仮面ライダーカイロス 作:しゃけ
「どうしてこんなことに……!」
「病室どころか医者も足りない!」
ゲムデウス降臨後、聖都大学附属病院に大量の患者が運び込まれてくる。理由は、ゲムデウスウイルスへの感染。
「私はそんなものを作った覚えはない!」
新檀黎斗はこのパンデミックに自分は関与していないと言っている。
「だとしたら、檀正宗の仕業か」
(もう病院は手一杯だ!このままこいつを野放しにしていると……)
ゲムデウスを止めるため、一人で立ち向かうカイロス。
『キメワザ!
CRITICAL PUNISHMENT』
「クダケチール!」
カイロスがキメワザを放つも、ゲムデウスもアランブラバグスターの能力を使い相殺されてしまう。
「全知全能の神……そういうことか」
『ガッチャーン』
ガシャコンバグヴァイザーⅢをチェーンソーモードにし、斬りかかる。すると、
「カイロス!加勢するぞ!」
エグゼイドとパラドクスが現場に到着する。
「へぇ。お前がカイロスか。あいさつ代わりに……」
『ズ・ガーン!』
パラドクスがガシャコンパラブレイガンをガンモードに変形させる。
「実力、見せてもらうぜ!」
「!お、おい!今はそんなことしてる場合じゃ……!」
自分に標準を合わせていると勘違いしたカイロスだったが、
「行くぞ!」
「ライダークロニクルを終わらせる!」
「……?何だよ、勘違いさせやがって……」
内心ホッとしたカイロスはエグゼイド・パラドクスと連携をとる。
『ガシャコンソード!』
さらに自身の能力でガシャコンウェポンを召喚し、ガシャットを装填する。
『ガシャット!』
続いて二人もガシャットをウェポンに装填する。
『『デュアルガシャット!』』
エグゼイドは飛彩に借りたデュアルβを装填。
『 RIDER CRITICALFINISH 』
『 FANTASYSIMULATIONS CRITICALFINISH! 』
『 KNOCKOUT CRITICALFINISH! 』
三人はキメワザを放つ。
「グゥゥ……!ガァ……」
「効いてる……のか?」
「ああ。こいつはライダーゲージ50本分の体力を持ってる。少しは削れたはずだ」
パラドクスは自身のライダーゲージを確認する。
「……マジかよ」
体力が多くても倒せないことはない、そう確信した三人だったが、
「……白けるぜ」
「そんな……」
「自己……修復……」
先ほど与えた傷が塞がり、立ち上がる。ゲムデウスは体力の多さに加え、自己修復まで備わっていた。そのため、時間経過でダメージ量が上がるクロノスの力が必要なのだ。
「超絶奥義……」
ゲムデウスが剣を構える。
「来るぞ!」
「紅蓮爆龍剣!!」
『キメワザ!
GIRIGIRI CRITICALFINISH! 』
ゲムデウスの紅蓮爆龍剣は、どこからか放たれたキメワザとぶつかり、三人は爆風で吹き飛ぶが、ダメージは受けなかった。
「!どこから……」
「永夢!これを使え!」
キメワザを放ったのはバイクゲーマにのったレーザーだった。彼はエグゼイドに"ドクターマイティXXガシャット"を渡す。
「これは……」
「檀黎斗を実験台にして作った、最強のゲムデウスワクチンだ」
『ドクターマイティXX!』
エグゼイドはこのガシャットを起動する。
『ダブルガシャット!キメワザ!
DOCTORMIGHTY CRITICALFINISH!』
「ハァ!」
ガシャットを装填したガシャコンキースラッシャーでゲムデウスに攻撃する。
するとゲムデウスが苦しみだす。
「効いてるぞ!」
「行くぞカイロス!」
「3人キョウリョクプレイで、クリアしてやるぜ!」
カイロスはハンターゲーマを召喚し、ブレードとガンを自身の腕に装備する。
『キメワザ!』
続いてドライバーの右スロットのガシャットをスロットに装填。
『 RIDER CRITICALSTRIKE 』
両腕にエネルギーを溜め、斬りかかろうとしたその時、
「そこまでだ」
「何!?ぐあっ!」
何者かの横やりが入り、キメワザが中断される。
「ライダークロニクルは終わらせない。幻夢コーポレーションが、世界に君臨するために!」
「クロノス!」
『キメワザ!』
クロノスはゲムデウスの正面に立ち、
『 CRITICAL CREWS-AID 』
「グアァァァ!!」
ゲムデウスを倒す。
「えっ!?」
『 GAME CLEAR! 』
「……」
クロノスは拡散したウイルスをバグヴァイザーⅡに吸収し、
「フン!」
自らの胸に刺す。
「ぐぅ……!うぅ、うぅ……」
「何やってんだ?あいつ」
「死ぬ気か!?」
「アアアアアア!!」
悲鳴ののち、クロノスは変身が解除され、倒れこむ。
「これがあいつの最期ってか」
カイロスがこう言い放ったその時、
「その通り。檀正宗は、人間としての命を終えた」
「!」
正宗が立ち上がる。その顔には緑色の血管のようなものが走っていた。
「あいつ、バグスターに……」
「今の私こそ、仮面ライダークロニクルの運営にして、真のラスボス」
正宗はこう言い、その場から消えてしまった
「花屋先輩、ありがとうございました」
その後、ゲムデウスウイルスの脅威は去った。今永治は変身に使ったゲーマドライバーを本来の持ち主である花屋大我に返していた。
「どうやらうまくいったようだな。それと先輩呼びはやめろ」
「あなたは俺にとって医者とライダー、両方の先輩です」
「今の俺に医師免許はない」
「……それでも、それでもあなたは、立派なドクターです」
「ブレイブと同じこと言いやがって……」
「止められるのか?檀正宗を」
CRに戻ると、貴利矢と永治の正式なCR配属の決定と、黎斗が衛生省によって身柄の自由を奪われたことを知らされる。
「止めて見せますよ新檀黎斗さん」
「新檀黎斗という名前は、もう捨てた」
「えっなになに?怖っ!」
「え?何怖いって」
「今の私は……」
「檀黎斗
「付き合ってられねえな」
「まあ、神ってことにしてやるか」
「そして永治、君にいいものをやろう」
「気をつけろ精神科医。あいつは何を考えているかわからないぞ!」
「わかってますよ」
永治が黎斗が収容されているところへ近づくと、
「神の恵みを、ありがたく受け取れぇ!!」
「うぉ!……これって!」
あるものが投げられる。
「ああ。君専用のゲーマドライバーだ。壊すなよ」
「……」
「神とその恵みを前にしてその目はなんだ!おい!聞いてるのか!おい!!」
仮面ライダーエグゼイド完結!
今までありがとう。そしてVシネでもよろしく。