無知で本当すみません。
「
すると、まるでドリルの様な剣が現れそれが、矢の様に細長くなった。
まぁずい。あれは絶対ヤバい。エクスカリバーほどでは無いだろうが、さっきまでの攻撃とは威力が絶対違う。なんとなくそう思う。
「
カズマには矢はもう無く、刀は捨ててもう無く、氷の剣を造っても弾くことは恐らく出来ない。
どうすれば、
そんな事を考えている内にあの矢は刻一刻と近づいて来ている。
カズマはふと、ある事を思い出した。
そういえば、前にテレビで氷の上に銃を撃ったらどうなるかとかいうのやってたな。確か氷の上でコマのように回って氷自体はあんま削れて無かった。...もしかしたら上手くいくかもしれない。
「”クリエイトウォーター”、”フリーズ”」
俺は前にイリヤの使った盾...いや、こいつの盾をイメージし、氷で造り出す。
空中に浮かせる事は出来ないが、地面に着ける氷をより強固にし、衝撃に耐えられるようにした。
あとは祈るだけだ。
だが着弾と同時に爆発したが、俺は氷の盾に守られなんとか助かった。
「なんちゃってローアイアス」
「ふざけるな!....あ」
アーチャーは切れ、うっかり弦を離してしまい赤原猟犬を飛ばしてしまった。
「悪いうっかり永遠に追い続ける矢を放ってしまった。」
もちろんアーチャーは止めることは出来るが、カズマの為にはなるだろうと止めるつもりはない。それに、カズマに有らぬ疑いをされた怨みもあるので絶対に止めない。
カズマはひたすら逃げ回りひとつひとつ氷の剣で壊した。
「ではここらで休憩と行こう。」
「そうだな」
やっと休憩だ。もう動きたくない。
「なあアーチャーあの爆発って何?」
「あれは宝具に詰まった魔力を爆発させ相手にダメージを与えるものだ。因みに私が投影した物全て出来るぞ。」
え、 それってさっきスティール使った時も出来たってことだよな。
自分がバラバラになる想像なんてしたくないな。
「
アーチャーは俺の刀を投影した。
「なんだこの名前...貴様が付けたのか?」
アーチャーは明らかに引いていた。
「違う!おれじゃない。でも何で刀の名前が分かったんだ。」
「それはだな」
アーチャー説明を受けた。
自分の投影魔術は普通とは違い、自分の意思で消すか壊れるかしない限り半永久的に残り続けること。
自分の投影魔術は剣に特化し、それ以外も造り出せるがかなり魔力が消費されること。
投影した剣や弓などの名を知ることができ、その使用者の経験、技量、身体能力までも憑依できるらしい。
チートだなとか思ったがアーチャーが憑依は体の負荷がやばいらしい。
「とまぁそんな所だ」
「なぁアーチャーお前がバーサーカーと戦ったら命何個奪える?」
「最低でも5ほどは奪える。魔力さえあれば全部奪えるはずだ。」
てことはこいつでも自分自身の魔力だけでは5くらいしか奪えないという事。無理ゲー。
ゲイボルグで一個、エクスカリバーで一個、魔力砲で一個、のこり9個。アーチャーのカードを使ったとしてものこり最低でも4個。あと4個を俺にやれってか?
「じゃあ俺がアーチャーのカードを使えば...」
「やめておけ貴様の体が壊れるぞ」
は?でも
「憑依を使わなければか?私の投影魔術は脳にかなりの負荷を掛ける5個命を奪うまでに脳が焼け、バーサーカーの命を9個奪うまでに肉体に限界が来て、最後まで行くまでに廃人になるだろう。もしかしたら5個命を奪った地点で廃人になるかもな。」
まじか。
「だがな貴様の刀を投影し、憑依してみた。勝てるだろう魔王を倒した英雄様。」
こいつそこまで分かるのか。というか英雄様はやめろ。笑うな。
確かに爆裂魔法を使えば出来るだろう他にも強力なスキルもある。
あとはマナタイトが持つかどうかだな。
「まぁ頑張れ。」
「ああ、」
俺はさりげなく肩を触り、
「”解析”」
仕返しにせめて名前だけでも知ってからかってやろう。
「な!」
え、なんだこれ名前は衛宮士郎 日本人?まじ?
なんだこの記憶
最初は火の海だった。その次は切嗣らしき人が居る。だがそこに居るべき人が居ない。そして、切嗣は静かに死んでいった。
なんで?
更にあり得ないことが
遠坂凛の姿そして金髪の女性恐らくあのセイバーだろう。間桐桜そしてイリヤの姿がそれを繰り返し三回もループして見せられた。
一つ目はまだ良かった。いや良くはない俺の親友の慎二の性格が変わっていた。更に慎二は死んでしまった。
二つ目はイリヤが...妹が死んでしまった。
そんなイリヤが、なんでなんでなんでなんでなんでなんで
だがこっちのイリヤでは無い。そうやって心を落ち着かせようとした。
だが三回目もイリヤが犠牲になってしまった。なんで?どうしてだ?
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?
「なんでだよ」
「........」
「なんとか言えよ正義の味方!なんでイリヤが死んでんだよなんで、イリヤが...」
「.....」
アーチャーは何も言わない。カズマだって分かっている。俺より辛いのはアーチャー、いや、衛宮士郎だという事を。
イリヤが死んだ後にイリヤの事が血の繋がりはないが兄妹と知った事そして自分が何もしてやれなかった事。きっと何回も悔やんでいたんだろう。だが、それに目を逸らし、苦しまないように、他人事のように考える衛宮士郎の事は許さない。
「衛宮士郎、イリヤが死んだ事には納得していないが、死んだイリヤの事に目を逸らしてんじゃねぇ!なんでイリヤの死にちゃんと向き合わないんだよ!1を捨てて10を救うのはいい。だがな、なんで大切な人から失っていくんだよ。正義の味方でも守るのにはな限界があるんだよ。なのになんでお前は大切な人を守らないんだよ。大切な人を守ってこそ正義の味方じゃ無いのかよ。」
嗚呼、そうか正義の味方に成りたいというのはきっと大切な人を守りたいという願いからだったんだな。
私の考えは間違っていた。だからきっと私は間違い続ける。だがその行いだけは正しい。私はそれさえ辞めてしまえば更に間違ってしまうだろう。
それにお前のおかげでまた答えを得る事ができた。ありがとう。
「すまない。私はきっと正義の味方に向いてないのだろう。私は間違い続けて来た。だから、その間違い続けて来た私からのお願いだ。
イリヤを守ってやってくれ。」
「当たり前だろそんなの俺は仮にもイリヤのお兄ちゃんだからな。それと、自分の目指した道を向いてないとかいうなよな。ちゃんと応援してくれた人もいるんだろ。」
「嗚呼、ありがとう。俺はお前のおかげで更に答えを得る事ができた。そろそろ時間だな。会う時は英霊の座で会おう。」
「冗談じゃない。そんなとこ行くかよ。じゃあな」
俺はまた光に包まれた。
ーーーー
「さらばだ。佐藤和真いや、衛宮和真...おっとまた呼ばれたようだなさて次はどこになるのやら。」
アーチャーは別の時間、別の世界に飛ばされた。
ーーーー
俺は元の場所に戻る時ははっきり意識があった。
その時、映像が現れた。
なぁーにこれ?
「妹を、美遊を助けてくれ、」
その姿は衛宮士郎の若い時の姿だった。違うとすれば白髪になっているところが多々あった。
「美遊に友達を作って欲しい。美遊に暖かでささやかな幸せを掴んで欲しい。そして、出来れば俺の守る事の出来なかった約束の”海に連れて行く”のを俺の代わりにやってくれないか」
またか、またこいつは報われないのか。どうしてこんなにこいつはひどい目に遭うんだ。
「安心しろもう友達は出来たよ。多分幸せだと思う。海にも連れて行くよ。」
「そうか、安心した。じゃあ俺はもう死んでもいいや」
「ふざけるな!死んでもいいや?それじゃあ確実に美遊は幸せになれないんだよ。美遊は兄以外頼れる人が居ないのに知らない場所に行ったんだぞ!兄に会いたいと思うはずだろ。なんでさそんな簡単な事がわからないんだよ。」
なんで衛宮士郎は皆んな大切な人の気持ちがわからず結局不幸になるんだよ。
「嗚呼、そうだったのか。」
「絶対死ぬなよ。死んだら美遊は幸せになれないからな。」
「嗚呼、分かった」
ーーーーーーーー
そして俺は元の場所に戻った。辺りは真っ暗になり、時計を見るとも11時を回っていた。
すると、イリヤの部屋から泣き声が聞こえた。きっと何かあったんだろう。
俺はイリヤの部屋に向かいとかノックもせず入った。
「イリヤ大丈夫か?何があったんだ。」
「お兄ちゃん。私、私ね。」
イリヤは顔を上げると抱きついて来た。お兄ちゃんにとっては嬉しいがそんなこと言えない。俺はイリヤを落ち着かせるために今日の昼のお返しに膝枕をした。
イリヤの話を聞くとアサシンに奇襲され、毒が回り動けなくなり無数のナイフが飛んで来たらしい。そりゃ泣くわ。
それだけでなくなんとかしようと爆発を起こしアサシンを倒したけど。美遊達も巻き込んでしまい危うく死んでしまうとこだったらしく美遊にめちゃくちゃ言われたらしい。
ごめん士郎約束が一瞬で破れちった。だが
「なぁイリヤ美遊は本当にそう思って言ったと思うか?」
「え、だって」
「美遊は不器用なんだよ。初めて出来た友達をこんなことに巻き込みたくないと思ったんだよ。多分友達っていう概念すら分かってないかもな。なぁイリヤ明日とは言わないから仲直りしよう。」
でも、
「じゃあなんであんなこと言って来たの?」
「イリヤはさ、アサシンにやられそうになった時戦意を失ったんだろ。多分これ以上はイリヤが、友達が死んじゃうと思ったからわざとそんな事を言ったんだろうさ。だから仲直り出来るよ。」
「わ、分かった。」
「ま、その前にイリヤが寝るまで膝枕してやるよ。今日のお返しにさ。」
やっぱりお兄ちゃんは優しかった。でも、私達はそれに頼りすぎてる。
「お兄ちゃんあのね、私達はお兄ちゃんの力に、優しさに甘えすぎてると思うの。」
「お兄ちゃんに甘えるのは妹の特権だろ」
「で、でも」
えっ何もう甘えてくれないの?そ、そんなぁー。お兄ちゃんにもっと甘えて欲しいのに。
「大丈夫だろ、俺だってイリヤに甘えてるし。それに俺はひと蹴りでやられちゃう弱い人間だからさ、俺はイリヤに甘えちゃうぞ。」
お兄ちゃんは自分で弱い人間と言った。なのになんであんな怖い敵に立ち向かっていくんだろう。
「じゃあなんで死んじゃうかも知れないのに、あんな敵に立ち向かったの?怖くないの?」
「怖いよ。死ぬのはすごく怖い。でもな、イリヤが死んじゃう方がもっと怖い。」
俺は死に過ぎて感覚が狂ってるんだろう。エミヤの事言えないな。まぁやばそうだったら逃げに徹するけどその事は言わないでおこう。
やっぱりお兄ちゃんはとても優しかった。
暫くして私は眠りに着いた。
どうも、「カズマ達にやられたサーヴァントの会」という番外編を考えている、I love こしあんです。
北朝鮮のミサイル怖いですね。12話目まだ作ってないのに俺死ぬのかと思ってました。自衛隊が撃ち墜とそうにも撃ち落とせませんからね。撃ち落としたら、ミサイルの破片が落ちて被害が出ますからね。更に核爆発で確か電子機器壊れますからね。本当怖い。
あと残るはバーサーカーだけ。本当どうしよう。
エミヤの行方も気になりますね。月行ったかな?”そこら辺考えとけよ”とか思わないで下さいよ。一応候補は考えております。
12話でやったライダーとの会話が面白いという人は是非コメントで、またやって下さいなどのコメント下さい(露骨なコメ稼ぎ)
そろそろコメントでフレンドリーな会話したい。堅苦しい会話は自分の文章力の無さが滲み出ちゃう。