マテリアルズRebirth   作:てんぞー

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後書き
後書き


 半年間ほぼ毎日執筆、交信して漸く「マテズ」を完結までこぎつける事が出来ましたね。本当にこの半年間、追ってくれた皆様には感謝を、マテルアルズRebirthの作者のてんぞーです。とりあえずは後書きという事で読者の皆様に一言。

 

 誤字報告ありがとう。

 

 えぇ、まぁ、とりあえず慣れている人も、慣れてない人にもこれだけは言っておかなくちゃいけないと思って。誤字脱字だらけの作品ですが、こうやってたくさんの感想を貰ったり愛されたりで非常に感謝しております。感想に対する返信何時も文字数少なくてごめんね、実はてんぞーちゃんコミュ障なんだよ!

 

 という訳でして半年で200話超え、人間やればまあ、何とかなるもんですよ。

 

 当初のマテリアルズは【地雷小説】というテーマだったんですね、これが。初期の頃から追っている人であれば大体どういう意味かは解ると思いますが、【地雷】タグやらと色々タグで遊んでたりもしてましたが。まあ、途中で『これで流石に地雷を名乗るのは失礼だよなぁ……』という考えが大体湧いて来まして、そんなわけで途中から【地雷小説】ってのをある程度撤回する感じで書き進めて……そして今のマテリアルズが出来上がった感じですね。

 

 えぇ、つまり当初は地雷小説路線でした。

 

 まぁ、最初の頃から読んでいる方であれば多少なりともわかっている事だと思います。

 

 ともあれ、こうやって完結するのは初めてであり、後書きを真面目に書くのも初めての事なので語られる事の無かった作成秘話とかを軽く出したりしようかと思います。軽い疑問とか、あとは執筆に気を使っている事とか。そういう「マテズを書いている間に気にしていたどうしようもない事」がこれより続きますので。

 

 ではいきますよ?

 

 とりあえず初めに、

 

 ―――後半、あまりマテリアルズが関係なくなってきて非常に申し訳ありません。

 

 空白期は自分でも結構綺麗にやれていた、という感覚はありました。というよりキャラの描写の分け方ですね。そこらへん、マテリアルズを返って来る事に対する軸にしておくことでちゃんと物語の中心にできたと言いますか。ですが原作Sts時期に入ると段々とマテリアルズの出番がなくなると言いますか、ぶっちゃけますと、

 

 描写するキャラクター数が増えてしまったんですね。

 

 基本的にてんぞーは毎回執筆する毎に作品ごとに何かしらテーマを決めて執筆する事に挑戦しています。テーマというよりはジャンルとか、スタイルとか、そういう所なんですが、「マテリアルズ」に関しては【納得のできるハーレム】と、そして【大人数の描写】という二点に対しての挑戦だったわけなんですね。

 

 まあ、何事も挑戦しなきゃ上手になりませんよ? という話なので、まず文句は挑戦してからじゃないと吐けませんので。

 

 そういうわけで地雷ハーレムという挑戦は20話目あたりから普通のハーレムに挑戦する事になったわけでして、複数の女の子を同時に、恋愛感情を交えて描写するという事への挑戦だったわけです。そう言う意味ではマテリアルズは後半、原作時期にはいって失敗したって感じでしたね。Sts時期に入ったら主人公側も描写したい、なのは側も描写したい、その欲望だけ先走ってしまい挑戦したところで―――時間と技術が足りなかった。こうなってしまいました。

 

 たぶんですがこれ、無理に機動六課の方は描写をやらずに放置しておいて、イスト君の視点一本で執筆し続けて機動六課側の描写はまちまちにしておけばそこまでタイトル詐欺にならなかったと思うんですね。まぁ、若干タイトル詐欺になってしまった事は個人的にも色々と思う事がありまして、次につなげる考えを持っている物としては次回作辺りではまた今回失敗したところを反省して綺麗にやろうかな、とは思っています。

 

 誤字脱字に関してですが、此方に関してはもういう事などない。餌だよオラ。喜んで食えよ。

 

 えー、それで「マテリアルズ」という作品に対してですが真面目に挑んだのは【不良騎士】以来の話になるのですが、実はアレがこの話のプロトタイプという感じにもなっちまして、基本的にアレの流れを汲んで作ったのが「マテリアルズ」というお話になりますね。決して放置しっぱなしだったり忘れていたわけではありませんからその辺注意してくださいね。そういう事を考えていると登場キャラは全く違ってきていますが、今までやって来た事、練習してきた事、それが何年も前であっても少しずつ練習し、身に着けた経験は裏切らないんだろうなぁ、とほぼ毎日執筆しているてんぞーちゃんは思うわけでして、少しでも共感を得られるのだったら皆さんも何か書いてみたらいいな、かなと。

 

 元々てんぞーが執筆を始めたという理由がそもそも「読みたいのに見つからない、なら供給しなきゃ」って発想でして、最近は若干消沈気味ですがまたいくつかの名作の様なSSが再び更新されたり生まれたりでここらが盛り上がってくれると非常に嬉しくててんぞーの執筆量が減らせるという事でして。ここら辺もう少しどうにかならないですかね―――あ、神様テンプレは基本シャットアウトで。

 

 とりあえず執筆するにあたって、

 

 テンプレで楽をしない、

 

 チートという言葉で楽をしない、

 

 その場の衝動で全てを決めない。

 

 この三つをちゃんと守ってさえくれれば完結までこぎつける事はそう難しくはないと今回執筆していて思ったものですね。何事も楽をしようとしたり、計画性を抜きにして決めたりするから粗が見つかったり、ボロボロになって行くわけでして、ここら辺は経験も必要なあたりですが、書いてたり書く予定があったりしたら一度プロットを全て書いて、それを時系列順に並べまして、定期的に見直したりすることをお勧めします。私自身も「マテリアルズ」を執筆している間にプロットを五回と言わずに三十回ほど見直して、展開を進めるごとに内容をそのたびに修正して微調整してきましたので。

 

 それとはまた別に、”風呂敷を広げる”という行動に対する注意もまた必要ですね、と今回書いていて改めて思いました。設定を広げる事で作中、物語の展開は一気に広がります。ですが、それはそれとして―――それを畳むだけの技術はありますか? 執筆できますか? そこで迷う事無くうん、と答えられる人は少しだけ立ち止まって考えてほしいです。実際問題マテリアルズは若干風呂敷を実力以上に広めてしまった一例だったので、広げたものをすべて回収するという行動は想像以上に難しいものです。簡単に”できます”とは決して言えるものではないのです。

 

 まぁ、それ以上に今回は尺にヒギィ! されたのが真実ですが。

 

 えぇ、尺ですよ。尺。タイムリミットとも言います。

 

 実際問題”駆け抜ける”ってのは悪くはない話です。寧ろ”長く続きすぎない”という事に対する配慮は物凄く重要で、ネットで連載する小説やSSであれば気にかけてほしい所の一つです。何事にも”飽き”は来るんです。それは読者だけではなく、作者に対しても言える事です。

 

 何か一つを執筆していて面白い作品を見つけた、そっちに目移りをしてしまう―――今度はそっちを書きたくなる。

 

 SSを書いた経験があるのであればこんな経験、一度と言わず何十と経験しているでしょう。それによって今まで書いていた物への興味は少しずつ薄れて行く―――これが一番恐ろしい”飽き”っていうやつです。エターしたり、更新が遅れたり、段々と作者が飽きると作品の質や更新頻度が低下して行きます。なので、一つ、作者として重要な事は、

 

 飽きる前に完結。

 

 これですね。”別の作品を書いてみたい”とか思い始めたら割とヤバイ証拠です。それで実際別の物を書き始めるとかなりヤバイです。いえ、まあ、一部の計画的な人は別のを書いていてもちゃんと完結まで繋げるので色々と大丈夫なんでしょうが。

 

 ともあれ、余所見厳禁、という事ですな。

 

 まぁ、物凄い言い訳がましい感じでしたがこの”飽き”を感じる前に作者としては是非とも「マテリアルズ」を終わらせたかったわけでして、それで期限を年末、今年度の完結を目指したわけです。綺麗に完結するためには色々とそぎ落とす必要があったわけでして、……まあ、その結果色々とけずる必要がありました。

 

 その最たる犠牲者がティアナとマテ子達ですねー……。いや、本当はもっと活躍する筈でしたし色々とイベント組んであったんですよ? 今言っても完全に無駄ですが。ですけどスマートにやる分には若干詰め込み過ぎて期待させ過ぎた、って感じなのでしょうか。

 

 スマートにやる分には何かしら削る必要はあるんですねー。

 

 まあ、そんなわけでして実のところは結構落ち込んでいたりも。改めてイスト側の視点一本でやっておけばタイトル詐欺にならなくて済んだんじゃないか、とは思ったんですけどやっぱり未知というか挑戦した事のない事に挑戦するのは楽しいと言いますか、敵側と味方側、その二つの視線を切り替えながら互いの事情を読者に通し、誤解させたりして話を進めるのは楽しかったといいますか……基本的に挑戦した事のない要素を遠慮なくぶっこんで本編で練習するスタイルなので粗が目立つ所があるんですね。

 

 まあ、「マテリアルズ」は終わってしまいましたが、話は次の世代に、ヴィヴィッドへと繋がります。そちらの方ではアインハルト・ストラトスを主人公とはしますが、もうちょい馬鹿馬鹿しく、騒がしく、そしてマテリアルズな日常を描写して行こうかと思っています。

 

 「マテリアルズ」が読者に”鬱メイカー”とか”俺知ってる、絶望っててんぞーって言うんだろ”とか”この絶望中毒者”とか散々罵倒されてきた分、ヴィヴィッドの方はとりあえず絶望・鬱成分控えめ(自分的)で行こうかと思っています。

 

 まぁ、とりあえず今月は書き終わった構想を固めたり細かい所を調整したりでヴィヴィッドを更新する事はないと思います。その代わりに息抜きで突発的な何かを1話だけ書いて投げたりする可能性はありますが。最新の近況や執筆状況に関してはツイッターの方をご確認ください。

 

 さて、「マテリアルズ」で語られる事のない話や、気になっている話といきましょうか。

 

 とりあえずアインハルト視点でのエピローグは結局の所”アインハルトの視点”という事で故意に抜かしていた情報が色々とあります。イストの詳細な状態やヴィヴィオに関する話、あとは刑務所組に関するお話ですね。

 

 ともあれ、まずは刑務所組の話としますが、原作におけるナンバーズの扱いですね。

 

 スカリエッティ一味が重犯罪者であり世界規模や殺人を多く犯した経歴が存在するのに処刑が無かった、というのは非常に軽すぎるというか……リリカルなのはという作品がそこまでダークな作品じゃないって事を考えるとまあ妥当といいますか、それでも納得できない人は多いというか扱うにしても少々”アレ”なので。とりあえずスカリエッティはその頭脳の有用性が認められ、処刑して消してしまうのが勿体ない事、そしてウーノとドゥーエが管理局の暗部に関する情報を多く持っていて、これを交渉材料に減刑を諮った、というのが此方での扱いとなります。まあ、妹想いといいますか、ドゥーエがあっさりと捕まったのはこのあたりで交渉できるように持っていくためですね。刑務所に残るのはドゥーエを含めた原作と同じ面々となります。まあ、ここら辺は大きな変化はありませんね。基本的に出所や減刑に関わる扱いが少々変わって、スカリエッティが管理局に対する奉仕活動を少しだけ行っている、という事でしょうか。

 

 次に刑務所へと行ったマテ子達ですね。別名負け組とも。此方は被害というかダメージが少なかった連中からドンドン刑務所にダイブしていきましたね。元々求めているのが平穏ですから、ちゃんと刑期を終えて自由になれるのであれば、それを断る理由は存在しないので。約一年は監獄での生活を経験したら普通の生活、社会への奉仕活動って制限はつくでしょうが戻って来るでしょう。

 

 ちなみにどんなにエキセントリックであろうとムショはムショです。少しはワイワイできたとしてもそれ以上はありませんのであしからず、反省のお時間ですねー。

 

 では気になるところ鉄腕大先生ですが……えぇ、まあ、感じとしては融合しすぎちゃった結果、完全に元に戻れない、って感じでしょう。ナル子さんの目は鉄腕先生の所へ、心臓は”共有している”という感じが正しいでしょうね。

 

 まあ、適性が高くてあんな無茶にとっかえひっかえやって、それでいてノーリスクってのはムシのいい話ですからね。

 

 まあ、これからイストさんには王を超えちゃった責任がムショから帰ってきたらある訳でして、そこらへんの話もヴィヴィッドで出そうかと思っています。ヴィヴィオに関するお話もヴィヴィッドの方で色々と出ると思いますので、もう少々お待ちください。期待を裏切らないようにしようかと。心境としては初の完結作品で色々とやりたい所ですが、

 

 完結祝いに来た100件近い感想を返信する作業があるので返信待ってる人はステイで。ちょーっと、ステイで。時間が出来次第質問応えつつ順次ケツバットしに行くのでもう少しステイしていてください。

 

 では初のまともな後書きという事もあって少々長くなってしまいましたが、この後書きを最後に、感想の返信と誤字の修正以外でこの作品を更新する事はないと思います。この物語は完全に終了しましたので、次でお会いしましょう。

 

 マテリアルズRebirthをご愛読ありがとうございます。

 

 これからも、どうぞよろしくお願いします。

 

 さて、ケツバットタイムだ貴様ら。


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