インフィニット・ストラトス~シロイキセキ~   作:樹影

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※注意※
 今回、あとがきで特定の属性に対して否定的ともとれることを書いていますが、あくまでも筆者個人の嗜好の問題であり、その属性及びそれらを愛好する方々を批判・否定する目的があるわけではないことをここに明記いたします。
 ご了承ください。


22:黒い悪夢、少女の幻想

 

 

「あ……あぁ……」

 

 鈴音がよろめきながらなんとか体勢を立て直そうとする。

 今の彼女は視界と意識が揺れていて、判然としていない。

 ただ、夢現に近い状態で、腹の底から沸々と沸き上がってくるものがある。

 

「な……に……」

 

 何が起こった?

 何者の仕業か?

 違う、そんなことはどうでもいい。

 

「な、にを……」

 

 そう、『何を』。

 真っ先に思い浮かんだ疑問はそれで、同時にある感情の呼び水となる。

 それは絶対零度のように冷たくて、焦熱地獄のように熱いもの。

 即ち、憎悪。

 

「なにを……」

 

 漸く、漸くと待ち望んでいた瞬間。

 想い続けた相手との本当の意味で始まった逢瀬。

 それを何もかもぶち壊してしまった相手に、彼女はその半生に於いて初めて本気の殺意を抱いた。

 

 

「なにを……してくれてんのよォ!! お前ぇぇぇぇぇえええええええええええッ!!?」

 

 

 仰け反りかけた体勢から勢いよく身を起こす挙動で衝撃砲を再起動させる鈴音。

 その表情は、夜叉もかくやと言わんばかりの凶相だった。

 

 と、黒煙の向こうで闖入者の影が動く。

 突き抜けて出てきたあまりにも巨大な黒い拳が、鈴へと向けられた。

 同時に。

 

「―――阿呆。 少しは落ち着けバカ娘」

 

 そんな言葉と同時に、突き出された拳を横殴りするかのように鋼の塊が勢いよくぶつけられた。

 そうして逸れた拳から離されるように、鈴音の体が引き寄せられる。

 

 その直後に、黒い拳……正確にはその巨腕に備え付けられていた砲門から光条が放たれ、アリーナの地面を大きく砕いていく。

 それを横目で眺めながら、一夏は呆れたような表情を浮かべる。

 

「大した威力だな……アリーナのシールドをぶち抜いた出力は伊達じゃない、か」

「ちょ、ちょっと……!」

 

 ん?、と一夏が視線を下ろせば、そこには頭を押し付けるように胸にかき抱かれた鈴音の姿があった。

 その顔は、纏った装甲にも負けないくらい赤く染まっている。

 

「い、いきなり変な真似すんじゃないわよ!!」

「あぁ、悪い」

 

 言って、一夏は鈴音を離す。

 一瞬、鈴音が言い出しっぺでありながら名残惜しそうな表情を浮かべるが一夏はそちらを一顧だにせず、乱入者を見据えている。

 

 ややあって、黒煙と炎の向こうから露わになった姿はまさに異形だった。

 まず目を引くのは異様なまでに巨大な両腕だ。

 それぞれが比較的華奢にも見える本体と同じくらいの大きさを有し、肩と下腕には砲と思しきものが備えられている。

 その身はくまなく装甲に覆われ、生身の部分を窺い知ることはできない。

 そして全身を染め上げるのは滑ったような質感を持つ黒。

 蓮根の断面のように不規則に並んだ顔面のレンズと併せ、否応なしに生理的嫌悪を見る者に叩き込んでくる。

 

 と、その異形が肩の砲口に光を灯す。

 

「っ!?」

「きゃ!」

 

 慌てて鈴音の手を取り空へと逃れれば、今までいた場所に数えきれないほどの光の礫が嵐のように通り過ぎていった。

 そのまま鈴音と共に異形との距離をさらに置くと、やがて砲撃は止んでそれは静かに佇むのみとなった。

 

「………追撃は来ない、か」

 

 しばし眺め、名も知らぬ異形がこちらに襲い掛かってくる気配がないことを察すると、一夏は改めて鈴音を睨みつける。

 その視線を受け、彼女はびくりと肩を震わせ、竦ませた。

 

「な、なによ」

「なによ、じゃあない。 怒りに任せて突撃とか、イノシシかお前は」

「だ、だって……」

 

 と、ここで鈴音の目にジワリと涙が浮かぶ。

 そのまますぐに肩を震わせながらしゃくりあげ始めた。

 どうやら怒りと悔しさが閾値を超え、落ち着いて諭されるうちにそれが溢れだしたらしい。

 

「だってぇ」

 

 そんな鈴音の様子に、一夏は溜め息を一つ漏らして彼女の頭に手を翳す。

 今はISを纏っているため、撫でずに軽く置くのみだ。

 と、あることに気付いてポツリと漏らす。

 

「―――冷静に考えたら、再会してからのお前って半分くらい泣いてないか?」

「誰のせいよ!!」

「とりあえず今の原因の大半はあっちの黒いのだな」

「ていうか、アンタやけに落ち着いてない? あんな真似されて何とも思わないの!?」

 

 涙目の剣幕で詰め寄る鈴音に対し、一夏はあくまでも涼しい表情を浮かべる。

 

「……そりゃ思うところあるが? その前に突っ込んでった奴がいたからなぁ」

 

 その返しに、鈴音は二の句も継げずにぐぬぬと呻くだけである。

 と、そこへ白式に通信が入る。

 開けば、真っ先に真耶の血相を変えた顔が映し出される。

 

『織斑くん! 良かった繋がりました!! 凰さんもそちらに居ますね!?

 今すぐ試合を中止して退避してください!!』

「山田先生、いきなりですいませんが状況はどうなってます?」

『え!?』

 

 即座の問いに、真耶は一瞬面を食らうがすぐに復帰する。

 

『……現在、所属不明機はこちらの呼びかけに一切の返答をしていません。

 目的、所属は完全に不明です』

「援軍はどうなっています?」

『教師陣と三年の精鋭で部隊を結成しています。 ですが……』

 

 真耶はそこで言い淀み、苦虫を噛んだような顔になる。

 そこで通信を継いだのは千冬だ。

 彼女は常と変わらぬ冷静沈着な表情と口調で現状を告げていく。

 

『アリーナの遮断シールドはレベル4で固定、出入り口もすべて封鎖され変更が効かん。

 原因は……まぁ、明白だろうな』

 

 なるほど、規格外なのは出力だけではないということか。

 と、そこで再び真耶の悲痛な声が届く。

 

『なので、今すぐ脱出を! アリーナのシールドは復帰していますが、織斑くんの単一仕様能力なら一時的に穴を空けて外に出ることができるはずです!!

 不明機とアリーナに関しては、現在システムクラックを含めて部隊が対処を開始していますから!!』

 

 なるほど、確かに零落白夜ならアリーナのシールドに穴を空けるのは可能だろう。

 ならばここから離れることは自分たちには簡単だ。

 

 

「―――お二方に具申します」

 

 それを理解した上で。

 

 

「俺と凰の二人で、あの不明機の相手をします」

 

 一夏は、その提案を一蹴する。

 

 

『な!? 何を言ってるんですか織斑くん!!

 だめです、そんなの許可できませ……織斑先生?』

 

 慌てて提案を却下せんとする真耶を遮る形で、千冬が割って入る。

 彼女は常と変わらない……否、それよりも幾分か鋭くなった視線で一夏を貫いてくる。

 

『理由を聞こう、織斑』

『織斑先生!?』

 

 暗に許可するような言い草に、真耶が批難の声を上げるが、千冬も一夏もそれには構わない。

 構っている暇もない。

 

「あの不明機、アリーナのシールドを突き破ってきた以上、出ることも可能なはず。

 そこで俺たちを追って外に出たら、被害は学園の外にも拡大します」

 

 それに。

 

「よしんば俺たちを追わずとも、避難の完了していない客席に攻撃が向けられればどうなるか……

 アリーナのシールドよりも強固になっているとはいえ、あの不明機の力は未知数です。

 それが破られない保証はない。

 ……救援の手が遠い以上、ここで奴を釘付けにする役目は必須でしょう?」

 

 その言葉を聞き、千冬がわずかに沈思する。

 真耶も言い分に理が通っているために反論を挙げづらい。

 やがて、千冬の口から出た答えは。

 

『―――いいだろう。 ただし無理はするな』

『織斑先生!!』

「了解しました」

『目的はあくまでも不明機の牽制。 必要以上の交戦はなるべく控えろ。

 ………ここまでは教師としての言葉だ』

 

 真耶の言葉を無視して続ける千冬。

 しかし、いったん言葉を区切ると、その表情をシニカルな笑みへと変えた。

 

『ここからは姉としての言葉だ。

 遠慮はいらん。 容赦もいらん。 ………構うことはない、徹底的にやってしまえ』

 

 『姉』の言葉に、一夏は喉の奥で思わず笑みを詰まらせると、

 

「―――了解!!」

 

 先ほど以上に強く、そして弾むような声で返事をした。

 

 

 

***

 

 

 

 通信の途切れた管制室で、真耶が眉根を寄せた視線で千冬を見上げる。

 

「い、良いんですか、織斑先生! 今からでも止めたほうが」

「織斑の見立ては概ね正しい。 不明機が文字通り何もかも不明な以上、被害を抑える役目は必要だ」

「それは解っています、ですが……」

 

 背を向ける千冬に、それでも縋るように言葉をかけてしまう。

 真耶も、自分が感情を優先してしまっていることは解っていた。

 しかしそれでも、自分の生徒が危険な目にあうことを許容することは難しかった。

 それこそ、目の前の敬愛する先輩のようにはなれそうもない……そんなことを考えていた時だった。

 

 

 密室の管制室に、鋼を叩く轟音が鳴り響く。

 

 

「きゃぁっ!! ……え?」

 

 思わず身を竦める真耶が音の発生源へと目を向ければ、そこにあったのは千冬の背中だ。

 僅かに見えるその向こうの壁には、彼女の右拳が叩きつけられている。

 

「―――っ」

 

 この管制室はシェルターと見まがうほどの防御力を誇っているが、その装甲が僅かにへこんでいた。

 内側からとはいえ、それを損傷させるとは恐るべき膂力だろう。

 ……或いは、冷静沈着な彼女をして抑えきれなんだその激情こそに慄くべきか。

 

「織斑、先輩?」

「……すまん、取り乱した」

 

 振り向いた姿は、すでにいつもの彼女だ。

 ただ、先程叩きつけられた拳は硬く握られたままだ。

 

「こちらからもシステムクラックを掛けるぞ。

 同時に、不明機の解析と情報収集もだ」

 

 言いながら、モニターに大写しになっている黒い巨人を睨み上げる。

 

「―――何が狙いか知らんが……ただで済むともうなよ」

 

 言葉から静かに漏れた怒気に、頼もしさよりも恐ろしさを感じてしまったのは真耶だけの秘密だった。

 

 

 

***

 

 

 

 一方の一夏は、まだ通信を切っていなかった。

 正確に言えば管制室との通信は終えたが、そのまま別の場所へと繋げたのだ。

 

「……それで、聞いていただろう? 楯無」

『いや、いきなり断定してくるのもどうなのよ』

 

 通信に出てきた彼女はどこか不満げだが、対する一夏は半眼を冷たく向けている。

 こうして間髪入れず彼女が出てきたことが一夏の言葉が正しかったことのなによりの証拠だからだ。

 何故なら。

 

『あの……楯無さん? 私のISで通信を横から傍受するというのは……』

『あ~……ごめんね、セシリアちゃん。 本当は自前でやりたかったんだけど、今ちょっと仕立て直しの最中なのよね』

 

 通信の本来の相手であるセシリアが、おずおずと心配げな声を上げている。

 対する下手人の様子はいかにも軽い。

 

『で、ですが、もしことが露見したら……』

『大丈夫大丈夫、非常事態の非常手段よ』

『いえ、非常事態だからこそ逆に危ういような気も……』

『大丈夫大丈夫、バレてないから……多分』

『不安しかございませんわ!?』

 

 ついには悲鳴を上げるセシリアに、一夏は思わず同情してしまう。

 このような事態であっても楯無はいつも通りなようだ。

 

「安心しろセシリア。 何かあったらお前は被害者だとちゃんと証言してやる」

『うぅ、一夏さぁ~ん』

『あっれ、なんか私が悪者みたいじゃない』

「だまれ実行犯」

 

 セシリアに対しては気遣わし気なのに対し、楯無についてはにべもない。

 それはさておきと、彼は本題に入る。

 

「それで、そちらの方はどうなっている?」

『そうねぇ……まぁ、有体に言ってパニック一歩手前ってところかしら』

 

 だろうな、という言葉はさすがに口に出さない。

 通信からは、悲鳴じみた声が幾つも響いているからだ。

 

『まぁ、上級生は非常時の訓練は受けてるし、下級生だってそうそう自棄になることもないと思うけど……閉じ込められっぱなしじゃ、限界はあるわね』

「そうか……なら、お前はそっちの対処を頼むぞ、生徒会長」

 

 一夏の言い草に、楯無は思わずクスリと笑みを漏らす。

 そして胸を張りつつ、自信満々に答えて見せる。

 

『えぇ、それじゃ不躾な客の対応は任せたわよ? 副会長』

「言われるまでもない」

『一夏!!』

 

 と、共にいたらしい箒の声が響く。

 ウィンドウがその姿を映すと、彼女は一瞬だけ言い淀んでから力強く言い放つ。

 

『気を付けろ。 ―――そして徹底的にやってしまえ!!』

『おりむー、頑張ってね~』

『ご武運を、織斑くん』

『一夏さん、脱出したら私も応援に向かいます。 どうか無理はなさらずに』

 

 布仏姉妹とセシリアからの激励を受け、一夏は力強く肯いて見せる。

 

「ああ、任せろ」

 

 そう言い切って、彼はウィンドウを閉じた。

 そして改めて鈴音へと顔を向けると、

 

「………なんで盛大に膨れてるんだ、お前」

「べっっっっつにぃーーーー? アンタが他の女の子とイチャイチャしてようが関係ないしぃーーーー!?」

 

 なにやら思いっきり臍を曲げている様子の鈴音の姿に、思いっきり溜息を吐く。

 

「IS学園なんだから、通信相手が女子なのは仕方がないだろう」

「ふぅーーーん!?」

「―――冷静に考えたら、再会してからのお前って半分くらい怒ってないか?」

「誰のせいよ!? ていうかそれだとアタシは泣くか怒るかしかしてないんかい!?」

「概ねその通りだろう」

 

 すっぱり言い切られて、歯噛みして口ごもる鈴音。

 やがて、「はぁー……」と深く息を吐いて気を落ち着けると、改めて彼に向き合う。

 

「というか、安請け合いしていいの? 腕のだって……」

 

 そう言って指さすのは一夏の左腕だ。

 そこには白式の装甲に覆われた腕以外ない。

 そう、鈴音との戦いで使っていた兵装は影も形もなかった。

 

「アタシを助けるために、投げ捨てちゃって……」

 

 言葉にして、自身が足を引っ張ったのかと若干気落ちする鈴音。

 彼女の言うとおり、一夏の追加兵装は鈴音が不明機に突っ込んだ時、向けられた腕を逸らすためにぶつけられ、今はその足元の地面に残骸じみた有様で転がっている。

 それに対し、一夏は短く鼻を鳴らす。

 

「どの道、あれが落ちてきたときの衝撃で砲身も曲がってたからな。 気にするな。

 それより、お前の方は大丈夫なのか?」

「え? アタシ?」

 

 言われ、彼女は簡易診断のウィンドウを呼び出す。

 デフォルメされたシルエット、その右側の背面ユニットが赤く点滅していた。

 

「右の衝撃砲に若干のダメージ。 けどこれくらいだったら戦闘に支障なしよ」

「そうか……まぁ、無理しなくてもいいぞ?

 お膳立てしたのは俺だからな。 俺が最後までやるのも構わない」

「………ん? お膳立て?」

 

 言い回しに疑問を感じ、訊き返す。

 すると彼は「ああ」と頷き、笑みを浮かべる。

 

 

「―――他人様の邪魔したんだ。 完膚なく、気兼ねなく、これ以上なく……ぶちのめし尽くすのに邪魔が入ったらたまらないからなぁ」

 

 

 それは、『ニヤリ』でも『ニィ』でもない、敢えて表現するなら『ギシィィッ』という軋むような凄絶な笑みだ。

 同時に、呼応するかのように彼の右手の中で刃の柄がミシリと音を立てる。

 その獣性というよりも蛮性の塊ともいうべき表情に、思わず鈴音は血の気が引きかける。

 

(ヤバい、キレてる)

 

 落ち着いて見えたのは、我慢の結果かそれとも一周回って冷静になっているのか。

 どちらにせよ、腹の底は煮えくり返っているどころかマグマもかくやという赫怒の熱を帯びている。

 どの口で『思うところがある』と言ったのか、それどころではないだろう激情を抱えてよくぞここまで堪えていたものだ。

 

「っ、な、なに言ってんのよ!!」

 

 気圧されかけた自分を叱咤するように、彼女は殊更に声を張った。

 そのまま、一夏の隣を通り過ぎるかのように前に出る。

 

「アンタこそ、すっこんでれば? あんなの、アタシ一人でも充分よ!!」

 

 その言葉に、何故か背後の一夏が短く笑ったのが解かった。

 

「そうか、一人で充分か。 なら―――」

 

 そこで一夏は前に進む。

 そして、

 

 

「―――なら、俺とお前……二人でならどうだ?」

 

 

 そう言って、一夏は鈴音の真横に並んだ。

 

 それは、いつか彼女が目指していた場所。

 置いていかれるでもなく、共に同じ場所へと辿り着ける、そんな立ち位置。

 絶望に捕らわれていた少女が、長らく抱いていた幻想……それがここに結実する。

 

「―――――っ!」

 

 たまさか、夢想が現実となった事実に、思わず言葉を失う。

 だがそれは一瞬で、彼女はすぐさま浮かんだ涙を振り払うように前を向く。

 

「そんなの、決まってるでしょ」

 

 それもそのはず。

 何故なら、彼女が望んだのは共に行くことだから。

 置いていかれず、その背を追うのでもなく、彼の隣に在ることだから。

 故に向くべきは、前。

 彼が見ている物と同じ方向だ。

 

 鈴音は総身黒に覆われた異形の巨人を見据え、しかし一欠けらの恐れも気負いも抱かずに力強い笑みを浮かべる。

 それは一夏も同じで、だからこそ次の言葉は重なった。

 

 

「「―――超、余裕(だ/よ)ッ!!!」」

 

 

 瞬間、踏み出す一歩は全く同時。

 二人は刃を構えて飛翔する。

 対する黒い巨人も動き出し、その禍々しい凶器に光を灯す。

 

 

 衝突する黒と白と赤。

 悪夢のような惨状に、カタチとなった少女の夢想が立ち向かう。

 

 

 

 




 というわけで長らくお待たせしました。
 幕間のあたりまで目途が立ったので更新です。

 今回は対不明機戦、その準備段階。
 最後のやり取りは連載開始するずっと前から考えてた部分なんですが……頭の中で思い浮かんでた部分がちゃんと出せてるか若干不安。

 さて、原作最新刊まで読了したのですが、まず思ったことが一つ。
 ………敵も味方もグダグダ過ぎない?
 とくにオータムとか、なんかもうシーンがシーンだからお笑い要因ともいえないから割とわりと居た堪れない気が……
 ただ、それを差っ引いてもいろいろと想像がはかどる内容でした。
 ていうかこの作品でその辺りの新キャラと思いっきり絡ませたくなったわ……とくにアーリィさん。
 すっごい脳内で妄想展開がはかどってます(ナニ
 あと、ログナーさんもそうなんだけど、ぶっちゃけ仮に連載進んでも原作乖離する場所とかまだ未定だったりするから下手するとお蔵入りになるんだよなぁ……もしくは書くまでにその辺りのこと忘れたりするかもだし。


 あと、原作で百合っていうかガールズラブっていうかそういうキャラも増えてきましたが、その辺りで重大発表が。



 ……自分、ぶっちゃけ百合とかガールズラブとかすごい苦手です!!



 いや、本当に合わないんですよ、好きな人には申し訳ないけど。
 生理的嫌悪ってレベルにまで入ってないけど、読んでる作品でその手の展開出てきたら一気にテンション下がる……
 境界線上のホライゾンとか、好きなんだけど清正&正則の百合ップル慣れ初めを複数巻にわたって描かれたのはかなりきつかった……マルゴットとマルガのコンビはコメディ色のが強いから平気だったけど。
 あと、同じ理由でシンフォギアとかすごい興味あるんだけど二の足踏んでます。
 歌とかすごい好きでMAD動画とかBGM代わりに流しまくってるんですけどね……

 ええ、なんか関係ないこと含めて愚痴ってすいません。
 不快に思われた方がいらしたら謝罪します。
 あくまでも自分が苦手ってだけなので、その手の属性を否定してるわけではないのであしからず。(あと、女性メインのアニメで男キャラの影ちらつくのがイヤっていう意見が多いのも理解できてますので)

 で、何が言いたいのかというと、この作品内ではあんまり百合的描写は書かない(書けない)と思うので、ご了承くださいということです。
 とはいえ、アンチ描写とかをするわけではなく、ただ百合として甘々しい描写はまずないっていうだけです。
 とりあえず、確定としてスコール&オータムはそのまま。
 ……単に絡むことが少ないってだけでもありますが。
 ただ、イージスコンビ……というかフォルテに関しては妄想が捗ってるのでだいぶ変わる予定。
 どう変わるかは……まぁ、お楽しみという感じで。

 さて、今回はこの辺で。
 次回更新は多分明日。
 決着までやるのでだいぶ長いですが、お付き合いいただければ幸いです。

 それでは、また。


 追伸:艦これイベ、現在E3のゲージ二つ目攻略間近。
 ……難易度? 丙以外できないよ。

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