戦姫絶唱シンフォギア~歌姫たちと仮面の強者~   作:ルオン

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お待たせいたしました‼

今回は戒斗がデートし、ある人物と再会して新たな力を手にいれます。

それでは本編スタートです‼


Song16:デートと神と新たな力

戒斗がクリスと響、未来の3人と恋人関係になった2日後、戒斗はいつものチームバロンのコスチュームではなく、黒いジャケットにグレイの服、ダークブルーのジーンズを着て、公園のベンチに座っていた。

 

「…………そろそろか」

 

戒斗は左腕につけている腕時計をみながらそう言う。

すると、公園の出入り口から、変装した翼と奏、私服姿のクリスと響、未来の5人がやって来て戒斗に近づいていく。

 

「お待たせ戒斗」

 

「問題ない。行くぞ」

 

「「「「「ああ(はい)‼」」」」」

 

そう言った戒斗はベンチから立ちあがり、翼たちと共にモールに向かって歩き出した。

何故こうなったのか、それは響の突然の提案からだった。

戒斗たちが異世界から帰ってきた次の日、戒斗と翼、奏と響は、未来に二課の中を案内していた。

その場に、たまたま居合わせた緒川、あおい、了子の3人を加え雑談や恋バナをし盛り上がった。

その時、突然響が、デートしようと提案してきたのだ。

翼と奏は仕事がなかったため即OKし、未来も恥ずかしながらOKした。クリスについては戒斗が電話をし、OKをもらって、6人でデートをすることになった。

また、その際に奏が戒斗に違う服を見てみたいと提案し、戒斗はチームバロンのコスチュームではない違う服装できていたのだ。

 

「しっかし、こうして大人数で遊びに行くのは始めてで、わくわくするなぁ~♪」

 

「そうね♪」

 

「えっ?そうなんですか?」

 

「ああ。歌手の仕事や、二課の任務で忙しかったからなぁ」

 

「そうだったんですか」

 

「戒斗は、この世界に来る前は、こうやって遊びに行くことはなかったのか?」

 

「俺か?」

 

クリスに聞かれ、過去を思い返す戒斗。

 

「いや、俺もなかったな」

 

「えっ?3つともですか⁉」

 

「ああ。まぁ大人数で何かをしたとしたら、ダンスをしていたくらいだ」

 

「ダンスか~…………なんかイメージありますもんね戒斗さんって」

 

「そうか?」

 

「はい‼」

 

そんな話をしながら、楽しく歩く6人。

しばらくして、6人はモールに着き、ウィンドウショッピング、服屋、昼食、ゲームセンター、カラオケなどを楽しむ。

 

「いや~、まさか翼さんが演歌を歌うなんてビックリしましたよ~」

 

「私的には、立花のゲームセンターでの変わりようの方がビックリだな」

 

「だな♪まさかシンフォギア纏って、ゲーム機壊そうとするとはな」

 

「ホント、恥ずかしかったんだからね?」

 

「いや~…………ハハハ」

 

「しっかし、戒斗の歌、上手すぎだろ」

 

「そこまでの物じゃない。クリスこそ、良い歌だったぞ」

 

「ッ⁉//////あ、ありがとう///」

 

「あ~‼クリスちゃんが戒斗さんに褒められてる‼ずるいよ~‼」

 

「べ、別に良いだろう‼///」

 

そんな会話しながら、楽しく歩く戒斗たち。

するとそこに、1人の人物が近づいてきた。

 

「やぁ戒斗、楽しそうで何よりだよ♪」

 

「ん?」

 

「誰?」

 

「「「あ、アルマさん⁉」」」

 

「アルマ……」

 

やって来たのは、戒斗をこの世界に転生させた神、アルマであった。

 

「どうかしたのかアルマ?」

 

「いや、君に祝福の言葉を送りにきただけだよ♪」

 

「祝福だと?」

 

「うん♪戒斗……やっと幸せを掴めたね……おめでとう戒斗♪」

 

「アルマ……」

 

アルマの言葉に、内心喜ぶ戒斗。

すると未来が、響に質問した。

 

「ねぇ響、この人は?」

 

「えっとアルマさんと言って、戒斗さんをこの世界に転生させた、神様だよ」

 

「か、神様⁉」

 

「コイツが神様⁉」

 

「そうだよ♪僕は神様だよ♪」

 

「公衆の前で、堂々と宣言するな‼」

 

「あだっ⁉」

 

堂々と神様宣言したアルマに、戒斗は拳骨をして黙らせる。

 

「痛いな~。酷いじゃないか戒斗」

 

「貴様が常識外れをするからだ」

 

「僕がいつ常識外れをしたって言うのさ⁉」

 

「今しただろうが‼」

 

「あべしっ⁉」

 

戒斗はアルマの頬を殴り、黙らせた。

 

「酷い‼妹にも殴られたことないのに‼」

 

「妹いたのか?」

 

「うん♪かわいい子だよ♪今度戒斗に紹介しよう…………はっ⁉」

 

妹を紹介しようとしたアルマだったが、背中から殺気を向けられていることに気づき、振り返る。

するとそこには、黒いオーラを出した翼たち5人がいた。

 

「アルマ……さん?」

 

「は、はい‼」

 

「私たちの楽しいデート中に」

 

「戒斗に他の女性を紹介しようとするなんて」

 

「どういう」

 

「つもりだ?」

 

「じ、冗談だよ冗談‼嘘だから‼女の子紹介するの嘘だから‼」

 

「「「「「ホントに?」」」」」

 

「も、もちろん‼あっ‼そうだ戒斗‼君に渡す物があったんだ‼」

 

(逃げたな)

 

アルマは無理矢理話題を変え、懐から小さなケースを取り出した。

 

「コレは?」

 

「君ように新しく作ったロックシードさ」

 

そう言ってアルマはケースを戒斗に渡し、そのケースの中身を確認する戒斗。

するとケースの中には、6個のロックシードとゲネシスコアが入っていた。

 

「コレは⁉」

 

「どうしたんだ戒斗?」

 

「あれ?このロックシード、顔が描かれてますね?」

 

「そんじゃあコレ、前に戒斗が使用したオーガってライダーのと同じか?」

 

「確かそれで、私の暴走を止めてくれたんですよね?」

 

「しかし、このロックシードではないものはなんだ?戦極ドライバーの中心に似ているが」

 

「それはゲネシスコア。戦極ドライバーの強化ドライバー、ゲネシスドライバーについているロックシードをはめる部分なんだ。だけど今、ゲネシスドライバーは調整中でね、とりあえずコアだけを渡しにきたんだ♪」

 

「アルマ……葛葉と同じようにするならば、エナジーロックシードが必要なはずだが?」

 

「そこは大丈夫。普通のロックシードでも使えるから。実際、使っていたライダーもいたから」

 

「そうなのか?しかし、このロックシード、ライダーではないよな?」

 

「えぇえええええ⁉ライダーじゃないんですか⁉」

 

「ああ。コレは「キャァアアアアアアア‼」ッ⁉なんだ⁉」

 

「悲鳴⁉」

 

戒斗がロックシードに描かれている戦士のことを教えようとした時、どこから悲鳴が聞こえた。

戒斗たちは、すぐに悲鳴が聞こえた場所へと向かう。

悲鳴が聞こえた場所に辿り着くと、そこにはノイズではなく怪物が何百匹といた。

 

「な、なんだアイツら⁉」

 

「ノイズではない⁉」

 

「な、なんでしょうあの人たち?」

 

「何故……奴等が……」

 

「戒斗さん?何か知ってるんですか?」

 

「インベス……」

 

「インベスって、前にお前が話した、前の世界で戦った敵か⁉」

 

「ああ……しかし何故奴等が?」

 

「たぶん、自称黄金の果実君の仕業じゃないかな?」

 

「コウガネ…………」

 

そう呟いた戒斗は、戦極ドライバーを腰に装着し、1人でインベスに向かって歩いていく。

 

「待て戒斗‼まさか、1人で戦う気か⁉」

 

「…………ああ」

 

「駄目よ‼戦うなら私たちも「ダメだ‼」ッ⁉なんで⁉」

 

「奴等が人間から変わったインベスだとすれば、倒されたインベスは死ぬ。つまり人間を殺すということだ。貴様らに、人を殺した重荷を背負わせる訳にはいかん」

 

「でもよ「大丈夫だよ戒斗」あ、アルマ?」

 

「…………どういう意味だアルマ?」

 

「見たところ、エネルギーで構築されたインベスみたいだから、倒しても人殺しにはならないよ。ついでに、種を埋め込めないみたいだしね」

 

「なに?」

 

「ホントですかアルマさん⁉」

 

アルマの言葉に、驚く戒斗たち。

 

「うん♪だからおもいっきり戦ってきなさい‼」

 

「「「「はい(おう)‼」」」」

 

アルマの言葉に返事をした翼、奏、クリス、響の4人は、戒斗の隣並んだ。

 

「お前たち」

 

「仲間外れは悲しいぜ戒斗♪」

 

「私たちはどんな時でも一緒よ」

 

「それにせっかくの楽しい時間を邪魔されたんだ。償ってもらわなきゃ困るってもんだ‼」

 

「そうそう‼」

 

「ふっ…………そうだな。アルマ‼未来を頼むぞ‼」

 

「任せといて‼」

 

「皆頑張って‼」

 

アルマに未来を任せた戒斗は、インベスを睨み付ける。

 

「4人とも…………行くぞ‼」

 

「「「「ああ(はい)‼」」」」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

「Croitzal ronzellgungnir zizzl」

 

「Balwlsyall Nescell gungnir tron」

 

「Killiter Ichaival tron」

 

戒斗の言葉に返事をした翼、奏、クリス、響の4人は、聖詠を歌いシンフォギアを纏った。

 

「アルマ……以前貴様から貰ったロックシードを使わせてもらうぞ」

《イクサ》

 

戒斗は以前アルマから貰ったライダーロックシードの1つ【イクサロックシード】を解錠する。

するとクラックが出現し、中から【仮面ライダーイクサ】の顔が出てきた。

 

「な、なんだアレ⁉」

 

「デカイ……顔⁉」

 

「えぇえええええ⁉」

 

「まぁ最初は誰でも驚くよな?」

 

「気を抜くなお前たち…………変身‼」

《ロック・オン》

《カモン‼イクサアームズ‼》

《ジャッジメント・オブ・ナイトー‼》

 

戒斗は戦極ドライバーにイクサロックシードをはめ込み、カッティングブレードを倒す。

それにより、イクサの顔した【イクサアームズ】が戒斗に被さり展開する。

展開した際に、戒斗の目の部分が赤く染まり、戒斗の手に専用アームズウェポン【イクサカリバー】が握られ、戒斗は【仮面ライダーバロン イクサアームズ】へと変身した。

変身した戒斗は先陣をきり、インベスに突っ込む。

その戒斗に続いて、翼たちも突っ込む。

 

「フッ‼ハァッ‼タァッ‼」

 

『『『キシャァアアアア⁉』』』

 

「てやぁああああああ‼」

 

『『『キシャァアアアア⁉』』』

 

「くらえぇええええ‼」

 

『『『キシャァアアアア⁉』』』

 

「タァアアアアアア‼」

 

『『『キシャァアアアア⁉』』』

 

「もってけぇえええええ‼」

 

『『『キシャァアアアア⁉』』』

 

戒斗たちはそれぞれの武装で、次々とインベスを撃退していく。

だが、数が減る様子がなく、戒斗たちは囲まれてしまった。

 

「クソッ‼数が多い⁉」

 

「このままでは、数で押されてしまう⁉」

 

「一か八か、最大技で押しきるか?」

 

「それしかありませんよね」

 

「仕方がないか……タイミング合わせるぞ‼」

 

戒斗の言葉を合図に、戒斗たちは必殺技の準備にはいる。

 

「今だ‼」

《カモン‼イクサオーレ‼》

 

「セィイイイイイ‼」

 

「ハァアアアアアアア‼」

『蒼ノ一閃』

 

「いっけぇええええ‼」

『LAST∞METEOR』

 

「くらえぇええええ‼」

『BILLION MAIDEN』

 

「ダァアアアアアアア‼」

 

『『『『『キシャァアアアア⁉』』』』』

―ドガァアアアアアアアン―

 

戒斗たちは、それぞれの必殺技を放ち、取り囲んでいたインベスたちを撃退した。

 

「よし‼倒した‼」

 

「案外……しんどかったな」

 

「でも、これで終わりましたよね」

 

「ああ」

 

「…………いや、まだだ」

 

そう言った戒斗は、ある方向に顔を向ける。

すると、戒斗が見た方向にクラックが出現し、中からセイリュウインベスが出てきた。

 

「まだいやがったか⁉」

 

「なんかアイツだけ、さっきまでと違う気が」

 

「奴は上級インベスだ」

 

「上級インベス?」

 

「奴等はそれぞれの特性を持っている。先程のインベスとは強さが違う。奴は俺に任せろ」

 

「戒斗…………頼んだぞ」

 

「ああ」

 

そう言った戒斗は、翼たちの前に出て、先程アルマから貰ったロックシードを1つ取り出した。

 

「アルマ、さっそく使わせてもらうぞ」

《デカマスター》

 

戒斗は受け取ったロックシード―――【スーパー戦隊ロックシード】の1つ【デカマスターロックシード】を解錠する。

すると、イクサアームズが消えると同時に、戒斗の真上にクラックが現れ、中から【特捜戦隊デカレンジャー】のボス、ドギー・クルーガーが変身する戦士、【デカマスター】の顔が出てきた。

 

「アレは⁉先程アルマさんから受け取ったロックシードか⁉」

 

「いいぞ戒斗‼戦隊の力をおもいっきり使っちゃえ‼」

 

「戦隊?」

 

「あのロックシードに宿っている力は、仮面ライダーとは違う戦士たち、スーパー戦隊の力が宿っているんだ‼」

 

「スーパー……戦隊?」

 

「うん♪さぁ戒斗‼君の力を見せてくれ‼」

 

「いいだろう……変身‼」

《カモン‼デカマスターアームズ‼》

《地獄・の・番・犬》

 

戒斗がデカマスターロックシードをはめ込み、カッティングブレードを倒すと、デカマスターの顔をした【デカマスターアームズ】が戒斗に被さり展開する。

戒斗の目が黒く染まり、胸部のボディに数字の100を模したアーマーが装着され、左腰に専用アームズウェポン【ディーソード・ベガ】を装備される。

そしてバロンの赤い部分が銀色へと変わり、戒斗は【仮面ライダーバロン デカマスターアームズ】へと変わった。

 

「ほう……面白い‼ディーソード・ベガ‼」

 

戒斗がそう言ってディーソード・ベガを引き抜くと、ディーソード・ベガの封印が解除され、戒斗はセイリュウインベスに向かって駆け出す。

それに気づいたセイリュウインベスは、口から炎を放射する。

だが

 

「ハッ…………セイ‼」

 

「ガァッ⁉」

 

戒斗はジャンプして炎をかわし、ディーソード・ベガでセイリュウインベスを斬る。

 

「フッ‼ハァッ‼タァッ‼ラァッ‼」

 

「グゥウウウウウ……‼」

 

「ハァ…………セイ‼」

 

「ガァッ⁉」

 

戒斗は、セイリュウインベスに攻撃する隙を与えないように攻撃をし続け、セイリュウインベスを斬り飛ばす。

斬り飛ばされたセイリュウインベスは、なんとか立ち上がるが、フラフラな状態だった。

 

「コレで決める」

《カモン‼デカマスタースカッシュ‼》

 

「ハァァァ…………ベガスラッシュ‼」

 

「ガァアアアアアア⁉」

―ドガァアアアアアアアン―

 

戒斗はカッティングブレードを一回倒し、ディーソード・ベガを脇に構えて滑るように突進し、セイリュウインベスをすれ違い様に斬りさき、セイリュウインベスは爆発した。

 

「…………どうやら、今ので最後だったみたいだな」

 

「戒斗ー‼」

 

「 ん?」

 

戒斗が、辺りに敵がいないことを確認していると、すでにシンフォギアを解除した翼たちが戒斗に向かって走り、アルマはあるいて近づいてきた。

それを見た戒斗は、辺りを一度見渡した後、変身を解除した。

 

「凄かったな戒斗‼」

 

「あんな流れるような剣技、私でもまだできないよ」

 

「凄かったですよ戒斗さん‼」

 

「正に剣士でしたね♪」

 

「か、カッコ良かったぞ」

 

「あ、ああ……そうか」

 

「おや?戒斗くん照れてます♪」

 

「アルマ……」

 

からかうように聞いてくるアルマに、鋭い視線を向ける戒斗。

 

「ごめんごめん♪…………さて、僕は行くよ」

 

「えっ⁉もう行っちゃうんですか⁉」

 

「もう少し、お話ししてみたかったのに」

 

「あはは♪ごめんよ?まだやらなくちゃいけないことがあってね」

 

「そうですか…………」

 

「大丈夫‼また会えるからさ‼……じゃあまた会おう‼歌姫たち‼そして、幸せになってくれ戒斗‼」

 

そう言ってアルマはその場から消えた。

 

「なんか、騒がしい奴だったな」

 

「まったく…………少しは落ちついてほしいものだな

 

そう言うものの、どこか嬉しそうな戒斗。

そしてこの後、戒斗たちは夕食を外ですませ、家へと帰っていった。

 

to be next song




今回はここまでです‼

次回は戒斗があの2人を守ります‼

次回も是非読んでください‼

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