戦姫絶唱シンフォギア~歌姫たちと仮面の強者~   作:ルオン

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お待たせいたしました‼

今回は戒斗とコウガネが戦い、バロンに新たな力が混ざります。

それでは本編スタートです‼


Song10:戒斗vsコウガネ バロンの新たな力

「黄金の果実だった者だと?」

 

戒斗は、コウガネの言っている意味が分からなかった。

 

「そうか、そういえば、元の世界の貴様は、私の事を知らなかったな」

 

「……貴様が何を言っているのか分からんが、少なくとも、貴様を野放しにしてはいけないのは確かだな」

 

戒斗はそう言ってバナスピアーを構えた。

だがその時

 

「オラッ‼」

 

「なっ⁉」

 

「えっ⁉」

 

「ちっ‼」

―ガギン―

 

ネフシュタインの鎧を纏った少女が、装備してある鞭のような武器で、コウガネに攻撃した。

コウガネはその攻撃を【ダーク大橙丸】で防いだ。

 

「……どういうつもりだネフシュタイン?」

 

「どうもこうもあるか‼テメェ、あのエネルギーの刃、こいつが気まぐれで押さなかったら、あたしに当たってたんだぞ⁉」

 

「それはすまなかったな。以後気をつける。それより、貴様の目的を果たさなくて良いのか?」

 

「うるせぇ‼テメェに言われなくても分かってんだよ‼」

 

そう言った少女は、戒斗たちに体を向けて構えた。

 

「戒斗、奴は私が倒す」

 

「分かった…………1つ言っておくぞ」

 

「なんだ?」

 

「…………信じてるぞ……翼」

 

「ッ⁉……ああ‼」

 

「立花、貴様はどこかに隠れていろ」

 

「で、でも‼」

 

「おおっと‼そうはさせねぇよ‼」

 

そう言った少女は、杖のような物を取り出した。

そしてその杖から光が放たれ、その光がノイズへと変わった。

 

「なっ⁉ノイズを生み出した⁉」

 

「…………立花、貴様はノイズを相手しろ」

 

「は、はい‼」

 

「では私は、駆紋戒斗、貴様と戦うとするか」

 

「無論、そのつもりだ」

 

「では…………行かせてもらおう‼」

 

「ッ‼」

 

そう言ったコウガネは、ダーク大橙丸を構えて戒斗に向かって走り出す。

戒斗も続くかのように、バナスピアーを構えて走り出した。

翼たちも、戒斗が走り出したと同時に走り出した。

 

「ハァアアアア‼」

 

「ふん‼」

 

―ガギン‼ガギン‼―

 

戒斗とコウガネは互いの武器をぶつけ合う。

 

「流石だ駆紋戒斗。オーバーロードの力を手にした男だけのことはある‼」

 

「貴様…………黄金の果実だった者と言っていたが、どういう意味だ?」

 

「ハッ‼」

 

「ちぃッ⁉」

 

質問する戒斗を、コウガネは弾き飛ばす。

 

「教えてやろう…………私に勝てたらな」

《ソイヤ‼ダークネスオーレ‼》

 

「ふん…………シンプルでいい」

《カモン‼バナナオーレ‼》

 

「「はぁあああ…………」」

 

互いにカッティングブレードを2回倒し、互いの武器にエネルギーを蓄積する戒斗とコウガネ。

そして

 

「ハァアアアア‼」

 

「セイー‼」

 

エネルギーが蓄積された互いの武器をぶつけ合う。

すると

 

「ハァアアアア‼」

 

「がぁあああああ⁉」

 

まさかの戒斗が、コウガネとのぶつかり合いに負け、吹き飛ばされてしまった。

 

「ば、ハカ……な……‼」

 

「ふふふ……もう終りか?」

 

「くっ‼まだだ‼」

《ガングニール‼奏‼》

《ロック・オフ ロック・オン》

《カモン‼ガングニール・奏アームズ‼》

《ソング・オブ・ガングニール‼スピアー‼》

 

戒斗はバナナロックシードを取りはずし、前回手に入れた新たなロックシードである【ガングニールロックシード・槍】を取りつけ、ガングニールアームズを纏った。

 

「ハァアアアア‼」

 

ガングニールアームズを纏った戒斗は、アームドギアでコウガネに斬りかかる。

だが

 

―ガギン―

 

「なっ⁉」

 

「ハァッ⁉」

 

「がっ⁉」

 

コウガネに簡単に受け止められ、はじき飛ばされた。

 

「くっ……何故だ⁉何故こんなに強い⁉」

 

「ふっ……ある物を利用しているだけだ」

 

「なに?」

 

「コレで終わりにしてやろう」

《ダークネススカッシュ》

 

「ハァッ‼」

 

「がぁっ⁉」

 

コウガネはカッティングブレードを倒し、エネルギーが蓄積されたダーク大橙丸で、斬撃を飛ばし戒斗に当てた。

喰らった戒斗は地面を転がり、うつ伏せに倒れた。

 

「ふっ…………予想通り、オーバーロードに覚醒しても、この程度だったな」

 

そう言ったコウガネは、戒斗に背を向けて歩き出す。

だが

 

「どこに…………行くつもりだ……‼」

 

「ッ⁉ば、バカなっ⁉」

 

コウガネは、戒斗の声が聞こえた事に驚き、後ろを振り返る。

するとそこには、アームドギアを杖のようにして立つ、戒斗の姿があった。

 

「貴様……あの攻撃を喰らって何故立てる⁉」

 

「確かに……貴様の一撃は重かった…………だが‼奴の…………葛葉の攻撃と比べたら、どうってことない‼」

 

「くっ‼」

 

戒斗の言葉に、悔しがるコウガネ。

すると戒斗は、どこからともなく黄緑色のドライバー―――【ゲーマドライバー】を取り出した。

 

「ッ⁉なんだそれは⁉」

 

「コウガネ……貴様は俺を知っているみたいだが、俺は、貴様が知りえない経験をしている」

 

「知りえない経験だと?」

 

「見せてやる…………コレが、俺が駆紋戒斗として生きる前に、手にした力だ‼」

 

そう言った戒斗は、戦極ドライバーを取りはずし、変わりにゲーマドライバーを装着した。

それにより、装着されていたガングニールアームズが消えた。

そして戒斗は、片手にカード状の薄いカセットのような物を取り出し、カセットについているスイッチを押した。

 

《タドルクエスト‼》

 

「ッ⁉な、なんだコレは⁉」

 

カセット―――【タドルクエストガシャット】のスイッチを押した事により、特殊空間【ゲームエリア】が展開され、スイッチを押したと同時に出てきたゲーム画面から、無数の宝箱が出てきた。

その現象に、コウガネは驚くことしかできなかった。

 

「小姫……力を貸してくれ。術式レベル2‼変身‼」

《ガシャット‼》

《ガッチャーン‼レベルアップ‼》

《タドルメグル‼タドルメグル‼タドルクエスト‼》

 

戒斗はそう言うと、ゲーマドライバーにガシャットを挿入し、レバーを引く。

すると、バロンの赤く染まっていた部分が青く変色していき、胸の部分に自分のHPを表示するライダーゲージが装着され、両肩に小さな丸い物が、左手には水色の盾【リヴァーサルシールド】が装着、バロンの頭部に騎士の兜についているとさかをイメージした物が装着され、戒斗は【仮面ライダーバロン クエストゲーマーレベル2】へと変身した。

 

「な、なんだその姿は⁉」

 

「貴様に教える必要はない。これより、仮面ライダー邪武を切除する」

《ガシャコンソード》

 

戒斗はそう言うと、クエストゲーマー時に使用可能となる【ガシャコンウェポン】の1つ、【ガシャコンソード】を展開し構え、コウガネに向かって駆け出す。

 

と、思いきや

 

「俺に盾など不要だ‼」

―ブォン―

 

『%*#∞〒§¢&℃¥⁉』

 

「えぇええ⁉」

 

戒斗はそう言うと、リヴァーサルシールドを取りはずし、乱暴に投げ捨てた。

すると、リヴァーサルシールドは、響に襲いかかろうとしていたノイズに突き刺さり、ノイズは炭素化し消え、響は驚いていた。

 

「ハァアアアア‼」

 

そして戒斗は、今度こそガシャコンソードを構えてコウガネに向かって駆け出した。

 

「ハァッ‼」

 

「くっ⁉(な、なんだこの力は⁉これが奴の真の強さとでも言うのか⁉)」

 

「フッ‼ハッ‼」

 

「ぐっ⁉ぐぅっ⁉」

 

「セイー‼」

 

「がぁっ⁉」

 

戒斗はガシャコンソードをコウガネを押していき、コウガネが怯んだところで、コウガネを斬り飛ばした。

斬り飛ばされたコウガネは地面を転がるが、すぐに体制を立て直した。

 

「くぅうう…………‼」

 

「どうした?貴様の力はこんな物ではないだろ?」

 

「ならば‼コレでも喰らえ‼」

 

戒斗の挑発に乗ったコウガネは、黒いりんごの形をしたエネルギーを4つ作り出し、戒斗に向かって放った。

だが

 

「フッ‼ハッ‼タァッ‼セイッ‼」

―ドガァアアアアン―

 

「なん…………だと……⁉」

 

戒斗はガシャコンソードでエネルギーを全て斬り裂いた。

コウガネはその光景に、驚くしかなかった。

 

「こうなれば‼コレで終わらせてやる‼」

《ダークネススパーキング‼》

 

「ならば、こちらもコレで決めさせてもらう」

《ガッシューン》

《ガシャット‼キメワザ‼》

《TADDLE CRITICALFINISH》

 

「ハァアアアア‼」

 

「タァアアアア‼」

 

コウガネはカッティングブレードを三回倒して、ダーク大橙丸にエネルギーを収束する。

戒斗はドライバーからガシャットを抜きとり、ガシャコンソードに挿入し、刀身に赤と青の炎エネルギーを収束させる。

エネルギーを収束させた戒斗とコウガネは、同時に駆けだし武器と武器をぶつけ合う。

 

「ハァアアアアアアアアアア‼」

 

「くぅうううううううううう‼」

 

凄まじいエネルギー同士がぶつかり合うが、コウガネが段々と戒斗に押され始めた。

そして

 

「セィイイイイイイイイイイ‼」

 

「ガァアアアアアアアア⁉」

 

戒斗はダーク大橙丸を押し退け、コウガネを斬り裂いた。

斬られたコウガネは、ダークネスアームズに亀裂がはいり、仰向けに倒れた。

そして戒斗は、倒れているコウガネにガシャコンソードを向けた。

 

「終わりだ……コウガネ」

 

「くっ‼」

 

戒斗に言われ、悔しがるコウガネ。

そして戒斗は、ライダーになれないようベルトを破壊しようとする。

だがその時

 

「翼さぁぁあああん‼」

 

「ッ⁉」

 

「(今だ‼)フンッ‼」

 

「ぐっ⁉き、貴様⁉」

 

「勝負は預けておく‼」

 

突然、響が翼の名前を叫ぶ。

響に気をとられた戒斗の隙を見て、コウガネは戒斗の腹を蹴り、クラックを出現させ、クラックに入って逃げた。

戒斗はすぐに追いかけようとしたが、響が叫んだ理由の方が気になり、翼と響の方に顔を向ける。

その時、戒斗は翼の状態を見て驚いた。

 

「ッ⁉翼⁉」

 

「かい……と……」

 

そこには、目や口から血を流し、今にも倒れそうな翼が立っていた。

そして戒斗は、ネフシュタインの鎧を纏った少女を探すが、既にその場にはいなかった。

すると、翼が仰向けに倒れだし、戒斗がすぐに駆けよって支えた。

 

「翼……翼‼しっかりしろ‼」

 

「大丈夫……だ…………この程度……で……折れる……剣では……な……い……」

 

「翼‼」

 

「翼‼大丈夫か‼」

 

翼が戒斗にそう言って意識を失うと同時に、二課から車で駆けつけた弦十郎が駆けよってきた。

 

「弦十郎‼今すぐ病院に連絡して、オペの準備をさせろ‼俺がオペをする‼」

 

「お、オペ⁉戒斗くん、君はオペの経験が?」

 

「いいから急げ‼車を出れるようにしろ‼」

 

「わ、分かった‼」

 

「立花‼いつまでも呆けてるつもりだ‼貴様も来い‼」

 

「は、はい‼」

 

戒斗たちは、翼を車に乗せ、病院へと向かった。

 

to be next song




今回はここまでです‼

次回は、コウガネたちと戦った翌日の話になります。

次回も是非読んでください‼

アンケートも、随時募集中です‼

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