前回より長くなりました。
やっぱり、2次創作って難しい。
今から10年前とある出来事が起こった。
ある少年が少女を懸命に守ろうと大人と戦っていた。少年の見た目は6〜7歳だった。そんな少年が大人から少女を守ることなどできず少女が連れ去られてしまうとき、
「私、待ってるから。ユウが必ず助けてくれるって信じてるから。」
「アリスーーーーーーー‼︎」
「・・・・・・・またあの時の夢か。」
と言い目覚め、今日の出かける準備をし始める。
「確か昨日のあの後キリトとアスナがパーティー組んだとかキリトが言ってたな。迷宮区にでも行ってからかおうかな。」
第74層迷宮区
家を出発してから1時間後
「昨日、マップ公開すんの忘れてた、まぁ街に戻ってからすればいいか。それにしてもキリトとアスナいないな。そろそろボス部屋なんだが」
「うわあああああああああああ」
「きゃあああああああああああ」
という聞いたことのある叫び声が聞こえてきてその叫び声はユウを見て止まった。
「「ユウ(君)⁉︎」」
とアスナとキリトが驚いたようにきいてきたが、俺は
「お前たちなにしてんだ」
と呆れた風に聞いた
「まさか、攻略組の黒の剣士様と閃光のアスナ様が悪魔みたいなモンスターにびびって叫びながら逃げて来るなんてww」
「べつにいいだろ急に出てきてびっくりしたんだから」
「てかユウ君ボスの姿見てたの」
とアスナが驚いたように聞くので
「まぁな、昨日たまたまボス部屋見つけてそれでちょっと覗いただけだ」
それからしばらくして
「あれは苦労しそうだね。」
「そうだな。武器は大剣だけみたいな感じだったけど特殊攻撃があるだろうな」
「盾装備が10人は欲しいとこだな」
っとキリトが言った瞬間俺はキリトの方を見て「やっちまったな」という目でみてたら
「盾装備と言えば・・・・・」
とアスナが言ってキリトのことを意味深な目でみてた
「な、なんだよ」
「君何か隠してるでしょう」
「いきなり何言い出すだよ」
「だっておかしいもの。普通、片手剣の最大のメリットって盾を持ってることじゃない。でもキリト君が盾を持ってるとこ見たことない。私の場合は細剣のスピードが落ちるからだし、スタイル優先で持たないって人もいるけど、君の場合はどっちでもないよね。・・・あやしいなあ」
っとキリトを見ていると
「まあ、いいわ。スキルの詮索はマナー違反だもんね」
そういって、アスナは時計を確認した。
「わ、もう三時だ。遅くなっちゃったけど、お昼にしましょ」
「なにっ」
「そうがっつくなキリト」
「べ、べつにいいだろ。て、手作りですか」
「そうだけどユウ君の分がないけどどうする」
「俺は自分の分は持ってきてる」
「じゃあ大丈夫だね」
そういってメニューを操作して小ぶりなバスケットを出現させる。何を考えたのかアスナがキリトを睨んでいた。
「・・・何か考えてるでしょ」
「な、なにも。それより早く食わせてくれ」
キリトの言葉に唇を尖らせながら、バスケットから四つの紙包みを出してそれぞれに分けた。キリトが物も言わず大口を開けかぶりつくと
「う・・・うまい・・・」
「そりゃー、愛情たっぷりの手作りだからな〜」
「もー、ユウ君‼︎って、ユウ君のは何」
「あぁ、これか。これは現実世界でいうおにぎりだ」
「な、なんだと。一つくれよ」
とキリトがものすごい速さで反応してきて
「食い意地張りすぎなんだよ。まぁまだ、残ってるからやるよ。アスナも食べるか」
「い、いいの」
といってキリトとアスナにおにぎりを一つずつ渡して二人とも口に頬張った。
「これはツナマヨだ」
「こっちは、鮭だよ。ユウ君これどうやって作ったの」
「企業見秘密と言いたいところだかアスナには世話になってるし今度教えてやるよ」
と俺がいうと、アスナがくいぎみに
「ホント‼︎絶対教えてね」
っという会話をしながら食べ終わった物の後片付けをしていると不意に下層側の入り口から数人のプレイヤーが現れた。現れた六人パーティーはキリトの古い知り合いであるらしく、和気藹々と話している。そして、荷物の片付けが終わったアスナを見て目を丸くした。そこにキリトがアスナたちの紹介をした。
「あー・・・っと、ボス戦で顔を合わせてるだろうけど一応紹介をしとくよ。こいつはギルド〈風林火山〉のクライン。でこっちは〈血盟騎士団〉のアスナ。それで・・・」
最後に俺の紹介をしようとした時クラインが目と口を開けたままフリーズしていた。
「おい、ラグってんのか」
とキリトが肘で脇腹を突いてるとすごい勢いで頭を下げていた。
「こっ、こんにちは!!くくクラインです二十四歳独身」
「何してんだお前は」
とユウが呆れながら突っ込むとクラインはまた止まって俺を確認していると
「ああ、こいつは・・・・「ユウじゃねーか!!。」・・・え?」
キリトがユウを紹介しようとしたとき、クラインがユウに気づいて知り合いのように話しかけていたのでキリトはそれをみて逆に驚いていた。
「久しぶりだな、クライン。」
「本当だぜ。最近全然見かけなかったからな、何やってたんだよ」
「企業秘密だ」
「なにが企業秘密だ。このヤロー」
クラインとユウが久しぶりの再会のようにじゃれあっていた。
「ユウ、クライン達のこと知ってたのか」
とキリトが戸惑いながら聞いてきたので
「まぁな。昔ちょっとな」
「ちょっとじゃねーだろ、このヤロー。あんときはオメェがいなきゃまじでやばかったんだからな」
とクラインが感謝してきた。
「何かあったの」
とアスナが不思議そうに聞いてきてキリトもうなずいていたので
「まぁ簡単に説明すると、クライン達が敵に囲まれていてかなりやばいところを俺が敵を倒して助けたってとこだよ」
と俺が説明するとキリトとアスナは
「「・・・・・・・・・・」」
言葉を失っていた。それもそのはず、クライン達は攻略組でレベルもそれなりになさ高いはずだ。それなのに、攻略組がピンチになる状況で、たった一人でモンスターを倒したということは普通に考えてありえない話だからだ。
とフリーズしていたアスナが
「ユウ君って化け物なんじゃない」
といっていた。
「まぁ、悪い連中じゃないから。リーダーの顔はともかく」
と全員の自己紹介が終わった後に、アスナに言っていた。それをいわれたクラインがキリトに
「どぅどどどういうことだよキリト」
クラインに突っかかれ答えに困ったキリトの代わりにアスナが答えた。
「こんにちは。しばらくこの人とパーティー組むので、よろしく」
そしたら、クラインがキリトに突っかかって
「キリト、テメェーーー」
その時また、下層側からガチャガチャという金属音が響いてきた。
「・・・〈軍〉か」
俺が緊張を含んだ声でいうと、キリトと一緒にみんなの前に出た。そしたら、軍のリーダーらしき人物が近寄ってきて
「私はアインクラッド解放軍所属、コーバッツ中佐だ。君たちは、この先を攻略しているのか」
と険しい表情でたずねてきたので、
「・・・・・・ああ、一応ボス部屋の前まではマッピングしてある」
キリトがそっと答えると
「うむ。ではそのマップデータを提供してもらいたい」
当然のことのようにいってきた。それを聞いていたクラインがすごいことになってた。
「な・・・て・・・提供しろだと!?手前ェ、マッピングする苦労がわかってんのか!?」
そしたら、男は声を張り上げて
「我々は君ら一般プレイヤーの解放ために戦っている!諸君らが協力するのは当然の義務である!」
「昔のことだがな」
「ちょっと、あなたねえ・・・」
「て、てめぇーなぁ・・・・・」
俺とアスナとクラインがそれぞれ言って、今にもアスナとクラインは怒りが爆発しそうだったところをキリトが制して、
「どうせ街に戻ったら公開しようと思っていたデータだ、構わなさ」
いっていた。「いやー、俺も公開しようと思ってたよさっきまでは・・・・」などと思ってたら、キリトがマップデータを送り終えていた。
「協力感謝する」
男は短くいった。
「ボスに挑戦するならやめといた方がいいぜ」
「まぁ、確かにな。部下も大分疲れてるみたいだしな」
と俺とキリトがいうと
「それは私が判断する。貴様ら、さっさと立てぇー」
といって、さらに迷宮区を進んで行った。
「・・・大丈夫なのかよあの連中・・・」
クラインが心配しながらいった。
「心配ならようすを見に行くか」
キリトが提案していたが俺は「やっぱり、こいつはお人好しだな」と思った。
キリトの提案にみんなが乗って後を追いかけ始めた。
これからの展開がおかしくなっても暖かい目で見てください