正義の味方候補の魔術使い   作:ラグーン

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………はい。見事に投稿が遅れましたね。本当にすみません………fgo水着イベやってたなんてないですからね!ついでにサモさん当てました(*´ω`*)やっほう!今回の狙いはノッブ水着です!


第2話 手続きと思えばーー

「………いつの間にか眠っていたか」

 

意識が覚醒した俺は窓を見る。空の色は黄金色の夕陽ではなく、透き通るように空の色は青かった。部屋の整理も終わりシャワーを浴びて読書をしていれば横になり眠っていた。少し気が緩んでいるのか?っと思うが疲れがとれておりどうやら熟睡していたようだ。身体を起こして俺は背伸びをして深く息を吸いソファから立ち上がる。

 

「そう言えば今日から俺も生徒の1人か………」

 

昨日の会話を思い出して俺はつい顔を顰める。俺の部屋は軟禁に使われていた場所に決まれば俺の力の偽造などで時間がかかった。故に詳しい説明は明日教えると言っていた記憶がある。

 

「錬金術か………この力と錬金術は似ているが、うまく誤魔化せるだろうか?レヴィ以外のトリニティセブンには気をつけないとな。そうなると使用する武器は制限をかけるようにするか………余りにも強大な武器はトリニティセブンに目を付けられることは間違いない。やはりいつもの双剣と弓、この二つを主な主力になることは間違いないか」

 

いつも使用している双剣と黒の洋弓を主に武装にする。余りにも強大な武器は警戒されるし、魔力消費及び感知されれば錬金術とは違うとバレる確率がある。それこそ厄介きわまりない、余りにも緊急事態がこないかぎり夫婦剣と洋弓だ切り抜けるかっと呟く。

 

「魔物ならば問題ないし、魔道士同士の戦闘などおきないだろう………もし、戦闘がおきたとしても双剣の性能を最大限まで発揮すれば充分すぎる強さを発揮してくれる。それに、洋弓と二種類の剣も解放して放てば………片方の威力は半分ほどの威力で大丈夫だろう。全力の一撃は流石に、な」

 

あの矢は威力の加減が難しい。魔力を込める量を間違えたら生半可な防御では貫通する威力を誇る。最大出力で放てば間違いなく建物がいくつか無事ではすまないほどの威力だ。そのような威力があるならば封印すればいい話だが、こちらにも使わなければいけない理由がある。

 

「流石にあの()だけではいささか、威力は心許ない。いや、充分威力はあるんだが………やはり瞬間火力に関してはあちらが高いからな」

 

俺の貯蔵している武器に関してはあの矢がまさに理想的な威力を発揮してくれる。威力調整に関しては俺の技量の問題、および魔力を込める量を間違えさえしなければ校舎を吹き飛ばすことはないだろう。あくまでも使う可能性であるため、その最悪の選択肢がくることがないと願いたい。

 

「軽く朝食をとるか………その後に学園長室に向かえばいいだろう」

思考を回転させても何も始まらない。そう判断をして俺は朝食を作り始めようとするが、ふっと思ってしまう。

 

「そうか、彼女はもう来なくなるか。それは少し寂しく思うな」

 

軟禁が解かれた以上レヴィが毎朝ここに来る理由がなくなった。僅かな時間で短かったが、それが当たり前になりかけていたため少し悲しく思う。だが、これはどうしようもないことだろうと割り切る。

 

「それにわからないが………不思議と独りは馴れている気がする」

 

俺はポツリと無意識に言葉を漏らしていた。かつての記憶はないため俺が誰と過ごしていたかはわからないが。確かに俺は悲しいとは感じたが、寂しいとは思えなかった。無理に思い出そうとしても結局はノイズがかかるため思い出せない。

 

「無理に思い出すこともない。ゆっくりと思い出していけばいいさ」

 

一人でに自己解決すれば俺はせっせっと朝食を作り始める。別に急いで作らなくてもいいが善は急げと言う言葉がある。………学園に入学するのが善と言えるかどうかわからないが。

 

「厄介ごとに巻き込まれないことを祈るだけか………なぜか無性に嫌予感しかしないからなー」

 

学園に入学するのが吉と出るか凶と出るかわからないため少しため息を吐く。極力目立たないように記憶に関する情報を集めるようにする、それが今後の目標だろう。

 

「………ざっと、これぐらいでいいか」

 

少し分けてもらったトーストとジャム、そしてお湯を沸かしてインスタントコーヒーを作る。朝食には少し貧しいかもしれないが問題はないはずだ。まだ食材が補充が出来ていないため今日中か明日には補充をしなければ。

 

「やはりもう少し貰っておくべきだったか。………しかし、レヴィから貰った物はな。惚れ薬入り唐揚げが少しチラついてな………」

 

つい頭を抱えてしまう。惚れ薬入り唐揚げ、その件があるためつい遠慮をしてしまった。もちろん以上迷惑はかけられないと思う気持ちもあったぞ?………なんだ、怪しいみたいな目線は。

 

「いいか。そろそろ学園ーーーっ!?………なんだ、この感覚は………?」

 

朝食も食べ終わり片付け。扉を開けようとすると異質なモノを遠い場所から感じる。

 

「だが、なんだこの違和感。少なくとも俺は………これほど異質ものは感知したことはない」

 

禍々しい感じがする感覚が遠くから感じる。少なくとも昨日までは感じることなどはなかった。例えるなら、全てを呑み込み、何かもを消滅させる闇のようなもの。これほど禍々しい感覚は初めてのようなーーーいや、なんだろうか。俺は一度それに似た禍々しい物を見たような気がする。性質は似ていないがそれと同等、もしくはそれ以上の異質な物を。

 

「………駄目だ、思い出せない」

 

記憶を探るが思い出すのを拒むかなようにノイズが生まれる。己の記憶が宛にならないため原因を知っていそうな学園長のもとに急ぐとしよう。無論きちんと施錠は確認済みだ。念には念をだ。窃盗、不法侵入はないと思うが施錠はとても大切だと思っている。少し重い足取りで俺は学園長室の前まで行き、マナーのためノックを3回ほどする。

 

「ん?誰だい、ってこの声は恭介君かな」

 

「ああ、入るぞ」

 

俺は学園長の承認を得たと判断をして扉を開ける。服装は昨日と変わらない服装。気にすることではないが少しぐらい服装を変えようとは思わなかったのだろうか?俺がそう思っていると学園長は話を始める。

 

「もう一度この学園を説明するけど、ここ王立ビブリア学園は魔導士を育成する超秘密組織だ。各国から政府から資金提供を受けて。極秘裏に様々な未解決事件や魔道的と思われる不可思議な事件を調査・解決するのが魔導士ーーー別名メイガスというわけさ」

 

「メイガス、か………」

 

メイガス、聞き慣れた単語のようでそうではない。その違和感が不明のため歯痒さを感じるが俺は昨日からの疑問を晴らすため聞いてみる。

 

「メイガス、つまり魔導士の存在が極秘になっているのはわかった。だが、まだ学生の身で魔導士を使い解決及び調査をするのは危険ではないか?………確か魔物だったか?魔物としか戦闘をしていない身だがーーー命のやりとりだと思わないのか?」

 

まだ魔導士との戦闘はしていない為わからないが、魔物との戦闘は間違いなく命のやりとりだ。魔物は容赦なくこちらの命を狙い、命を奪おうとしてくる。それなのに魔導士ではあるが学生を調査・解決に使う。それはあまりにも危険すぎる。その調査場所に魔物が必ずしもいるわけではないだろう。しかし危険なのは変わりない。

 

「そうかもしれないね。でも、僕たち魔導士が解決しなければ誰がするんだい?魔導士は人の道を歩まず、「魔」の道を歩くことを選んだのが魔導士。危険な道であることは充分承知の上さ。それに危険とみなされたものはトリニティセブンである二人の女の子に任せているからね」

 

「余りにも危険ならそのトリニティセブンである二人に任せるか。………それでも、俺は納得はできないな。例えこの学園内で最強でも女性なのは変わりない」

 

「君は優しいんだね。まだあったこともない人を案じるなんて。あの二人なら僕は問題ないと思っているよ。君の実力は確かに未知数だけど、トリニティセブンは君の想像している強さは軽々と超えているよ」

 

「………そう願いたいな。いつか手合わせの一つでもしてみたい。俺の実力が魔導士相手についていけるか全くもって不明だからな」

 

「恭介君なら充分通じると思うよ。単独で魔物を蹴散らしたんだからね」

 

「魔物を単独で蹴散らしただけで魔道士に通じるかは不明だろう。それに、あの時は当たり前の行動をとっただけにすぎん」

険悪なムードからうって変わり学園長の言葉に苦笑いをする。まず魔物を撃退しただけで魔道士と渡り合えるという確信はない。ああ、だが確か竜の見た目をした魔物もいたな。かなりの強さで中々苦戦を強いられた記憶がある。もっとも竜が相手ならこちらもそれに特攻している武器を取り出せばすむ話だが。俺が考えていれば学園長は何かを思いついたのか少し笑みを見せてくる。

 

「………なんだ。なにかを企んでいるのか?薄気味悪い笑みを浮かべて」

 

「だいぶ失礼な発言だよ!?………ごほん、恭介君一つ提案があるんだけどいいかな?」

 

「提案?嫌な予感がするが………まあ、話してくれ」

 

薄気味悪い笑みを浮かべてきたため嫌な予感がするが内容は聞いてみないと不明のため頷く。流石に聞かずに拒否するのはこの男でも気が悪い。それに提案を聞かずに却下するのは暴君あたりが行うことだ。特に一つの国の王などな。

 

「恭介君のアルバイトに関してだけどね。君のその力、そして強さを見込んで頼みたいんだ。未解決事件、特にトリニティセブンじゃないと手に負えない、そんな場所を君に調査、解決してくれないかな?無理は承知の上だと思ってる」

 

「………やれやれ。正直くだらない理由で俺に危険な場所を調査させるのならば断ったんだけどな。生徒のことを考え、それで俺に頼むのなら断れない。だから引き受けよう。その提案を引き受けるとするさ」

 

「本当かい?引き受けてくれてありがとう。もちろん報酬は奮発するから心配はしないでくれ。恭介君一人で行かせることは余りないと思うから。それにもしもの時はレヴィちゃんに頼んだみるからさ」

 

「………なぜそこでレヴィがでるのさ。それに彼女は単独行動が主体だろう。一人で行くことには別に問題はない。俺の魔術のことを考えると、俺も単独行動が動きやすい」

 

「恭介君がそう言うのならいいんだけど………でも、余りにも危険な調査だったら僕の判断でトリニティセブンと同行させてもらうよ」

 

「ああ、わかった。判断に関しては学園長に任せるが………まあ、俺の魔術の情報操作に関しても丸投げさせたらもうぞ」

 

努力はしてみるよっと渇いた笑顔を見せる学園長。単独行動ができないときは学園長が俺の魔術に関しては隠蔽か情報操作をするのが当然になるだらう。会話が一区切りついたところで学園長室にくる前に感じた異変を思い出し余計で気のせいだと思うが念のため報告をする。

 

「………そういえば、ここにくる前に少し気になるものを感じてな。俺の勘違いもあるが念のため報告しておく。何処か遠い場所なら異質なものを感じた、場所は具体的にはわからないがな。あくまでも俺が感じたことのため、調査するかしないかは全て学園長に一任する」

 

「君が感知したものなら調べるべきだろうね。それにこちら側も重力振動を感じたようでね。もしかしたら恭介君が感じたものと一緒なんじゃないかな」

 

「重力振動?………それは科学だと思うが、もし結果がわかったら俺にも報告をしてくれるとありがたい」

 

「僕は初めからそのつもりさ。恭介君には早速働いてもらうかもしれないしね。結果次第ではトリニティセブンと同行して調査してもらうよ」

 

「了解した。報告を受けたら結果次第では単独行動をとらせてもらう」

 

俺を見つめながら彼は面白そうに笑顔を見せる。その表情を見る限り間違いなく何かを企んでいそうだが、気づかないふりをさせてもらう。今指摘しても間違いなく巻き込まれることは必然的だろうと感でわかる。巻き込まれないことを心から祈るしかあるまい。

 

「一通りの説明がすんだのなら一体どうすればいい?正直今後の方針が思い浮かばなくてな、皮肉なことに学園長に頼るしか今はできないんだ」

 

ふう、っと俺はため息を吐く。やらないことは山ほどあるのは間違いないんだがこの学園の構造がわからない以上迂闊に動くことは効率も悪ければ下手に動くとトリニティセブンに目を付けられる可能性もある。

 

「相変わらず僕の扱いは酷いね………そうだね、恭介君はとりあえずテーマを決めて見てはどうかな?」

 

「テーマ?それはいったいなんの意味があるんだ?」

 

「そう言えばテーマに付いては説明はしていなかったね。テーマはね、魔道士が研究するための題材となるもの、魔道士見習いは、まずはそれぞれのテーマを探し始めることから始まるんだ。そして魔道士自身のテーマを研究して成果を出すことで、それを実行に移すことで実行(魔術)を使うことが可能になるんだよ」

 

「簡単に言えばテーマを決め研究し、実行に移せば魔力を使うことができるようになるか。………ふむ、そこを考えれば俺もテーマを決めねばな。テーマを実行に移してない状態で魔術を使えば怪しまれることは間違いなければ、目立ってしまう」

 

「その通り、テーマを決めないと間違いなく怪しまれる。逆にテーマを決めれば君の異様な力はバレにくくなるはずだよ。まあ、君の力はテーマを作らないで魔力を使える時点で異様なんだけどね」

 

後半から笑い始めた学園長に拳の一つでも飛ばそうかと思ったがなんとか止まる。俺の内心など知らないだろう学園長は思い出したように会話を続ける。

 

「そうそう、テーマを作るときは基本的には君から一番遠いもので作らないといけないよ」

 

「一番遠いもの?………全くわからないんだが」

 

「記憶が無い恭介君にはテーマを探すのは難しいかな?自分から一番遠いものはつまり自分が感じているものとは真逆のものをテーマで決めて研究しないといけないんだ。そうだな、例えば現実主義の思考の人が選ぶものはその逆ーーーつまり幻想(リディカル)を選ぶことになる。だって現実主義の人が幻想を抱くことなんて難しいことだろう?」

 

学園長の言葉に俺は頷く。現実主義の人間が幻想を抱くことなどできやしない。幻想を持つことなど不可能に近いだろう。

 

「テーマが自分自身から遠いものにすることは、自分自身ができないことを研究すると思っていいよ。僕としては自分に当てはまるテーマを選んで簡単に研究ぐ終わったらつまらない。魔道士は研究して解明する存在なんだから」

 

「珍しくそれらしい(学園長)発言をしたな」

 

「君の中で僕はどれほどの評価なんだい!?僕はこの学園の学園長なんだけど!?」

 

「そうだな。少なくとも変態という評価が入っていることだけは答えよう、あとは想像に任せるさ」

 

自覚しているのか笑って誤魔化す奴は放っておくとして、今後の方針はだいぶ纏まってきた。とりあえず優先するのはテーマ及び記憶の回復。それが最優先の目的になるだろう。記憶が戻り次第で何をするかは全く決めていないが。………まあ、どうとでもなるだろう。先のことは未来予知でもなければわからないからな。

 

「そうそう、恭介君。もう一つ言い忘れていたことがあるんだ。それはとても重大なことだ」

 

俺が今後の方針について考えていたら学園長が真剣な表情になり俺の顔を一直線に見つめる。俺は何か裏があると思い多少の警戒をするが目元が真剣のため俺は警戒をとき重大なことを聞いてみることにする。

 

「重大なこと?いったいどれほどの重大なことだ?」

 

「うん、実は言うとね。君の学園に入学する手続き忘れてたんだ」

 

シーンと静まる室内。唯一音を出してるのは時計の針でチクタク、っと余りに静かな室内に響いて聞こえる。どれほどの時が流れただろうか、いやたった数分、もしくは数十秒だろう。なのに何故か時が長く感じる。俺はこの沈黙を破るためゆっくりと口を開く。

 

「………怒りすら通り越して呆れる。はぁ、手続きを普通忘れるか?食料に関しては一応今日までやりくりできるが………後の時間は鍛錬にでも時間を潰すとするか」

 

学園長は呆けた顔をする。なぜそのような顔をしているかはわからないが………別に怒鳴っても良かったが誰にでもミスはあるものだ。今回は確かに急な手続きの為間に合わなかったり忘れたりする可能性はあるだろう。それに俺が学園に入学できるのはあちらの善意である。その行為に甘えて入学しようとしている俺が色々と言うのは礼儀知らずにもほどがある。

「あれ?僕のことをてっきり怒るかと思ったんだけど……」

 

「今怒ったとしても時間の無駄だろう。それに俺はそちらの好意に甘えて入学している身だからな」

 

想定外なのか呆けていたら突然と笑い始める。目の前にいる彼の本性が今のように陽気なものならいいんだが。

 

「さて、学園長。俺はそろそろ帰らせてもらうぞ。そろそろ動かなければな」

 

「わかったよ。それじゃあ今後についてはまた後で報告させてもらうよ」

 

俺は踵を返し学園長室から出る。今後はどうするかと浅いため息を吐いて一旦自室に戻ろうかとすれば何処からか視線を感じる。奇妙な場所から視線を俺が知っている中では彼女1人しか知らないため視線を感じた場所に視線を向ける。するとそこには天井にくっつくようにしている彼女がいた。

 

「いったいなにをしているんだレヴィ。なぜ天井に身を隠すんだ」

「恭介さんがいつ気づくか試したんっスよ。まあ、数秒で気配を感知できたのは想定内っスけどね」

 

天井から降りてきて見事に着地をする。………今思ったがどうやって天井にくっついたようにいたんだ。気にはなるがそれはいつか聞くことにするとしよう。

 

「それで何の用だ?俺はこれから自室に戻るんだが………」

 

「その様子だと学園入学は先そうっスね。自分の憶測が正しければ入学手続きを忘れられた、もしくはされていなかったのどちらか」

 

まるで盗み聞きでもしていたとこちらが疑うほど正確な憶測である。仮に彼女が盗み聞きしていても別にデメリットはないと言えばない。俺の力を知っている少ない人物でもあるし。

 

「その通りだ。まあ、急な出来事だからな忘れることだってあるさ。俺は彼方側の好意に甘えて入学する身、これでも礼儀はある方だ」

 

やれやれと思いつつ肩を竦める。どれほど長くなるかわからないが手続き自体は簡単だ。学園長が入学手続きを遅れるとしたら俺の力の隠蔽だろう。

 

「ああ、そう言えばレヴィ。君に頼みたいことがあるがいいだろうか?」

 

「自分にっスか?別に構わないっスけど………もしや何処かに連れ出してあんなことやこんなことを」

 

………なんだそのあんなことやこんなこととは。彼女がどんな展開を望んでいるとは一切わからないが。………そんな展開は今後ともないと思え。

 

「いや、午後空いているなら少し付き合ってほしくてな。俺の力の隠蔽なども含めてテーマ探しをしたいんだ」

 

「見事にスルーっスね。テーマ探しを手伝うことは全然大丈夫っスよ。テーマの種類も説明が必要そうですし、右も左もわからない恭介さんは見捨てるつもりはないっスよ」

 

「ああ、助かる。俺が頼れるのは君しかいないからな。今日、授業などが終わり次第俺の部屋にきてくれ」

 

「了解っス。それまでどうやって時間を潰すつもりなんっスか?」

 

「自室で鍛錬でもしているさ」

 

俺はレヴィとの会話を終わらせて自室に戻ることにする。人目が多くなる前に戻らなければ少し厄介だ。

 

(そう言えば色々と知りたいこともあったが聞くのを忘れていたな。………まあ、それも午後に聞けばいいか)

 

 

 

 

午後、少年の部屋に訪れると約束した少女は自室に戻ろうとする少年の背中を見つめれば少年に聞こえないように呟くように口にする。

 

「なかなか面白い人っスね。自分のことをあそこまで信用してくれていることは意外だったっスけど。………正体不明の異質な力の持ち主………掴み所もない人ですから楽しみがいがあるっスね」

 

ニヤリと面白そうに笑えば彼女も向かうべきところへと向かうため教室へと歩いていくのであった。




次回の投稿も未定ですかね。次回は恭介のテーマ決め、当分長引くかもしれないテーマですかね。今回の回はレヴィさん少なめですから次回はきちんと登場ですよ(`・ω・´)ちなみに手続きを伸ばした理由はアラタと同じタイミングで入学したいからです((殴

プロフィール的なもの(若干ネタバレあり)

名前/衛宮恭介=◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎

ステータス:一切の不明
固◼︎ス◼︎ル

心◼︎(真)B+
◼︎の目B-
???EX

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