()()に来てから故郷の道徳観念が幾度となくすり減らされてきたため正直現在でもまだ正気なのが奇跡に思える)

 

 

 故郷に帰る為に研究していた魔法について一定の成果が出たのだ。(使用した魔石は数百にもおよび一部は砕き磨り潰して魔法陣用の顔料に混ぜ込んだりもした。)

 

 空間転移の際に肉体が想定外の場所に出るとまずい為まずは精神体の身を送り込む形にしてみた。(水の中など呼吸ができない場所にいきなり出たりしたら目も当てられないために霊体を先に送り込むことで様子を見ることにした。)

 

(抜け殻となった体がほかのゴーストが入り込んでゾンビ化なんて笑えないのである一定の魔力の波長の身を通す結界を3重に敷いて肉体を保護して今回の実験に挑んだ。)

 

 空間転移魔法を発動すると同時にあたりの景色がゆらりと水のように揺らぐ、気持ちの悪い乗り物酔いが脳みそを揺らすような感覚が(霊体状態なのに)する。

 

 「デジョン」

 

 発動のためのキーワードを発すると同時に意識が遠のくが霊体があいまいになるようなことは自身の死に近づくことになると思い、(霊体なので床から浮いてるが)足を踏ん張りきつく目を閉じて自己を認識するイメージを強めることでやり過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 体感時間は数分もたっただろうかと思うが転移自体は成功したらしく、目を開けた先はどこかの通路だろうか上からの通路を照らす光が長い間目を閉じていたせいで緑っぽく見える。

 

 窓は近くになく通路の先から青く見える光と共に人が騒ぐ音が聞こえた。

 

 通路を通りひらけた先に出てみると人々の歓声とともに信じられない光景が目に飛び込んできた。

 

 

 

 スタジアムと言えるような場所で何千いや何万人という人が熱狂に沸いていた。

 

 

 

 中央に巨大な機械仕掛けと見える近未来型の円形に浮かぶプールに十数人の人が泳いでボールをタックルを仕掛けたりして奪い合っている光景だ。

 

 その中でも特に目立つ半裸の浅黒い30代くらいの男がボールを取って集団から抜け出した。

 

 解説は熱が入っているのか「今日こそ幻のジェクトシュート1号や2号は見られるのかぁー!」といった調子でそのジェクトと呼んだ選手を応援している様子だ。

 

 電子掲示板に映る時間と得点を確認するともう一分と間もなく3対3のため延長の試合に入るかもしれないようで人々は興奮と共にボールを持つ選手に声援を送っている。

 

 

 

 同点でこの残り少ない数十秒での彼の技は圧巻の一言だった。

 

 ゴール前の選手を次々と素早い動きでスルーしていきそれでも追いついてくる選手2名に仕方がないといった動きでその場に留まると追ってきた選手にボールを蹴って当てた。

 

 

 追ってきた選手にあたったボールが跳ね返り、ジェクトと呼ばれていた選手にむかってきたがそれすらも逆に余裕を笑みと共に再度ボールを殴ることで二人目の追いついてきた選手に当てた。

 

 

 

 二人分の跳ね返り勢いがついたボールがさらにスピードを上げて見当違いの上の方向へ向かっていくがジェクトは誰より速くまさしく飛び上がるような泳ぎとスクリューを思わせる回転ととも更に勢いをつけて凄まじい威力のシュートを放った。

 

 

 

 スタジアム中の観客が息をのむ。

 

 残り時間8秒弱だ。

 

 キーパーがボールを阻むために手を伸ばす。

 

 残り時間6秒。

 

 凄まじい威力のボールにあと少しでキーパーの手が触れそうだ。

 

 残り5秒弱。

 

 だがそれよりも何よりも。

 

 残り4秒

 

 ジェクトの放ったシュートは。

 

 残り3秒

 

 ゴールへと。

 

 残り2秒弱

 

 突き刺さって

 

 残り1秒

 

 魅せた。

 

 

 

 

 試合終了の音が人々の歓声でかき消えたとしか思えない。

 

 あたり一面に「ジェクト!ジェクト!ジェクト!」とたった一人の名を皆が呼ぶ。

 

 「ジェクト!ジェクト!ジェクト!」ファンたちのコールが止まらない。

 

 

 

 ポンッと音を立てて目の前に白と青の特徴的な丸い凸凹がついたボールが落ちてきた。

 

 いきなりのことで驚いたが周りを見渡してみても拾いに来るような人がいない。

 

 通路の前にいた私のことは誰も目もくれず周りはジェクト選手の名前をコールするファンだけで持ち主が一向に現れる気配がない。

 

 仕方がないので拾い上げてみるとふと目についたのは黒いサインペンで書かれただろう荒々しい感じのスピラ文字の名前が目に入った。

 

 ”ザナルカンド・エイブス エース ジェクト”

 

 読めたのはひとえに故郷でこの世界に関する解説書(アルティマニア)を買って読み込んだ覚えがあるからだろうか。

 

 

 

 クラリと眩暈と共に目の前の光景が水のように揺らぐ。

 

 どうやら安全のために魔法陣に設定していた時間が来たようだ。

 

 これ以上の霊体での転移先の探索は体に戻れなくなる危険が出てくる。

 

 デジョンと対となる帰還のための魔法の術式を組み上げてその場で即座に詠唱するがふと手荷物をどうしようか悩んでしまう。

 

「それはあげるよ。」

 

 後ろから声をかけられた。

 

 振り返ると今まで誰もいなかった通路の真ん中に紫のフードを被った男の子がいた。

 

「お土産だよ。不思議なマレビトさん。」

 

 驚くこちらに軽く手を振ると帰還用魔法の術式に向かって魔力を注がれる。

 

「それだけの魔力だと迷子になっちゃうからね。」

 

 どうやら親切にも手伝ってくれるようだ。

 

 頭を軽く下げる動作と共に礼を言った直後に目の前の光景はいつもの居住棟へと変わっていた。

 

 

 

 以上の内容で今回の実験は転移自体は成功。

 

 転移時間の延長については研究中であり、

 

 転移先の故郷への座標指定は失敗したと記録する。

 

 なお転移先の物質について夢の残滓であるはずのザナルカンドからの手土産は

 

 極秘事項としてしまっておくことにする。




如何でしょうか。

これ書いた直後はヘロヘロになりました。

読み手様の反応が今から怖く感じます|д゚)

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