仮面ライダーカイロス   作:しゃけ

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Ⅶ 守るべきLIFE

「私は心を入れ替えた。檀正宗を討ち、人々の笑顔を取り戻したい。

だから……

 

 

 

 

 

 

 

ここから出してくれないか?」

 

「「「「……」」」」

 

すべての元凶であると同時に切り札(?)でもある新檀黎斗改め檀黎斗神。彼はドレミファビートのゲーム機を牢屋として収監されていた。

 

「その手には乗りませんよ新黎斗さん」

 

「檀黎斗神だぁ!!」

 

「はい解散!」

 

「「おつかれしたー」」

 

「待て。これでいいのか?私抜きで正宗を止められるとでも?」

 

「止めて見せますよ」

 

 

一方永治はパソコンとガシャットが刺さった機械を有線接続し、データの書き込みを行っていた

 

「おっ、何やってんだ?……カイロスレベル1、レベル2、レベルEX-0……?」

 

「ウイルスは日々進化している。いつかレベル1が必要な時も来ると思ってな」

 

パソコンの画面にはカイロスのレベル1、2のイメージ画像が移っている。

その姿はゲンムを黒からガンメタリックにしたようなものだった

 

「やけにゲンムそっくりだな」

 

「ああ。こいつのデータを一部使ったからな」

 

英二はプロトマイティアクションXを取り出す。

 

「! それってリセットのせいで……」

 

「だからパクってきたのさ」

 

「……へぇ~………………ッ!?」

 

突如貴利矢がゲーム病を発症する。

 

「ゲムデウス……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「再発!?」

 

「ちっ、あいつの仕業か」

 

「いかにも」

 

「!」

 

「前々から思っていたが……君たちは仮面ライダークロニクルのレアキャラである前に、優秀なゲーマーたちだ。どうだ?私の言う通りにすれば、望むものを何でもくれてやろう」

 

「何でも?だったら」

 

〔バンバンシミュレーションズ!〕

 

「失せろ。第伍十戦術」

 

〔デュアルガシャット!ガッチャーン!デュアルアップ!

スクランブルだ!出撃発進バンバンシミュレーションズ!発進!〕

 

「変身」

 

〔バグルアップ! 今こそ時は極まれり!〕

 

大我はスナイプ レベル50へ変身。正宗はゲムデウスを彷彿とさせる色へと変化した"ゲムデウスクロノス"へと変身する。

 

「ミッション開始」

 

スナイプはゲムデウスクロノスへ射撃を試みるが

 

〔ポーズ〕

 

〔リスタート〕

 

「ぐああ!!」

 

クロノスの能力により太刀打ちができなかった。

 

 

「ハア!」

 

「うおお!!」

 

 

スナイプの救援にきたエグゼイドとブレイブ。

 

「何だこの姿は……」

 

「気をつけろ!前より強くなってやがる!」

 

しかし彼らが戦っている周りにはゲムデウスウイルスに苦しむ人々が。

 

「ここで戦い続けるのはまずい……」

 

〔マキシマムガシャット!〕

 

エグゼイドはガシャコンキースラッシャーにガシャットを装填する。

 

「あいつの抗体をリプログラミングする!」

 

 

〔MAXIMUMMIGHTY CRITICALFINISH!〕

 

 

リプログラミングを試みた。しかし、ゲムデウスクロノスは左腕に装備されている盾で攻撃を無効化してしまう

 

「効いてない……」

 

「君たちは、仮面ライダークロニクルのルールを知っているだろう?真のラスボスと戦うのは君たちではない」

 

「……まさか!」

 

「覚悟を決め、ガシャットを起動しろ。こう彼女に伝えておけ」

 

"彼女"とは、仮面ライダーの関係者で唯一のライドプレイヤーである、西馬ニコのことであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして……?」

 

「ラスボスの間へ行き、クロノスへ変身し戦えるのは資格あるものだけ。正宗の目的はおそらく……

 

西馬ニコの抹殺」

 

「「「!!」」」

 

「すべてのバグスターを攻略した証を所有している彼女を消し、ゲームをやり直すつもりだろう」

 

「ふざけんな!他の方法はねぇのか!」

 

「……」

 

ニコをクロノスの元へ行かせまいと策を練る大我たち。

 

「……何?あたしをバカにしてるの?」

 

「え?」

 

「あたしは天才ゲーマーN!舐めないで!」

 

〔仮面ライダークロニクル!〕

 

「てめぇ!」

 

大我はニコの腕を掴み、ガシャットを没収する。

 

「!離して!」

 

「戦うのはお前じゃない」

 

「でも……!」

 

「でもじゃねぇ!俺達には俺たちにしか、てめぇにはてめぇにしかできないことがあんだろ!」

 

「!」

 

彼女は思い出す。以前のパンデミック時に感染者の子供と一緒にゲームをし、ウイルスを一時的に抑制できたことを。これはゲームを心から楽しんでいるゲーマーにしかできないことだ。

 

〔ガシャット!〕

 

大我はクロニクルガシャットをゲーマドライバーヘ装填する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう……」

 

ゲムデウスクロノスはこの間に来た者がニコではなく、大我であることに驚きつつ称賛していた。

 

「君がクロノスになり、私に立ち向かうと?」

 

「ああ。クロノスだろうと何だろうと、俺がなってやる」

 

〔仮面ライダークロニクル!〕

 

二本目のクロニクルガシャットを起動する。

 

「変身!」

 

〔ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!

 

RIDERCHRONICLE アガッチャ! 天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時は極まれり!〕

 

 

「死をも恐れぬ覚悟。大した男だ」

 

「ミッション……開始!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大我さんは……全部一人で抱え込む気なんですか!?そんなことしなくていいじゃないですか!それで死んだら……元も子もないじゃないですか!」

 

「ああ……」

 

「諸君、私の神の才能なら、ラスボスのゲームエリアにアクセスするチートコードを開発するのに五分もかからない。取引だ。私を解放しろ。そうすれば、コードを作ってやろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〔ガシャコンソード!〕

 

大我の変身したクロノスはポーズ&リスタートの代わりにつけられたガシャコンウェポン召喚能力でゲムデウスクロノスへ立ち向かう。

 

〔ガシャコンマグナム!〕

 

「てめぇをぶっ潰して、クロニクルを終わらせる!」

 

「流石伝説の力。だが君はクロノスの力を使いこなせていない」

 

〔キメワザ!〕

 

〔キメワザ!〕

 

〔RIDER……〕

 

〔〔CRITICAL CREWS-AID〕〕

 

大我と正宗、二人のクロノスのキメワザがぶつかり合う。だが

 

 

〔ガッシューン……〕

 

敗北したのは大我だった。

変身解除まで追い込まれた彼はゲムデウスクロノスの前を退こうとしない

 

 

「死の恐怖を前にして、それでもまだ私に立ち向かうと」

 

「……だれも……死なせない!免許がなくたって俺は……人の、あいつの……命を守るドクターでありたいんだ……」

 

 

 

 

「ならば自分の命を粗末にするな。……やっと本音が聞けたな」

 

「お前ら……」

 

「君たち、どうしてここへ?」

 

「ちょっとした、神業で」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「不可能を可能にする!それが……神のォ……才能だぁ!ハハハハハハハハ!!!」

 

「うるせぇな!……って、あれ?」

 

CRで騒ぐ黎斗。しかしそれは機械に録音されたものを再生していたものであり、肝心の本人がいないじょうたいだった。

 

「幻覚に幻聴……これもこのウイルスのせい?イテテ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前の犠牲などノーサンキューだ」

 

「医者の不養生はよくありませんよ。ドクターは大勢の患者の命を任されてる身なんですから」

 

「そうですよ先輩。俺たちは医師関係なく、生き抜く責任があるんですから」

 

「生き抜く……責任……」

 

「ここからはチーム医療だ。始めるぞ」

 

 

 

〔バンバンシミュレーションズ!〕

 

「第伍十戦術」

 

〔タドルレガシー!〕

 

「術式レベル100」

 

〔〔仮面ライダークロニクル!〕〕

 

「グレードEX……」

 

〔ハイパームテキ!〕

〔マキシマムマイティX!〕

 

「ハイパー大……」

 

 

 

「「「「変身!」」」」

 

 

 

〔パッカーン!ムゥゥテェェキィィィ!!〕

 

〔〔ガッチャーン!レベルアップ!〕〕

 

〔ガッチャーン!デュアルアップ!〕

 

 

 

 

〔ハイパームテキエグゼイド!〕

 

〔タドルレガシー!〕

 

〔RIDERCHRONICLE アガッチャ! 過去こそ今の導なり!〕

 

〔バンバンシミュレーションズ!発進!〕

 

 

 

「これより、ゲムデウス並びにクロノスの切除手術を開始する」

 

 

 

エグゼイド ブレイブ カイロスが近距離、スナイプが中距離での援護を担当する。

 

ブレイブは光の剣を出現させ、スナイプは射撃をする。

 

〔ポーズ〕

 

ゲムデウスクロノスのポーズによりエグゼイドとカイロス以外が行動不能になる。

 

「来いよ!」

 

カイロスが挑発し、ゲムデウスクロノスを一定の場所へ誘導する。

 

〔リスタート〕

 

しかしカイロスはいる地点はブレイブとスナイプの攻撃が当たってしまう場所。だが、カイロスはリスタート直後に身を屈め、ブレイブの剣とスナイプの球が反発しあいうまくゲムデウスクロノスに命中する。

 

 

 

「ぐああ!!何故だ!なぜ私が圧倒される……!?」

 

「教えてやるよ。それは俺たちが最強の医療チームだからだ!」

 

 

〔TADDLE CRITICAL FINISH!〕

 

〔HYPER CRITICAL SPARKING!!!〕

 

〔BANG BANG CRITICAL FIRE!〕

 

〔RIDER CRITICAL CREWS-AID!〕

 

 

「おらぁ!」

 

カイロスがゲムデウスクロノスへ接近し、半回転の回し蹴りでゲムデウスクロノスを宙に浮かす。

そこにエグゼイドとブレイブの必殺技が命中し、最後にスナイプのキメワザが炸裂する。

 

 

 

「ミッションコンプリート」

 

「クロノス、ゲームはもう、終わりだ」

 

 

 

 

 

「ハーッハッハッハ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!?こいつは……まずい!」

 

 

 

「ああーっ!」

 

「うわー!」

 

突如、ゲムデウスウイルス感染者の容態が悪化し、バグスターと化す。

 

 

 

 

 

「君たちはゲームというものをわかっていない。ドクター諸君、運命のパンデミックの幕開けだ。

 

真のラスボスとは、一度倒され最強の進化を遂げる。それが、ゲームというものだぁぁぁ!!!」

 

ゲムデウスクロノスが姿を変え、ライダーゲージ999本分の体力を持つ"超ゲムデウス"へと進化する。

 

「人類よ、心行くまで楽しむがいい。エンディングが存在しない永遠のゲームを!!」

 


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