奉仕部が廃部になった!?   作:ニケヒデ

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 新作です!なんか皆様のコメントと他作者様の作品を読んでいたらまた書きたくなりましてオリジナルは後回しにして書いちゃいました!(笑)
 
 またお付き合い願えたらと思います!前回とは違ってちょっと不穏な展開が多いですし、途中でアンチヘイトネタが出ると思いますが対象キャラはまだ言えません!がよろしくお願いします!

 それではよろしくです!(いろはす風)




奉仕部が廃部になった!?その1

[発 端]

 

 それは突然の事だった。

 

「奉仕部が廃部!?」

 

 由比ヶ浜は一枚の紙を見て、驚愕や怒りと言った声をあげる。

 

「えぇ…その紙に書いてあるように今週中までに部室を清掃の上、開け放すようにとの事よ…」

 

 由比ヶ浜の声に対して、冷静に文面の内容を伝える雪ノ下。

 

「でも、そんな急に…!?これって本当なの!?」

 

 まだ納得できないといった顔でなおも声をあげる由比ヶ浜に俺は言った。

 

「…落ち着け由比ヶ浜。雪ノ下、この書類は正式なものなのか?」

 

「えぇ…その書類の一番下に、顧問である平塚先生と校長先生の承認印があるから間違いないでしょう…」

 

 書類の一番下に二人の名前と印鑑が押されている。

 

「あたし平塚先生に直接聞いてくる!」

 

「待ちなさい由比ヶ浜さん!」

 

 教室を出ようとした由比ヶ浜を雪ノ下は慌てて止める。

 

「止めないでゆきのん!あたしこんなの絶対納得できない!だってまだっ!だって…まだ…」

 

 由比ヶ浜は俺の方を見て『あの時』のような顔を見せる。

 

 

”『…あんなゆきのん、初めて見たから!だから、今行かなきゃ……』”

 

 なんとかしなくちゃいけない。でもどうしていいかわからない。でも動かなきゃという強い意志を持った顔をしていた。

 

 (由比ヶ浜…お前…)

 

「わかっている。わかっているわ由比ヶ浜さん。でもあなた一人では行かせない…これは奉仕部の問題ですもの」

 

「ゆきのん…」

 

「お前一人で行ってもどうにもならんだろ。闇雲に怒るだけじゃ大人は相手にもしてくれない」

 

「ヒッキー…?」

 

「行くか」

 

 俺は読んでいた文庫本を机に置き、立ち上がる。

 

(昔の俺ならこの状況を嬉々として受け入れただろう。だが今は違う。あの一件から俺は…俺たちはここに良くも悪くも居場所を感じていた。そして由比ヶ浜がまだ…と言ったようにまだ依頼は達成していない。)

 

「…うん!」

 

 不安そうな顔をしながらも、少し由比ヶ浜に笑顔が見えた。

 

 

---------------

[理 由]

 

 部室を後にして俺たち奉仕部は職員室へと訪れていた。

 

 お目当ての平塚先生はこちらを見ると、まるで来ることが分かっていたかのように立ち上がり、どこかへと誘導する。

 

「来たまえ」

 

 平塚先生の後に続き俺たち三人はついて行くと、そこは生徒指導室だった。

 

「そこに座っていてくれ」

 

 俺たち三人は指定されたソファーに由比ヶ浜・雪ノ下・俺といった具合に座る。当の平塚先生はどこかへ行ってしまった。

 

「…平塚先生なんであたし達が用事あるってすぐ分かったのかな…?」

 

「恐らく、この一件に平塚先生が関わっているからでしょうね…だから当然こんな風に私達が来るのも予測していた。ということでしょう」

 

 そうだ。あの承認印がある限り、平塚先生がこの件を知らないはずがない。ならば俺たちがアクションを起こすのは当然予測していたはずだ。

 

「すまない。待たせたね」

 

 お互いに疑問を共有しあっていると平塚先生がどこからか戻ってきて、俺たちとはテーブルを挟んで逆のソファーへと座る。片手には何かの書類を持っていてそれをテーブルに置いた。

 

「それで恐らく用件はこの事についてだろう?」

 

 と平塚先生は先ほど俺たちが見ていた紙と同じ内容の紙をテーブルに出す。

 

「はい。これは一体どういうことなのでしょうか。突然部を廃部にするなんて…」

 

 雪ノ下は鋭い視線で平塚先生を問い詰める。

 

「もちろんその理由についても準備してある。この書類を見たまえ」

 

 と言って平塚先生は先ほどからテーブルに置いてあった書類を俺たちに見せる。

 

「『部活動の実績報告書及び部活動の予算振り分けに関する部の要否について』?」

 

「つまり、実績がない部活動や人数の少ない部活動は予算の都合上不必要だということですね?」

 

 由比ヶ浜の疑問に続き俺が簡単にまとめる。

 

「ああ…簡潔に言うとそうゆうことだ…」

 

「でもなんで急に!?」

 

 由比ヶ浜は平塚先生の冷静な態度に少し怒りを感じたのか怒るように追及する。

 

「元々、進学校である総武高校は部活動は強制ではない。具体的な実績もない部活動をそのままにしておくことはできないということだよ…」

 

「でも、それだけが理由じゃないですよね?」

 

 今まで書類を読み込んでいた雪ノ下が口を開く。

 

「…あぁ…確かにそういった理由はあるが、だからと言ってそこまで切迫してはいなかった。だから学校側も特に問題視していなかったのだが…」

 

「問題視する声があがった。という事ですね…」

 

「ああ…つい先日、職員会議でこれが議題に上がった。そして学校側は何故か慌てるようにこれを受け入れた」

 

「で、でも、それ言ったらあたし達だって実績あるじゃん!いろんな相談受けてきたし…」

 

「由比ヶ浜さん、先ほど平塚先生が言ったように”具体的な”実績がないとダメということなのよ…つまり何かの賞や大会に出るということ。私達は個人の悩みを解決してきただけに過ぎないのだから学校側が納得する理由には到底ならないということよ…」

 

「うっ……あっ!でも生徒会の仕事を何度も手伝ったし、生徒会がそれを学校側に伝えてくれればどうにか」

 

「いえ…それは無理よ。由比ヶ浜さん…」

 

 遮るように雪ノ下はそれを否定した。

 

「なんで!?」

 

 由比ヶ浜を怒りを露にして立ち上がる。

 

「ここを見て」

 

 そう言いながら雪ノ下は由比ヶ浜に先ほどから持っていた書類を渡す。

 

 その最後のページ。

 

 その書類の提出者にはこう書かれていた。

 

 

”生徒会 執行部 生徒会長 一色いろは”

 

 

「この書類を学校側に提出したのは他ならない生徒会なのよ…」

 

―終―

 

 

 

 

 

 

 




 いかがだったでしょうか?最初から不穏な空気です。

 ちょっと部活が廃部になる理由とかが少しこじつけな気がしますが、作者の文章力の無さのせいです…文章力たったの5ですから…ゴミめ(笑)すいません…

 こんな感じで結構話が重い展開になると思いますがそれでも良かったら次も読んでください! 

 ではでは~♪

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