戦姫絶唱シンフォギア~歌姫たちと仮面の強者~   作:ルオン

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や、やっと完成した。

今回は戒斗が響…………というより、あの2人と共闘します。

それでは本編スタートです‼




Song5:再会する強者と両翼

響に異変が起こり始めた同時刻、特異災害対策機動部二課では、司令である風鳴弦十郎を始め、櫻井了子と二課のスタッフ、シンフォギア装者である翼と奏は驚きを隠せない事に直面していた。

 

「パターンを確認‼コレは……⁉」

 

「アウフヴァッヘン波形⁉」

 

「ガングニールだと⁉」

 

「なっ⁉」

 

「えぇええええ⁉」

 

響から発生したエネルギーの波形が、奏の纏うガングニールと同一のものであった事に、弦十郎たちは驚きを隠せなかった。

 

「どういうことだコレは⁉何故ガングニールの反応がある⁉」

 

「分かりません‼再度確認しましたが、やはり奏さんの纏うガングニールと同じ反応です‼」

 

「どうなってるんだ……」

 

「司令‼先程出現したガングニールの元に、ノイズとは違う反応が近づいてます‼」

 

「なにっ⁉」

 

「パターン確認、バロンです‼」

 

「司令‼」

 

「ッ‼翼と奏は現場に急げ‼ノイズを撃退した後、ガングニールを纏う者の保護及びバロンの説得をしろ‼」

 

「「了解‼」」

 

弦十郎に言われ、翼と奏は現場へと向かう。

2人が司令室から出ていくのを確認した弦十郎は再び画面へと視線を向け、腕を組ながらずっと見ていた。

 

 

 

 

 

そして現在、響はというと

 

「えっ?なにコレ⁉」

 

「お姉ちゃん、格好いい‼」

 

聖詠を唱えた事により覚醒し、シンフォギアを纏った響は、突然の事に戸惑っていた。

だがその戸惑いも、目の前にいるノイズを見て頭を切り替える。

 

「(なんだか分からない……けど‼)今なら、何でもできそうな気がする‼」

 

そう言った響は少女の手を握り、頭に浮かんだ歌詞を歌いながらノイズの攻撃を回避した。

 

「(凄い……ノイズの攻撃を私、避けてる。コレなら)「お姉ちゃん‼」えっ?」

 

次々とノイズの攻撃を回避していた響であったが、少し慢心が仇となり、ノイズに背後をとられた。

 

(ま、まずい⁉)

 

ノイズに背後をとられ、もう駄目だと思ってしまう響。

だがその時

 

「はぁああああ‼」

 

『#&¢$@§¥%*⁉』

 

「「えっ?」」

 

バロンへと変身した戒斗が、響の背後をとったノイズを、バナスピアーで貫いた。

貫かれたノイズは灰となって消え、戒斗と響は背中合わせになるような形で着地した。

 

「あ、あの、あなたは「何故だ」えっ?」

 

「何故貴様が、それを纏っている?」

 

戒斗は背中越しに響に質問した。

冷静でいるように見える戒斗だが、内心混乱していた。

 

「え、えっと、分からないんですけど、何か頭に歌詞?って言えば良いのかな?歌詞みたいなのが思い浮かんで、それを呟いたらコレが体に」

 

「…………そうか」

 

「あの、あなたはコレが何か知ってるんですか?」

 

「詳しい事は知らん。だが、それを使えばノイズを倒せる事は知っている」

 

「ノイズを⁉な、なら‼」

 

「だが、貴様は戦うな」

 

「な、なんでですか⁉」

 

「今の自分の状態を見ろ」

 

「状態?……あっ」

 

戒斗に言われ自分の状態を確認した響は、戒斗の言ってる意味を理解した。

響の腕の中には少女がいることに気がついたのだ。

 

「その娘を抱えながらでは、戦いなれてない貴様では守れん。貴様はその娘を守ることだけを考えろ。いいな?」

 

「わ、分かりました‼えっと……」

 

「バロン……仮面ライダーバロンだ」

 

「バロン……さんですね。私は立花響です‼」

 

「では立花、俺が合図したら全力で…………ん?」

 

「えっ?」

 

戒斗は響に言うのを途中でやめ、ある方向に視線を向ける。

戒斗につられ、同じ方向に視線を向けると、光を放つ何かが、此方に向かって来るのが見えた。

 

「あれって…………」

 

「もしや……バイクか?」

 

近づいて来るのがバイクだと分かった戒斗と響。

そして2台のバイクとその操縦者は戒斗たちを横切り、ノイズに向かって加速していく。

 

「ちょっ⁉あのままじゃ⁉」

 

「……いや、心配はいらないようだ」

 

「えっ?」

 

バイクの操縦者を心配して慌てる響と、冷静に大丈夫だと言う戒斗。

響は何故戒斗が大丈夫だと言い切れるのか不思議に思いながら戒斗の顔を見て、再びバイクの方に視線を戻す。

その時、操縦者たちは空に高く跳び上がり、2台のバイクだけがノイズにぶつかって爆発した。

そして

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

「Croitzal ronzell gungnir zizzl」

 

2人の操縦者、翼と奏は聖詠を唱えそれぞれシンフォギア【天羽々斬】と【ガングニール】を纏って、戒斗と響の前に着地した。

 

「え…………えぇえええええ⁉翼さん⁉それに奏さん⁉」

 

「…………やはりな」

 

「よぉ‼大丈夫か2人……じゃなかったな、3人とも‼」

 

「は、はい‼」

 

「うん‼」

 

「問題ない」

 

「なんだよバロン。久しぶりに会ったってのに、その反応は?」

 

「奏、今は戦闘中なんだから集中して‼それと、久しぶりだなバロン。あの時は助かった」

 

「気にするな。好きでやっただけにすぎん」

 

「なんだよ~‼あたしの時と反応違いすきだろ~‼」

 

「………………」

 

「ちぇっ…………無視かよ」

 

戒斗が無視した事に不貞腐れる奏。

それを見て呆れて頭をおさえる翼と、話に追いつけず頭が混乱する響。

 

「まぁいいや‼さっさとノイズども倒しちまおうぜ‼」

 

「そうね。えっと……」

 

「ひ、響です‼立花響」

 

「では立花、あなたはその子を守りながら、とにかくノイズの攻撃を避けることだけに集中して。いいわね?」

 

「は、はい‼」

 

「バロン‼あなたには色々話を聞きたいけど、今はノイズを倒すのに協力してくれ‼」

 

「もとよりそのつもりだ。だがその前に」

 

戒斗はバナスピアーを地面に突き刺し、1つのロックシードを取り出した。

 

「えっ?錠前?」

 

「おいおい、それって⁉」

 

「まさか⁉」

 

「武器を変えさせてもらう」

 

《キウイ》

《ロック・オフ ロック・オン》

《カモン‼キウイアームズ‼撃・輪・セイヤッハッ‼》

 

戒斗が【キウイロックシード】のスイッチを押すと、上空にバナナアームズと同じアームズである【キウイアームズ】がクラックから現れる。

そして戒斗が戦極ドライバーのカッティングブレードを倒すと、戒斗の頭に被さるように落ち、アーマーとしてバロンのボディに装着され、両手に専用武器【キウイ撃輪】が握られていた。

 

「え……えぇええええええ⁉」

 

「まさか……他にもあったとは…………」

 

「今度はキウイかよ。他にもあんのか?」

 

「ああ…………行くぞ‼」

 

「おう‼」

 

「風鳴翼、推して参る‼」

 

バロンを先頭に、奏と翼がそれぞれ武器【アームドギア】を構えて、ノイズの大軍に突っ込んだ。

 

「フッ‼ハッ‼セイ‼ハァ‼」

 

『『『『『@¥§%*¢$&⁉』』』』』

 

「はぁああああああああ‼」

 

『『『『『$&%*@¥§¢⁉』』』』』

 

「てりゃぁああああああ‼」

 

『『『『『@%¥§¢$#℃⁉』』』』』

 

「ほぇええ…………皆さん凄い」

 

戒斗はキウイ撃輪で、奏はアームドギアの槍で、翼はアームドギアの刀で次々とノイズを斬り裂いていく。

それを見ていた響は驚くことしかできなかった。

やがて3人は、背中を合わせる形で1ヶ所に集まる。

そして周りにはまだ、ノイズが大量にいた。

 

「くっ‼まだいるのか」

 

「どうする?でかいのまで出てきたぞ?」

 

「……天羽、風鳴、でかいノイズは倒せるか?」

 

「当然‼」

 

「問題ない‼」

 

「ならば、雑魚は俺に任せろ。お前たちはでかいのを頼む」

 

「1人で大丈夫かよ?」

 

「愚問だ」

 

「なら頼んだぜ‼」

 

「行くぞ‼」

 

戒斗に小型のノイズを任せた奏と翼は、大型のノイズに向かって跳んだ。

 

「こいつはちょっとヘビーだぞ?はぁああああああ‼」

『LAST∞METEOR』

 

『%&¢$§#℃@*⁉』

 

「はぁああああああああ‼」

『天ノ逆鱗』

 

奏はアームドギアである槍の先端を至近距離で回転させ、竜巻を起こしてノイズを破壊した。

そして翼は、アームドギアである刀を投擲した後巨大化させ、それをノイズ目掛けて蹴り貫き破壊した。

 

「流石……といったところか。俺も終わりにするとしよう」

 

《カモン‼キウイオーレ‼》

 

「はぁああああああああ‼」

 

『『『『『$#@&¢§*℃¥⁉』』』』』

 

戒斗はカッティングブレードを二回倒し、キウイ撃輪を円を描くように振るい、キウイ撃輪から放たれたエネルギー刃で小型のノイズを全て破壊した。

その光景に、目を奪われてしまう響、翼、奏の3人。

 

「す、すご~い‼」

 

「まさか……あんなにいたノイズを一瞬で倒すとは……」

 

「やっぱスゲーな‼バロン‼」

 

ノイズを全て倒した戒斗たちは、響と少女の元に歩いていく。

すると、急に奥から黒塗りの車が何台も出てきて、響たちを囲むように止まり、黒服の人が何人も出てきた。

 

「……コイツらは」

 

「大丈夫だ。この連中はあたしらの仲間だ。心配しなくてもいい」

 

「……そうか」

 

「ママ‼」

 

奏に説明され戒斗が納得したその時、響が抱き抱えていた少女が、響の腕の中から抜け出し、母親がいる元に走っていった。

 

「あの子、お母さんと再会できて良かった」

 

母親と抱き合い、笑顔になった少女を見て安心する響。

その時、響が纏っていたシンフォギアが突然光だし、光が収まると、シンフォギアは解除され響の姿は制服を着ていた時の状態に戻った。

何が起きてるのか分からない響の元に、コップを持った女性が近づいてきた。

 

「あったかい物どうぞ」

 

「あったかい物、ありがとうございます。…………はぁ、美味しい」

 

「よく頑張ったな立花?」

 

「あそこで怯えずあの子を守るとは、大した物だ」

 

「あ、ありがとうございます‼奏さん‼翼さん‼先程は助けてくれて。実は私、奏さんと翼さんに助けてもらうのは2回目なんです」

 

「2回目?」

 

「……もしかして」

 

奏がなんのことか分かり、響に言おうとしたその時、奏の通信機に通信が入った。

 

「こちら奏…………うん、ノイズはバロンと共闘して倒したぜ。……ああ、ガングニールを纏った装者とバロンもここにいるよ。…………了解」

 

通信を終えた奏は通信機をしまい、響に近づく。

 

「悪いんだけどさ、今からあたしらが所属する組織の本部に一緒に来てくれないか」

 

「あ、いいですよ」

 

「サンキュー♪じゃあ念のために」

 

「へっ?」

 

響から了解を得た奏は、どこから取り出したのか分からないが、でかい手錠を取り出して響の腕にはめた。

 

「えぇええええええ⁉な、何ですかコレ⁉」

 

「悪いな。念のための処置なんだ。我慢してくれ」

 

「そんな~‼」

 

「ごめんな?…………それから」

 

響に謝った奏は、今度は戒斗に近づいて行った。

 

「バロン、あんたもあたしらの組織の本部に来てくれないか?司令があんたに会いたがってるんだ」

 

「……………………」

 

「頼む。あたしを信じてくれ‼」

 

「…………分かった」

 

「ッ‼信じてくれるのか⁉」

 

「ああ……ただし、手錠は無しだ」

 

「分かった‼だけど、その姿は解除してくれよ」

 

「…………いいだろう」

 

《ロック・オフ》

 

戒斗は奏の指示に従い、キウイロックシードを取り外し、変身を解除する。

変身を解除した戒斗を見て響が驚く。

 

「えぇええええええ⁉か、戒斗さん⁉戒斗さんが、バロンさんだったんですか⁉」

 

「ああ。それも含め、後で説明してやるから落ちつけ」

 

「は、はい」

 

慌てる響を落ち着かせた戒斗は、この後、奏たちと共に車に乗り込み、特異災害対策機動部二課へと向かった。

 

to be next song




今回はここまでです‼

次回は戒斗が2課本部で自分の事を話します‼

使ってほしいロックシードや、出してほしいライダーなどがありましたら、活動報告にのせてるアンケートに書いてください。

次回も是非読んでください‼

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