リリカルマジカル頑張ります?(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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さぁ! ついに来ましたNA☆NO☆HA☆SANの頭冷やそう回。 魔王ですよ魔王。 え? お前のは元々魔王だろって? 聞こえない聞こえなーい。 そんなわけで魔王回! おや? だれかきたry

本編どうぞ!


第八話

ホテルアグスタのガジェット襲撃から数日後、今日はテストということでそれを見学に来ているわけですが、隣にはテスタロッサ姉妹が

 

「とりあえず、くっつくのやめろアリシア。 それで、テストってフェイトが試験官やるんじゃなかったか?」

 

何度も言うが隣りにいるのはテスタロッサ姉妹で、今スターズのテストが始まろうとしているが、試験官はなのはだ

 

「そのはずだったんだけど、ここのところ忙しくて。 なのはが代わってくれるって」

 

「フェイトは働きすぎだからねー、クーの方でも借りて寝てればいいんじゃない?」

 

「それはやめろ、おもにあそこの先生から砲撃来るから」

 

俺がなのはを指さすと、試験の内容を説明していたなのはがこちらに気が付き、笑顔で手を振って来る。 集中しろよ、視線にそういう思いを込めてみると、少しむすっとしながら説明に戻ったようだ

 

「なのはにも困ったものですね」

 

「俺はお前のその行動にも困ってるんだが」

 

シュテルがいるのは別におかしくないのだが、何故か背中に抱き着いているのだ。 いろいろおかしい

 

「そうですよシュテル、私を見習ってください」

 

「いや、ユーリも人のこといえないから」

 

珍しくレヴィがツッコミを入れてるが、お前も人のこといえないからな? レヴィはユーリを抱き込み、頭の上に顔を置いているわけだが、それで俺に寄っかかってるわけだしな?

 

「ええぃ!いい加減離れろ暑苦しい!!」

 

「おー、やってるみたいやなぁ」

 

「アホだろお前ら」

 

どうやら遅れていたはやても到着しギャラリーは揃ったようだ、ちょうど説明も終わったようで、それぞれ位置につき開始の合図を待つ

 

「それでは、開始だ!」

 

ディアーチェが開始の合図を出すと、スバルがウイングロードを展開し、なのはに突貫していく

 

「ふーん、アタシが鍛えたからガードが固くなってるのは当然だが、なんか突っ込んでるだけじゃね?」

 

「自画自賛?」

 

「うっせ!」

 

確かにヴィータの言う通り、障壁の硬さは少しく前に比べれば申し分ない。 だが、そうだな、わざわざ真正面から突っ込んでいく必要はなし、角度をずらすことも可能なはずだ。 それなのにそれをしないのに少し違和感を感じる。 なのはを見ると俺と同じなのか、眉をひそめるがすぐに集中する

 

「クーはどう見る?」

 

「どう、なぁ」

 

アリシアにガンナーの基本を叩きこんだのは俺だけに、そういう意見を聞きたいんだろうが

 

「もうちょい様子見かな」

 

情報が少なすぎる、なのでそう選択した。 スバルがなのはに突っ込んでいるころ、ティアナはスバルに向かうアクセルシューターを撃ち落としているのだが、弾速、キレなどはいまいちだ

 

「ふむ、これは一から鍛え直しですかね」

 

「サラッとえげつないこと言うなシュテル」

 

「たとえ秘密裏に特訓していたとはいえ、これでは困りますからね」

 

そういうことをサラッと言ってしまえるあたり、誰に似たのやら。 おっと、何故か俺に視線が突き刺さりますが、ここはスルーさせてもらうぞ。 俺も同意見だしな、何か策の準備をしているんだろうが、それにしたってお粗末すぎる。 なのはもだんだんと顔が険しくなっていく、キツイからではない。 今だってスバルの格闘を軽くいなしているし。 通常なのはのタイプは後衛、それか砲台型だが、えぇなぜか格闘戦も一通りこなせます

 

「なるほどねー、幻影魔法からの一撃かー、戦術としては良いけど」

 

「はい、なのはにそれは通じません」

 

近接はこれ以上やっても意味がないと思ったのか、スバルはディバインバスターを撃とうとするが、なのはは障壁を小爆発させることでこれを回避、距離を開けるスバルにティアナからの援護が入り、煙でなのはの姿は見えない

 

「あー、これはアカンな」

 

「ふん、自業自得というもの。 痛みを知ることでしか自分の失敗を悟ることしかできないのなら、そのままにしておけばいいのだ」

 

「で、でもなのはのあの感じは......」

 

「まぁ、間違いなく怒ってるだろうな」

 

このプレッシャー、間違いなくなのははキレてる。 これを仲裁する俺の身にもなってほしいのだが、もしかしたら死ぬかもなー、なんて軽く思いながら、ビルから降りてなのはたちのところに向かう。 煙が晴れないまま突っ込んでいくスバル、射撃を数発撃ちその場からティアナの姿が消える。 レヴィが言った通りあれは幻影で、本体はなのはの上から魔力刃を形成し振り下ろそうとしていた

 

「はぁ......最初に言ったはずなんだがなぁ、なのはとシュテルの訓練頑張ってくれって、将来役に立つからって。 確かに訓練はすぐに目に見えて実力は上がるわけじゃない、でもお前たちは確実にステップアップしてる、何をそんなに焦る必要がある、特にティアナ・ランスター」

 

 なのはの後ろからスバルのリボルバーナックルを受け止め、上から来ているティアナの魔力刃を受け止める。 二人からの言葉は特にない。 まぁ、そりゃあ驚くよな。魔力刃に力を籠め握りつぶす、その際素手なので血がにじむが気にしない。 支えを失ったティアナはそのまま前方に着地、呆けていた

 

「もう一回聞くぞ、何をそんなに焦ってるんだティアナ・ランスター」

 

「私は、私は!」

 

思いつめた表情でクロスミラージュを構えるティアナ、ここでその態度とは恐れ入る。 スバルはスバルでなのはのプレッシャーに気が付き、そして俺の手から血が出てるのを見て、自分が何をやったのか気が付いたのかティアナを止めようとしていたのだが

 

「バインド!?」

 

「なのはやりすぎ」

 

「マー君どいて、ティアナにはキチンと罰を与えなきゃ」

 

後ろを見なくてもわかるが、たぶん表情がやばいんだろうなぁ。 後ろを見てみると案の定、目のハイライトがなかった。 相当お怒りのようです、ティアナの砲撃もあるので、手早く済ませないとならない。 なので、抱きしめる。 もちろん血でなのはを汚さないように

 

「お前の気持ちはわかる、だけど冷静になれ」

 

「何言ってるの私は冷静だよ? だから、どいて」

 

少し抵抗を感じる、相当お怒りのようだ。 自分に怒ってるのか、ティアナに怒ってるのか、それに関係なくはないけど、俺を巻き込んだことに怒っているのか。 どれにしてもいいが仕方ない

 

「とりあえず寝てろ」

 

首に軽くチョップを入れ眠らせる、これで一難は去ったが、元々の問題が解決していない

 

「それで? お前はこの模擬戦を喧嘩かなんかと勘違いしていないか? これは実力を示すテストであって、意地をぶつける場じゃないぞ?」

 

「私は、私は他のみんなより才能がないから、だから!」

 

「才能がないって自分が勘違いして逃げてるだけだろ」

 

「才能がある貴方に、なにが!!」

 

「あぁ、もういい。 とりあえずお前も寝てろ。 それで起きて、冷静になってもう一度考えろ。 ナハト」

 

「セットアップ」

 

ナハトをセットアップし、パイルバンカーを引く。 ティアナの砲撃も一緒のタイミングで、俺は左腕を前に出す

 

「ナハト」

 

「ファイア」

 

ナハトから放出された砲撃は、ティアナの砲撃を飲み込み、そのままティアナに直撃する。 あの様子だと障壁ははってないようだが、調節したから問題ないだろ。 スバルのバインドを解除し、様子を見るが特に問題はないようだ

 

「スバル、ティアナを医務室に」

 

「はい......」

 

「それと今回のテストだが、再試験。 生徒も先生も問題ありすぎ」

 

「・・・・・・」

 

とりあえずは丸く収まったようだ。 俺はなのはを抱きかかえ直し、その場を後にした。 それにしても、片手だと抱きにくいし、ヒールかけてからお姫様抱っこすればよかった

 




頭冷やそうかは、主人公が担当。 てかなのはさん怖すぎ

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