今回は戒斗がデートし、ある人物と再会して新たな力を手にいれます。
それでは本編スタートです‼
戒斗がクリスと響、未来の3人と恋人関係になった2日後、戒斗はいつものチームバロンのコスチュームではなく、黒いジャケットにグレイの服、ダークブルーのジーンズを着て、公園のベンチに座っていた。
「…………そろそろか」
戒斗は左腕につけている腕時計をみながらそう言う。
すると、公園の出入り口から、変装した翼と奏、私服姿のクリスと響、未来の5人がやって来て戒斗に近づいていく。
「お待たせ戒斗」
「問題ない。行くぞ」
「「「「「ああ(はい)‼」」」」」
そう言った戒斗はベンチから立ちあがり、翼たちと共にモールに向かって歩き出した。
何故こうなったのか、それは響の突然の提案からだった。
戒斗たちが異世界から帰ってきた次の日、戒斗と翼、奏と響は、未来に二課の中を案内していた。
その場に、たまたま居合わせた緒川、あおい、了子の3人を加え雑談や恋バナをし盛り上がった。
その時、突然響が、デートしようと提案してきたのだ。
翼と奏は仕事がなかったため即OKし、未来も恥ずかしながらOKした。クリスについては戒斗が電話をし、OKをもらって、6人でデートをすることになった。
また、その際に奏が戒斗に違う服を見てみたいと提案し、戒斗はチームバロンのコスチュームではない違う服装できていたのだ。
「しっかし、こうして大人数で遊びに行くのは始めてで、わくわくするなぁ~♪」
「そうね♪」
「えっ?そうなんですか?」
「ああ。歌手の仕事や、二課の任務で忙しかったからなぁ」
「そうだったんですか」
「戒斗は、この世界に来る前は、こうやって遊びに行くことはなかったのか?」
「俺か?」
クリスに聞かれ、過去を思い返す戒斗。
「いや、俺もなかったな」
「えっ?3つともですか⁉」
「ああ。まぁ大人数で何かをしたとしたら、ダンスをしていたくらいだ」
「ダンスか~…………なんかイメージありますもんね戒斗さんって」
「そうか?」
「はい‼」
そんな話をしながら、楽しく歩く6人。
しばらくして、6人はモールに着き、ウィンドウショッピング、服屋、昼食、ゲームセンター、カラオケなどを楽しむ。
「いや~、まさか翼さんが演歌を歌うなんてビックリしましたよ~」
「私的には、立花のゲームセンターでの変わりようの方がビックリだな」
「だな♪まさかシンフォギア纏って、ゲーム機壊そうとするとはな」
「ホント、恥ずかしかったんだからね?」
「いや~…………ハハハ」
「しっかし、戒斗の歌、上手すぎだろ」
「そこまでの物じゃない。クリスこそ、良い歌だったぞ」
「ッ⁉//////あ、ありがとう///」
「あ~‼クリスちゃんが戒斗さんに褒められてる‼ずるいよ~‼」
「べ、別に良いだろう‼///」
そんな会話しながら、楽しく歩く戒斗たち。
するとそこに、1人の人物が近づいてきた。
「やぁ戒斗、楽しそうで何よりだよ♪」
「ん?」
「誰?」
「「「あ、アルマさん⁉」」」
「アルマ……」
やって来たのは、戒斗をこの世界に転生させた神、アルマであった。
「どうかしたのかアルマ?」
「いや、君に祝福の言葉を送りにきただけだよ♪」
「祝福だと?」
「うん♪戒斗……やっと幸せを掴めたね……おめでとう戒斗♪」
「アルマ……」
アルマの言葉に、内心喜ぶ戒斗。
すると未来が、響に質問した。
「ねぇ響、この人は?」
「えっとアルマさんと言って、戒斗さんをこの世界に転生させた、神様だよ」
「か、神様⁉」
「コイツが神様⁉」
「そうだよ♪僕は神様だよ♪」
「公衆の前で、堂々と宣言するな‼」
「あだっ⁉」
堂々と神様宣言したアルマに、戒斗は拳骨をして黙らせる。
「痛いな~。酷いじゃないか戒斗」
「貴様が常識外れをするからだ」
「僕がいつ常識外れをしたって言うのさ⁉」
「今しただろうが‼」
「あべしっ⁉」
戒斗はアルマの頬を殴り、黙らせた。
「酷い‼妹にも殴られたことないのに‼」
「妹いたのか?」
「うん♪かわいい子だよ♪今度戒斗に紹介しよう…………はっ⁉」
妹を紹介しようとしたアルマだったが、背中から殺気を向けられていることに気づき、振り返る。
するとそこには、黒いオーラを出した翼たち5人がいた。
「アルマ……さん?」
「は、はい‼」
「私たちの楽しいデート中に」
「戒斗に他の女性を紹介しようとするなんて」
「どういう」
「つもりだ?」
「じ、冗談だよ冗談‼嘘だから‼女の子紹介するの嘘だから‼」
「「「「「ホントに?」」」」」
「も、もちろん‼あっ‼そうだ戒斗‼君に渡す物があったんだ‼」
(逃げたな)
アルマは無理矢理話題を変え、懐から小さなケースを取り出した。
「コレは?」
「君ように新しく作ったロックシードさ」
そう言ってアルマはケースを戒斗に渡し、そのケースの中身を確認する戒斗。
するとケースの中には、6個のロックシードとゲネシスコアが入っていた。
「コレは⁉」
「どうしたんだ戒斗?」
「あれ?このロックシード、顔が描かれてますね?」
「そんじゃあコレ、前に戒斗が使用したオーガってライダーのと同じか?」
「確かそれで、私の暴走を止めてくれたんですよね?」
「しかし、このロックシードではないものはなんだ?戦極ドライバーの中心に似ているが」
「それはゲネシスコア。戦極ドライバーの強化ドライバー、ゲネシスドライバーについているロックシードをはめる部分なんだ。だけど今、ゲネシスドライバーは調整中でね、とりあえずコアだけを渡しにきたんだ♪」
「アルマ……葛葉と同じようにするならば、エナジーロックシードが必要なはずだが?」
「そこは大丈夫。普通のロックシードでも使えるから。実際、使っていたライダーもいたから」
「そうなのか?しかし、このロックシード、ライダーではないよな?」
「えぇえええええ⁉ライダーじゃないんですか⁉」
「ああ。コレは「キャァアアアアアアア‼」ッ⁉なんだ⁉」
「悲鳴⁉」
戒斗がロックシードに描かれている戦士のことを教えようとした時、どこから悲鳴が聞こえた。
戒斗たちは、すぐに悲鳴が聞こえた場所へと向かう。
悲鳴が聞こえた場所に辿り着くと、そこにはノイズではなく怪物が何百匹といた。
「な、なんだアイツら⁉」
「ノイズではない⁉」
「な、なんでしょうあの人たち?」
「何故……奴等が……」
「戒斗さん?何か知ってるんですか?」
「インベス……」
「インベスって、前にお前が話した、前の世界で戦った敵か⁉」
「ああ……しかし何故奴等が?」
「たぶん、自称黄金の果実君の仕業じゃないかな?」
「コウガネ…………」
そう呟いた戒斗は、戦極ドライバーを腰に装着し、1人でインベスに向かって歩いていく。
「待て戒斗‼まさか、1人で戦う気か⁉」
「…………ああ」
「駄目よ‼戦うなら私たちも「ダメだ‼」ッ⁉なんで⁉」
「奴等が人間から変わったインベスだとすれば、倒されたインベスは死ぬ。つまり人間を殺すということだ。貴様らに、人を殺した重荷を背負わせる訳にはいかん」
「でもよ「大丈夫だよ戒斗」あ、アルマ?」
「…………どういう意味だアルマ?」
「見たところ、エネルギーで構築されたインベスみたいだから、倒しても人殺しにはならないよ。ついでに、種を埋め込めないみたいだしね」
「なに?」
「ホントですかアルマさん⁉」
アルマの言葉に、驚く戒斗たち。
「うん♪だからおもいっきり戦ってきなさい‼」
「「「「はい(おう)‼」」」」
アルマの言葉に返事をした翼、奏、クリス、響の4人は、戒斗の隣並んだ。
「お前たち」
「仲間外れは悲しいぜ戒斗♪」
「私たちはどんな時でも一緒よ」
「それにせっかくの楽しい時間を邪魔されたんだ。償ってもらわなきゃ困るってもんだ‼」
「そうそう‼」
「ふっ…………そうだな。アルマ‼未来を頼むぞ‼」
「任せといて‼」
「皆頑張って‼」
アルマに未来を任せた戒斗は、インベスを睨み付ける。
「4人とも…………行くぞ‼」
「「「「ああ(はい)‼」」」」
「Imyuteus amenohabakiri tron」
「Croitzal ronzellgungnir zizzl」
「Balwlsyall Nescell gungnir tron」
「Killiter Ichaival tron」
戒斗の言葉に返事をした翼、奏、クリス、響の4人は、聖詠を歌いシンフォギアを纏った。
「アルマ……以前貴様から貰ったロックシードを使わせてもらうぞ」
《イクサ》
戒斗は以前アルマから貰ったライダーロックシードの1つ【イクサロックシード】を解錠する。
するとクラックが出現し、中から【仮面ライダーイクサ】の顔が出てきた。
「な、なんだアレ⁉」
「デカイ……顔⁉」
「えぇえええええ⁉」
「まぁ最初は誰でも驚くよな?」
「気を抜くなお前たち…………変身‼」
《ロック・オン》
《カモン‼イクサアームズ‼》
《ジャッジメント・オブ・ナイトー‼》
戒斗は戦極ドライバーにイクサロックシードをはめ込み、カッティングブレードを倒す。
それにより、イクサの顔した【イクサアームズ】が戒斗に被さり展開する。
展開した際に、戒斗の目の部分が赤く染まり、戒斗の手に専用アームズウェポン【イクサカリバー】が握られ、戒斗は【仮面ライダーバロン イクサアームズ】へと変身した。
変身した戒斗は先陣をきり、インベスに突っ込む。
その戒斗に続いて、翼たちも突っ込む。
「フッ‼ハァッ‼タァッ‼」
『『『キシャァアアアア⁉』』』
「てやぁああああああ‼」
『『『キシャァアアアア⁉』』』
「くらえぇええええ‼」
『『『キシャァアアアア⁉』』』
「タァアアアアアア‼」
『『『キシャァアアアア⁉』』』
「もってけぇえええええ‼」
『『『キシャァアアアア⁉』』』
戒斗たちはそれぞれの武装で、次々とインベスを撃退していく。
だが、数が減る様子がなく、戒斗たちは囲まれてしまった。
「クソッ‼数が多い⁉」
「このままでは、数で押されてしまう⁉」
「一か八か、最大技で押しきるか?」
「それしかありませんよね」
「仕方がないか……タイミング合わせるぞ‼」
戒斗の言葉を合図に、戒斗たちは必殺技の準備にはいる。
「今だ‼」
《カモン‼イクサオーレ‼》
「セィイイイイイ‼」
「ハァアアアアアアア‼」
『蒼ノ一閃』
「いっけぇええええ‼」
『LAST∞METEOR』
「くらえぇええええ‼」
『BILLION MAIDEN』
「ダァアアアアアアア‼」
『『『『『キシャァアアアア⁉』』』』』
―ドガァアアアアアアアン―
戒斗たちは、それぞれの必殺技を放ち、取り囲んでいたインベスたちを撃退した。
「よし‼倒した‼」
「案外……しんどかったな」
「でも、これで終わりましたよね」
「ああ」
「…………いや、まだだ」
そう言った戒斗は、ある方向に顔を向ける。
すると、戒斗が見た方向にクラックが出現し、中からセイリュウインベスが出てきた。
「まだいやがったか⁉」
「なんかアイツだけ、さっきまでと違う気が」
「奴は上級インベスだ」
「上級インベス?」
「奴等はそれぞれの特性を持っている。先程のインベスとは強さが違う。奴は俺に任せろ」
「戒斗…………頼んだぞ」
「ああ」
そう言った戒斗は、翼たちの前に出て、先程アルマから貰ったロックシードを1つ取り出した。
「アルマ、さっそく使わせてもらうぞ」
《デカマスター》
戒斗は受け取ったロックシード―――【スーパー戦隊ロックシード】の1つ【デカマスターロックシード】を解錠する。
すると、イクサアームズが消えると同時に、戒斗の真上にクラックが現れ、中から【特捜戦隊デカレンジャー】のボス、ドギー・クルーガーが変身する戦士、【デカマスター】の顔が出てきた。
「アレは⁉先程アルマさんから受け取ったロックシードか⁉」
「いいぞ戒斗‼戦隊の力をおもいっきり使っちゃえ‼」
「戦隊?」
「あのロックシードに宿っている力は、仮面ライダーとは違う戦士たち、スーパー戦隊の力が宿っているんだ‼」
「スーパー……戦隊?」
「うん♪さぁ戒斗‼君の力を見せてくれ‼」
「いいだろう……変身‼」
《カモン‼デカマスターアームズ‼》
《地獄・の・番・犬》
戒斗がデカマスターロックシードをはめ込み、カッティングブレードを倒すと、デカマスターの顔をした【デカマスターアームズ】が戒斗に被さり展開する。
戒斗の目が黒く染まり、胸部のボディに数字の100を模したアーマーが装着され、左腰に専用アームズウェポン【ディーソード・ベガ】を装備される。
そしてバロンの赤い部分が銀色へと変わり、戒斗は【仮面ライダーバロン デカマスターアームズ】へと変わった。
「ほう……面白い‼ディーソード・ベガ‼」
戒斗がそう言ってディーソード・ベガを引き抜くと、ディーソード・ベガの封印が解除され、戒斗はセイリュウインベスに向かって駆け出す。
それに気づいたセイリュウインベスは、口から炎を放射する。
だが
「ハッ…………セイ‼」
「ガァッ⁉」
戒斗はジャンプして炎をかわし、ディーソード・ベガでセイリュウインベスを斬る。
「フッ‼ハァッ‼タァッ‼ラァッ‼」
「グゥウウウウウ……‼」
「ハァ…………セイ‼」
「ガァッ⁉」
戒斗は、セイリュウインベスに攻撃する隙を与えないように攻撃をし続け、セイリュウインベスを斬り飛ばす。
斬り飛ばされたセイリュウインベスは、なんとか立ち上がるが、フラフラな状態だった。
「コレで決める」
《カモン‼デカマスタースカッシュ‼》
「ハァァァ…………ベガスラッシュ‼」
「ガァアアアアアア⁉」
―ドガァアアアアアアアン―
戒斗はカッティングブレードを一回倒し、ディーソード・ベガを脇に構えて滑るように突進し、セイリュウインベスをすれ違い様に斬りさき、セイリュウインベスは爆発した。
「…………どうやら、今ので最後だったみたいだな」
「戒斗ー‼」
「 ん?」
戒斗が、辺りに敵がいないことを確認していると、すでにシンフォギアを解除した翼たちが戒斗に向かって走り、アルマはあるいて近づいてきた。
それを見た戒斗は、辺りを一度見渡した後、変身を解除した。
「凄かったな戒斗‼」
「あんな流れるような剣技、私でもまだできないよ」
「凄かったですよ戒斗さん‼」
「正に剣士でしたね♪」
「か、カッコ良かったぞ」
「あ、ああ……そうか」
「おや?戒斗くん照れてます♪」
「アルマ……」
からかうように聞いてくるアルマに、鋭い視線を向ける戒斗。
「ごめんごめん♪…………さて、僕は行くよ」
「えっ⁉もう行っちゃうんですか⁉」
「もう少し、お話ししてみたかったのに」
「あはは♪ごめんよ?まだやらなくちゃいけないことがあってね」
「そうですか…………」
「大丈夫‼また会えるからさ‼……じゃあまた会おう‼歌姫たち‼そして、幸せになってくれ戒斗‼」
そう言ってアルマはその場から消えた。
「なんか、騒がしい奴だったな」
「まったく…………少しは落ちついてほしいものだな
」
そう言うものの、どこか嬉しそうな戒斗。
そしてこの後、戒斗たちは夕食を外ですませ、家へと帰っていった。
to be next song
今回はここまでです‼
次回は戒斗があの2人を守ります‼
次回も是非読んでください‼