もしもカズマがプリヤの世界に行ったら。   作:こしあんA

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投稿が遅れて申し訳ございません。セイバー戦はカズマの活躍を増やさないとダメだと思いノートに付け足しをしたら付け足しし過ぎてノートが一冊終わっちゃいました。しかもセイバーまだかなり残っています。下書きを頑張っていたら爪が肉に食い込んで痛いです。しかもスマホにお話書いてないのに、イリヤとカズマのイチャつくところを妄想してしまいました。しかもそれをノートに写していない。
ああ、なんという怠惰!本当すいません。


8話カズマvsセイバー前編

「凛さんルヴィアさん!」

 

 凛とルヴィアがセイバーの攻撃を喰らい、パッと見た限り腹部にかなりの傷を負っており、血がダラダラと流れていた。

 

 「待て、イリヤ(スフイール)」

 

敵を無視し、凛達に近づこうとするイリヤの手を力強く握りイリヤを留めた。

 

 「闇雲に近ずいちゃだめ。」

 

 「落ち着いてくださいイリヤさん。……生体反応あり。大丈夫です2人は生きています。」

 

 「だったらなおさら!」

 

 っとイリヤは、焦りの顔を見せていた。

 

 「だからこそだ、今は冷静になって行動するべきなんだ。」

 

しかし、焦ってもいいことは何もない。無駄死にするだけだ。

 

 「お兄ちゃん……」

 

 イリヤは何かを思いついた顔をし、いつもの朗らかな顔をする。

 

 「あの槍は、あの槍なら一撃必殺なんじゃ。」

 

 「ごめんなさい。キャスターに攻撃するとき使おうとしたときに転移されて反撃を受けてダメージを与えず消えてしまった」

 

 「一度インクルードをしてしまうと数時間は使えません」

 

 っと、サファイアは俺たちに絶望的な状況を淡々と話した。

 

 (まじか、それに頼ろうと思ってたのに、おのれ! キャスター許さん。)

 

 「ライダーのカードは、単体では意味を成さなかった。キャスターは不明、本番で使うには危険過ぎる」

 

 「加えてアーチャーは役立たずか」

 

積みじゃね、っと俺は思う。

 

「美遊は、川の方からあいつに攻撃して凛達から離してくれ。俺は、美遊と同様攻撃して凛達から引き離す。イリヤは、右側の木の陰に隠れつつ接近して俺と美遊があいつを凛達から離したら急いで凛達を回収して安全な所に運んでくれ。」

 

「分かった。」

 

 美遊は急いで川の方に行った。

 

「敵とルヴィアさん達の距離が近すぎます。」

 

 カズマは、読心術スキルをで美遊の会話を聞き取った。

 

(そっか。魔力砲は威力が高すぎて凛達を巻き込んじまうのか。なら、俺が攻撃して引き離すか。)

 

 「”狙撃”」

 

 だが、そんなカズマの攻撃は、虚しくセイバーに容易く弾かれてしまった。

 

 (おかしい、あの矢にはライトニングを施したはず、それなのに少しも電撃を喰らった様子は無い。剣で弾かれても剣から電流が流れてダメージを喰らうと思ったんだけどな。

 あいつダクネスほどでは無いが、魔法防御が高いのか厄介だな。不意をついて矢を当てるしかないな。)

 

 カズマはどう不意を突くか考えていた。

 

 (鎧を着てるから矢そのものが刺さらないし、鎧にライトニングの矢を当てて感電させてもあの魔法防御じゃ効かないし足止めにすらならない。)

 

 (カズマさんの陽動は失敗してしまった。陽動出来るのはあと私だけ。私がやるしかない!)

 

 「シュート」

 

 美遊は、出力を抑えて魔力砲を撃った。

 だが、禍々しい黒い霧に当たると消えてしまった。

 

(あれは、リフレクションみたいなものか。反射されない分まだリフレクションよりマシだな。けどまずいなあれじゃ爆裂魔法も通らない。)

 

 カズマは、最悪イリヤと美遊からドレインタッチで魔力をもらい爆裂魔法で倒そうと考えたが、それすらできなくなってしまった。

 ーーーーーー

 イリヤ視点

 「どういうことまた、反射平面とかで...」

 

 「いえ、魔術を使っている様子はありません。あの黒い霧はまさか!」

 セイバーは、剣を大きく振った。すると、黒い斬撃が美遊に飛んでいった。

 

 美遊は防御の姿勢をとったが受けきれないと悟り避けようとした。

 美遊は、なんとか避けることができた。

 

 (斬撃飛ばせるとか、チートだろ。)

 

「美遊さん!」

 

 セイバーは、イリヤの声に反応してしまった。

 

 (しまった、イリヤが狙われちまった。俺が凛達の回収をすれば良かった。イリヤが攻撃して狙われないように考えたがそれが仇になっちまった。)

 

 カズマは2つ矢を放ったが、セイバーは難なく弾きイリヤにゆっくりと近づいていった。

 

 (俺の弓矢じゃあいつに弾かれて絶対ダメージを与えられない。)

 

 そして、イリヤに斬撃が放たれてしまった。

 

 「イリヤさんまずいです逃げてください。」

 

 「えっ」

 

 ルビーは、イリヤに忠告したが、間に合わずイリヤは、斬撃を喰らってしまった。

 だが、掠っただけで済んだ。

 

 だがイリヤの顔は、恐怖の顔に染まっていた。

 

(まずい、イリヤが完全に戦意喪失している。)

 

 「筋力増加、体力増加、速度上昇、幸運増加、知力上昇」

 

 セイバーが徐々にイリヤに近ずいていった。

 

 (もういや。お家帰りたい。)

 

 っと、イリヤは現実逃避していた。

 

 「イリヤ早く逃げてください。イリヤさん」

 

 ルビーの声もイリヤには、届かなかった。

 

 カズマは全てのステータスをあげ、弓矢をしまい刀を抜きセイバーに斬りかかった。カズマは、潜伏スキルとスニーキングスキルを使ったためセイバーはカズマが斬りかかる瞬間まできずかなかった。

 

 (ちっ、浅かったか。)

 

 セイバーは、標的をイリヤからカズマに変更した。

 セイバーは横払いの攻撃をしたがカズマは逃走スキルを使い転がって回避し、セイバーの背後に回りセイバーに攻撃したが、浅かった。

 

 カズマの剣スキルレベルが低く筋力も足りてなかった。だが、攻撃が当たれば浅くてもいい。刀が当たれば不死王の手が発動して、弱体化の発動が狙いだ。

 

 (分かってたけど、やっぱり俺の攻撃じゃダメか。というか、鎧があるから刀が通る訳無いじゃん刀がボロボロになっちゃうよ!バイザーがあるから目潰しができないし、スティール使うにも俺が女性に使うと高確率で下着が取れちまう。あいつの下着とってイリヤにお兄ちゃん最低とか言われたら俺立ち直れなくなっちまう。)

 

 それだけは阻止せねばと心に誓った。

 

 「スティール」

 一か八か使ってみたが、何も取れていなかった。

 

 (またレベル差か。)

 

 カズマは自分のレベルに嘆いていた。魔王戦の前にダンジョンでバニルとウィズにレベル上げを手伝ってもらいある程度上がったら、レベルをウィズに下げてもらいまたレベルを上げるを繰り返しスキルポイントがかなり集まって満足して30レベルまで上げてもう大丈夫だろうと妥協していた。そんな自分が嫌になった。

 さっき、キャスターを倒したおかげで40レベルまで上がっていたが、それでもレベルが足りてなかった。

 

 (バカかよ俺は。デュラハンにレベル差だ!とか言われたのに。だが、不死王の手を使えばレベルを下げて弱体化させることはできる!)

 

 セイバーの剣が振り下ろされると、黒く、禍々しい斬撃が俺へと向かい来る。

 俺はそれを避け、セイバーに接近したが、セイバーの剣がすぐ横に迫って来ていた。

 

 「か、”回避”」

 

 (あっぶねー。今の絶対死んでた!)

 

 俺は強化魔術で腕と脚と刀を強化する。

 

 セイバーはまたあのしょぼい攻撃か。っと油断していたのだろう。

 カズマが攻撃をしたら、カウンターを喰らわせようと考えていた。だが、カズマは強化魔術を使っており、威力が上がっていた。

さらに、不死王の手が運良く弱体化が発動し、重ねがけの弱体化を喰らっていたためセイバーはカズマの攻撃に怯んでしまった。その隙に、カズマは強化された脚で足蹴りをして距離を離した。

 

 

 (痛ってぇ! 足超痛い。まっ、それだけで済んだし良かった方か。一応さっき刀と足蹴りした時も不死王の手発動させてたし大丈夫だろう。)

 

 「スティール」

 

 一か八かで使ったらなんとかバイザーが取れた。

これで目を保護するものは無くなった。

 

 「クリエイトアース、ウィンドブレス。」

 

 砂がセイバーの目に入りセイバーは慌てていた。セイバーは近づかれないよう剣を振り回していた。

 

 だがカズマはそんな事を気にせず、しまった弓とダイナマイト付きの矢を取り出しセイバーに撃った。

 

 ドカン!っと、鼓膜が破裂しそうなほどの爆音と共に、セイバーの居る所に煙が発生していた。

 煙が晴れその中心にセイバーは堂々と立っていた。セイバーの鎧は少しヒビが入り、擦り傷が多少あるだけだった。

 

 (やっぱりあの程度の火力じゃダメか。)

 

 魔王と戦った時もそうだがダイナマイトはあまり傷つけていなかった。次からは金属でも入れておくか。

 

 セイバーは目から砂が取れ視力が回復していた。

 

 セイバーはカズマに大振りの攻撃では無く小振りの攻撃を主にしてきた。

 (くそっ、一撃が重い分大振りのほうが良かったんだけどな。)

 

 カズマは紙装甲なので別にどんなに威力が高くても低くても関係ないので、出来れば大振りのほうが良かった。

 セイバーは最初はカズマの事を雑魚だと侮り一撃で終わらせよとしていたが、いまはカズマのことを敵と認識し、少しの油断はない。

 セイバーは、フェイントや突きなどの攻撃をし、カズマは横へ後ろへと全てを回避していた。

 

 (くそっ、今はなんとか回避スキルが発動して避けれないものも回避できたが、このままじゃ俺がやられちまう。)

 

 カズマは目を強化してセイバーの攻撃を見切れるようにした。

 

 カズマは全てを避けるのでは無く刀で攻撃を受け流し、反撃し、受けきれない避け反撃しただが、セイバーもそれを手首を捻らせて剣で受け流し反撃しカズマはそれを受け流したり避けたりしていた。

 

 だが、どうしても決定打を与えることはできなかった。

 ーーーーーー

 美遊視点

 (凄い私たちのはいる余地がない。でもカズマさんは決定打を与えられてない。カズマさんはトリッキーな立ち回りをしているけど一つ一つの威力が低すぎてこのままじゃカズマさんの体力が尽きて負けちゃう。魔力砲で援護したいけど、カズマさんも巻き込んでしまう。私にはどうする事もできない。)

 

 ふと、美遊の脳裏にカズマの言葉が再生された。

 

 

 《ピンチなってもまた助けてやるよだから安心していってこい!》

 

 (そうだ!私はこんな事でウジウジしてる場合じゃない。カズマさんにもうこれで3度も助けられてる今度は私がいや”私達”がカズマさんを助ける!」

 

 美遊はイリヤの方へと急いで向かった。

 

 「イリヤスフイール協力して欲しい」

 

「なっ、何を?」

 

 美遊は作戦をイリヤに教えた。

 

 「わっ、分かった。」

 

 「それじゃ準備して。」

 

 イリヤと美遊は魔力を集中させた。

 

 カズマはジリ貧だった。さっきまではなんとか対応できていたが、セイバーの一撃が重かった為手首が悲鳴を上げていた。

 

 (くそっ、手首が痛くてうまく動かせない。)

 

 カズマは受け流すのを止め全て回避する事にしたが、数分で疲れてしまった。そして、セイバー横払い攻撃をし、カズマは後ろへおもいっきり下がったが足が石につまづき転んでしまった。

 

 (くそっ、こんな事でやられちまうのかよ。)

 

 カズマはもう無理だと思った。

 

 「今!」

 

 「フォイヤ!」

 

 「シュート!」

 

 美遊とイリヤの最大の一撃が放たれた。

 セイバーはカズマとの戦闘に夢中で魔力の霧が無くなっており、美遊とイリヤの最大の一撃を受け川へと飛ばされた。

 

 「終わったのか。」

 

 川はどこかの映画で見た事があるような割れ方をしていた。

 

 「いや〜ギリギリでしたね。」

 

 「本当だよ、早く帰ってお風呂入りたい。」

 

 っと、話していると川の方から凄い音がして振り向くとセイバーがいた。

 

 (嘘だろ、まだ生きてるのかよ。)

 

 セイバーは魔力を剣に集中させた。

 

 (絶対これはまずい、早く逃げないと!)

 

 カズマはイリヤと美遊を抱えて凛達の反対方向に逃げ凛達が巻き込まれないように逃げた。

 

 「約束された勝利の剣(エクスカリバー)

 

さっきまであった物が全て壊れ原型が無くなっていた。

 

 




凛とルヴィア完全空気ですね。あと今更ですがカズマのステータス表記しようか悩んでいます。そこで表記してしまうと後々変更出来なくて大変なんですよねー。あと、このままだとカズマがツヴァイになるとバゼットに相性がいいので普通に勝ってつまらないと思うので敵を追加しようと思います。

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