戦姫絶唱シンフォギア~歌姫たちと仮面の強者~   作:ルオン

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今回は長めにできてます。

今回の話では、戒斗がある子たちに世話を焼き、戒斗が隠していた力を解放します。
そして、戒斗と翼、奏の3人が凄いことに

それでは本編スタートです‼


Song14:世話焼きな戒斗と戒斗の力と異世界への扉

戒斗が新たな力を得て、フィーネと接触したその日の夜、戒斗は一人公園を歩いていた。

 

(フィーネ…………終わりをもたらす者………か)

 

戒斗は歩きながら、接触したフィーネのことを考えていた。

 

(奴は、何が目的でノイズを操り、コウガネと手を組んでいる?)

 

戒斗はフィーネの目的がなんなのか考えるが、いっこうに分からないでいた。

 

「(考えても仕方ないか。何が目的であろうと、俺のやることに変わりはないのだからな)「しつけぇな‼行かねぇって言ってんだろ⁉」ん?」

 

戒斗がフィーネのことについて考えるのをやめると、女性の怒鳴り声が聞こえてきた。

戒斗は気になり、声のした方に顔を向ける。

するとそこには、昼間戒斗に痛い思いをさせられたチャラ男3人が、1人の少女またナンパしていた。

 

「なぁなぁいいじゃん?一緒に食事しようよ?」

 

「うるせぇ‼あたしは行かねぇって言ってんだろ‼」

 

「照れちゃって可愛いね♪」

 

「それじゃあ俺たちと「貴様ら」あ?ッ⁉あ、あんたは⁉」

 

見てられなくなった戒斗が、チャラ男たちに声をかけると、チャラ男たちは驚いた顔をしていた。

 

「貴様ら、昼間言われたのにもかかわらず、まだやってるのか?」

 

「そ、それは…………」

 

「1度しか言わん…………失せろ」

 

「「「は、はいぃいいい‼」」」

 

戒斗に恐れをなしたチャラ男たちは、一目散に逃げていった。

 

「懲りない奴等だ…………大丈夫か?」

 

「……えっ?あ、ああ……大丈夫だ」

 

「ならばいい。しかし、何故追い払わなかった?」

 

「さっきから、何度も行かねぇって言ったよ‼でもあいつら、こっちの話なんて聞きやしねぇ」

 

「そういう意味ではない」

 

「はっ?んじゃどういう意味だよ?」

 

戒斗の言ってる意味が理解できず、頭を傾げる少女。

 

「何故、力でねじ伏せなかったと聞いているだ」

 

「な、なんのことだよ?」

 

「ごまかすな。貴様の力なら、奴等などどうってことないだろ…………ネフシュタン。いや、イチイバルと言った方がいいか?」

 

「ッ⁉」

 

戒斗にそう言われた少女―――クリスは戒斗を警戒して、そのばから飛び退いた。

 

「テメェ何者だ⁉なんであたしがネフシュタンの鎧を使ったり、イチイバルの装者だって知ってやがる⁉」

 

「何故知っていると言われてもな…………何度も戦った相手だからな。纏うオーラで分かる」

 

「何度も戦った相手だぁ?…………ッ⁉まさかテメェ……バロンか⁉」

 

戒斗がバロンだと分かると、クリスは首にぶら下げていたネックレスに手をかけた。

 

「勘違いするな。俺は貴様を捕らえにきた訳でも、貴様と戦いに来た訳でもない」

 

「……じゃあなんで、あたしを助けたりなんかした?フィーネの情報を得るためか?」

 

「それも違う。ただの気まぐれだ」

 

「…………………」

 

戒斗の言葉が信じられないクリスは、戒斗を睨みつける。

その時

 

―ギュルルルルル―

 

「ん?」

 

「ッ⁉////////////」

 

クリスの腹の音が鳴り響き、クリスは顔を赤くした。

 

「貴様、腹が減ってるのか?」

 

「う、うるせぇ⁉////////だったらなんだよ⁉////////」

 

「……………………」

 

戒斗に指摘されたクリスは更に顔を赤くし、戒斗を怒鳴った。

すると戒斗は、クリスに何も言わず背を向け、歩き出した。

 

「お、おい‼どこに行く気d「ついてこい」えっ?」

 

「腹が減ってるのだろう?何か食わせてやる」

 

「ま、待てよ‼」

 

そう言って歩き出す戒斗を、慌てて追いかけるクリス。

すると突然、戒斗が歩くのをやめ、クリスは戒斗の背中にぶつかってしまう。

 

「いって~な~‼急に止まんなよ⁉」

 

「すまんな、1つ聞くのを忘れていた」

 

「なんだよ?」

 

「貴様の名前はなんという?俺は駆紋戒斗だ」

 

「…………雪音クリスだ」

 

「雪音クリスか…………良い名だな」

 

「なっ⁉//////」

 

戒斗に名を誉められ、顔を赤くするクリス。

 

 

数分後、戒斗はクリスを連れてファミレスにやって来ていた。

ファミレスに着いた戒斗は、クリスに食べたい物を頼ませ、好きなだけ食わせていた。

 

「ガツガツガツガツガツガツガツガツ‼」

 

「……そんなに慌てなくとも、飯は逃げたりしないぞ」

 

「ガツガツガツガツ‼……んく‼ぷは~……しょうがねぇだろ?こんなまともな飯食ったの、ガキの頃以来なんだからよ」

 

「ガキの頃?今まで何を食ってきたんだ?」

 

「ん?握り飯とか、サンドイッチとかだよ。あとは……唐揚げとかだな」

 

「……よくそれで生きていられたな、貴様は」

 

「まぁな♪」

 

「誉めていない」

 

そう言って、戒斗はクリスに呆れながらコーヒーを飲む。

その時

 

「戒斗……さん?」

 

「ん?……小日向?」

 

「ん?」

 

ファミレスに来た未来が、戒斗に声をかけてきた。

未来に呼ばれて顔を向ける戒斗につられ、クリスも未来を見る。

 

「どうした小日向?こんな時間に」

 

「えっと…………その……」

 

「……とりあえず、ここに座れ。雪音、すまんが少しつめてくれ」

 

「ん」

 

クリスは戒斗に言われた通りに奥へつめ、未来はあいた席に座った。

 

「それで?どうしたんだ?こんな時間に1人で?立花はどうした?」

 

「……………………」

 

「喧嘩…………というより、不満を爆発させて出てきたと言ったところか?」

 

「はい…………」

 

「とりあえず、何か頼め。奢ってやる」

 

「えっ?いいんですか?」

 

「構わん。コイツのついでだ」

 

「そ、それじゃあ……」

 

未来は戒斗の言葉に甘え、注文することにした。

 

 

 

 

数十分後

 

「いや~食った食った‼」

 

「ご、ごちそうさまです」

 

「…………小日向はともかく、雪音は少し食いすぎではないか?」

 

「好きなだけ頼めって言ったのはテメェだろ?なぁ?」

 

「えっ?う、うん」

 

急にクリスから振られた未来は、気まずそうに頷いた。

 

「まぁ、別に困らんがな。…………ところで貴様ら、この後どうする気だ?」

 

「「この後?」」

 

「寝泊まりする家はどうする気だ?」

 

「「あっ……」」

 

戒斗に言われて、どうするか考えていなかったことを思い出すクリスと未来。

 

「その様子だと、考えていなかったみたいだな」

 

「「うっ‼」」

 

「…………仕方がない。なんとかしてやる」

 

そう言った戒斗は、スマホ取り出し電話をかける。

 

「……もしもし?今、大丈夫か?……実は頼みがある……貴様のところに女を2人泊めてやってくれ…………違う、彼女じゃない…………分かった。今から向かう」

 

話を終えた戒斗は通話を切り、スマホをしまった。

 

「あの、誰に電話したんですか?」

 

「俺の知り合いに、衣服店を経営している女店長がいてな。そいつに頼んで泊めてもらえるよう頼んだ」

 

「いいのかよ?そんないきなりで?」

 

「問題ないそうだ。丁度暇してたらしい」

 

「でも、ホントにいいんですか?」

 

「心配はいらん。独り身で寂しくしてるからな。行くぞ」

 

「は、はい‼」

 

「…………ああ」

 

戒斗は支払いを済ませ、クリスと未来の2人と共に、知り合いの元に向かった。

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「……………………」

 

道中、3人は何も喋らず歩いており、3人の中で気まずい空気が流れていた。

その時、戒斗が口を開いた。

 

「…………貴様ら」

 

「な、なんですか?」

 

「な、なんだよ?」

 

「1つだけ言っておく…………己の思うがままに動け」

 

「「えっ?」」

 

「それだけだ」

 

そう言った戒斗は、足早に歩いていく。

数分後、戒斗たちは一件の店の前にたどり着いた。

 

「ここが?」

 

「ああ」

 

「えっと…………衣服店【キラブティ】?なんか、変な名前だな?」

 

「キラキラブティックの略称だそうだ…………入るぞ」

 

そう言って、戒斗は中へと入っていき、クリスと未来も慌てて中に入っていく。

中に入ると、1人の女性が本を読んでいた。

 

「来たぞ」

 

「ん?あら戒斗くん♪いらっしゃい♪そちらのお嬢さん方もいらっしゃい♪」

 

「「ど、どうも」」

 

女性はそう言うと、本を閉じて戒斗たちに近寄る。

 

「はじめまして♪衣服店キラブティの店長をしてる美都 和子(みと かずこ)よ♪」

 

「は、はじめまして。小日向 未来です」

 

「雪音……クリスだ」

 

「未来ちゃんにクリスちゃんね。もう、こんなかわいい彼女が2人もいるなんて、悪いわよ戒斗くん♪」

 

そう言いながら戒斗を小突く和子。

 

「彼女じゃない」

 

「あらそうなの?勿体ないわね。こんなにかわいい子、そんなにいないわよ?」

 

「そうかもな。それより、2人を頼んだぞ」

 

「任せなさい♪」

 

「それと、コレを」

 

そう言うと、戒斗は財布から万札を数枚出した。

 

「コレで、2人に服を買ってやってくれ。つりはいらん」

 

「なっ⁉待ってください戒斗さん‼流石にそれはダメですよ‼」

 

「そうだ‼流石にそれは受け取れねぇよ‼」

 

「だが、その服のまま寝るわけにはいかんだろ」

 

「それは……」

 

「そうだけどよ……」

 

「これは俺がやりたくてしているだけだ。気にする必要はない。美都、頼んだぞ」

 

「分かったわ」

 

「ではな、2人とも」

 

戒斗はそう言って、店から出ていった。

残された2人は、美都に服を選んでもらい、美都の店で寝泊まりすることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

「と、いうことだ。貴様はとりあえず休め」

 

『……はい。分かりました』

 

戒斗が店を出てから数分後、戒斗は響に未来が美都の店で寝泊まりすることを伝えていた。

 

『戒斗さん…………』

 

「なんだ?」

 

『すみません……本当なら、私が未来を見つけて話をしないといけないのに』

 

「……そう思うのなら、早く答えを出すことだ」

 

『答え……』

 

「立花……貴様がどうしたいのか、よく考えろ」

 

『私が……どうしたいのか』

 

「ああ……じゃあ俺は切るぞ」

 

『はい…………おやすみなさい』

 

響はそう言うと、通話を切った。

通話を終えた戒斗はスマホをしまい、自宅のベッドに横になって寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「あの2人…………答えを見つけたのだろうか」

 

未来たちを美都の家に預けた翌日、戒斗は2人がいる美都の家へと向かっていた。

だが

 

―pipipipipipi―

 

「こんな時にノイズか」

 

二課の通信機から緊急の着信音が鳴り響いた。

戒斗は愚痴を言いながら、すぐに通信機に出た。

 

「こちら戒斗」

 

『戒斗くん‼ノイズが現れた‼川の近くだ‼急いで向かってくれ‼』

 

「了解した」

 

戒斗は通信を切り、ローズアタッカーを展開して、川に向かった。

数分後、川に着くとクリスがいた。

 

「雪音‼」

 

「ッ⁉……バロン」

 

「貴様……何をやっている。戦わないのか?」

 

「あたしは…………」

 

戒斗の質問に、何も答えることができないクリス。

そのクリスに、戒斗は何も言わずクリスの前に立つ。

 

「戦わないのなら下がっていろ。コイツらは、俺が倒す」

 

「…………分からねぇんだ」

 

「ん?」

 

「分からねぇんだ。コイツらを倒すのが償いになるのかどうか…………」

 

「…………貴様はどうしたい?」

 

「えっ?」

 

「貴様はどうしたい?償いになるのかどうか関係なく、貴様がどうしたいかだ」

 

「あたしが…………どうしたいか」

 

戒斗に言われ、目を瞑るクリス。

そして目を開けると、クリスの目は、何かを決意した目へと変わっていた。

 

「決めた‼あたしはコイツらを倒す‼償いなるかならないかじゃない…………あたしがやりたいんだ‼」

 

「そうか…………ならばその新たな1歩に、花を添えさせてもらおう」

 

そう言った戒斗は、腰にゲーマドライバーを装着した。

 

「へへ♪頼りにさせてもらうぜ?バロン‼」

 

「…………戒斗だ」

 

「えっ?」

 

「名前で構わん」

 

「んじゃ、あたしのことはクリスでいいぜ?あと…………」

 

「ん?」

 

「責任はとってもらうからな?」

 

「?どういう意味だ?」

 

「えっ?そ、それは…………その……と、とにかく‼////責任をとってもらうからな‼//////」

 

「何故顔を赤くする?…………まさか」

 

「うるせぇ‼//////さっさとノイズを蹴散らすぞ‼//////」

 

顔を赤くしながら言ったクリスは、待機状態のイチイバルを握りしめた。

 

「Killiter Ichaival tron」

 

聖詠を唱え、クリスはイチイバルを纏った。

すると、イチイバルが急に光だした。

そしてイチイバルの1ヶ所に光が集中し、1つの光として飛び出し、ロックシードへと変化して戒斗の手におさまった。

 

「ソイツは⁉」

 

「貴様の力だな…………使わせてもらうぞ」

《イチイバル‼》

《ロック・オン》

 

「変身‼」

《カモン‼イチイバルアームズ‼》

《銃・撃・バン‼バン‼バン‼》

 

戒斗は新たなロックシードをはめてカッティングブレードを倒す。

すると、無数の光がロックシードから放たれ、 戒斗のボディにアーマーとして装着される。

そして戒斗の両手にアームドギアの銃が握られ、戒斗は【仮面ライダーバロン イチイバルアームズ】へと変身した。

 

「行くぞ‼」

 

「おう‼」

 

戒斗とクリスは同時にかけ出し、ノイズに向かっていった。

 

「オラァアアアアア‼」

 

『『『*℃¢$%∞§∞¥⁉』』』

 

「ハァアアアアア‼」

 

『『『%*℃¢$〒#¥∞⁉』』』

 

クリスと戒斗は銃をガトリング砲に変化させ、ノイズを乱れ撃つ。

 

「戒斗‼ド派手なの行くぞ‼」

 

「いいだろう‼」

《カモン‼イチイバルスカッシュ》

『『MEGA DETH PARTY』』

 

「「喰らえ‼」」

 

『『『『『『〒℃*¢$%“§∞¥〒#⁉』』』』』』

 

戒斗とクリスは、腰部アーマーから、無数の小型ミサイルを発射し、ノイズを撃退した。

 

「よし‼」

 

「このくらいでは、物足りんな」

 

「だな。まぁ、あたしらが強すぎんのかもな♪」

 

「…………ふん」

 

ノイズを撃退し、安心して喋るクリスと戒斗。

その時、戒斗の通信機に緊急通信が入った。

 

『戒斗くん‼』

 

「弦十郎か……どうした?」

 

『そこから数キロ先の川沿いに向かってくれ‼響くんが、民間人を守りながら、邪武と戦っている‼』

 

「なにっ⁉分かった‼すぐに向かう‼」

 

そう言った戒斗は、通信を切り、ゲーマドライバーを取り出して、腰に装着した。

 

「お、おい⁉どうしたんだよ⁉」

 

「立花……デュランダルを使用したガングニールの湊者が、今コウガネと交戦している」

 

「邪武と⁉」

 

「ああ‼俺は立花の元に向かう‼クリス、お前も来てくれ‼」

 

「分かった」

 

クリスに頼んだ戒斗は、タドルクエストガシャットともう1つのガシャット―――【ジェットコンバットガシャット】を手に持ち、スイッチを押す。

 

《タドルクエスト‼》

《ジェットコンバット‼》

 

スイッチを押すと、背後に現れた2つ画面の内1つから、サポートユニット【コンバットゲーマ】が現れ、戒斗の周りを飛び回る。

 

「な、なんだソイツ⁉」

 

「俺のサポートユニットだ……術式レベル3……変身‼」

《ガシャット‼》

《ガッチャーン‼レベルアップ‼》

《タドルメグル‼タドルメグル‼タドルクエスト‼アガッチャ‼ジェット‼ジェット‼イン・ザ・スカイ‼ジェット‼ジェット‼ジェットコンバット‼》

 

戒斗はクリスの疑問に答えると、ガシャットをゲーマドライバーに挿入し、レバーを引く。

すると、戒斗が仮面ライダーバロン クエストゲーマーへと変身したのと同時に、コンバットゲーマが戒斗のボディにアーマーとして合体し、バロンの目にバイザーが装着され、戒斗は【仮面ライダーバロン コンバットクエストゲーマーレベル3】へと変身した。

 

「な、なんだそりゃ⁉」

 

「先に行ってるぞ‼」

 

戒斗は驚くクリスを置いて、背後に装着された飛行ユニットで浮かび、響の元へと向かった。

 

 

 

 

その頃響は

 

「ふん‼」

 

「がはっ⁉」

 

「響⁉」

 

「その程度か?」

 

「くっ‼」

 

響は、未来を守るためコウガネと戦っていたが、コウガネと戦う前に戦ったノイズとの戦闘の影響でまともに戦えていなかった。

 

「少々早い気がするが、貴様には消えてもらおう」

 

「ッ⁉させない‼」

 

「ッ⁉未来⁉」

 

響が危ないと感じた未来は、響を守るために響の前に出て手を大きく広げる。

 

「どけ小娘。貴様には用がない」

 

「どかない‼親友が目の前で辛く苦しんでるのに……逃げるなんてしたくない‼」

 

「未来……」

 

「ならば…………死ね‼」

《ダークネススカッシュ‼》

 

「ハッ‼」

 

「未来っ⁉」

 

「ッ⁉」

 

コウガネはダーク大橙丸にエネルギーを蓄積して、未来に向かって斬撃を放つ。

だが未来は避けることをせず、目を瞑りながらその場を動かないでいた。

するとそのと

 

―ドガァアアアアン―

 

「…………えっ?」

 

「な、なに?」

 

「バカな⁉何故斬撃が⁉」

 

「コウガネー‼」

 

「ッ⁉がぁあああああ⁉」

 

「「か、戒斗さん⁉」」

 

上空から戒斗が二丁の【ガトリングコンバット】で斬撃を破壊し、そのままコウガネを攻撃して響たちの前に着地した。

 

「大丈夫か?」

 

「は、はい‼」

 

「戒斗さん…………ありがとうございます‼」

 

「ふん…………気にするな」

 

「駆紋戒斗~‼」

 

戒斗が響たちと話していると、攻撃を喰らったコウガネが、激情しながら立ち上がった‼️

 

「その姿……また私の知らない力だとでも言うのか⁉」

 

「そうだ。コウガネ……今日こそ決着をつける‼」

 

「戒斗さん‼私も戦います‼」

 

コウガネに向かって構えていた戒斗の隣に、響が並んで構えた。

 

「立花…………どうやら吹っ切れたみたいだな」

 

「はい‼私はこれから、何かあったら未来になんでも話すことにしました‼それで未来が危険な目にあいそうになっても、私がこの手で守り抜いてみせます‼どんなに離れていても、この手を伸ばします‼」

 

「ふ…………いい覚悟だ‼響‼」

 

「戒斗さん…………私の名前を」

 

「貴様の戦士としての覚悟…………信頼に値すると思ってな、名前で呼ばせてもらった。不服か?」

 

「いいえ‼全然‼」

 

響がそう答えると、響の体が光だした。

 

「えっ?…………えぇえええ⁉」

 

「響が……光ってる⁉」

 

「ほぅ……」

 

「ま、まさか⁉」

 

響の体が光だしたことに、それぞれ反応する4人。

すると、響の体の光が1ヶ所に集まって体からほうしゅつされ、ロックシードへと変わって、戒斗の手におさまった。

 

「コレって⁉」

 

「どうやら、貴様の覚悟が新たなロックシードを生み出したみたいだな…………行くぞ響‼」

 

「はい‼」

 

そう言って、コウガネに向かって構える戒斗と響。

 

「ふん‼たった2人で、今の私を倒せるわけが「なら、5人ならどうだ?」ッ⁉なに⁉」

 

「ッ⁉お前たち⁉」

 

コウガネが自信満々に言っているところに、シンフォギアを纏った翼と奏、クリスがアームドギアを構えて立っていた。

 

「翼さん‼奏さん‼クリスちゃん‼」

 

「待たせたな戒斗、立花」

 

「遅れた分はしっかり働かせてもらうよ‼」

 

「雪音クリス‼貴様裏切る気か⁉」

 

「悪いな邪武。あたしは、あたしの心に従ってコッチに着くことにした。誰でもないあたしの意思でな‼」

 

「くっ‼風鳴翼‼天羽奏‼貴様らはそれでいいのか⁉そいつは貴様らの敵だったんだぞ⁉」

 

まさかの事態に驚くコウガネは、仲間割れさせようと翼と奏にいい放つ。

だが

 

「確かに、すぐに仲間と呼べる訳ではない。だが」

 

「気持ちはあたしらと同じ。なら、一緒に戦うまでさ‼」

 

「くっ‼」

 

翼と奏には無意味なことで、コウガネは悔しがった。

 

「それに、クリスも私たちと同じだからな」

 

「どういう意味ですか?」

 

「コイツ、戒斗に惚れてんだよ♪」

 

「なっ⁉//////」

 

「「えぇえええ⁉」」

 

「…………なに?」

 

奏の爆弾発言に、驚くクリスと響、未来と戒斗の4人。

そしてクリスは、顔を赤くしながら奏に掴みかかった。

 

「なに爆弾発言してんだ⁉////今言うことじゃないだろ⁉////」

 

「どうせ、後で言う気だったんだろ?」

 

「そ、それは////…………そうだけどよ////」

 

「そ、そんな…………クリスちゃんも戒斗さんを⁉」

 

「ま、待って響…………まさか響も戒斗さんを?」

 

「え、えへへ//////」

 

「そんな……私だって戒斗さんのことが好きになったのに」

 

「えっ?未来も!」

 

「う、うん////」

 

「……………………」

 

まさかの、クリス以外に響と未来も戒斗に惚れてしまっていることが発覚し、戒斗は無言になってしまった。

 

「貴様ら‼戦闘中に何を喋りあっている‼」

 

「…………小日向……いや、未来。下がっていろ」

 

「は、はい」

 

コウガネの言葉を合図に、戒斗は未来を下がらせた。

すると戒斗は、1つのメダルのような物を取り出した。

 

「戒斗さん、それなんですか?」

 

「エナジーアイテム…………ライダーの力になるパワーアップアイテムだ」

《分身化》

 

戒斗は響に説明すると、取り出したエナジーアイテムを自信の体に押しつけた。

すると戒斗の体が光、光がおさまると、そこには3人の戒斗がいた。

 

「なっ⁉戒斗が⁉」

 

「増えた⁉️」

 

「えぇえええ⁉」

 

「分身って奴かよ⁉」

 

「くっ⁉だがそんな小細工、私には通用せん‼」

 

「「「それはどうかな?」」」

 

そう言った戒斗たちは、1人は色違いのガシャットを取り出し、1人は戦極ドライバーを、もう1人は銀色のベルトを装着した。

すると、銀色のベルトを装着した戒斗の元に、青い機械のようなクワガタ虫が飛んできた。

 

「なっ⁉ま、まさか⁉」

 

「「「見せてやろう‼貴様に今の俺の強さを‼」」」

《ガングニール・響‼》

《ドラゴナイトハンターZ‼》

 

「術式レベル5」

 

「「「変身‼」」」

 

「キャストオフ‼」

 

《カモン‼ガングニール・響アームズ‼》

《繋ぐ拳・オン・エア‼》

 

《アガッチャ‼》

《ド・ド・ドラゴ‼ナナナナーイト‼ドラ・ドラ・ドラゴナイトハンターZ‼》

 

《HENSIN》

《castoff》

《change stagbeetle》

 

戦極ドライバーを装着した戒斗は、新たなロックシードで、響と同じアーマーを纏い【仮面ライダーバロン ガングニールアームズ拳】へと変身。

ゲーマドライバーを装着した戒斗は、レベル5のガシャット【ドラゴナイトハンターZ】で、画面から出てきた【ハンターゲーマ】と合体して【仮面ライダーバロン ハンタークエストゲーマーレベル5】へと変身。

銀色のベルト―――【ゼクターベルト】に青い機械のようなクワガタ―――【ガタックゼクター】を装着し、角の部分を開く。

すると、バロンの赤の部分が青く染まり、青いアーマーが装着、左右の肩に専用武器【ガタックカリバー】が装備され、頭に青い角が生え、目の色が赤く染まり戒斗は【仮面ライダーバロン ガタックフォルム】へと変身した。

 

「な、なんだその姿は⁉」

 

「すげぇよ戒斗‼」

 

「見たことない姿もある‼」

 

「戒斗さんスゴーい‼」

 

「どんだけ力隠してんだよ⁉」

 

「戒斗さん…………」

 

戒斗の様々な姿を見て、驚くコウガネたち。

その時

 

「はっ‼」

 

「がっ⁉」

 

ガングニールアームズの戒斗が、コウガネを殴り飛ばした。

 

「貴様は今度こそ倒す…………行くぞ‼」

 

「「「「おう(はい)‼」」」」

 

ガングニールアームズの戒斗の掛け声で、他の戒斗と奏たちが一斉に駆け出す。

 

「響‼上空に奴をあげるぞ‼」

 

「はい‼」

 

「「ハァアアアア‼」」

 

「がっ⁉」

 

ガングニールアームズの戒斗と響が、コウガネを上空に殴り飛ばす。

 

「翼‼奏‼合わせろ‼」

 

「ああ‼」

 

「あいよ‼」

 

「「「てりゃぁあああああ‼」」」

 

「ぐぅうううううう⁉」

 

上空に上がったコウガネを、ガタックフォルムの戒斗と翼、奏の3人がそれぞれの武器で切り裂く。

 

「クリス‼ぶちかませ‼」

 

「オラァアアアア‼」

 

「がぁあああああ⁉」

 

「ついでにコレもだ‼」

 

「がはっ⁉」

 

ハンタークエストの戒斗がクリスに指示して、コウガネをガトリング砲で狙い撃ち、怯んだコウガネを装備されたブレードで切り裂く。

それをもろに喰らったコウガネは、地面へと落ちていく。

 

「コイツで終いだ‼」

《バナナ‼》

《ロックオン》

《カモン‼バナナアームズ‼》

《ナイト・オブ・スピアー‼》

 

ガングニールアームズを纏っていた戒斗は、バナナアームズへと変わり、コウガネに向かって走り出す。

 

「決めるぞ‼ハンター‼ガタック‼」

《カモン‼バナナスパーキング‼》

 

「ああ‼」

《ガッシューン》

《ガシャット‼キメワザ‼》

《DRAGO KNIGHT CRITICALSTRIKE》

 

「ふん‼」

《1・2・3》

 

「ライダーキック‼」

《riderKick》

 

「「「はっ‼」」」

 

それぞれの戒斗は右足にエネルギーを蓄積すると、上空べとべと跳び。

 

「「「ハァアアアア‼」」」

 

―ドガァアアアアン―

 

コウガネを挟み込むように跳び蹴りを叩き込み、コウガネは爆発した。

跳び蹴りを叩き込んだ戒斗たちは着地し、バナナアームズの戒斗以外が消えた。

その戒斗に翼たちが駆け寄る。

 

「やったな戒斗‼」

 

「流石だ‼」

 

「邪武を倒しちまうなんて、やっぱすげぇな‼」

 

「戒斗さん最高です‼」

 

「カッコ良かったです」

 

「……………………」

 

翼たちは戒斗を褒め称えるが、当の本人は何も喋らなかった。

それを疑問に思った翼が、戒斗に問いかけた。

 

「どうしたんだ戒斗?」

 

「奴を…………コウガネを倒せた気がしない」

 

「えっ?でも、奴は間違いなく」

 

「ああ。手応えはあった。だが、妙だった気がしてな」

 

「妙?」

 

「ああ…………まぁ、この事は後でもいい。それよりも今はクリスのことだ」

 

そう言った戒斗は、クリスに視線を向けた。

 

「クリス、こちら側についてくれたのはありがたいが、住まいはどうするつもりだ?」

 

「そりゃあ…………ってその前に言うことがあるだろう‼」

 

「何をだ?」

 

「あたしらの告白の返事だよ!」

 

「…………今、答えないといけないのか?」

 

「頼む‼」

 

「「私たちも‼」」

 

そう言って、戒斗に詰め寄るクリスと響、未来の3人。

戒斗はどうしたものかと悩み、翼と奏に視線を向けるも

 

「あたしらは、別にいいよ」

 

「だが、ちゃんと愛してくれればだがな」

 

「……はぁ」

 

奏と翼の返答を聞き、タメ息をつく戒斗。

しばし考え、答えようとしたその時

 

「ッ⁉なんだ⁉」

 

突然、上空に巨大な穴が開き、戒斗たちを吸い込みだした。

 

「うわわ⁉」

 

「きゃっ⁉」

 

「な、なんだよアレ⁉」

 

「恐らくワームホールだ‼吸い込まれれば、恐らく別の世界へと飛ばされる‼」

 

「別の世界⁉」

 

「クソッ‼全員何かに掴まれ‼」

 

奏の指示で、周りにあった岩にしがみつく響たち。

だが

 

「きゃっ⁉」

 

「うわっ⁉」

 

「ッ⁉翼‼奏‼」

 

翼と奏がしがみついていた岩が崩れ、2人はワームホールへと吸い込まれていき、戒斗は2人を追ってワームホールへと入っていく。

それと同時に、ワームホールは消滅した。

 

「そ、そんな…………」

 

「戒斗さんたちが…………」

 

「消えちまった…………」

 

to be next song




今回はここまでです‼

戒斗と翼、奏がワームホールに吸い込まれてしまっての続きは、現在コラボしている『武神鎧武』さんの『IS絶唱エグゼイド』をご覧ください‼

次回も是非読んでください‼

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