不見倶楽部   作:遠人五円

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何が見える?

  一瞬だった。心のブレた伯奇では副部長の想いの込もった一撃を受け止めることなど叶うはずもない。両手を前に広げ崩れた結界を貼り直そうとするもそれより早く突っ込んだ副部長の拳が伯奇の顔を確かに捉え、結っていた髪をバラけさせて伯奇は諏訪湖の湖畔に立つ大きな木へと轟音を立て衝突する。

 

  大木の表面はクッキーのように簡単に凹み、軋む木の音に合わせて骨の潰れる音が聞こえる。傷を負った顳顬からより多くの鮮血を撒き散らし、諏訪湖に零れ落ちる血は闇夜に混じって消えていく。

 

  友里の一撃とは一線を画す必殺の一撃。人がまともに受けたならば、身体が四散し絶命するであろうほどの一撃を受けても、それでも伯奇は大地に膝をつくこともなくなんとか二本の足で立っている。無造作に揺れる髪はべったりと血を吸い顔に張り付きまるで幽鬼のよう。

 

  視界はすでにぐちゃぐちゃだ。実際伯奇が木に叩きつけられた時、一瞬とはいえ意識が飛んでしまった。それでも伯奇がまだ立っているのは小さなプライドに他ならない。しかしそれは自分から喧嘩を売ったから、博麗だからといったものではない。

 

  本気でなかったとはいえ自分の弾幕のシャワーの中で最後まで立っていた奴がいる。目の前にいる男よりも先に自分に一撃を叩き込んだ雑魚がいる。そんな者たちが見ている前で、誰より先に自分が地に伏せるわけにはいかない。何より嫌なのは何の才能もないと思っていた者に負けることだ。

 

  才能、それがどれだけ強大な力を持っているのか伯奇はよく知っている。知っているからこそそれに負けるわけにはいかない、それがない者になら尚更だ。

 

  目の前の男も、その男の背後に控えてこちらを見つめる四人の女も才能なんてない。それは伯奇自信に才能がないからこそよく分かる。願子の目、友里の技、杏の覚悟、塔子の意思。どれも才能なんて呼べる代物ではない。彼女たちのする行動の源になっているものはこれまで培って来た時間。それがどんなものであろうとも、泥臭ければ泥臭いほど負けるわけにはいかないのだ。

 

「ぁあ、なんだよおいそんなボロボロのせいで力が入ってねえんじゃねえのか? 全然効かねえぞ」

「そんな姿で言われても説得力に欠けるな」

「はっ! ハンデだよ、これくらいじゃねえとあたしとお前らじゃあ釣り合わねえ!」

 

  例え限界が近かろうと、伯奇の底なしの怒りが宙を彩る。

 

  この男だ。伯奇が何より気に入らないのはこの男、不見倶楽部副部長というわけの分からない生物が一番気に入らない。願子、友里、杏、塔子の比ではない。ダメージを押し殺し迫る伯奇の想いを背後にいる願子たち四人に届かぬように全て叩きおとす。手から(したた)る真っ赤な雫を気にせずに両手を振り回し、弾ける想いと合わせて副部長の手もまた弾けていく。小さな肉片が大地に落ち、ところどころ小さく白い断片が手から覗くが、それでも副部長は振るう手を止めない。その動きは痛みで緩むどころかより速さを増し、伯奇までの距離を詰めながら一歩一歩確実に足を前に進めていた。

 

  これだ。副部長の一足一挙動に垣間見える修練の後。どれだけ努力した。魔力もなく、気も扱えず、妖力、神力、仙力、なんの力もないはずなのに、龍脈という莫大な力の宝庫に手を触れるまでに至る間にどれだけの努力をしたというのか。伯奇にはよく分かる。分かってしまう。努力という近道のない(いばら)の道を同じく突き進む彼女だからこそ副部長が辿ったであろう地獄など生温い三千里よりはるかに長い道のりが副部長が動く度に脳内にちらつく。

 

  なぜ? なぜだ? いったい何を追えばそこまで行ける?

 

  この場で、伯奇を含めた六人の中で間違いなく群を抜いて副部長が最も才能が無い。そんな男が自分に迫るところまで来ていることが伯奇は信じられない。信じたくない。

 

「なあお前は何を見てるんだ?」

 

  ただ呆然と副部長の動きを傍観者のように眺めていた伯奇の目の前に副部長が到達する。腕は裂け指は曲がり、しかしその手を強引に拳へと握った副部長の一撃が伯奇に迫る。

 

「クソが!」

 

  紙一重でなんとか三度顔に放たれた拳を躱すも、反撃する力は伯奇には残されていなかった。不確かな足取りで副部長から距離を取ると再び弾幕を放つが、心の込もっていないそれが副部長に通用するはずもなく、軽く副部長が地面を足で叩いただけで、広がる大地の波紋がその一切合切をかき消してしまう。

 

「お前やる気あるのか? なんのためにここに来た」

「うるせえ、早く終わっちまうと興醒めだから遊んでやってんだよ」

 

  虚勢を張って吐き捨てる伯奇だが、やはりそれは虚勢でしか無く、無理をしているのは誰の目からも明らかだ。副部長よりも傷が少ないはずの伯奇だが、副部長よりも一つ呼吸するだけで大きく肩が上下をし、向けているはずの瞳もその位置が定まらない。

 

「なあお前は何を見てるんだよ? 俺には願子に友里、杏と塔子、そしてお前が見えている。お前の目には何が映る? 博麗の巫女しかお前は見ていないのか?」

 

  博麗の巫女、ああそうだ。何より求めたもの。何より欲したもの。幻想郷を見た日からそれを夢見なかった日はありはしない。

 

  博麗伯奇を突き動かすのはその日見た夢と初めての挫折。

 

「それのいったい何が悪い? 幻想郷を見た日からそこがあたしの目指す場所だ。そこがあたしの居場所なんだ。なのに今そこにはあたしの代わりに霊夢の奴が行ってやがる。なあおかしいと思わないか? 何より望んでいる奴がいるのにそいつが行けず、才能があるというだけでどうだっていいと思っている奴がそこに居る。努力は報われず、選ばれなかった奴はどうすればいい?」

 

  自分の言葉に背中を押され、伯奇のボルテージが再び上がっていく。身体はボロボロでも心までは壊れない。歪であろうが、その想いに嘘はない。不純な、だが純粋な伯奇の尖った心が副部長に向けられる。意味がないどころかやってはいけない行いだ。折れかけていた相手を鼓舞するなど闘いの中では愚の骨頂。だがそれでも副部長はそれでいいと僅かに目を細めた。

 

「お前が教えてくれるのか? お前が送ったんだろう? 東風谷早苗を幻想郷に」

「ああ教えてやるよ。今度は怒りに任せてじゃなく本気でな」

 

  伯奇が空を飛んだ。それを追って副部長も宙を跳ぶ。二人が見せるのは初めから持っていたものでは無く、自分の手で掴んだ自分だけの技。

 

  伯奇は正確に言えば空を飛んでいるのではない。正確には空に沈んでいる。だからこそ伯奇の動きは空を自由に羽ばたく鳥よりも、深海を泳ぐ魚に近い。空へ浮く霊夢よりも流動的で滑らかな動き、その伯奇を捉えるのは容易ではなく、深海を漂う生物たちの怪しくも暖かな光のように薄っすら光る弾幕の質は先ほどまで放っていたものとは明らかに違う。

 

  これが伯奇の本気の本気。真っ暗な一寸先は闇の世界で確実に獲物をしとめるための深海生物が持つ最大の牙を思わせる弾幕は、軌道を読むことなど叶わず、ただ相手を魅了するように好き勝手な方向に散っていく。

 

  行燈『夢見る提灯鮟鱇(あんこう)

 

  数年前、興味無さげに、しかし実際は聞き漏らさないようにしっかりと聞いていた紫の幻想郷の話の中にあった弾幕ごっこの話。スペルカードという存在を知った伯奇が自分の技に名前をつけるとしたらこれがそうだ。

 

  四方八方に相手を誘うかのように走る優しい光。だがそれに釣られてしまったら最後、本命の隠された牙が確実に相手の喉笛に喰らいつく。これが普通の相手なら、空に出現した深海世界に目を奪われてしまうだろうが、全てが見える副部長は違う。

 

  ゆったり漂う光の奥で、伯奇を表すかのような尖りに尖った何本もの槍が静かに照準を合わせ今か今かと獲物がかかる時を待っている。だが副部長が引っかかるはずもないと分かっている伯奇は、相手が動くよりも早く限界まで引き絞った槍を射出する。

 

  空を裂き、相手へ一直線に走る槍は今までの弾幕の速さの比ではない。弾幕ごっこに当て嵌めれば相手を殺すような一撃はご法度。しかし伯奇と副部長のしているそれは心を削りきるような闘いだ。

 

  確実に相手を射止めるために放たれたそれは、直線でしか動けない副部長を貫くと思われた。だがそうはならない。

 

  空を跳ぶ副部長は大地で立っている時の力の十分の一も力を発揮することができない。『こちやさなえ』の時もそうだが、しっかり二本の足で立っていても、地面ではなく三階という僅かに地面から離れただけで副部長の戦闘能力はぐんと落ちる。あの時はまだ地続きだったからこそ少しの力は発揮できたが、地面と接していなければ龍脈の恩恵を受けることができないのだ。それが空中なら尚のこと。

 

  しかし、その代わりに空には空で副部長には掴めるものがある。最初の伯奇との激突の際は怒りに任せて突っ込んだために出来なかったことだが、諏訪湖に頭を冷やされた今なら掴める。

 

  地球という大きな存在に流れる大いなる力は龍脈だけではない。空を縦横無尽に走るそのものの名は気流、遮ることはできるかもしれないが、決して止めることが叶わないそれを掴んだ副部長は、迫る槍をするりと躱す。

 

  身体で感じる風に乗り、空を滑る副部長を止める術などない、気流を止めることは出来ないのだから。副部長の視界を走る風のレールに乗っかって、伯奇の弾幕を今度こそ危なげなく避け切った。追尾してくる弾幕も、世界を駆ける風の速さには敵わない。

 

「なんだお前空飛べるんじゃねえか」

「飛んでないさ、滑ってるだけだよ俺は。滑空にむしろ近い。見た目よりキツイんだぞ、明日は全身筋肉痛確実だ」

「あたしだって沈んでるだけだぜ? 面白い、ならこれならどうだ?」

 

  十足『クラーケンの腕』

 

  一つ一つ漂うだけだった弾幕が数珠繋ぎのように十本の極太の鞭を形成する。実態が無い筈のそれは生物のように畝り空を切る轟音とともに副部長へと殺到した。

 

  右に、左に、上に、下に、振るわれる腕は小さな嵐を再現する。一本の腕が振るわれる度に、引っ張られた空気が暴風となって吹き荒れる。

 

  今まで伯奇の周りを滑るだけだった副部長はそれを見た瞬間に伯奇の元へと飛び込んだ。およそ物理的な闘いとなった今伯奇を叩くため? それは違う。副部長は迫る幻想の腕を避けるために伯奇の元へ近づいた。

 

  鞭とは根本よりも先端の方が速度が上がる。楽に避けるためには、離れるよりも近付くほか無いのだ。その証拠に副部長が迫る腕を躱したその後ろで、空気の弾ける音が鳴った。その音は最早爆弾の炸裂音に近い。背後で巻き起こった空気の衝撃波が副部長の背中に刺さり、服が弾け真っ赤な色が夜空を染める。

 

  その痛みに歯を食いしばり、副部長は前に進むしかない。少しでも恐れ後ろへ下がろうものならば、逆に破れたサンドバッグのようになってしまう。後ろに控えるのは絶対な死を与えてくれるギロチンだ。道はただ一つ、前にしか残されていない。

 

  だがそれは伯奇の狙い通り。この技を見て頭のいいものは誰もが伯奇に近付こうとする。好き勝手に振るうだけで遠距離の攻撃からも身を守れる攻防一体の矛と盾。そうして近づいてきた者に対して引くだけで千日手の出来上がりだが、伯奇の狙いはそれではない。何よりそれでは意味がない。

 

「流石と言っとこうか、一目見ただけで安全地帯を見抜いたその慧眼」

「そりゃどうも」

「だからこそ、とっておきを見せてやるよ!」

 

  霊符『夢想封印 海月(くらげ)

 

  海の怪物が闇に沈み、月が浮かんだ。海面に映る月の写しのようにゆらゆらと極大の光の塊が幾つも空へと浮かんでくる。そのまま空間に沈み込み、擦り込むような勢いで存在の塊が世界を支配した。それは伯奇の想いそのもののように自分はここにいると主張している。

 

  その強度は伯奇の世界そのもの。例え副部長が叩いてもビクともしないだろう。その正体は極限まで内に向けられた結界。下手に手を出せば、世界の摩擦に当てられて容易く削り切られてしまう。

 

  なんとかその場に留まる副部長だが、上下左右満遍なく漂う海月の群れは、動いているのかも怪しいゆっくりとしたスピードだが、着実に副部長の残りの人生を終わらせていく。

 

「これがあたしのとっておきだ。対霊夢や紫みたいなやつ専用の技さ。千にも迫る枚数の結界を重ねた絶対強度の塊が答えだ。例え境界を操る紫でさえこの技は無力化するのに時間が掛かるそんな代物だぜ」

「そんなもの俺に使っていいのか?」

「お前だからいいのさ」

 

  伯奇の口が三日月を描く。その表情は嘲笑といった相手を馬鹿にしたものは一つも込められていない。しかしそれに浮かべている本人さえ気がつかない。伯奇は心の底では既に副部長を認めているのだ。本人は絶対にそれを認めないだろうが、最初の技を副部長が避けた時点でそれは決定的なものとなった。

 

  どの技一つ取ったとしてもそれは伯奇がこれまで血反吐を吐くような努力をして一つ一つ丁寧にコツコツ積み上げてきた努力の結晶。それを副部長が避けた時点で副部長もまた同じように血反吐を吐くような努力をしてきたことが心の底で感じられたからだ。

 

  伯奇は異常だ。それこそ矛盾している。彼女は努力をしている者を嫌う、それは自分を見ているようだから。だが同じように努力をしている者を認めてしまう、それは自分を見ているようだから。

 

  伯奇の心にある想いは二つ。最も気に入らない目の前の男をさっさと消し去ってしまいたいという想いと、いったいどうやって自分の最高傑作を攻略してくれるのかという想い。

 

  ここが分岐点だ。副部長が越えられるかに全てが掛かっている。

 

  そして副部長が取った行動は酷く単純。

 

  その場で掴んでいた気流を手放し副部長は落ちていく。

 

  向かう先は足元に迫った一つの海月。

 

  ゆっくり落ちていく副部長に伯奇は声を上げそうになるが、次の瞬間に副部長が両足でそれに立ったことにより違った意味の声となる。

 

「は? おいなんだ?」

「質の問題だ」

 

  驚愕に身体の動きを止めてしまった伯奇の耳に副部長の芯のある言葉が響く。

 

「質、だと?」

「ああ、この技はおそらく真球を描くことでその真価を発揮する。完全なる球はチリ一つ残さず周りから全てを奪うだろうが、これは真球ではないな。僅かな綻びが内へと向かう力を捻じ曲げ、弱い部分を作り出している。それでもこれだけ存在が強いから掴むのは容易だ。完全ならこの上に立つなんて無理さ、俺の力では掴みきれずにシュレッダーにかけられた紙のようになってしまうだろう」

 

  なんだそれは? 破るのならもっと力尽くで破ってくれよ。人の理解も及ばない圧倒的な力で破られた方がまだ喚けるから。昔の霊夢のように飛び込んで全てを崩してくれ。それならまだ私は頑張れる。先に行ける。なのに破られた原因があたしのせい?

 

「ふざけんな! そんなこと、そんなことで‼︎」

「そんなことでもそれが理由だ。だから言っただろう? お前がもう少し今を見ていたらきっと結果は変わっていた。今も見れていない奴が幻想を見れるはずがないだろう?」

「う、くっ、がぁ‼︎」

 

 

 

 

 

 

  それからのことをあたし自身はよく覚えていない。気がついたときには諏訪湖の波に揺られて空に浮かぶ月を見ていた。その湖の冷たさに任せて沈んでしまおうかとも思ったが、何を思ったのかへんてこ眼鏡と金髪野郎が湖へと飛び込むと、ただ波に任せて揺れるあたしを湖畔まで引っ張っていく。

 

  意味の分からない連中だ。あたしのことなど放っておけばいいものをなぜあたしに構う。あたしを見る。今日会ったばかりでボコボコにしてきた相手の対応を完全に間違っているだろう。

 

  冷たい世界から伸ばされた三つの腕に引き上げられ、十の瞳があたしの顔を覗く。その目だ。その目が嫌だ。あたしを拒絶しない目が嫌だ。霊夢のように何の嫌味もなく覗く目が。

 

「伯奇も追い付きたい人がいるんだね」

 

  大の字で地面に転がるあたしの隣にへんてこ眼鏡は同じように寝転がるとそんなことを言ってくる。追い付きたい? 違うな、追い越したいんだ。あたしは霊夢の姉なんだぞ。……そうだ。あたしは霊夢の姉なんだ。あたしは霊夢になりたいんじゃない。あたしは……、あたしは……。

 

  声はあげない。そんなみっともない真似はできない。しかし、それでも頬に流れるものは諏訪湖の残った水滴ではなく暖かな想い。

 

  静かに泣く伯奇に誰が何を言うこともなく、残りの四つの影もその場に転がった。

 

  月が見える。

 

  優しく大きな月が。

 

  一頻(ひとしき)り泣いた後、腫らした目を擦ることもなく伯奇は上半身を起こして辺りを眺めた。強い、この五人を弱いとはもう伯奇には言えそうもない。そんな伯奇の顔を見上げる複眼が目に止まり、副部長は静かに口を開いた。

 

「そう言えば自己紹介がまだだったな? 俺は不見倶楽部の副部長」

「私は瀬戸際願子!」

「出雲友里」

「桐谷杏……です」

「小上塔子よ」

 

  伯奇の顔を見上げる目が優しく細くなる。なんてお人好しな連中だ。こいつらに自分から近づいた時点で既に自分は負けていたらしいと伯奇はようやっと長い長い一息を吐く。

 

「副部長ってお前ふざけてんのか? 名乗ってねえじゃねえか」

「いいんだよ俺はこれで、それでお前は?」

 

  期待の込められた副部長の視線が伯奇を射抜く。これだからこの男は気に入らないと、小さくどこか嬉しそうに伯奇は舌打ちを一つ打った。

 

「あたしは博麗、博麗伯奇、博麗の巫女を()()()()()()馬鹿な女さ」

 

  その答えを受けて副部長の顔がニヤリと歪む。

 

  あぁクソ、絶対いつかあたしが勝つ。

 

  急激な疲れに襲われて、伯奇の意識は暖かい感情の中へと沈んでいった。




副部長は蟲のような奇怪な男。
伯奇は深海魚のような奇抜な女。
彼らには一応コンセプトがあるのでどこかで登場人物のまとめを書きたいですね。次回はいつものように後日談です。その後にちょっとだけ幻想郷の話を書きます。幻想郷では何をやっているんでしょうね?

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