今回は戒斗たちがある2人と遭遇します‼
それでは本編スタートです‼
戒斗が新たな力を手にしてから1ヶ月の月日が流れた。
あれ以降、奏は戒斗に必要以上に接触したり、戒斗の家に押しかけるなどしていた。
そして響は、やはり二課に入ることを選び、訓練の日々を送っていた。
そしてある日、戒斗は変装した奏と街の中を歩いていた。
「何故俺が、貴様の買い物に付き合わなくてはならないんだ?」
「いいじゃないか♪あたしは戒斗と一緒に買い物できて楽しいよ♪」
「……果たして、俺なんかといて、何が楽しいんだか」
「何がって、あたしは戒斗といるだけで楽しいよ♪それに……」
「それに?」
「それに……好きな人と一緒にいたいと思うのは当たり前だろ♪」
そう、奏は戒斗に助けられて以降、戒斗に惚れてしまっている。
あの日の帰りに、戒斗に家まで送ってもらった奏は、思いきって戒斗に告白し、戒斗の唇にキスしたのだ。
だが戒斗は、その告白の答えを保留にしていた。
「…………奏……俺は……」
「待った‼言ったろ?いつまでも待ってるって。だから、じっくり考えてから答えを聞かせてくれ」
「…………分かった」
「よし‼んじゃ次はあそこに行こう♪」
奏は戒斗と無理やり腕を組み、戒斗を引っ張っていった。
数時間後、空はオレンジ色に染まり、戒斗と奏は公園のベンチに座っていた。
あの後、戒斗は奏と共に服を見たり、ゲームセンターで遊んだり、昼食にハンバーガーを食べたりなど、奏と一日中、街を回った。
そして戒斗たちは、休憩をかねて、公園に来てベンチに座っていたのだ。
「ん~~‼楽しかった~‼」
「そうか」
「なんだよその反応は?あたしといて楽しくなかったか?」
「…………まぁ、退屈はしなかったな」
「くぅううう‼なんだよそれ‼今度は絶対楽しかったって言わせてやる‼」
奏はベンチから立ち上り、戒斗を指さしながら言った。
するとその時
―pipipipipipi―
「ッ⁉この音は⁉」
「…………現れたか」
戒斗と奏が持つ、二課から渡された通信機の緊急事態を知らせる音が鳴り響いた。
戒斗と奏は同時に通信機を取り出し、通話状態にする。
『聞こえるか戒斗くん⁉奏⁉』
「聞こえている」
「弦十郎の旦那、ノイズが現れたのか⁉」
『ああ‼2人がいる場所の付近と、駅の付近の2ヶ所に現れた‼直ちに現場に向かってくれ‼』
「2ヶ所同時にかよ⁉どうする戒斗?」
「……奏、LINKERは打ってるか?」
「一応打ってるけど?」
「なら貴様は、この付近のノイズを倒せ。俺は今から駅に向かう」
戒斗はそう言うと、待機状態のローズアタッカーを展開し跨がった。
「片づいたら、すぐに援護に向かう」
「バ~カ‼逆にあたしが助けに行くよ‼」
「ふっ…………楽しみにしてる」
そう言って戒斗がヘルメットを被ろうとしたその時
「戒斗‼」
「ん?なんd「ん…………」―――ッ⁉」
奏が戒斗を呼んで、戒斗にキスをした。
「……奏」
「えへへ♪お守りだ♪」
そう言った奏は、ノイズが現れたポイントへと向かい、戒斗もヘルメットを被って、もう1つのポイントに向かった。
数分後、戒斗はノイズが現れたもう1つのポイントに来ていた。
「こちら戒斗、ノイズの姿が見えないが」
『連絡が遅くなってすまない‼先程響くんが現場に到着し、地下鉄内で戦っている‼』
「了解した」
《バナナ‼》
「変身‼」
《ロック・オン》
《カモン‼バナナアームズ‼》
《ナイト・オブ・スピアー‼》
弦十郎から話を聞いた戒斗は、戦極ドライバーを装着し、バナナロックシードで、仮面ライダーバロン バナナアームズへと変身し、地下鉄内へと入っていく。
すると、中では響が必死にノイズと戦っていた。
「立花‼」
「えっ?戒斗さん⁉」
「しゃがめ‼」
「えっ?うわわ⁉」
「ハァッ‼」
『#&*〒℃∞¢§¥⁉』
戒斗は響にしゃがむように言い、響がしゃがむのと同時に響の後ろにいたノイズを撃退した。
「戒斗さん、来てくれたんですね‼ありがとうございます‼」
「礼は後だ‼コイツらを倒した後だ‼」
「はい‼お前たちの……お前たちのせいで‼未来との約束がぁあああ⁉」
『『『『『$γ℃∞¢§&〒〒℃⁉』』』』』
「ッ⁉立花⁉」
急に響の様子が変わり、まるで獣のようにノイズを撃退していく。
戒斗は響の変わりように、驚きを隠せなかった。
そして響は、一体のノイズを追いかけていった。
「待て立花⁉」
『『『『『#∞%§¢$¥*&〒℃』』』』』
「くっ⁉邪魔だ‼」
響を追いかけようとする戒斗だったが、ノイズたちに妨害される。
「地下じゃバナナアームズは使いづらいか……ならば‼」
すると戒斗は、1つのロックシードを取り出した。
「葛葉…………貴様の力……使わせてもらうぞ‼」
《オレンジ‼》
《ロック・オフ ロック・オン》
《カモン‼オレンジアームズ‼》
《花道・オン・ステージ‼》
戒斗はオレンジロックシードを起動させ、戦極ドライバーにはめカッティングブレードを倒した。
それにより、クラックから現れた【オレンジアームズ】が戒斗に被さり、アーマーに展開され、戒斗の手には専用武器である【大橙丸】が握れて、戒斗は【仮面ライダーバロン オレンジアームズ】へと変わった。
「ふん‼ハァッ‼タァッ‼」
『『『『『&$¥#%∞$§¢¥⁉』』』』』
「ハァアアアアア‼」
『『『『『*¢&℃〒$§∞#%¥⁉』』』』』
戒斗は大橙丸で、次々と斬りさいていく。
そして
「コレで終いだ‼」
《カモン‼オレンジスカッシュ‼》
「セイー‼」
『『『『『#℃$*&¢〒#¥∞%⁉』』』』』
戒斗はカッティングブレードを倒し、大橙丸にエネルギーを蓄積させ、ノイズに放ち撃退した。
「今ので最後か。司令部、立花の位置は?」
『戒斗さん、友里です‼今すぐ2番通路から地上に上がってください‼緊急事態です‼』
「分かった」
戒斗はあおいの指示に従い、地上に向かった。
地上に着くと辺りは暗くなっており、響と翼がいた。
そして翼は、対峙するように1人の少女と向かいあい、相手の少女を見て驚いていた。
「ネフシュタインの鎧⁉」
「へぇ……てことは、この鎧の出自知ってんだ?」
「2年前、私の不始末で奪われた物を忘れるものか‼」
(2年前……まさかあのライブに関係しているのか?)
翼の言葉を聞いて、戒斗は2年前のライブのことを考える。
すると翼は、アームドギアである刀を構えた。
「やめてください‼翼さん‼相手は人です‼人間です‼」
「「戦場で何をバカなことを⁉」」
響が翼と少女の戦いを止めようとするが、2人は同じ言葉を言い放ち、やめようとしなかった。
「……ッ⁉どうやら、あなたとは気が合いそうね?」
「だったら、仲良くじゃれあうかい‼」
そう言って少女が翼に向かって飛び出す。
だが
《カモン‼バナナアームズ‼》
《ナイト・オブ・スピアー‼》
「ッ⁉ちぃっ⁉」
「ッ⁉戒斗か⁉」
「邪魔をしてすまなかったな」
戒斗がバナナアームズへとアームズチェンジを行い、外れて元の形に戻ったオレンジアームズを、少女に向かって蹴り飛ばした。
それに気づいた少女は後ろへ後退し、オレンジアームズを避けた。
「ちっ‼テメェがバロンか」
「ほぅ……俺のことを知ってるのか?」
「まぁな」
「戒斗‼あの者は私が相手する‼」
「分かっている。だが用心しろ。あの女もだが、あの纏っている鎧……相当な物だ」
「心得た‼」
「はんっ‼2人まとめてぶっ飛ばしてやる‼」
そう言って、少女は戒斗と翼に向かって飛び出した。
その時
「ッ⁉ちぃ‼立花伏せろ‼」
「えっ?うわわ⁉」
「なっ⁉」
「うわっ⁉」
―ドガァアアアアアン―
戒斗は自分たちに何かが向かって来ていることに気づくと、響にしゃがむように指示をし、翼を抱き寄せた後、向かってきた少女を突き飛ばし、その場から上空にジャンプした。
すると、戒斗たち4人を同時に攻撃できるようなエネルギーの刃が、戒斗たちがいた所を通りすぎ、後方にあった木に当たって爆発した。
「大丈夫か風鳴?」
「あ、ああ。ありがとう戒斗」
「立花、怪我はないな?」
「は、はい‼大丈夫です‼」
「貴様も、怪我はないな?」
「な、なんであたしまで助けた‼」
「ただの気まぐれだ。だが、放った奴は気まぐれではなさそうだがな」
「「「えっ?」」」
―ザッザッ―
戒斗がそう言うと、暗闇の中から、段々と戒斗たちに近づいてくる足音が聞こえてくる。
すると月を被っていた雲が晴れ、月の光によってその近づいてくる人物が照らされた。
「なっ⁉テメェは⁉」
「えっ⁉なんで⁉」
「仮面……ライダー…………」
月に照らされた人物は、戒斗と同じ戦極ドライバーを着け、黒い鎧を身につけた仮面ライダーであった。
そしてその仮面ライダーは、翼たちを気にもせず、真っ直ぐに戒斗を見た。
「流石だ、駆紋戒斗。流石は黄金の果実を手にした男、葛葉紘太と渡り合った、オーバーロードの力を手にした男だけのことはある」
「貴様…………何者だ?」
「ふふ‼教えてやろう‼我が名はコウガネ‼またの名を仮面ライダー邪武‼黄金の果実だった者だ‼」
現れたのは、葛葉紘太こと仮面ライダー鎧武と呉島光実こと仮面ライダー龍玄に倒され、消えたはずのコウガネこと仮面ライダー邪武ダークネスアームズであった。
to be next song
今回はここまでです‼
次回は、戒斗が邪武と戦い、戒斗がアルマからもらった物を使います‼
次回も是非読んでください‼