メタルなスライムがダンジョンに居るのは間違っているだろうか 作:Deena
あの団体が下に行ってから数日(多分)経った。
俺はいつも通りの階層(て言うかこの階層以外行ったことがない)で冒険者(人間が自分達の事をそう言ってた)をすっ飛ばしたり、物陰から観察したりして暇を潰して居た。
そして今日…
「ピキィ(あの白髪の人間、不思議な感じ…いや、モンスターとしての本能か?惹かれる感じがする)」
そう、今日いつも通りに洞窟をうろうろして居たら、どこか惹かれる雰囲気の人間(多分少年かな?)を見つけた。
「ピキィ(記憶を辿れば、確かモンスターは心が清い者に惹かれるらしい)」
もしかするとあの白髪の少年はモンスターマスターなのか?だとしたら彼に付いていくのも面白いかも?
「ピキィ(何か怪物相手の戦いであまり余裕が無さそう)」
そう、このメタルスライムが居るのは第5層であり、本来は三ヶ月じっくりと戦いに慣れてから来る階層である。
「ピキィ(まあ、危なくなったら助ければ良いか)」
「ブモオォーー!!!」
「な、何でこんなモンスターが第5層に!?」
あかん、早速ピンチになってらっしゃる。
牛頭の怪物に襲われてるよ。
どうしよう、直ぐ助けても良いけど丁度進行方向に上への道が有るんだよな。
「モオォーー!!!」
「ハアハアハア…!」
あ、何か別の道にそれた、そっちじゃないよ、こっちだよって遅いか…
「ピキィ(いつでも助けれる様に準備を…)」
あ、追い詰められてる。
さて、行くか…ってあれ?金髪?
結論を言うと少年ピンチ、牛頭に追い詰められる、金髪登場、牛頭が金髪に細切れにされる、少年が返り血浴びた後に絶叫して逃げてった。
「ピキィ(無事に済んで良かった良かった)」
さて、またうろうろしますか。
あれから翌日。
うろうろしても人間は居なかったのであの後ベストプレイスに大人しく帰った。
今日もうろうろ暇潰しだ。
数時間うろうろしたが、まったくと言って良いほどに人間が居ない。
あれか、品切れか?
ちょっかい掛けすぎたから来なくなったとか?
ん?誰か来たな。
「…!モンスター!」
何と、白髪少年だった、連日会えたね。
って少年がナイフを構えてるな、良し、少年が死ぬのは嫌だし鍛えてあげよう!
「はあ…!」
鍛えてやろう!と意気込んだけどまあ、適当に隙を作って甘い攻撃が来たら反撃してただけ何だけどね。
後半の攻撃は甘い攻撃が少なかったな、まあ、実戦稽古的な感じに仕上がったな。
因みにメタルスライムと戦った白髪少年(ベル)は耐久、器用、敏捷が上がり過ぎて主神(ヘスティア)に心配されたとか何とか。
UAとPV多スギィ!!
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期待されても困るのよ?