「お二方とも、若いようだが何歳だね?」
「17歳高校生です」
そう、知名が答えた。続けて梅津は、
「なぜ、砲を向けているのかね?」
と言った。それに対して、岬は
「そちらに、戦闘の思惑が無ければ即座に解除致しますが、そちらの砲が向いているため維持を支持しました」
「まぁよかろう。副長武装解除してくれ」
「しかし艦長、彼方が主砲を向けてきている状態だと危険です!?」
と角松が艦長に突っ掛かっていった。そこに、岬が
「一番砲塔以外武装解除して、シロちゃん」
「しかし・・・はぁ、わかりました」
『嵐が治まります!』
ここで、まだレーダーの調子がおかしい事に自衛官たちは気づいていないのである。
「ッ?!本艦
と、野間から報告が上がり、
「梅津艦長。緊急事態です。話し合いは後でお願いします。総員戦闘用意、
と、岬が言いながら、艦橋に走った。そして、艦橋に入ると宗谷より
「艦長、戦闘準備及び準備完了しました」
という報告を受けたので、次の指示を出した。
「機関前進強速。
「よ、
知床が返した後に、立石が
「主砲方位
と指示を出した。
そうしている間に、横からキュィィィィィンというガスタービンエンジンの音がして、みらいが勢いよく追い越していった。そのあと、みらいは巡航速度の
「全艦に通達、右対水上対空戦闘はじめ。迎撃を優先。
使用武器は主砲及び機銃のみ」
「
と、指示している所に
「シュペー発砲!!」
と言う報告が上がった。それをうけ岬は
「全艦一斉回頭、とぉーりかーじ30」
「
といって、発光信号を出して会頭を開始した。
その時、岬は
(スクリューシャフトを撃ち抜くにはどうすれば…武蔵の水中弾だと被害が大きい―――)
「そうだ、みらいに通達“水中弾有無しらせ”」
「何をする気ですか艦長!」
と、捲し立てて聞いた宗谷に岬は
「スクリューシャフトを撃ち抜くの…」