誤字、脱字が教えてください。
暴食の魔女 ダフネ
絶え間ない空腹でどれだけ食べても滅多に満たされらことはなくしかも拒食症も患っており食べても吐き出してしまう。
満腹になる事が彼女の夢。過去にはそんな彼女を助けようとしてありったけの食べ物を持って来た者もいた。ガブガブと食べるダフネをみて喜びに包まれたり、まだ彼女の空腹は満たされないのかと嘆いたり、そんな彼女には俺が必要だと思い上がった奴もいた。
そんな奴らは全員ダフネの目を見た。どんな顔しているのか?悲しみのドツボにはまっていないか?お腹いっぱいになったかな?長く生きてきたものほど相手の目を見ればそれがどんな奴か分かるらしい。
訪れたのは1人の少女。
ここにお腹を空かせた女の子がいると聞いてやってきたのだ。
少女は女の子にパンをあげた。自分の朝ごはんをあげた。昼ごはんもあげた。晩ごはんは自分で食べた。
そんなある日少女は女の子が魔女であると知った。
それは父が教えたのか母が教えたのかそれとも野菜売りのおっちゃんが教えてくれのか。そんな事少女にはどうでもよかった。
「あの子が…魔女?」
そんなはずないと思いながらも少女は走った。向かうのはいつもご飯をあげていた村のはずれの森。
そして見つけた。今日もいつも通り木の横で寝ている魔女を。
「スピー……スピー……」
今日も起きてないか、と思いながらも彼女は魔女の肩を掴んで揺さぶった。彼女は魔女が起きているとこなど見た事ない。ただ、食べ物を魔女に向かって投げただけ。
起きて!起きて!大変なの、このままじゃあなたが…
少女は魔女に必死に呼びかけた。ここにいることの危険性を絶え間なく訴えた。
さしてようやく
「………だれですかぁ?ダフネを起こすのはぁ?」
そこで初めて魔女と少女は対面を果たす。
灰色がかった髪を2つくくりにしなにも害がなそうな風貌、年は少女とそんな離れていないぐらい。
だからこそ油断してしまった。
この子は魔女なんかじゃない
直感的にそう思った。
こんな子供が魔女なわけがない。
だからきっと村のみんなに言えばこの子の誤解も解けるはず。
そのことをこの少女にも伝えよう。
落ち着いて聞いて…あの、その、あなたが魔女だってうたがわーーーーー!!!!」
これは少女が悪かったわけではない。
ただの常識。
話すときは相手の顔を見て話す。そう、ただの常識。
だからこれは少女が悪かったわけではない。かといってこれを教えた父と母が悪かったわけでもない。
ただ、運が悪かった。
少女は魔女の金色の瞳を見てしまったのだ
やってくるのは強烈な飢餓。猛烈な空腹。お腹が空いたなんてだれもが感じることなのにいつもと全然違う。
声が出ない、ただ地面を転がることしかできない。
腹が減った。やむことがない空腹が少女を襲っている。
腹が熱湯を浴びせられたように熱い。
そして少女は気づく。
自分が先ほどから何を食べているのか。と
目にに映るのは真っ赤でまだ生暖かい血、手に握っているのは臓物と思われるもの、そして先ほどから熱かった腹はもう原形などとどめていない。内臓はとびちり血はたれその血を自分がすする、内臓はしっかり噛み締めて食う。
腹が空いた、腹が空いた、腹が空いた、腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹が空いた腹がーーーーーーーーーー
今度は左手を食べよう、そしたら今度は右手。食べ終わったら足を食べて目を食べる。
そうしたら満たされるかな?
その光景を魔女は黙って見ていた。
少女はもう人間の形をしていない。
四肢はどれも繋がってなく見るのも無残なその光景を魔女は黙って見ていた。
そのまま後ろを向いて魔女はひとりでに歩きだした。
今のを見て魔女はなんと思ったのか。
悪いことをしたなんて思ったのか
あいつがいけないんだ!あいつが…なんて思うのか。
それは常人なら思いもつかない。そもそも魔女のことを理解できる常人なんていない。
ただ、もしかしたらこの少女なら分かるかもしれない。
魔女と一瞬でも同じ気持ちになったこの少女ならば……
「お腹がすきましたぁ」
最後に魔女はそう言い残した。
「さて、これが暴食の魔女ダフネという人物だ。金色の左目に見たものを自分と同じ飢餓感をうえつける魔眼を持っている。では、今の話を聞いて君はなんと思う?」
強欲の魔女は自分の研究室でできたばかりの精霊に問いかけた。
火の精霊は答えない。いや、分からない。どうやって何を思うのかをまだ教えてもらってないのだ。
「そうだったね、君にはまだ何も教えてなかったね、
パック」
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「はぁ〜、あいつどんだけ田舎にいるんだよ」
ダフネを探しに来てから5時間が過ぎた、エキドナに教えてもらったところまでやって来たのだがいまだにダフネが姿をあらわすことはない。
「おっ!やっと村発見、ちょっと疲れたしあそこで休憩してからにしよう」
そうと決まればやることははやい。残しておいた体力を全て使い全速力で村まで向かう。
村につくと『ラームア村へようこそ』の看板を見かけた。聞いたこともない村だと思いながらもはいってみると祭りがやっているのかと勘違いしてしまうほどの人数が1つの家に駆け込んでいるのがうかがえる。
近くの建物に身を潜みそいつらが何を話しているのかを聞こうとする。いつもはこんなことをせずに堂々と聞きに行くのだが今回は聞き逃せない単語が耳に入った。
「だから言ったんだ!!すぐに討伐するべきだって!」
「ばかやろう!そんな事してみろ、返り討ちにされるに決まっている」
「だからと言ってあのまま放置することはなかったんだ!」
「じゃあどうすればよかったんよ!」
「静まれ!!」
2人の若者の言い争いを1人の老人が止める。直後のあいつらの態度を見ればあいつがここの村長だということ分かる。
「今回のことは残念だったと思う。しかしかといって魔女に刃向かうなど言語道断!」
『魔女』
これこそが聞き逃せない単語
「めんどくさいことになってるな」
それからも村長と2人の言い争いは続く。
その言い争いを黙って見守っている幾人もなど村人達。
もしかしたらこれはこの村の風習なのかもしれない。
村の中で事件があった場合は村長と誰かが話し合う、そして残りの者はそれを見守る。
「結局どっちになるにしても、俺の知り合いだしなぁ」
残念なことに7人の魔女と知り合いな彼は今回の事件について罪悪感が湧いてしまう。
「どんな事件が知らないがサテラがやったことなら一緒に謝ろう。他の奴らがやってたら知らん」
そう自分に言い聞かせている間に1人の少年が後ろから近づいていた。
ゆっくり、ゆっくりと慎重ひ近づき手には近くで拾って来た木の棒を持ち先ほどから怪しいおとこを捉えようと左手にはロープも持ち合わせている。
そしていよいよ木の棒が届く距離までやって来たことを確認して思いっきり怪しいおとこの頭を木の棒で叩いた。
怯んだ瞬間にロープでぐるぐる巻きにしそのまま勝利を収めた、
「捕まえたぞこの魔女!…ってあれ?おとこ?」
勘違いはおこっていたが。