もしもカズマがプリヤの世界に行ったら。   作:こしあんA

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怒ったカズマかっこよくないですか?前にエミヤの記憶を見てイリヤが死んで死ぬ事を知っていたエミヤが助けなかった事を怒るカズマ。カッコ良すぎですね。
最初はカズマはエミヤに似ていると思ってたんですがカズマのイメージカラーが緑なのでどちらかと言うとゼル伝のリンクに似てますね。まあカズマはエミヤとリンクの中間の存在ですかね。

これを作ろうと思った原因は色々ありますがまあ一番はこのすばフェイト風ステータスを見たときに「そうだ!カズマが主人公の物語を書こう」と思ったんですよね。ヒロアカでやろうとしましたけど個性の名前が思いつかないという壁にぶつかったのでやめました。


17話 ごめんなさい

 私が一人で倒そうと決意し、一人で魔法陣から出ようとした時カズマさんが先に魔法陣から出て私はそれに呆気を取られ動けなかった。カズマさんはもしかしたら私が一人で戦おうとした事を分かっていたのかも知れない。そう考えていたらもう元の世界に戻って来てしまった。

 

 イリヤと仲直り…

 

 それは美遊にとってあまりにも難しい事だった。美遊にはイリヤ以外に友達はできた事は一度も無い。まして、仲直りの仕方などどうすれば良いか。

 

 私がどうすればと考えているとルヴィアさんと凛さんに背中を押された。

 

「行って来なさい。私達が行くのも無粋でしょ?」

 

「ええ、そうですわ。何も難しい事ではありませんわ。自分の気持ちを、そしてどうしたいのかを言えば良いだけですわ。ほら美遊行ってらっしゃい。」

 

「はい!」

 

 私はイリヤの家に向かった。

 

「で、どうすんの?」

 

「なにがですか?」

 

「いや、こんな夜遅くに人様の家に行くっていうのもどうかと思うんだけど。」

 

「あ、」

 

「「……」」

 

 さっきまでは良い事を言っていたのに台無しである。

 

 ーーーー

 

 肝心のイリヤはというと、風呂に入っていた。……アイリスフィールと一緒に。

 何故こうなってしまったのだろう。

 

「ねぇ留守の間なにか変わった事あった?」

 

「えっ?ううん別に。」

「またまたー!あったでしょすっごーく変わったことが。」

「!!」

 

 バレてしまったのか。そうイリヤは思ったが、

 

「ほら、あの豪邸。私来るところ間違えちゃったかと思ったもの。」

 

 どうやら取り越し苦労だった。

 

「セラから聞いたけどイリヤのクラスメイトがすんでるんですってね。どんな子?」

「…み、美遊。」

「美遊ちゃんか、で、どんな子?」

「み、美遊は一人で何でもやる。何でもできちゃう。」

 美遊はみんなでやる事を私が怖気付いて逃げても責めないでまた一人でやろうとした。当たり前の様に。美遊は何でもできる。何でも一人でやろうとする。美遊は一人で大丈夫。美遊は……

 

 

 

 

「本当にそう思う?」

「なんでそうおもうの?」

「だってあなたが大丈夫じゃなさそうなんだもの。本当は心配でしょうがないんでしょ?「それは…」なら手伝ってあげれば良いじゃない。そんなにじぶんの力が怖いの?」

 

 ママは何か知っている様だった。ママが私の力のことを知っている?何故?

「なんで私の力を知ってるの?だったら教えて私の力は何なの!?」

「さぁ?」

「ちょ」

「口答え禁止」

 すると私の頭にチョップを食らわせて来た。

「ともかく私が言える事は一つ。力を恐れるのは間違えよ。だってその力は善悪が無いのだもの。さぁ進みなさい。逃げ出したのでしょう。それなら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーー

 

 

 

 

 はやくイリヤの家に行かないと、そうしないとカズマさんは…カズマさんはどこかお兄ちゃんに似ている。カズマさんは妹のために必死に戦っている。その様子がどこかお兄ちゃんに似ていた。いやそっくりだった。カズマさんまでそうなって欲しく無い。…いや私のしなくてはいけない事をカズマさんを理由にしてはいけない。

 

 私がイリヤの家へと向かい走っていると誰かとぶつかった。

 

「「いて」」

「「あ」」

 

 それはイリヤだった。

 

「「あの」」

「「え」」

 

 何とも会話がグダグダだった

 

「…その……ごめんなさい。昨日は言い過ぎてしまった。私はあんなことを言う資格なんてなかった。なのに私は…」

「私こそごめんなさい。あんな事で逃げ出して、友達を一人にして、そんなの友達じゃ無い。だからもう一度やり直そう」

「うん。一緒に。」

 

 イリヤと美遊は仲直りを成功できたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーー

 

 

 

 

 

 

「お、今日ドラえ○ん3時間スペシャルじゃん。予約しとこ。」

 帰ってきたカズマはリズに感謝するのはまた別のお話。

 

 、

 ーーーー

 

 俺はアサシンのカードをインストールしたおかげで何とか回避出来ている。

 投げナイフはあるのだがこいつには意味がない。それにしても体が異常に軽い。素早く動けるのでもうバーサーカーの攻撃は下手しなければ食らわないだろう。でもそれじゃダメだ。何としても倒さなくては。この英霊の力はこの程度じゃ無いはず。俺は自分自身に解析魔術を掛ける。

 

妄想幻像(ザバーニーヤ)

 

 それがこいつの能力分身。俺は自分を30体にまで分裂させた。

 

「”バインド”」

 

 俺は爆発で壊れてなかったワイヤーを拾いバーサーカーを拘束する。

 そして30人でバーサーカーを襲う。

 

「「「「ドレインタッチ」」」」

 

 バーサーカーはなす術なく体力と魔力を全て持って行かれ衰弱死した。

 

 

 後3回

 

 後あいつの命を奪えるのは爆裂魔法だけか。しかしここでは建物ごと壊れ、俺も死ぬ。斯くなる上は。

 

「偽、テレポート」

「こ、ここは、」

 

 そこは俺が最後に魔王と戦い命を落とした場、世界で最も深いダンジョン。そしてこのテレポートは本当のテレポートではない。こっちに来た時に既にテレポート先は全部消えていた。だがここは俺の心象風景として、残されていた。

 

「固有結界とやらだ。」

「そ、そんな。固有結界は最も魔法に近い魔術の最奥。何故あなたがそんなものを。」

「別に固有結界と言ってもおれの固有結界はちょっと違う。実際にここは存在する。だからここはおれが消そうとしない限り消えない。何ちゃって固有結界だよ。」

「だ、だからですか。…なんかゴミが散らかってますね。」

「そうだよ。ここは固有結界と言う名の倉庫だよ。よく食い終わった菓子のゴミを捨ててるんだよ。」

 そう、特に使うことが無かったから物置にしていた。きっと魔術師が聞いたらブチギレるんだろうな。切嗣に見せたらなんか泣いてたな。

「で、この固有結界(ゴミ箱)でどう戦うんですか。」

「まぁ見てろって。”クリエイトアース”、”クリエイトアースゴーレム”」

 おれはバーサーカーから奪った魔力で砂を出し、バーサーカーから奪った体力を魔力に変換し、三体のゴーレムを作った。

 おれはマナタイト擬きからまりょくを全て吸い尽くした。

「黒より黒く闇より深き漆黒に我が真紅の混交を望み給もう」

 一節、一節読むたびに凄まじいほど魔力が奪われていく。

「覚醒の時来たれリ、無謬の境界に堕ちし理」

 ゴーレムがバーサーカーを食い止めてくれている。

「むぎょうの歪みと成りて現出せよ!」

 めぐみんが究極にまで伸し上げた爆裂魔法。まだその威力には遠く及ばない。おれはサファイアからドレインタッチで魔力をもらう。

「担い手はここに一人異界の地でまたここに立つ。」

 それは詠唱には無かったはずの言葉が脳裏に流れ俺は呟いた。あいつ(エミヤ)の人生の詩の一部が何故⁉︎

 爆裂魔法はもう既に完成していた。俺の両手に宿った破壊の光は二つの剣の形になった。それはあいつの使っていた干将・莫耶だった。

 

 バーサーカーはゴーレムを既に壊し、こちらへと走り出している。

「”狙撃”」

 

 俺は干将・莫耶を投擲した。そして干将・莫耶は互いに引き合いバーサーカーに命中した。

 

壊れた爆裂魔法(ブロークンエクスプロージョン)

 

 剣の形に凝縮された魔力が解き放たれ、凄まじい爆発をした。それはめぐみんの爆裂魔法にも匹敵しうる威力だった。

 

「はは、まじかよ。」

 

 その爆発は固有結界ごと壊した。まさにブロークン‼︎

 

「はやく逃げてください。」

「言われなくてもそうするよ!」

 

 固有結界を解き、脱出した。今のはマジで死ぬと思った。…というか絶対死ぬ。骨すら残らない。

 

 本来はあと2回倒さなくてはいけない筈なのだがバーサーカーはもう居ない。詠唱に夢中でバーサーカーの事をちっとも見てなかったがもしかしたらゴーレムが殺してくれたのかもしれない。だがそれでもあと1回残っている。…そういえばエミヤが威力が高ければ一度に数個奪えるとか言ってたな。

 

「勝っちまったな。」

「ですね。」

「……帰るか。」

「…ですね。」

 

 何ともパッとしない。あっ!カード回収するの忘れた。俺は慌ててカードを探した。まさかさっきの爆発で無くなってないよな?

 

「あった。さて今度こそ帰るか。」

 

 すると目の前にイリヤ達が現れた。なかなか帰れないカズマとサファイアだった。

 

「お兄ちゃん!」

 

 俺はイリヤに抱き着かれた。何とも嬉しい展開だ。ああ、苦労してバーサーカー倒してよかった。

 

「ねぇ、バーサーカーは?」

「ん?ああ、それなら今さっき倒したぞ。」

「「「「「えっ?」」」」」

「本当です皆様。」

「まぁサファイアが言うのであれば本当でしょう。」

 

 あれ?おかしい。みんなに信用されてない。おれの信用度はステッキ以下なのか!?

 

「いや、その…カズマ君ってよく冗談言うからもしかしたらとか。」

「悪かったな。」

「それであいつは何回復活したのですか?」

「10回」

 皆んなはあり得ないと絶句していた。

「てことはカズマ君は一人で9回は奪ったって事?」

「まぁそうなるな。だから言ったろ。バーサーカーを倒す為に徹夜して準備したって。それなのに蹴り飛ばすとか…」

「「すいませんでした。」」

 全く誰のためにここまでやってやったと思ってるんだ。…まぁ取り敢えず守ったぜエミヤ、士郎。こうしてカズマはふたり?の約束を守った。

 

「それより仲直りしたんだな。良かったなイリヤ、美遊」

「まぁこれでこことはお別れですわね。」

「帰りますか。」

「だな。はぁー明日部活か…行きたくねぇ」

 本当に行きたくない。こんな死闘をした次の日に部活とか発狂しちまうよ。それよりふと疑問が浮かんだ。

「なぁ、さっきから全然崩壊してないよな?」

「確かに…!まさか…でもそんな筈ない。」

 そう、8体目…いやアサシンの数を入れたら数十体目なのだが。まさかバーサーカーもアサシンと同じように分身を!?それは本当に勝ち目がない。

 

 〜〜〜〜〜♪

 

 どこからか音楽が聞こえてくる。これはよく聞いたことのある曲だ。まさか!?

 




さぁ次の相手はだれでしょうね?ギルガメッシュかな?
「そんなわけないでしょう」
「なっ!ら、ライダーさん」
「そろそろ本編で出番が欲しいんですけど。私のクラスカードの使用はよ。」
「ごめんなさい。今は無理です。」
「なぜ?」
「カズマがインストールするのはアサシンだけなので。あとイリヤは分身で数体しか出せないそうですがカズマは頑張れば50体ほど出せます。マナタイト擬きを使えばの話ですがね。魔力補給なしでやれば全部使い果たして15体程度です。」


ついでにカズマのスキルを多少表記

ーカースドアイシクルスピア(オリジナル)Aマイナス

地面から無数に氷を出現させる。宝具レベルは魔法使い職が使えばAですがカズマはマナタイト擬きからの魔力補給で通常より多く魔力を込めてAマイナス。

このオリジナルスキルは氷系統の魔法でいいのないかなと探していた時”氷系統の魔法描写面倒いから簡単そうなの作ろう”となりました。

ー強化魔術

カズマの強化魔術は通常の強化魔術とは違いで成功率はスキルレベルと幸運に左右されます。つまりカズマにうってつけな魔術です。

ー解析魔術
強化魔術と何一つ変わりません。以上

「フッザけんなぁぁぁ!最後適当すぎだろ!」

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