やはり俺たちのオラリオ生活はまちがっている。   作:シェイド

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入団するファミリアは……


ファミリア

前回のあらすじ

 

八幡と小町は当初の目的であった迷宮都市オラリオに無事到着した。到着初日であった昨日は、オラリオの街並みを見たりして過ごしていた。

 

今日は、入団するファミリアを探す日である。

 

「さ、お兄ちゃん!入れてくれる【ファミリア】探しに行くよ!」

「わかった。わかったから走らないでくれ」

 

現在の時刻は朝8時。まわりを見れば、かなりの人がメインストリートを出歩いている。この時間帯くらいからが、この街の本格的な始動時間なのだろう。

 

「小町、入りたい【ファミリア】とかあるか?」

「小町何も知らないからお兄ちゃんに任せるよ」

「じゃ、一つ一つ手当たり次第に聞いて行くか」

「おー!」

 

俺達の【ファミリア】探しが始まった。

 

 

***

 

 

結果、惨敗しました。どこも入れてくれなかった。

まあ確かに見た目は12歳の少年と9歳の少女だから、使えなさそうってのはわかるんだけどな。

 

「またダメだったね」

「もう少し当たってみようぜ」

 

 

俺達はある【ファミリア】に接触した。

 

「すいません、入団とかできますか?」

「誰がだ?」

「俺と妹が、です」

「おいおい、笑わせるなよ小僧。お前たちみたいな奴らがやっていけるわけないだろう。あ、そっちの妹ちゃんならおっけーだぜ。ま、戦闘員じゃないけどな」

 

ギャハハハハ!!っと笑うファミリアの男の団員。彼はやってはいけない禁忌を犯してしまっていた。シスコンの逆鱗に触れてしまったのだ。

 

「ちょっと路地裏で話しませんか?」

「あ?いいぜいいぜ。お前の妹ちゃんについてだろ?」

 

そして、路地裏に入った瞬間だった。

 

「ここでいいです」

「じゃあゴハァ!!」

 

八幡は団員に向かって拳を放つ。怒りの鉄槌だ。

 

「てっめ、なにしやがる!?」

「は?先にバカにしたのはてめぇだろうが。ザコ団員の分際で上からものを言うし、さらには小町いやらしい目で見やがって……なめてんのか?」

「はっ、ガキ。先にお前が手え出したんだから文句言うなよぉ!」

 

男の団員は八幡めがけて攻撃を仕掛ける。しかし、八幡にLv.1ごときが敵うはずがない。

 

「【悪夢】」

「ま、魔法だと!?」

「てめえみたいな奴がいる【ファミリア】なんぞこっちからお断りだ。断ってくれて助かった、よっ!」

「グハッ!!」

 

男の団員は吹っ飛ばされ、そのまま白目を向けてきた。気絶したようだ。

 

「よし、次探すぞ」

「わかった」

 

 

二人が他のファミリアを探して歩き始めた時だった。

突然、声をかけられた。

 

「おおお!?なんやこの子かわええな~」

「え?え?」

 

いきなり朱色髪の女性が小町に抱きついたのだ。

うむ。小町が可愛いのがわかってくれるとは素晴らしい女性だな(あ、さっきのは男だったんで。戦闘員じゃないとか言った奴が悪い。ハチマン悪くない)

 

「お、お兄ちゃん助けて……」

「うちの妹が困ってるので離れてくれますか?」

「ごめんな~可愛いからついつい抱きついてしまったわ」

 

可愛かったら抱きついちゃうって・・・。

そして俺は、朱色髪の女性を見て気付いた。

 

この人、神だ。

 

「あの、僕達今所属出来る【ファミリア】を探しているんですが……あなたの【ファミリア】に入れてくれませんか?」

「え?!この人神様だったの!?」

「……よくうちが神やって気付いたなぁ。神威は隠しとったのに」

「微妙に感じたので」

「……よぉし、二人ともついてきや。うちの【ファミリア】のホームに案内しちゃるで。話は途中でな~」

 

ってことで神様について行くことになった俺達だった。

 

 

***

 

 

「で?なんでそんな幼いんに【ファミリア】探ししてたんや?両親は?」

「それは……」

「一か月前くらいに亡くなりました」

「そうかぁ、それは失礼なこと聞いたなぁ」

「いえ、話していないので仕方がないことです」

「あ、そや。二人とも名前はなんて言うんや?」

「ハチマン・ヒキガヤです」

「コマチ・ヒキガヤです」

「ヒキガヤ……前にそんな冒険者がおったような気するなぁ」

「親父とお袋は元冒険者だったそうです」

「そうなんや。ま、ホーム着いたら詳しく聞かせてや」

「女神さまは名前なんて言うんですか?」

「うちか?うちはロキって言うんや。だからうちは【ロキファミリア】って言うんよ」

「【ロキファミリア】……」

「おっ、話しとったら着いたで」

「え?」

「ここが【ロキファミリア】のホーム、黄昏の館や」

 

ロキが示した建物を見ると、デッカイ屋敷みたいなのが建っていた。

……え?ここなの?

 

「お、お兄ちゃん凄くデカいよ!」

「お、おう。デカイよな……」

「じゃ、入るで~」

 

ロキが門を潜るので、八幡と小町もそれに倣う。

 

門を通ると、外からは見えなかった中庭などが姿を現した。

俺達がもの珍しそうにキョロキョロと辺りを見回していると、ロキは館内に入っていく。

俺達はあわててそのあとを追った。

 

 

しばらく館を歩くと、一つの部屋の前でロキが止まった。

ロキの部屋か?っと思ったが、中に三人ほどの気配を感じるのでロキの部屋ではないらしい。

 

「さ、入るで~」

 

ロキが扉を開けて中に入り、俺達もそれに倣った。

 

 

***

 

 

部屋にいたのは金髪の小人族、深緑の長髪であるエルフ、髭を蓄えたドワーフの三人だった。

 

「ん?ロキ、後ろにいるヒューマンはどうしたんだい?」

「この二人は入団希望者や」

「ハチマン・ヒキガヤです」

「コマチ・ヒキガヤです!」

「ヒキガヤ……もしかしてゴロウ・ヒキガヤの子か?」

「お父さんを知っているんですか!?」

「ああ。彼にはまだ新米冒険者だったときに助けられたことがあってね。で、ゴロウさんは達者でいらっしゃるかい?」

「お父さんは……」

「亡くなりました。一か月前に」

「……すまない。二人だけで入団志願者としてきた時点で気付くべきだった」

「いえ、大丈夫です」

 

室内の空気が重くなり始めたとき、ロキが口を開く。

 

「とりあえずやけど……フィン。二人とも入団させてええんか?」

「僕としてはいいけど……リヴェリア、ガレス。二人はどうだい?」

「別に異論はない」

「儂もない」

「ということで……ハチマンにコマチ。二人の【ロキファミリア】への入団を許可するよ」

「え、ええー!?やったよお兄ちゃん!ついに【ファミリア】に入れるよ!」

「おう!さっきのクソ団員には感謝しないとな。まだ白目向いてると思うけど」

「白目?何をしたんだい?」

「え?えっと……魔法を使ってぶん殴りました」

「「「「魔法!?」」」」

「?」

「どうかしましたか?」

「……ちょっと背中見せてもらってもいいかい?」

「いいですけど……」

 

そう言って俺は背中を見せる。もちろん衣服は捲った。

 

「なんということだ……」

「恩恵を刻んでおらんのに魔法が使えるということか」

「なるほど」

 

そう言って金髪の小人族は俺に戻すように言い、俺はそれに従う。

 

「自己紹介が遅れたね。僕はフィン・ディムナ。ここ【ロキファミリア】の団長だ。呼ぶときは気軽にフィンでいいよ」

「私はリヴェリア・リヨス・アルーヴ。副団長をやっている。呼ぶときはリヴェリアでいい」

「ガレス・ランドロックだ」

「こっちこそよろしくお願いします」

「お願いします!」

「ほな、自己紹介も終わったし、早速恩恵刻むで~。二人とも、恩恵はわかるか?」

「親父の日記である程度は」

「なら大丈夫やな。恩恵はその神の眷族になることを意味するんや。刻んでしまったら消されんけど大丈夫か?」

「はい」

「大丈夫です!」

「じゃ、早速始めるで~」

 

恩恵を刻んで貰う為に、俺と小町はベットで仰向けに寝そべった。その上から馬乗りにロキが乗り、恩恵を刻んで貰った。

 

「さてさて~ステイタスは、はああああああああああ!?なんやこれ!?」

「ロキ!どうしたんだ!?」

「これを見てくれへんか」

「!?」

 

 

ハチマン・ヒキガヤ

Lv.1

 

 力:F342 

耐久:I29 

器用:D635 

敏捷:C712 

魔力:A837

 

 

《魔法》

悪夢(ナイトメア)

・付与魔法

・補助魔法

 

闇影(ダークシャドウ)

・闇を完全に支配できる

・詠唱式【我は闇と同化する者なり 我は闇を従える者なり】

・詠唱連結。詠唱は本人の感情による

・---------------------------

 

《スキル》

闇の加護(ダーク・ブレス)

・闇影の一部を意識することで使用可能

・戦闘時における魔力アビリティの高補正

・---------------------------

 

 




うまく書けない・・・なんかコツとかあったら教えてほしいです。

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