リリカルマジカル頑張ります?(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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そんなわけでほのぼの回二話目

本編どうぞ!


第十九話 エピローグⅡ

「よぉ、久しぶりだな、マリオ」

 

「その名前で呼ぶな、このクソジジイ」

 

「相変わらず口が悪いわねぇ」

 

「ご無沙汰してますクイントさん、ゲンヤさん」

 

ただいま俺とはやては、陸士108部隊にお邪魔してます。 書類地獄もようやく終わり、局員の一部は死体になっていますが、ディアーチェに留守番を任せ、俺は足役としてここにいます

 

「相変わらずだなぁ、まだ根に持ってんのか?」

 

「当たり前だ、人が忙しい時に一番こき使いやがって」

 

「いいじゃねえか、有能なんだから」

 

「こちとらアンタのせいで便利屋って呼ばれ始めたんだからな、ああん?」

 

「まったく、それでうちの夫に何か用、はやてちゃん?」

 

「あ、はい。 ちょっと師匠に相談がありまして」

 

クイントさんは、俺とゲンヤさんの言い合いはいつものことなのでスルーし、はやてに話を振っていた。 てか師匠に話? 俺初耳なんだけど

 

「ん? 俺に相談? 歴史に残る未曽有の危機から、世界を救った部隊の隊長がか?」

 

「えっと、そうなんです。 部隊の指揮なんですが、暫くやめようと思いまして」

 

「お前ある意味で舐めてるよな」

 

緑茶をすすりながら一言、あこれ結構うまいわ、流石クイントさんだ。 たいしてジジイは、何も言わずお茶に口をつける

 

「・・・・・・捜査官やらしておけば部隊立ち上げたい、それで今度部隊立ち上げりゃ、指揮はしたくない。 一体どうしたいんだお前は」

 

呆れた表情ではやてを見るジジイだが、俺も一緒の気持ちだ。 便利屋とはいえ局の所属だ、色々なところから情報は流れてくる。 今回の部隊もはやてからの話らしいしな

 

「えっと、今回のことで部隊長として責任感じたりしてー、でもやっぱり部隊立ち上げも捨てきれないなーと思いまして、そこで師匠であるゲンヤさんに、相談に来たてわけなんです」

 

「というかな、俺に相談するよりもうってつけなのがそこにいるだろ」

 

俺を指すジジイだが

 

「俺がそれについて答えると思うかこのクソジジイ、それと俺がやってんのはあくまでも手伝いだ、悩みが違い過ぎるだろ」

 

「まぁそれもそうか」

 

妙にすんなりと納得しやがったが、それはそれでムカつくんだが

 

「まぁちびタヌキは、ちびタヌキなりに悩んでると。 とりあえずそういうのは、経験積むしかないだろ、フリーの捜査官に戻って、小規模指揮や立ち上げとかな」

 

「・・・・・・はい」

 

「話し終わったか? ならけーるぞ、ヴィヴィオ待ってるし」

 

「おめえはもうちょっと落ち着いて話も出来ねえのか......」

 

そんなのは知らん、いくら他の奴らにめんどうを任せているとはいえ、早く会いたいのだ

 

「もともと足役だし、俺自体ここに用があったわけじゃないしな」

 

「だからってその態度と口調はどうなんだよ?」

 

「実際貴方だってそこまで怒っているわけじゃないでしょ? この間クレナイ君に会ったこと言ったら、そうかって寂しそうな顔してたくせに」

 

それは初耳ですなぁ!いい情報を聞いてニヤニヤしていると、露骨に顔をしかめるジジイ

 

「なんだよ?」

 

「いえ別に?」

 

「あー、もう!早く帰れ!ほれ、そこのタヌキもだ!」

 

「えぇ!? もうちょっとゆっくりさせてくれても......」

 

「そこの奴のにやけ顔が気に入らない」

 

俺のことを指さしてくるジジイ、だが俺はその程度ではニヤニヤはやめないぞー

 

「はぁ、ほんなら失礼します。 相談乗ってくれてありがとうございました」

 

「気にすんな、借りはその男に払ってもらうからな」

 

「まぁ、機嫌もいいし、そのふざけた条件に関しては何も言わないでおいてやるよ」

 

「ふふ、仲がいいわね。 また来てね二人とも」

 

クイントさんに送り出され、陸士108部隊を後にした

 

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「なぁ、なんであんなにゲンヤさんに辛口なんや?」

 

「理由ならさっき言った通り、一番忙しい時に仕事振ってきたから」

 

六課に帰ってきて、少し遅めの昼飯をつつきながらはやての質問に答える。 ヴィヴィオ? 遊び疲れて眠ってるそうだ

 

「そこのところ詳しく」

 

「ほら、俺が一時期連絡取りずらくなったことあったろ?」

 

「あー、取りづらくやなくて、まったく、取れなかった時やろ?」

 

「あー、はい。 あの時陸を中心に依頼受けてたんだけど、依頼が重なってな、まだ余裕はあったんだけど二、三件大きなヤマ放り込んできたんだわあの人、そのおかげで寝ないで情報収集やらやらされてな。 それで六課来た頃お前らにぶっ殺されそうになったろ? それでストレスマッハですわ」

 

「事情は分かった」

 

苦笑するはやて。 今だからこそこんな軽く言えるが、ホントに当時は恨んだものだ

 

「主ー」

 

「はやてちゃーん」

 

「ん? アインスにリイン、今からご飯なん?」

 

「クー!」

 

「アリシア? ぐっは!」

 

勢いそのままに突っ込んでくるアリシア、それでも料理は机に置くとか流石すぎる。 俺は結構痛かったけどな

 

「よいしょッと」

 

「おい待て、なんでお前は人の膝の上で、ナチュラルに飯食おうとしてんの?」

 

「え? だってヴィヴィオは食べてるし」

 

「いやいやいや!子供とやでヴィヴィオは、アリシアちゃん大人やろ!?」

 

「はやてが何を言ってるかわかりませーん」

 

マジで何食わぬ顔で食い始めやがった。 こうなっては諦めるしかなく、俺は成り行きに任せることにした。 周りが騒がしいが気にしない、どうせいつものことだし

 

「どうしたのって、あぁ、アリシアがごめん」

 

フェイトも遅めの昼食のようで、近くの席に腰を下ろしていた。

 

「いやもういいよ、慣れたし」

 

「なら私も......」

 

「まぁ、ユーリやアリシアくらいの背だったらぎりぎり大丈夫だろうけどな?」

 

俺の周りで一番背が小さい大人はアリシアで、次点でユーリだ、なのでユーリはぎりぎりだろうけど、それ以上は背的に無理。 なのでフェイトが落ち込んでいるわけだが、なんで膝の上なんかに座りたいんだよ、よくわからん奴らやなぁ

 

「まー君、私も!」

 

「いや無理」

 

「なんでや!」

 

はやてに絡まれるが、もうめんどくさくなりそこから黙り込む。 ホント誰か止めてくれー。 今もアインスとフェイトが止めてはいるが、止まる気配はなく、俺に何か言ってきているがスルー。 ユーリ? マイペースにご飯食べてるよ

 

「騒がしいからなんだと思ってきてみれば、クレナイが騒ぎの原因か」

 

「騒ぎの原因はこいつで、騒いでるのはこっち」

 

そう言ってアリシアとはやてを指すが、ディアーチェは呆れた視線のまま、俺から目を離さない

 

「だが渦中はお主だろう?」

 

「・・・・・・否定はしない」

 

「できないの間違いであろう? レヴィ!」

 

「ん? 呼んだ?」

 

呆れた表情をしながらも、レヴィを呼ぶディアーチェ、てかレヴィどっから来たし

 

「この騒がしいタヌキを連れていけ、どうせもう食べ終わっているみたいだしの」

 

「りょうかーい、はやてほら行くよー」

 

「レヴィ離して!まだ文句がー」

 

凄いなレヴィ、流石力のマテリアル。 なんか意味が違うような気がしなくもないが。 はやてが連れていかれ静かになる食堂

 

「てか、いい加減食べ終わったろ、降りろよアリシア」

 

「もうちょっと!」

 

上機嫌なアリシア、もう俺は放っておきことにしたのだが

 

「パパー!」

 

入口の方から声が聞こえ、そちらを見るとヴィヴィオがこちらに走ってきていた。 寝てるって聞いたし、まだ起きてこないと思ったのだが

 

「おかえりなさい!」

 

「おう、ただいまヴィヴィオ」

 

「えへへー」

 

相変わらず撫でると嬉しそうに表情を緩めるヴィヴィオ、癒される

 

「私なのはママとシュテルママの方行きたい!」

 

「訓練場か? まぁ行くか」

 

流石にヴィヴィオが来た時点でアリシアはどいていたので、立ち上がってヴィヴィオを肩車し、訓練場へと向かった

 




さて、次の話で最終話です

それでは感想評価お待ちしてます

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