リリカルマジカル頑張ります?(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
それでは本編どうぞ!
はやてを家に招待した次の日、俺は天界に来ていた、しかも朝早くだ。 何故かって? ちゃんと理由があるのさ
「エリス様」
「なんでしょうか?」
「デバイス下さい」
ずっこける音がしたような気がするが、気のせいだ、そう思いながらエリス様を見ると、ずっこけるよりも酷い状況が広がっていた。 話しかけたときエリス様は、書類を整理していたのだが、俺の発言で、どうやら頭から書類に突っ込んだらしい
「えっと、大丈夫ですか?」
下に落ちた書類を拾い、ついでにエリス様の上に乗っている書類を整理しておく
「なんで、なんでそうなるんですか!」
ガバッと勢いよく頭をあげるエリス様、頭の上の書類整理しておいてよかった、と内心ほっとしていたが、話を続ける
「ライトニングはこれから、夜天の書の解析に専念させたいので、でもそうすると俺が使うデバイスがないので」
「それは、そうですけど......」
なんか思ったよりもすんなりと意見が通ったぞ、若干嬉しく思いながらも、相変わらずエリス様の表情は難しそうな顔だった
「確かに、今回の働きに免じて用意できますけど、これだけだと私の気が済まないですし......」
難しい顔して、何考えてるんだろう、って思ったらエリス様の口から語ってくれた、多分考えてることが口から漏れたんだろうけど。 それにしても今回の働き? なんかしたっけ?
「あのエリス様?」
「は、はい! なんでしょう?」
「今回の働きというのは?」
「え?」
「え?」
「「・・・・・・」」
しばし見つめあうこと数舜、先に口を開いたのはエリス様だった
「言ってませんでしたっけ?」
「なにを?」
「今回の転生者の件、解決出来たら、天界から褒美が出るって......」
「初耳ですけど」
あー、また片づけたばっかりの書類の山に、頭から突っ込むエリス様。 どうやらまた、うっかりを発動したみたいだった。 頭抱えてるし、とりあえず、エリス様が正気に戻るまで、また書類拾いでもしてますかね。 それから数分後、ようやく正気に戻ったらしい
「すみません、取り乱しました......」
「いえ、それで褒美ってなんでもいいんですか?」
「基本的に、今回の原因であったチートの多さや、人数の問題ですからそこを加味してもらえるのなら」
なら何でもいいということか、結構太っ腹だな、でも今欲しいものとかないし、な?
「エリス様、なんでもいいってことですよね?」
「まぁ加減してくれるなら」
「ならさっきと同じようにデバイス下さい」
「それは構わないですけど、そんなんで本当にいいんですか?」
「もちろん。 ただし
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「それじゃあ朝の訓練を開始しますね」
リニスさんの掛け声のもと、俺、はやて、アリシアは庭に出ている。 なんでアリシアもと思うだろうが、俺が呼んでおいたのだ
「なんでこんな時間から......」
「眠い......」
「二人ともたるんでますよ」
しょうがないという顔で言うリニスさん、間違っても普通の人が、この時間から早朝訓練やる時間だとは思わないで欲しい。 俺はこの後普通に戦闘民族と朝の鍛錬なので、早くやっているだけなのだから
「てか、なにも俺と一緒の時間にやらなくても、リニスさんだってこの時間じゃ早いってわかってるでしょう?」
「そうですけど、私は言ったんですよ? 朝かなり早いからでなくてもいいって、ですが二人がクレナイと一緒に訓練やる、と言って聞かなかったので......」
「じゃあたるんでるって言われても仕方ないか」
「「酷い」」
当たり前のことを言ったのに、二人に酷いと言われてしまった。 そんな二人の声は無視し、俺は携帯からラジオ体操を選択し掛ける
「なにこれ?」
「ラジオ体操って言って、まぁ体をほぐすための体操って感じだな」
「センセー! 私車いすなのでできません!」
「はーい、はやては甘えないでねー、座ったままやってくれ」
「殺生な!?」
そんなことを言うが、朝のテレビなんか見てると、あれ座ってやってるやつあったぞ。 そんなわけではやての言葉を無視し、指示通りに体をほぐしていく、はやても最初こそ文句を言っていたが、普通にラジオ体操をやっていた
「それでは魔法の訓練を始めたいと思います」
「はーい、リニス!」
「なんでしょうアリシア」
元気よく手をあげるアリシア、それを聞くリニス。 思ったけど、やっぱりリニスさん先生向いてるよな、こっちじゃ無理だろうけど
「私、魔法は使えません!」
「それについては問題ないぞ、ほれ」
エメラルドグリーンの宝石が入った、瓶を投げて渡す
「とと、これは?」
「お前専用に調整されたデバイス」
「ま、待ってください! アリシアは魔力資質を受け継いでないんですよ、魔法は」
「使える、言ったろアリシア専用に調整されたって。 まぁ合わなかったりしたら再調整必要だから、そん時は言ってくれ。 エピオン、セットアップ」
「マスター!?」
はやての持っていたライトニングが声を上げたが無視、新しいデバイスであるエピオンをセットアップする。 前回のバリアジャケットが黒だったのに対し、今回のバリアジャケット、いや、騎士甲冑は全体的にワインレッドのような色合いだ
「モードランス、バスター、刀」
新しいデバイスのため具合を確かめるが、いい感じのようだ、さすが神からもらったデバイス、と言ったところだろうか。 ちなみに今回は、アームドデバイスの非人格型の物にした。 ここで人格型にしたら、ライトニングに戻した時うるさそうだしな。 ちなみに相棒であるライトニングは、はやての手の中で泣いていた
「カートリッジロード」
今のモードはバスターモード、名前の通り砲撃専用だ。 さっき試し打ちように張った障壁に狙いを定め、さっきの感覚で撃つ
「・・・・・・これは」
「予想以上の威力だな......」
さっきと同じぐらいの強度でやったのだが、やはりカートリッジロードしたら威力は跳ね上がり、障壁を軽々貫通、結界の方にまで行ってしまった。 まぁ結界はかなりの強度で張ってあるのだが。 ちなみに余談だが、普通の障壁も強度を日々改良を重ねているので、なのはのディバインバスター(結構な時間チャージしたもの)でも、ヒビも入らないようにはなっていた強度なのだが
「なんか人外に磨きがかかったような気がするんやけど?」
「正直に言いますと、マスターにカートリッジシステムはいらないと思います」
うるさいぞこの駄デバイス、俺もそう思ったところだよ。 軽く撃ってこれなのだ、フルチャージにカートリッジロードで威力上乗せしたら、いくら非殺傷とはいえ怪我じゃすまないような気がする
「ライトニング、あとでコイツ調整するぞ」
「了解です」
場が白けたが、気を取り直してはやてとアリシアの魔法訓練行ってみよう
「ライトニング、モードテスト」
「了解」
「テストってどういうことや?」
「ライトニングの使用者はあくまでも俺なんだ、俺ように調整してるからかなりピーキーな性能してる、そんなのはやてに使わせたら怪我じゃすまない、なので、そのピーキーな性能を一旦標準値まで戻して、使うモード、それがテストモードの概要」
「ほえー、じゃあもう使っていいってこと?」
「大丈夫ですはやて様」
「んじゃ、あとは任せましたリニスさん」
「はい、お任せを」
と言うわけであとはリニスさんに任せ、今度はアリシアの方に
「待たせたな」
「ううん、それで私も本当に魔法が使えるの?」
期待半分、不安半分のアリシアが俺に聞いてくる
「さっきも言ったようにそれは、アリシア専用に調整されてるから使える。んじゃ、使ってみようか。 起動はリライズアップで」
「う、うん! リライズアップ!」
そうアリシアが唱えると、宝石は輝きだしアリシアは光に包まれた。 初期起動は成功したみたいだな、あとは普通に使用者登録とかだから、しばらくは暇になるな。 ということでカートリッジロードをして具合を確かめながら暇をつぶしていると
「クー!」
「ん? おお、出来たみたいだな」
そこにはリライズアップして、バリアジャケットに身を包んだアリシアが
「うん! ありがとうクー!」
「お礼なら、エリス様に言ってくれ、あの人が願叶えてくれたから」
「そうなの? じゃあお礼言っておいてね!」
「あぁ、それで細かい説明なんだが」
はい! そんなわけでアリシア変身回でした。 アリシアのバリアジャケットですが、まんまINNOCENTのあれを想像していただければ
今回の話の補足なんですが、アリシアに魔力資質は受け継がれなかったのは、公式設定であり、リンカーコアがあるのかないのかわからないのでないということにしました。 そこらへんはよく調べろカス、と言われても意見は受け付けませーん。 それを踏まえてなのですが、ようはデバイス自身がリンカーコアの役割を果たすため魔法が使えます、じゃあマスターいらなくね、と言う話になりますが、使用者のパートナー的存在という感覚以上のことはしません、そこはエリス様の力ってスゲーと言うことで納得してください。
そんなわけでツッコミどころが多いですが、これでうちの小説のアリシアは魔法は使えます、A‘Sにどう乱入するかは教えませんが
さて感想評価お待ちしてます