乗り鉄探偵南 達仁 風林火山殺人事件   作:新庄雄太郎

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川中島古戦場と千曲川

川中島古戦場

達仁と穂乃果達は、長野駅からしなの鉄道・115系普通列車に乗って川中島古戦場へ向かった。達仁達は風林火山見物をするため川中島駅に下車した。

「ねぇ、達仁がよりたいところって。」

「せっかく長野へ行くんだから、川中島古戦場に寄ってかなきゃ。」

「でも、達仁って歴史が好きだったっけ?」

「ああ、そういえばそうね。」

「後、長野と言えば信州そば。」

「ねぇ、上杉謙信の作戦ってどんな作戦なの?」

「啄木鳥戦法さ。」

「へぇ、啄木鳥戦法か。」

「ねぇねぇ、千曲川も行って見ようよ。」

千曲川・松代大橋

「わぁぁ、きれい。」

「本当ね。」

「来てよかっただろ。」

「うん。」

「ちょっと、赤くなったよ。」

「げ、これってまさか。」

なんと、千曲川に男の死体でした

キャーッ!

穂乃果とことりと花陽とにこは叫んだ。

「穂乃果、警察に連絡。」

「わかった。」

まもなく、長野県警捜査一課の竹山警部がやって来た

「被害者は、郷田武さん23歳。」

「うん、凶器は拳銃か。」

「ええ、弾丸からコルト・ガバメント45口径と考えられます。」

「警部、遺体発見者を連れてきました。」

「おっ、又音ノ木の南か。」

「知ってるんですか、警部。」

「ああ、あの有名な高校生探偵さ。」

「ほぉ。」

「竹山警部、犯人はどうやって千曲川に流したんですか。」

「恐らく、車で運び、千曲川で遺棄した可能性が高い。」

「考えられるよ。」

「よし、木下と吉井は千曲川付近で不審者がいなかったか聞き込みを。」

「わかりました。」

 

達仁と穂乃果達は、戸隠神社へ向かった

「大変なことになったね。」

「千曲川で殺人事件に会うなんて。」

「戸隠神社には民宿があるから、そこで泊まって行こうか。」

「そうね。」

「ねぇ、戸隠神社ってどんなところなの。」

「穂乃果、知らないのか。」

「うん。」

 

 戸隠神社は霊山・戸隠山の麓に、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる、創建以来二千年余りに及ぶ歴史を刻む神社です。

その起こりは遠い神世の昔、「天の岩戸」が飛来し、現在の姿になったといわれる戸隠山を中心に発達し、祭神は、「天の岩戸開きの神事」に功績のあった神々をお祀りしています。

平安時代末は修験道の道場として都にまで知られた霊場でした。神仏混淆のころは戸隠山顕光寺と称し、当時は「戸隠十三谷三千坊」と呼ばれ、比叡山、高野山と共に「三千坊三山」と言われるほどに栄えました。

  江戸時代には徳川家康の手厚い保護を受け、一千石の朱印状を賜り、東叡山寛永寺の末寺となり、農業、水の神としての性格が強まってきました。山中は門前町として整備され、奥社参道に現在もその威厳を伝える杉並木も植えられ、広く信仰を集めました。

明治になって戸隠は神仏分離の対象になり、寺は切り離され、宗僧は還俗して神官となり、戸隠神社と名前を変えて現在に至ります。

「本当に戸隠神社に来たんだね。」

「平安時代に伝える歴史ね。」

「そりゃそうさ。」

見物した後、俺たちは民宿で泊まった

 

 

 

 

 


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