リリカルマジカル頑張ります?(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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特にないため本編どうぞ!

追記:まさかの話数間違いのため、直しました。 教えてくれてありがとうございました


第十一話

暫く待っていると、ひと段落したのかプレシアさんが居間にやってきた

 

「ごめんなさいね、待たせてしまって」

 

「いえ、どうせ家では一人ですし、問題ないですよ。 問題はリニスさんですが」

 

「紅茶を入れてきたのですが、どうやらクレナイはいらないようですね」

 

「サーセン」

 

紅茶をもらうために謝る、まぁ、もともと謝らなくても貰えただろうが、一応謝っておいた。 そんな、俺とリニスさんのやり取りを見て、プレシアさんは苦笑していた

 

「どうしたんですかプレシア?」

 

「リニスは変わったと思ってね」

 

「それは、仮でも前の主のせいかと」

 

「よく言うわ、掃除と称して人の部屋に入って、無断で漫画読んでた人が」

 

そう、リニスさんを拾った最初のころは、衰弱が酷く、怪我等もあった為、仕事は任せなかったのだが、治ったところで、何もやらないのはどうにも落ち着かないと言われ、炊事、洗濯などをやってもらったのだが、いつの間にか人の部屋の漫画を読んでいたのだ。 それからというもの、漫画の影響を受けたのか、口が悪くなったり、ネタに走ったりと、一時期は本当にひどかった

 

「記憶にございません」

 

「そうっすか」

 

このやり取りも、何回もやっているので、スルー安定

 

「そ、それで、私に何の用かしら?」

 

紅茶を優雅に飲みながら、こちらの要件を聞いてくる。 これが数か月前まで険しい顔をして、管理局に敵対していた人か、思えないわ。 紅茶でのどを潤し、要件を告げる

 

「フェイトとなのはのデバイスを強化したいんです」

 

「「・・・・・・」」

 

二人の目が鋭くなる。 やばい、めっちゃ怖い。 プレシアさん数か月前に戻ってるし、リニスさんなんか杖構えていらっしゃる!

 

「り、理由を説明させてください!」

 

「・・・・・・・聞きましょうか」

 

存外に理由は聞くけど、もし納得いかない理由だったら殺す、と目が語ってらっしゃいますよ、二人とも? 俺はこうなった理由を語り始めた

 

「まぁ理由はわかったわ」

 

「大体そうだとは思いましたけど、それとこれとは話は別では? フェイトはシグナムを師匠のように慕っていますし」

 

「まぁそれは知ってますよ、どっちにしろ管理局は血眼になって闇の書の所在を探してる、色々と管理局に借りがあるフェイトが断ると、それこそ面倒なことになりますよ」

 

「・・・・・・」

 

「プ、プレシア!」

 

さっきまでの鋭い眼光はどこえやら、ソファーに座っていたプレシアさんなのだが、いつの間にか床に手をついてorzの体制になっていた。 なんかお化けみたいだな、髪長いし。 そんなプレシアさんを見て、リニスさんは慌てて駆け寄った

 

「まぁ選ぶのはフェイト自身ですが、んで、フェイトが手伝うなら、なのはも手伝うでしょうし、そう言うわけです」

 

「は、話は分かったわ、きょ、協力させてもらうわね」

 

何故か胸を押さえながら、よろよろ立ち上がっていた

 

「そんでフェイトとなのはには、俺から話し通しておくんで、素材の方を」

 

「それはいいんですが、必要な素材は?」

 

「ライトニングと相談してこれです」

 

そう言って素材などを書いたものを渡す、それを受け取るリニスさん、そしてそれを覗き込んだプレシアさんは、顔が真っ青になる

 

「どうしたんですか?」

 

「あ、あなた、これを全部揃えたらどのくらいするか知っているの?」

 

「もちろん」

 

「そ、それでこれを揃えるんですか? む、無理がありますよ? クレナイ」

 

「なにか二人とも勘違いしてないですか?」

 

「「はい?」」

 

「そんなの俺が揃えたら破産ですよ? クロノがアースラ持ちだって言ってたんで、遠慮なくそろえちゃってください」

 

「悪魔ね」

 

「悪魔ですね」

 

なんか失礼なこと言われているが、俺は今機嫌がいいので気にしない。 そしてプレシアさん、目の付け所が違います

 

「何を言ってるんですかプレシアさん!」

 

「な、なによ?」

 

俺の空気が変わったのが分かったのか、プレシアさんはたじろいでいた。リニスさんは、あーみたいな顔してるけど、何も言ってこないので無視

 

「貴方の大事な娘のフェイトが、もし、もしですよ、そこらへんの二流材料を使ったとして、それが原因で耐久力が足らず、怪我したらどうですか!」

 

「それは.......」

 

「それを耐久力などが一級品を買えば、それだけフェイトの生存率が高まるんですよ!わかりますかプレシアさん!」

 

「た、確かに。 そうね、そうよね!フェイトのためよ!」

 

かかった。 これで材料の方に関しては、プレシアさんが用意してくれるだろう

 

「その黒い顔はやめた方がいいですよ、クレナイ」

 

「うーん、お母さんやる気だねー」

 

「お、帰ってきたのかアリシア」

 

「ただいま、クー」

 

「この家で言うのはおかしいけど、おかえりアリシア」

 

隣りでフェイトへの愛を叫びながら、盛り上がっているプレシアさんを横目に、俺たちは小さく笑い合った

 

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その夜、俺は携帯をいじっていた。 この頃増えることのなかったアドレスだが、今日数人分増えた、言わなくてもわかると思うがテスタロッサ一家だ。 携帯を買ったのでアドレス登録、そう言うわけで連絡先を教えて欲しい、そんな感じだ。 弄っていたのはいいが、電話がかかってきたらしく携帯が震える、ディスプレイを見ると、フェイトテスタロッサの文字が

 

「おい駄女神、電話だからうるさくするなよ」

 

「わかってるわよー」

 

居間で携帯をいじっていたので、とりあえずアクアにそれだけいい、電話に出る

 

「もしもし」

 

『も、もしもし!く、クレナイの携帯でいいのかな!?』

 

「落ち着け落ち着け、はい、息を吸ってー」

 

『すぅー』

 

俺の言いつけ通りに吸い始めるフェイト、このままお約束でもやるか

 

「吸ってー、吸ってー、も一つ吸ってー」

 

『すぅー......ケホッ、ケホッ!むちゃくちゃだよ......」

 

「いや、どこかで止めろよ......」

 

まさか本当に引っかかるとは思わなかった、純粋ってこういうのを言うんだろうか? いや、天然なだけか

 

「それよりなんか用か? 念話もあるのに、わざわざ電話してきて」

 

『結構距離あるんだから、流石に届かないよ』

 

携帯を片手に苦笑しているのが目に浮かぶ

 

「そんで、用は?」

 

『あ、うん。 クレナイ何か用だった?』

 

「は? なんで?」

 

『えっと、アリシアがそう言ってたから』

 

「あー、デバイスの件か」

 

『デバイス?』

 

クロノから言われてことを、そのままフェイトに言うと

 

『シグナムに対抗できるようになるのは嬉しいけど、戦わないといけないのかな?』

 

「そこはお前次第だろ、受けるか受けないかはフェイトの意思だし。 でもまぁ、どっちにしてもシグナムたちとは戦う羽目になると思うぞ?」

 

『・・・・・・』

 

「あいつらは初めから割り切ってるぞ? まぁ自分らも為になるとか言って、喜んでたが」

 

『私、どうしたらいいのかな?』

 

「知らん」

 

『へ?』

 

俺の答えがよっぽど意外だったのか、呆けたような声を出すフェイト

 

「だから知らん、自分で考えろ。 常日頃から言ってるだろ? 悩めって、人に求めた答えって絶対後で後悔する、自分の悩んで悩んで悩んだ末に出した答えなら、少なくとも人に言われてやったのよりは後悔も少ないだろ?」

 

『・・・・・・クスッ、うん、クレナイはそういう人だったね。 うん私考えてみる、相談には乗ってくれるんだよね?』

 

「あぁ」

 

『わかった、頑張ってみる!』

 

さっきまでの空気はどこえやら、どうやら元気が出たみたいだ

 

「デバイスの件はどうする?」

 

『母さんもやる気だし、何よりシグナムたちに負けっぱなしは嫌だもん!』

 

「さよか、そんじゃ話は終わりだ、また明日な」

 

『うん、お休みクレナイ』

 




うーん、ハーレムなのにこのアリシアヒロイン感、動かしやすいキャラだからなーなんとなく出番が増える

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