らき☆スパ   作:hotice

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ニコニコでらき☆すた無料になったから見てた時に思いついて頭から離れなかったので書いた。
正直ネタの方向性がブレブレ。
多分続けるけどその度にボケ方変わるかも。


1、つっぱしる男

 「よ~い、どん!」

 

 その掛け声と共に皆が走り始める。

 しかし、青い髪の少女、こなたが他を引き離しながら独走し始める。

 

 「ふう~。疲れた~。どうだったスパさん?」

 こなたはそのまま自身の友達であるスパルタクスへと話しかける。

 

 「うむ、さすがこなたである。良い走りであった。

 どうだ我と一緒に反逆しないかね?」

 

 スパルタクスは満面の笑みであった。これならば良い剣闘士になるであろうという確信があった。

 こなたという少女はいささか小さいが、しかし十分に体の動かし方を心得ていた。

 彼女とならばスパルタクスは満足のいく反逆で出来るであろう。

 

 「そうだよ。こなたちゃん。せっかく運動神経いいのに。」 

 

 「いや、遠慮しとくよ。だって、

 

 部活に入るとゴールデンタイムのアニメが見れないじゃん?」

 

 

 「ねえ、つかさ。チョココロネってどこから食べる?」

 

 昼休憩、もくもくとチョココロネを食べていたこなたはふと思いついたことを尋ねてみた。

 太い方と細い方、どちらから食べるのかということだ。

 こなた自身は細い方から食べるのだが、一般的にはどちらなのだろうか。

 

 「う~ん、私は頭からかな?」

 

 スパルタクスは即答した。

 

 「反逆するのはもちろん頭からに決まっている!圧制者から倒すのだ!」

 

 そう圧制者は常に社会的に高い地位にいるのだ。なればこそ彼が戦うの社会の頭からである。

 

 「そっか。ところでさあ、頭ってどっち?太い方と細い方。」

 

 「もちろん少ない方である。」

 

 「私は太った方が頭だと思ったよ。

 でもなんで細い方が頭?」

 

 「なぜならば圧制者は多数の弱者の犠牲の上に成り立つからだ。」

 

 食物連鎖の図を知っているだろうか。常に食われる方が下になり、食う側が上になる。

 そして食われる側は常に上よりも大きくなっている。

 ならば圧制者はその頂点。つまるところ細い側にあたるのだ。

 

 「そっか。私は芋虫みたいだから太い方が上だと思ってたよ。」

 

 そう言ってこなたはチョココロネをまた食べ始めた。

 しかし彼女がチョココロネを口に含んだ瞬間、下の方からチョコが漏れた。

 それを舐めとって、もう一度上の部分を食べるとまた下からチョコが漏れる。

 

 それを繰り返しながらチョココロネをこなたが食べていると、たまたま通りがかっていたみゆきが見かねたように声を掛けて来た。

 

 「あ、あの。細い方をちぎって余ったチョコを付けて食べるという食べ方も……。」

 

 その食べ方にこなたは驚いたが、少しばかり遅かったというか、既にチョココロネは全てこなたの口に含まれてしまっていた。

 そのため、こなたは口一杯でもごもごとしか言えなかった。

 一方つかさはみゆきの知恵に素直に感心していた。

 

 「おお~、さすがはみゆきさん。頭いいね~。」

 

 「圧制者をちぎって、弱者に反逆させる。うむ。さすがはみゆきである。」

 

 スパルタクスは神妙な顔で頷いく。それはまさにスパルタクスの理想の反逆であった。

 このみゆきという少女はよい軍師になるであろう。善良であり、頭も切れる。

 ぜひとも彼女には共に反逆してもらいたいものだった。

 

 

 「え?今日かがみ風邪で休み?」

 

 そう基本的につかさとかがみはいつも一緒にいるのだが、今日はかがみの姿が見えなかったのだ。

 

 「とりあえずインフルエンザじゃなさそうだけど……。」

 

 「まあ私は馬鹿だからインフルエンザとか心配ないけどね。」

 

 「うむ。インフルエンザなど我が肉体に傷すら付けられぬ。」

 

 スパルタクスは自慢の肉体を見せつける。インフルエンザが何者かは分からないが、恐らくは圧制者であろう。

 そんな物にこの肉体を傷つけることなど出来はしないのだ。

 

 「えへへ。風邪はよく聞くけどインフルエンザも大丈夫なの?」

 

 「え?てっきり私インフルエンザって風邪の凄い版かと。

 まあでもスパさんなら大丈夫そうだね。」

 

 「もちろんである。見よ、この我が肉体を。ふぅん!」

 

 そう言ってスパルタクスは全身に力を籠める。筋肉が躍動し、全身が盛り上がった。

 

 「おお、さすがだね~。でも、あれ?」

 

 そこでこなたは何かに気付いたような顔をした。

 

 「どうしたの?こなちゃん?」

 

 「つかさ。さっき私が馬鹿って部分否定しなかったなって。」

 

 「つかさよ。もしかして圧制であるか?」

 

 スパルタクスは自身の友に語り掛ける。友に刃を向けたくはないが、圧制者ならば仕方ない。

 

 「ちが!?そういうのじゃなくて!!」

 

 つかさは必死にこなたに弁解する。別に無意識に普段考えてることが出たわけでも圧制なわけでもないのだ。

 決して普段ちょっとだけ思っていたなんてことはないのだ、多分。

 

 

 GW4日目、妹のつかさが必死に宿題を終わらせている中かがみはゆったりと漫画を読んでいた。

 マイペースな妹は勉強計画を建ててもそれを守れず、結局最後に泣きながら終わらせる羽目になるのだ。対してかがみはきちんと自分のペースを守れるためこうしてゆったりとした時間を過ごしていたのだった。

 

 そんな彼女であったが、友達のみゆきから電話が掛かって来た。

 

 「宿題の答え合わせもかねて、勉強会しませんか?」

 

 なんともみゆきらしい真面目な提案であった。かがみはそれに即行で同意する。

 

 その後、今度はもう一人の友人であるこなたから電話が掛かってくる。

 なんとなく、いや、かなり内容は予想できるのだが、友人として一応は出てやる。

 

 「やっほー、かがみん。明日宿題の掃除も兼ねて勉強会しない?」

 

 「ちょっと待て!あんたの場合私の答え移すだけでしょうが!」

 

 さらにその後スパルタクスからも電話が掛かってくる。

 恐らく内容はいつもと変わらないが、こちらも友人なので一応は出る。

 

 「やあかがみ。どうだ。これからいっしょに反逆しないかね?」

 

 「し な い!」

 


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