何とか時間が取れたので、投稿しなおしました。
この小説はほのぼのとしたものを目指しています。
楽しんでくれると幸いです。
?月!日 ハレバレ愉快だねー
どーも、皆さん。
俺の名前は想現アリスと申します。
あ、俺なんて書いてますけど、声に出すときはちゃんと私って言ってますから俺っ子じゃないですよ。
今日はある有名人に会った記念に日記を書くことにしました。
そのことを書く前に軽く自分のスペックでも書いとこうかな。
名前は想現アリス 女 28歳
ヒーロー名:マジックヒーロー神綺 なんて呼ばれてる。
個性は想像を現実にするっていう超絶チート。対外的には魔法っぽい事ができる個性で通してる。
容姿は金髪、青目の美女 自分で書くものじゃないかなw
ヒーローコスチュームは病院とかに行くことが多いから、白衣、白いワイシャツ、黒のパンツだよ。
全然戦闘向きじゃないコスだわ。
一応転生者で、原作知識もちです。俺が高校生の時は主人公達はまだ生まれてなかったけどな!
と言うか、この年までに見た原作キャラもそう多くないし……。
後察してる人もいるかもしれないけど、俺、前世は男でした。
まぁ来世では女になってみたいなんて思ってたから、TSに思うことはないんだけどね。
これくらいかな?
さて本題だけど、俺に会いに来た有名人ってオールマイトだったんだよね。
いやー、まさか前世から気になっていた人がわざわざ会いに来るとは思ってもみなかったね。
しかも俺って転移で世界中の病院飛び回ってるから捕まえるの大変だったろうに。
話を聞いてみれば、医神アスクレピオスと呼ばれてる私に治療を頼みに来たんだとか。
っていうか医神ってなにさ、初めて聞いたんだけど?
まぁいいんだけどね。
ある意味間違っちゃいないし。
トゥルーフォーム見たけど、怪我してからそんなに経ってないからか、全然筋肉落ちてなかったな。
いや、マッスルフォームに比べたら細いが、それでもいい感じに筋肉ついててすごい。
思わずぺたぺたと触ってしまったわ。
今は女だからいいけど、昔は筋肉に憧れてたわ……。
とまぁ、ここまで書けばわかると思うが、オールフォーワンだったか?
あれとの死闘で負った傷を治せないかダメ元できたみたいだね。
正直悩んだ。
だってこれ治したらきっと、主人公君、オールマイトの力受け継げないよね?
けど今まで人を治してきた俺からすると駄目とも言えない。
えぇ、えぇ、しましたよ、やっちゃいましたとも。
もう凄く真剣な目で『治らなくても構わない、どうか試してみてほしい』とか言われて……思わず頭叩いちゃったよ。
こちとら難病だろうが、末期癌だろうが、死んでさえいなければ命を全部救って来たってプライドがあんだよ!
原作知識の所為でちょっと悩んだけどな!
まぁ、その結果がオールマイトの完全復活ですよ、ハハ、オールフォーワンざまぁ!
施術後、目を覚ましたオールマイトに泣きながら礼を言われたよ。
『ありがとう! ありがとう!!』
って号泣してた。
それ見て、やっぱり治せてよかったって思った。
原作は面白いけど、皆今を生きてんだもんな。
なら俺は、それをちょっとでも後押ししてやらなきゃ。
そう思って俺は命を救うヒーローになったんだからな!
?月〇日 曇りは晴れじゃない
はろー、ぼじゅーる、こんばんは。
アリスさんですよー。
今日は久々に治療じゃなくて災害救助に行ってきましたよ。
チクショウ、ヴィランめ。
よりにもよって空港火災起こしてんじゃないよ。
りりなのなのか、ナンバーズなのか、スカさんなのか。
どうもオールマイトが大怪我して、ここにきてるという情報が洩れてたらしい。
せっかく孤児院の子達が来てたのに怖がらせおってからに……!!
火災自体はすぐさま鎮火させて、ぶん殴りに行こうと思ったらオールマイトに止められた。
オールマイトがいる理由?
治療の報酬として孤児院の子達にサービスしてもらうつもりでしたが何か?
……誰かがこれ読んだら盛大に突っ込まれそうだな。
だが俺は後悔していない!キリッ
お金よりも大切なものがあるんだ!(金に困ってないから言える事)
とまぁ、ヴィラン自体はオールマイトがやってくれた。
本人としては完全復活してからの初めての戦いだから良いリハビリになるだろうからいいんだけどね。
ヴィランを退治してから皆を改めて迎えに行った。
マザー(孤児院の責任者で俺を育ててくれた人)と料理しつつ、オールマイトに子守を頼んだ。
マザー、俺とオールマイトは別に恋人とかじゃないから。
治療の報酬で皆に会ってもらっただけだって。
なんかわかってるわよみたいな顔されたけど、絶対にわかってない。
確かにオールマイトは心も強くて逞しい人で……(延々とオールマイトの凄さについて記載されている)
?月×日 晴れたね
グッナイ、今日は疲れた、おやすみ
▽月△日 雨も偶にはいいね
今日も今日とて病院巡り。
入院中の患者さんを全員治療して、病院から入院患者がいなくなったぜ!
まぁ、いつも通りですが。
そういえば今日は、オールマイトから連絡があったな。
今はどうやらアメリカで活動中らしい。
こっちは北海道ですよー、海産物がうまい。
それにしても国外通信なんて高いのに、結局雑談だけで終わったね。
もしかして、オールマイト、俺に気がある?
なんて馬鹿なことを書いてみる。
それにしても主人公君どうしようかな。
制限時間?なにそれなオールマイトが、主人公君が男気見せるまで待ってるわけないし。
そうなるとある意味主人公君の人生をつぶしたことになるよね……。
本人はヒーローになりたがってたし、このままというのも……。
うーん、どうしたものかなぁ……
まだ原作開始の四年前……後継者探しに行く可能性はあるけども……。
んー……少し活動を減らして彼を育ててみようかなぁ……
流石にオールマイトと同じ個性は上げれないけど、似たような個性なら作ってもいいし。
鍛えてみて、どんなヒーローになりたいか聞く……必要もなさそうだなぁ……。
彼、オールマイトの大ファンだったし。
とりあえず、近い内に彼の居場所を探してみよう。
△月£日 酒の所為か頭が痛い。
うーん、頭痛い。けどもう痛くない。
ホントこの個性は便利だ。
昨日は久しぶりに、後輩の消太くんに会って居酒屋で飲んだ。
あ、消太君は原作に出てた抹消ヒーローの相澤消太先生だよ。
若いのに、学校の先生をやるなんてすごいよねぇ。しかも雄英。
俺も臨時教員として、席は置いてあるけど治療や修理でしか呼ばれないからなぁ。
まぁ色々と愚痴が出てきてたけど(笑)
やる気のない子を除籍処分にしたんだって。
俺の時に担当が消太君だったら除籍処分受けてたかもね。なんて言ったら、先輩の担当とかご免被りますっていわれた。
ちょっとひどくないかい?
そんなこと言うと、もう目薬作ってやんないよ?
だからご免なんですって言われたけど。
ちなみに、俺が作った目薬を使うと消太君の個性がフルで使えるようになる。
ドライアイを一時的に解消できるし、頑張れば瞬きしなくても平気だしね。
というか、いい加減俺の施術受けに来なよ。
いつまでも目薬じゃ合理的じゃないでしょうに。
何考えてんだか
ーーーーーーーー
彼女の噂は前々から聞いていた。
災害救助や医療現場に現れるマジックヒーロー神綺
その個性は物語の魔法の様な個性で、救助では瞬く間に人を完治し、治療では古傷さえもなくして見せるという。
救助や治療に携わる者で知らぬものはいないと言われるほどのヒーローだ。
その彼女なら、もしかしたらオールフォーワンにやられたこの傷を癒す事ができるかもしれない。
そう思い、彼女の元へ向かうことにしたのだが……
「申し訳ありません、神綺様は次の患者が待つ土地へと向かわれました」
「……ハハハハ、そうですか」
もう何度目かもわからない言葉に思わず項垂れる。
彼女は世界中を飛び回っており、中々捕まらなかった。
これが飛行機での移動ならまだ捕まりやすいのだが、彼女は転移魔法を使って一日に多くの病院を回っているらしい。
オールマイトが医神神綺を探しているという噂が回らぬよう、トゥルーフォームで探し回っているのだが、流石に傷に響く。
礼を言って病院から出たものの、どうしたものか。
考えても良いアイディアが浮かぶことはなく、今日はホテルへと戻ることにした。
しかし、運が悪いものだ。
私が入院していた病院は、彼女が巡回した後の為一年は確実に来ないと言われ、こうして探している訳だが。
こうもすれ違うと流石の私も縁がないのではないかと思ってしまう。
身体も少しずつ衰えている。
胃を全摘出してからは、以前の様に食事ができず、筋肉を維持するためのエネルギーが足りない。
このままでは私はいずれがりがりになってしまうだろう。
自販機で飲み物を買い、部屋へ戻る道中で私は彼女に出会った。
腰まで届く金色の長髪に、海の様に深い青い瞳、白いYシャツと黒いパンツに白衣を着て、顎に手を当てて考え事をしているあの女性は間違いない!!
「……神綺君!」
私の声に反応して、彼女は私を見た。
理知的な瞳が私をとらえ、彼女は首を傾げる。
「オールマイ……ト?」
何故疑問形……と思ったらそういえば今の私はトゥルーフォームだったことを思い出した。
一瞬焦ったが、治療するならこの姿も見せなければいけないだろうと思いなおした。
周りに人がいないことを確認してから、少しだけマッスルフォームになると彼女は納得したように頷いた。
「私が「やっぱりオールマイトでしたね。しかし、先程の姿は恐らく個性を使った姿でしょうが、個性を使ってなくても結構筋肉が付いていますね」……し、神綺君!?」
いつものアレをやろうとしたらぶった切られて、何故かぺたぺたと体を触られている!?
「画風が違うと言われる姿も素敵ですが、こちらの姿も良いですね」
「あ、あぁ……そろそろいいかな?」
「えぇ、良い筋肉です。個性なくてもすごいですね」
満足しました、と実に良い笑顔だ神綺君。
しかし君、女性なのだから無防備に体を触るのはやめてほしい。
「神綺君、君に治療を頼みたい」
気を取り直して、彼女に治療をしてほしいと頼んだ。
「…………」
彼女は目を細めて私を見て、難しそうな顔をした。
先程私に触れていたのは触診だったのか、私がどんな状態なのか理解しているようだ。
いかに医神アスクレピオスと呼ばれる彼女でも、この傷を治すことはできないだろう、せめて少しでも良くなってくれれば……。
「神綺君、君が察しての通り、私は胃袋全摘、呼吸器官も半壊している。流石に貴方でも完全に治療することはできないとわかっている」
「…………」
「だが、それでもかまわない。どうか私を治療してくれないだろうか」
私は彼女に向かって頭を下げ……ペシンと頭を叩かれた。
「え?」
思わず顔を上げると、神綺君が私を睨んでいた。
「馬鹿にしないでください。私は多くの命だけでなく、人生も救ってきた。貴方を救うことだってできない訳がない」
「神綺君……」
彼女の言葉に、私は強い熱を感じた。
私は常に誰かを救ってきた。
私は常に救う側だと思っていた。
笑って、力づけて、そうしてここに平和の象徴として、悪に負けないものがあるのだと。
私は助ける側だった。
だが、私は助けられる側だった。
「……どうか、頼む。私を、救けてくれ」
何故かするりと言葉がでた。
それを聞いて彼女は綺麗に笑い……
「まかせなさい。私は医神アスクレピオスなんでしょ? 貴方の人生を救けてあげる」
力強くそう宣言したのだった。
没物と全然違いますよね。
主に設定と名前などはそのままで、ストーリーが全然違います。
息抜きに作ったので、続きがいつできるかは未定です。