戦姫絶唱シンフォギア~歌姫たちと仮面の強者~   作:ルオン

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大変長らくお待たせしました‼

今回は戒斗たちがある2人と遭遇します‼

それでは本編スタートです‼


Song9:現れるネフシュタインと黒き果実

戒斗が新たな力を手にしてから1ヶ月の月日が流れた。

あれ以降、奏は戒斗に必要以上に接触したり、戒斗の家に押しかけるなどしていた。

そして響は、やはり二課に入ることを選び、訓練の日々を送っていた。

 

そしてある日、戒斗は変装した奏と街の中を歩いていた。

 

「何故俺が、貴様の買い物に付き合わなくてはならないんだ?」

 

「いいじゃないか♪あたしは戒斗と一緒に買い物できて楽しいよ♪」

 

「……果たして、俺なんかといて、何が楽しいんだか」

 

「何がって、あたしは戒斗といるだけで楽しいよ♪それに……」

 

 

「それに?」

 

「それに……好きな人と一緒にいたいと思うのは当たり前だろ♪」

 

そう、奏は戒斗に助けられて以降、戒斗に惚れてしまっている。

あの日の帰りに、戒斗に家まで送ってもらった奏は、思いきって戒斗に告白し、戒斗の唇にキスしたのだ。

だが戒斗は、その告白の答えを保留にしていた。

 

「…………奏……俺は……」

 

「待った‼言ったろ?いつまでも待ってるって。だから、じっくり考えてから答えを聞かせてくれ」

 

「…………分かった」

 

「よし‼んじゃ次はあそこに行こう♪」

 

奏は戒斗と無理やり腕を組み、戒斗を引っ張っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、空はオレンジ色に染まり、戒斗と奏は公園のベンチに座っていた。

あの後、戒斗は奏と共に服を見たり、ゲームセンターで遊んだり、昼食にハンバーガーを食べたりなど、奏と一日中、街を回った。

そして戒斗たちは、休憩をかねて、公園に来てベンチに座っていたのだ。

 

「ん~~‼楽しかった~‼」

 

「そうか」

 

「なんだよその反応は?あたしといて楽しくなかったか?」

 

「…………まぁ、退屈はしなかったな」

 

「くぅううう‼なんだよそれ‼今度は絶対楽しかったって言わせてやる‼」

 

奏はベンチから立ち上り、戒斗を指さしながら言った。

するとその時

 

―pipipipipipi―

 

「ッ⁉この音は⁉」

 

「…………現れたか」

 

戒斗と奏が持つ、二課から渡された通信機の緊急事態を知らせる音が鳴り響いた。

戒斗と奏は同時に通信機を取り出し、通話状態にする。

 

『聞こえるか戒斗くん⁉奏⁉』

 

「聞こえている」

 

「弦十郎の旦那、ノイズが現れたのか⁉」

 

『ああ‼2人がいる場所の付近と、駅の付近の2ヶ所に現れた‼直ちに現場に向かってくれ‼』

 

「2ヶ所同時にかよ⁉どうする戒斗?」

 

「……奏、LINKERは打ってるか?」

 

「一応打ってるけど?」

 

「なら貴様は、この付近のノイズを倒せ。俺は今から駅に向かう」

 

戒斗はそう言うと、待機状態のローズアタッカーを展開し跨がった。

 

「片づいたら、すぐに援護に向かう」

 

「バ~カ‼逆にあたしが助けに行くよ‼」

 

「ふっ…………楽しみにしてる」

 

そう言って戒斗がヘルメットを被ろうとしたその時

 

「戒斗‼」

 

「ん?なんd「ん…………」―――ッ⁉」

 

奏が戒斗を呼んで、戒斗にキスをした。

 

「……奏」

 

「えへへ♪お守りだ♪」

 

そう言った奏は、ノイズが現れたポイントへと向かい、戒斗もヘルメットを被って、もう1つのポイントに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、戒斗はノイズが現れたもう1つのポイントに来ていた。

 

「こちら戒斗、ノイズの姿が見えないが」

 

『連絡が遅くなってすまない‼先程響くんが現場に到着し、地下鉄内で戦っている‼』

 

「了解した」

《バナナ‼》

 

「変身‼」

《ロック・オン》

《カモン‼バナナアームズ‼》

《ナイト・オブ・スピアー‼》

 

弦十郎から話を聞いた戒斗は、戦極ドライバーを装着し、バナナロックシードで、仮面ライダーバロン バナナアームズへと変身し、地下鉄内へと入っていく。

すると、中では響が必死にノイズと戦っていた。

 

「立花‼」

 

「えっ?戒斗さん⁉」

 

「しゃがめ‼」

 

「えっ?うわわ⁉」

 

「ハァッ‼」

 

『#&*〒℃∞¢§¥⁉』

 

戒斗は響にしゃがむように言い、響がしゃがむのと同時に響の後ろにいたノイズを撃退した。

 

「戒斗さん、来てくれたんですね‼ありがとうございます‼」

 

「礼は後だ‼コイツらを倒した後だ‼」

 

「はい‼お前たちの……お前たちのせいで‼未来との約束がぁあああ⁉」

 

『『『『『$γ℃∞¢§&〒〒℃⁉』』』』』

 

「ッ⁉立花⁉」

 

急に響の様子が変わり、まるで獣のようにノイズを撃退していく。

戒斗は響の変わりように、驚きを隠せなかった。

そして響は、一体のノイズを追いかけていった。

 

「待て立花⁉」

 

『『『『『#∞%§¢$¥*&〒℃』』』』』

 

「くっ⁉邪魔だ‼」

 

響を追いかけようとする戒斗だったが、ノイズたちに妨害される。

 

「地下じゃバナナアームズは使いづらいか……ならば‼」

 

すると戒斗は、1つのロックシードを取り出した。

 

「葛葉…………貴様の力……使わせてもらうぞ‼」

《オレンジ‼》

《ロック・オフ ロック・オン》

《カモン‼オレンジアームズ‼》

《花道・オン・ステージ‼》

 

戒斗はオレンジロックシードを起動させ、戦極ドライバーにはめカッティングブレードを倒した。

それにより、クラックから現れた【オレンジアームズ】が戒斗に被さり、アーマーに展開され、戒斗の手には専用武器である【大橙丸】が握れて、戒斗は【仮面ライダーバロン オレンジアームズ】へと変わった。

 

「ふん‼ハァッ‼タァッ‼」

 

『『『『『&$¥#%∞$§¢¥⁉』』』』』

 

「ハァアアアアア‼」

 

『『『『『*¢&℃〒$§∞#%¥⁉』』』』』

 

戒斗は大橙丸で、次々と斬りさいていく。

そして

 

「コレで終いだ‼」

《カモン‼オレンジスカッシュ‼》

 

「セイー‼」

 

『『『『『#℃$*&¢〒#¥∞%⁉』』』』』

 

戒斗はカッティングブレードを倒し、大橙丸にエネルギーを蓄積させ、ノイズに放ち撃退した。

 

「今ので最後か。司令部、立花の位置は?」

 

『戒斗さん、友里です‼今すぐ2番通路から地上に上がってください‼緊急事態です‼』

 

「分かった」

 

戒斗はあおいの指示に従い、地上に向かった。

地上に着くと辺りは暗くなっており、響と翼がいた。

そして翼は、対峙するように1人の少女と向かいあい、相手の少女を見て驚いていた。

 

「ネフシュタインの鎧⁉」

 

「へぇ……てことは、この鎧の出自知ってんだ?」

 

「2年前、私の不始末で奪われた物を忘れるものか‼」

 

(2年前……まさかあのライブに関係しているのか?)

 

翼の言葉を聞いて、戒斗は2年前のライブのことを考える。

すると翼は、アームドギアである刀を構えた。

 

「やめてください‼翼さん‼相手は人です‼人間です‼」

 

「「戦場で何をバカなことを⁉」」

 

響が翼と少女の戦いを止めようとするが、2人は同じ言葉を言い放ち、やめようとしなかった。

 

「……ッ⁉どうやら、あなたとは気が合いそうね?」

 

「だったら、仲良くじゃれあうかい‼」

 

そう言って少女が翼に向かって飛び出す。

だが

 

《カモン‼バナナアームズ‼》

《ナイト・オブ・スピアー‼》

 

「ッ⁉ちぃっ⁉」

 

「ッ⁉戒斗か⁉」

 

「邪魔をしてすまなかったな」

 

戒斗がバナナアームズへとアームズチェンジを行い、外れて元の形に戻ったオレンジアームズを、少女に向かって蹴り飛ばした。

それに気づいた少女は後ろへ後退し、オレンジアームズを避けた。

 

「ちっ‼テメェがバロンか」

 

「ほぅ……俺のことを知ってるのか?」

 

「まぁな」

 

「戒斗‼あの者は私が相手する‼」

 

「分かっている。だが用心しろ。あの女もだが、あの纏っている鎧……相当な物だ」

 

「心得た‼」

 

「はんっ‼2人まとめてぶっ飛ばしてやる‼」

 

そう言って、少女は戒斗と翼に向かって飛び出した。

その時

 

「ッ⁉ちぃ‼立花伏せろ‼」

 

「えっ?うわわ⁉」

 

「なっ⁉」

 

「うわっ⁉」

 

―ドガァアアアアアン―

 

戒斗は自分たちに何かが向かって来ていることに気づくと、響にしゃがむように指示をし、翼を抱き寄せた後、向かってきた少女を突き飛ばし、その場から上空にジャンプした。

すると、戒斗たち4人を同時に攻撃できるようなエネルギーの刃が、戒斗たちがいた所を通りすぎ、後方にあった木に当たって爆発した。

 

「大丈夫か風鳴?」

 

「あ、ああ。ありがとう戒斗」

 

「立花、怪我はないな?」

 

「は、はい‼大丈夫です‼」

 

「貴様も、怪我はないな?」

 

「な、なんであたしまで助けた‼」

 

「ただの気まぐれだ。だが、放った奴は気まぐれではなさそうだがな」

 

「「「えっ?」」」

 

―ザッザッ―

 

戒斗がそう言うと、暗闇の中から、段々と戒斗たちに近づいてくる足音が聞こえてくる。

すると月を被っていた雲が晴れ、月の光によってその近づいてくる人物が照らされた。

 

「なっ⁉テメェは⁉」

 

「えっ⁉なんで⁉」

 

「仮面……ライダー…………」

 

月に照らされた人物は、戒斗と同じ戦極ドライバーを着け、黒い鎧を身につけた仮面ライダーであった。

そしてその仮面ライダーは、翼たちを気にもせず、真っ直ぐに戒斗を見た。

 

「流石だ、駆紋戒斗。流石は黄金の果実を手にした男、葛葉紘太と渡り合った、オーバーロードの力を手にした男だけのことはある」

 

「貴様…………何者だ?」

 

「ふふ‼教えてやろう‼我が名はコウガネ‼またの名を仮面ライダー邪武‼黄金の果実だった者だ‼」

 

現れたのは、葛葉紘太こと仮面ライダー鎧武と呉島光実こと仮面ライダー龍玄に倒され、消えたはずのコウガネこと仮面ライダー邪武ダークネスアームズであった。

 

to be next song




今回はここまでです‼

次回は、戒斗が邪武と戦い、戒斗がアルマからもらった物を使います‼

次回も是非読んでください‼

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