おかしいな総受けサンジェルマン書いてたはずなのに
プレラーティも逝ってしまったAXZ…わかっちゃいたけど辛い…
セレナを助けたことに始まり、俺という異物の介入で色々と変わったことも多かった
『返してもらうぞ、フィーネ。あんたが奪った、櫻井了子の存在を』
『……俺が思うにさ、バラルの呪詛ってのは罰とかじゃなくて試練じゃないかと思うのよ。統一言語に頼るな、みたいな。まぁ仮にそうだったとしても、今でも人類は乗り越えられてないんだけどネ』
『つまりはだ、フィーネ。―――あんたのやろうとしてることは見当違いな可能性もゼロじゃあない』
『何が言いたいかって? 簡単さ。そんな投げっぱなしな創造主様のことなんざ―――俺が忘れさせてやる』
『無事ですねナスターシャ教授!? よっしゃラッキィーーーーッ!!!』
『ドクターウェル。ある男が言ってたありがたい教訓を教えてやる』
『英雄ってのはさ―――なろうとした瞬間に失格なのよ。おたく、出だしからアウトってわけ』
『過去は無かったことにはならないし、変えるなんて以ての外! それやるには、お前が殺すっつった『奇跡』に頼る以外に無ぇ!!』
『けどな……響ちゃんじゃねぇが、俺もお前を、お前とエルフナインを!!』
『奇跡は起こるものじゃない―――人が起こすもんだ! だからキャロル、そしてエルフナイン!!』
『お前達の運命は―――俺が変えるッ!!』
結果……まぁ、色々と、変わっちまった世界になった。
◇◆◇
「ヒロ君と連絡が取れなくなった」
S.O.N.G拠点。代表である風鳴弦十郎からの召集を受けて集まった装者達に告げられた言葉に、一同の間に衝撃が走る。
「ど、どういうことなんですか師匠!?」
「またいつもみたいに寝てるとかじゃねーのか?」
慌てる響と対照的に落ち着いた様子のクリス。その言葉を受けて、弦十郎の隣に立っていたセレナが一つの携帯を手に前に出る。
「……私もそう思って、部屋に行ってみたの。そうしたら、部屋の鍵が開けっ放しで、中には、これだけが」
「それ、連絡がつかないどころか浚われたかもしれないってことか!?」
セレナの言葉に奏が食って掛かる。緊張が色濃くなる中、翼とマリアが口を開いた。
「……やはり、相原の扱う聖遺物が?」
「その線が濃厚かもしれないわね。完全聖遺物の起動なら誰でも可能だけれど、あの二つに関してだけはヒロにしかまともに扱えないもの。……それにしても、いったい誰が」
「ヒロ君はS.O.N.G預りになってはいるが、自分だけの完全聖遺物を、それも二つ持つということで非常に危うい立場でもある。狙う輩は枚挙に遑が無い」
「これまででも、F.I.S.とキャロルに狙われてたデスし……」
「確か、フィーネにも目を付けられてたって」
「ああ。……君の意見も聞いておきたい」
そこまで言って、後ろに立つ女性に視線を向ける弦十郎。
「―――了子君」
頭頂部に巻き上げた栗色の髪に眼鏡をかけた一人の女性、櫻井了子。
かつてフィーネの器とされていた女性は、眼鏡を押し上げながらどこかジトっとした眼で弦十郎を見る。
「……フィーネの名前が出たこの流れで私に振るってどうなのかしら、弦十郎君?」
「むっ。……ああ、すまん。そんなつもりは無かったのだが……」
「フフッ、冗談よ。……そうね、ネフシュタンの鎧やネフィリムという風に、本来なら完全聖遺物は国が保管するべきレベルの重要物。個人が持っていていいものじゃあない、というのが聖遺物に関わる国家の共通認識だもの。彼自身、それに関しては理解してるはずよ」
「まぁ、それはそうだな」
「それをわかっていながら、存在が明るみに出てなお手放す気の無い、装者でもない身体的には一般人。……まぁ、欲しい人はそれこそ掃いて捨てるほどよ。私にフィーネの記憶が残っていたなら何か心当たりがあったかもだけど、正直思い当たらないわ」
「そうか……ありがとう、了子君」
「それよりも」
「?」
顎に手を当て、どこか深刻な面持ちになる了子に視線が集まる。
「……この話、今この場にいる顔触れだけに留めるのよね?」
「どういうことだ?」
「いやほら、S.O.N.Gにいるじゃない一人。彼に関わると途端に情緒不安定になる子が。ヒロくんが浚われた、ってなるとあの子……」
『『『………あっ』』』
全員が何かに思い至った瞬間、背後からバサバサッ、と紙の束が落ちる音がした。
「……ひ、ヒロさん、が……?」
「え、エルフナインちゃん……」
小柄な体躯、くすんだ金髪の白衣に身を包んだ人物―――エルフナインが瞳に涙を浮かべて立ち尽くしていた。
「ヒロさん……ひろさんがさらわれたって……!?」
「落ち着いてエルフナイン! 大丈夫よ、まだそうと決まったわけじゃないから!」
「でも、でもぉ……!」
「ヒロさんがそう簡単に捕まるわけないって、エルフナインもわかってるはずデス! 大丈夫デス!」
カタカタと身体を震わせるエルフナインをマリアを初めとした全員が何とか宥めようとする。それを見ていた弦十郎と了子は二人して頭を抱えていた。
「……なるほど、こういうことか」
「もう少し気を配る必要があるわね」
「ああ……善処しよう」
「……チッ。奴らめ、面倒なことを」
その様子を陰から見ていたエルフナインに瓜二つの少女―――錬金術師、キャロル・マールス・ディーンハイムは憎々しげに誰かに向けて呟いた。
◇◆◇
カラカラカラ…
『ん何だお前?!(困惑) チッ!(謎の舌打ち)』
『しばらくホッとしたワケダ!!(指摘)』
『コラドケコラ!』
『三人に勝てるわけないでしょ!?』
『馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!!(天下無双)』
夜遅い時間、急に部屋に乗り込んできた三人組にされるがままに誘拐された。
ちなみに今のはあくまでイメージであり、俺自身の貞操は清いままである。やったぜ。
「……なんだかなぁ」
暑さ厳しい日差しの下、口にくわえた少し溶けてきてるアイスから水滴が落ちて地面に黒い染みを作る。
右を見れば炎天下でもスーツのままのキリッとした印象の女性、サンジェルマンさんが曖昧な表情のまま沈黙してる。
左を見れば水着着た
正面を見れば、どことなく機械的な身体の女の子、ティキとはしゃぐ全裸のおっさん、アダムという児ポ案件。
早い話が、パヴァリア光明結社に拉致られていた。
「……サンジェルマンさん」
「………」
「まさかこれ見せるためだけに人の寝込み襲ったんです?」
「そんなわけが無いでしょう……!」
ああもうどうしてこうなった……!? と頭を抱えるサンジェルマンさん。うーん前世で原作見てる時から思ってたけど、この人やっぱり苦労人気質のイジられキャラだな。でもって受け担当と見た。
「あーら、ちょっとサンジェルマン? いつまでもそんな暑苦しい格好してないで。ほらほら、ちゃんと水着用意してあるから」
「私には不要よ。それよりも、何のために監視を掻い潜ってこの男の身柄を抑えたと……!」
「真面目なのは良いところだが息抜きも必要なワケダ」
「やっ、やめなさい! 脱がすな!」
「剥くわよプレラーティ!」
「既に始めてるワケダ」
「せめて俺の目に付かないとこでやれありがとうございます!!」
脱がす美女&美少女と堅苦しいスーツを脱がされて顔を赤くする美女という構図にメチャクチャ高まりました。
◇◆◇
思い至ったのは、現在の時間軸。
本来ティキの覚醒とアダムのサンジェルマンさん達との合流は、9月の頭辺り、なのに今はまだ8月末。
これに関しては、恐らく俺がちょっとしたことをしてしまったからだろう。
いやだってほら、バルベルデだよ?
『バルベルデ政府? じゃあちょっとツテ……まぁ母さん経由なんですケド、どうにかなりそうなんで任せてもらえます?』
そう言って、母さんと知り合いの米軍関係者に取り次いでもらって、色々してもらった。
以下、司令とその関係者の会話の一部
『……では、手筈通りに我々が先行し現地軍の可能な限りの無力化を行う。そちらは機を見て、そちらのお姫様達を送り出してくれ』
『どうしてそれがわかる?』
『島がドンパチ、賑やかになったらだ』
どう見てもコ○ンドーです、本当にありがとうございました
そんなこんなで、原作よりも早い段階でバルベルデの騒動は鎮圧、事後処理も滞りなく進んだ結果、パヴァリア組はこれといった苦労も無くティキ像を回収して、今に至るワケダ
……でもこれクリスちゃんの強化&トラウマ克服フラグ折れちゃった気がするんだよネ……
◇◆◇
「ヒロさん……」
ぐしゅぐしゅと鼻を啜りながらも作業に没頭するエルフナイン。S.O.N.Gメンバー達と同じか、それ以上の恩人が何者かに誘拐された可能性があるとして、かなり不安になっていた。
「……いつまでもオレの顔でメソメソするな、鬱陶しい」
「キャロル……」
部屋の入口を開けて入ってきた自分の創造主に顔を向ける。いつも通りの顔のままエルフナインを睨み付けていた。
「あのしぶといという言葉がそのままヒトの形になったかのような男が只で転ぶか。考えるだけ無駄にしかならん、頭を働かせるなら目の前に割け」
「……心配してくれてるんですね」
「……バカを言え」
「それに、ヒロさんのことも信じてるんだね」
「バカを言えェッ!!」
◇◆◇
「単刀直入に言おう、相原ヒロ君。我々パヴァリア光明結社は、君が欲しい」
「お前ホモかよ」
考えても見て欲しい。全裸のおっさんと二人きりにされたと思ったらそいつに「欲しい」と言われた時の気持ち。冗談のつもりだったけどその視線に思わず尻に力入る。
「ハッハッ、この状況でそのようなことを言える辺り、生身でフィーネを初めとした脅威を乗り越えてきただけはあるね」
「どーも。ていうか服着ろ」
「……君が保有する二つの完全聖遺物。神代すら容易く拘束する黄金の鎖、世界を引き裂く黄金の剣。僕としては、看過できないものだ」
「無視かよ」
つーか神代すらじゃなくてまともに拘束出来るのが神性特効乗る対象だけなんだけどネ。司令相手だと縛った瞬間振りほどかれるし。マジ全部あの人一人でいいんじゃないかな。
あとエアは正確には剣じゃないし。
「酒もらうぞー」
「ああ、構わないよ」
適当にワインセラーを開けて中を物色。うーわ、素人目に見ても上物ってわかるものばっかだ。……一番高そうなの開けたろ
「おたくは?」
「おや。君一人で飲むものと思っていたけど……貰おうかな」
適当なグラス一つに注いでアダムに渡す。俺? そらラッパよ
「……驚いた。中々に強い酒なのだが」
「酒に関しちゃ基本ザルなもんで」
言いながらボトルの中を飲み下していく。流石に少しキツイけどこれならまだどうにでもなる。
「……ぶはっ。つか、あんたさ」
「何かな?」
「俺が受けるわけないってわかってて聞いただろ?」
「……ハハハハハッ! 流石だねぇ、そこまでわかっていたか」
「わからいでか」
そもそもマジな話にしてはこいつ終始半笑いだし。
「まぁ改めて言わせてもらうけど……答えはNoだ」
「……そうか、残念だ」
アダムの雰囲気が少し変わる。是が非でも俺を引き込みたいんだろう。
「……外にいる他の三人呼んで叩き伏せてでも、なんて考えてるならナンセンスだぜ。そもそもあれは俺以外には扱えない」
「何事も挑戦から始まるものだよ?」
「だったらその前にここ諸共あんたの大事なティキちゃん潰す。一瞬でもありゃ充分だ」
「………」
「そもそも、だ。俺と俺の使うもん無くとも、あんたらならどうにでも出来ることだろうに」
ワインセラーからもう一本取り出して扉まで歩く。止める様子も無い辺り、やっぱりティキを無くすわけにはいかないらしい。
「……なるほど。君の答えはわかった。これ以上はやめておくとしよう、ティキを失ってしまうと、我々としても痛手になる」
「ご理解感謝。まぁ、高い酒貰ったし、とりあえず脱走だけはやめとくよ」
「そうかい。……ああ、最後に一つ」
「あ?」
変わらない怪しい笑みを浮かべるアダム。聞き返そうと振り向いて
「君が最初に開けたものだがね。あれはここにあるもので一番の―――安物だよ」
「」
クッソドヤ顔しちまったすげぇ恥ずい!!
◇◆◇
「……局長」
「どうかしたかい、サンジェルマン?」
「ご指示さえ頂ければ、我々三人で彼を縛り続けることも可能だったはず。……何故思い留まられたのです?」
「聞いていただろう? 彼はやろうと思えば僕達の内、誰か一人は確実に始末出来た。その中でも、ティキを失うわけにはいかない」
「ですが……」
「それに、だ。彼自身が言っていた通り、本当なら彼の持つ聖遺物など無くとも僕達の理想は完遂出来る。なら、焦る必要はどこにもない」
「……では、何故彼を?」
「……感じたんだよ。彼からは」
「感じた?」
「『この世ならざるもの』、とでも言えばいいのかな? とにかく彼から感じたものはあまりに異質だ。『相原ヒロ』という存在そのものが、異物と思えるくらいにね」
「それは、どういう……」
「そこまでは僕でもわからないさ。……彼は自覚しているのかな? 自分という存在がどれほど狂っているのか……」
◇◆◇
夜である。とっぷりしてる
「……タダ飯食えたと考えればやっすいもんだけど、寝れるかなぁこんな豪勢なところで」
昼に続いて夕飯でも出された酒の回った頭のまま、何故か用意されていた部屋に向かう。思ってた以上のもてなしに何かあるやろなぁ、という気持ちが抑えられない。
「……っと、ここだな」
ドアを開ける
「あらっ、おかえりなさーい」
何かいた
そっ閉じする
「……バスローブの褐色美女なんていなかった。よし」
ドアを開ける
腕を掴まれる。部屋に引きずり込まれた。
「ファッ!?」
「つっかまーえた♪」
腕を掴まれたまま引っ張り回され、ついにはベッドに放り投げられる。ドアを見ればいつからいたのかプレラーティがしっかり鍵をかけていた。ガッデム!
「なんだ!? 生憎だが俺は童貞だぞ!」
「いや、誰も聞いてないんだけど」
「そもそもお前が童貞かどうかなんて見ればわかるワケダ」
「チクショウ事実だけに何も言えない」
仰向けに倒れた俺を見下ろすカリオストロとプレラーティ。一貫してクールなプレラーティと対照的に、玩具でも見つけたようなカリオストロに舐め回すように全身見られた。
「……ねーぇ、ヒロくん」
「ハニトラ狙いなら間に合ってるぞ」
「違うわよぉ。……なんで、アダムの誘いを蹴ったの?」
「は?」
「あの状況、どう考えてもお前に利は無かった。むしろ死なない程度に殺される可能性もあったワケダ」
「あの場で退かなかったのは素直に素敵だケド……ねぇ、どうして?」
……あー。
そうか、この二人の意図としてはパヴァリアに協力しなかった、ってよりも何でアダム相手に折れなかったのか、って意味合いか
「……んー、まぁ俺もうS.O.N.Gだし。そもそも全裸のおっさんに協力したいとか思わんし」
「それにしては強気がすぎたワケダ」
「それなのよねぇ。……貴方、何か知ってるんじゃなくて?」
「何かって何よ」
「それがわからないから聞いてるんじゃない」
聞かれてもなぁ……まさか前世で色々見てました、なんて言えるわけもないし
「んー……直感? Eランクくらいの」
「「………」」
っべー選択肢ミスったっぽい
「なるほど。答えるつもりは無いワケダ」
「しょーがない。じゃ、カラダに聞くしかないわね」
「チクショウ見た目通りの色ボケかオッさんのクセに!」
「は?(威圧)」
「ヒェッ」
またミスった! 今日の俺どうした!?
「クソァ離しやがれ! 俺にひどいことするつもりだろうエロ同人みたいに! エロ同人みたいに!!」
「何を言ってるのかわからないケド、とりあえずは結社やアダムじゃなく、サンジェルマンにだけでも協力してもらうわよ!」
「是非もないワケダ」
「やめろォ! 絡むならサンジェルマンさんとだけ絡んで! 俺はまだ清いままでいたいんだ!」
迫ってくる二人に全力で抵抗してみせる
元男の錬金術師になんかに、絶対負けない!!
……ってフラグだこれ! タスケテ!!
◇◆◇
夜が明けた。
あの後? サンジェルマンさんの華麗なインターセプトで事なきを得たよ
「……良い朝」
見送りは誰もいない。代わりに手配されたらしいママチャリ一台。まぁ下手に目立つもの用意したら足つくからってのはわかるけど何故そこでママチャリ
俺の記憶が正常な辺り、隠蔽工作とか特にしてない、ってことはここからはもう撤収した、つまりは俺からS.O.N.Gにパヴァリア組の居場所が伝わることは無い。この辺も流石だネ
「……はぁ、帰った後が怖い」
とりあえずママチャリ漕いで帰路に着く
……あ、電動アシスト付いてんじゃんこれ
「ただいまー」
「ひ゛ろ゛さ゛ん゛ッッッ!!!」
「よっしゃ来いエルフナイン!!」
みんなが驚く中、即座に駆け込んできた金髪ロリを抱き上げる。子供ってのは守ってやらなきゃってゴールデンも言ってた!
「よがっだ……無事でよがっだでずぅ」
「あーあー泣くな泣くな」
「ヒロ君! 無事で何よりだ!」
「どーも、司令。ご迷惑おかけしました」
ぐずるエルフナインを下ろすと、みんな一斉に駆け寄ってきた。みんな一様に俺を心配してくれてたらしく、その顔はどれも安堵に満ちていた。
「あー、ごめん。心配かけた」
「ほんとだよ、まったく……」
「何事も無いようでよかったわ…」
「でも、いったい丸1日もどこに……ん?」
みんな思い思いに安心した様子の中、ふとセレナが何かに気付いたみたいに首をかしげる
「? セレナ?」
「―――」
「真顔!?」
「……キスマーク、どこの女が」
ボソッと呟かれた言葉、周りのみんなには聞こえてないみたいだけど俺の鼓膜はバッチリ聞いていた
同時に、聞き覚えのある着信音、ていうか俺の携帯のじゃね?
「……ああ、無いと思ったら部屋に置きっぱだったのネ。すんません、司令」
「む? あぁ」
司令から携帯を受け取って、通知を見る。
見たことのないIDアドレスからだった。画像ファイルだった
「……なんだ?」
正直俺の中のEランクの直感スキルがガンガンと警鐘を鳴らしてる。
『おい、そこから先は地獄だぞ』と言わんばかりに
とりあえず開く
「―――プハッブ」
「ひ、ヒロさんが唐突に鼻血を!?」
「しかも吐血まで併発してんぞコイツ!?」
膝から崩れ落ち、そのまま意識が霞み始めるほどの圧倒的な衝撃。やべぇ今ならマジの絶唱顔できそう
「あっ、むり、これむ゛り゛」
送られてきた画像ファイル
開いた先には、半裸でギャルピースしてるカリオストロと布団から顔上半分だけ出したプレラーティに
続けて来たメッセージの一文
『この先見たいなら、協力ヨ・ロ・シ・ク♡』
あの一瞬で俺の性癖見抜くとか流石だぜカリオッさん……
Q.なんでアダム終始全裸なん?
A.あいつ現状AXZでも全裸での出演時間のが長いし
Q.プレラーティテンション高くね?
A.ギャグ時空なんで
Q.ちょいちょい挟まれるネタは?
A.私の趣味だ、良いだろう?
個人的にただのオリ主ものならまだしも転生とか神様転生もので原作介入するオリ主は異物とかイレギュラーっていうのを前面に出して扱っていきたいスタイル
まぁこれギャグ時空なんでそこまでガッツリやるつもりはないデスけど