メタルなスライムがダンジョンに居るのは間違っているだろうか   作:Deena

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最新話投下~


メタルなスライムと団体さん

 

 

 メタルスライムになってから大分月日が経った。(日が出てないから確証は無い)

 俺はメタルスライムになってからというもの、景色を置き去りにして走ったり(這う?)記憶を頼りにメタルスライムが使えそうな呪文を片っ端から試したりした(メラ系とギラ系が使えた、他にも有るかもしれない)

 この体は記憶を探っても異常な程にハイスペックだ、呪文の威力がおかしい、例えばメラやギラを使うとメラゾーマやベギラゴン並の威力が出ると言えばわかるだろうか。

 

 そう言えばこの洞窟っぽい所は幾つかの階層に別れているらしい。

 なので今日は生まれた(多分)階層から上に続く場所の広場で何かを待ち伏せ(伏せれ無いけど)して暇を潰そうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦闘中なり。

 

 何か大きな荷物を持っている団体が上から降りて来たと思ったら発見された十数秒後に攻撃された。

 

 でっかい武器持つ奴は対処は簡単だけど、こう四方八方から攻撃されると幾つか貰ってしまう(ノーダメージだけど)

 

「この!ちょこまかと!」

 

 でっかい武器持つ人間が何か言ってる、って言うか戦っている内の中で金髪の人間と小柄な人間の攻撃がかなり当たってきた。

 

「攻撃が効いてない…!」

 

「[メタル]か…厄介だ」

 

 うーん…反撃しても良いけど、何か金髪の人間が周りの人間と違う感じがするんだよな、もしかして俺と同じモンスター?気になる…

 

「…?(こっち見てる?)」

 

 良し、出来れば金髪の人間とは敵対したくないから逃げますか。

 俺は取り敢えずでっかい武器の人間がこっちを攻撃して来たタイミングで他の人間が近付けないのを利用して、メタルスライムの逃げ足にものを言わせ逃走した。

 

「あっ!待て!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだったんだろう…あれ」

 

「唯一解るのは、Lv5四人とLv6二人が全員で攻撃しても傷一つ付けられなかった事かな」

 

 遠征途中で下層に降りて居た、オラリオ有数の大派閥[ロキ・ファミリア]は、要注意モンスター[メタル]と5層に降りた直ぐ近くの広場にて遭遇し、戦闘をしたが傷一つ付けられずに戦闘が終わった(最終的にメタルが逃げた為)

 

「…ねえ皆、あのモンスター…戦闘中に私の事を意識的に見てから逃げたんだけど」

 

「?アイズが恐かったから逃げたとか?」

 

「違う…あの感じは、興味…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 逃走成功だな、さすがメタルスライム(自画自賛)

 それにしても、あの団体は今までのどの人間よりも強かったな、それにあの金髪の人間には興味が沸いた、下に行ったということはまた会えるだろう。

 

 因みに俺が居る所は、この階層の端に有る袋小路だ、此処にはあまり人間は来ないので俺のベストプレイスとなっている。

 

 

 

 

 そう言えば生まれてから何も食ってないな。

 




思いの外メタルなスライムさん苦戦しました

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