リリカルマジカル頑張ります?(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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今日は何本あげられるかなー

さて、無印の山場の一つ、なのはVSフェイトです!

本編どうぞ!


第十二話

「始めよう」

 

そういってバリアジャケットを展開し、飛び去って行くフェイト

 

「頑張って来いよなのは」

 

「うん、行ってきます、マー君!」

 

「おう」

 

続いて飛んでいくなのは、何かを話し合っているようだ、その間に俺はクロノに念話を飛ばす

 

『クロノ』

 

『もう結界ははってある、問題ない』

 

『仕事が早いこって』

 

「始まった!」

 

二言、三言、言葉を交わし、それはいきなり始まった。 フェイトの先制攻撃、フォトンランサーを数発射出して、自分も突っ込んでいく。 それに対してなのはは、どうしても避けられないのだけ障壁ではじき、それ以外は避けていた。 だがフェイトの方がスピードは速く、避けていることもあってすぐに追いつかれてしまう。 ちなみに件の障壁だが、いつの間にか解析されていたのか、俺の角度変更型を使っていた

 

「なあユーノ」

 

「どうしたの、クレナイ」

 

「あの角度変更型、開発するの結構な時間と労力だったんだけど、なのは普通に使ってたよな」

 

「・・・・・・そうだね」

 

「天才ってずるいですわー」

 

思わず棒読みになってしまう。 いや、隠し玉だとか、切り札などはいくつも持ってるし、状況に対応できるように改良も続けている、でもねぇ

 

「クレナイ、ショックなのはわかりますが泣かないでください......」

 

「泣いてないよ、心の汗だよ」

 

目から出ている汁をぬぐう。 戦闘のほうだが、今は近距離戦だ。 どっちが押しているかなんて一目瞭然で、フェイトだ。 なのはは防戦一方だが、確実に防いでいた

 

「なああの子、こんなに近距離出来たのかい?」

 

「うんにゃ、ここまでは出来なかったはず」

 

俺が知っているなのはは、これよりできなかったはずだが。 今フェイトは連続で切ってはいるのだが、それを確実に防いでいるなのは。 大きい一撃は、間合いを開け避ける、小さい攻撃は障壁で、なんだこれ、かなりレベルアップしている、一応教官であるリニスさんを見ると、笑顔で固まっていた

 

「リニスさんも予想外だったみたいですね」

 

「確かにそう教えましたが、ここまで短期間で......」

 

どうやら思ってたよりも成長していたようだ、あれ? これ原作より強くなってね? いや、戦闘民族TA☆KA☆MA☆TI☆の出だし、反射神経とかは人よりいいはずなのだが、運動神経は悪かったはず、はずなのだが

 

「・・・・・・」

 

確実に防いでるんだよなぁ......今度は障壁二枚張りしてるし、何やるんだか

 

「は?」

 

驚いたのはユーノだ。 障壁が爆発した、真面目に、たぶん距離を離す目的で開発したんだろうが

 

「いやー、なのはとレイジングハート、やばすぎでしょ」

 

俺も技術的に同じことができるけど、魔法に触れて少し経ったくらいでできる、芸当ではない。 もう一回言おう、魔法に触れて、少し経ったくらいで、できる芸当ではない。 目論見通り、距離を離すことに成功したなのは、だがそれで終わるわけもなく、アクセルシュータを作り出し、一斉射。 数が少ないとこから見て、追尾型、さらに二つ作り出して、自分のところに待機させている。 何この戦闘センス、怖すぎ

 

「リニスさーん!」

 

「わ、私だってここまで教えていませんよ!」

 

「え? じゃあなんだい、自分でこんなことを考えたってことかい!?」

 

「でも、なんだろう。 今のなのは見てると、なんかクレナイとダブって見えるんだけど......」

 

「あぁ......」

 

「ちょっと待てぇ!」

 

何かリニスさんあたり納得してるが、異論を唱えさせてもらいたい。だが俺の叫びは無視された。 なのはとフェイトのほうだが、フェイトは一応準備があったようで、無傷だったが、迫っている六個のシューターを見て、流石に表情がひきつった。 その場から高速離脱、だが追尾型なので、距離は離れては行くがが追尾してくる。 このままでは不利だと思ったのか、フェイトは飛行ではなく迎撃を選択したようだ、だが

 

「フェイト、それは悪手です!」

 

リニスさんは叫ぶが、聞こえるはずもなく、シューターを足を止めて迎撃してしまう。 いや、正確には動いてはいるが、その動きはシューターによって動かされた動きだ、だとすると

 

「ディバイン、バスター!」

 

直射砲が飛んでくるわけで

 

「フェイトぉ!!」

 

「「・・・・・・」」

 

俺とユーノは絶句、味方とはいえ容赦ない攻撃に、だ

 

「クレナイ、やっぱりあなたは私の敵ですね」

 

リニスさんなんか杖を俺に構えていた

 

「待て待て待て! なんで俺なんだよ!?」

 

「今確信しました、あれはクレナイですね」

 

「俺あそこまで非常じゃないぞ!?」

 

「・・・・・・いや、クレナイだったらやりかねない」

 

「ユーノ!?」

 

どうやら俺に味方はいないようだ。 ちなみにみんな、直射砲が障壁を割ったと思っているようだが、今のなのはを見て欲しい、近くに浮いていたアクセルシュータがないのだ。 終わったと思っているから消したとも思われるが

 

『クロノ』

 

『君が味方でよかったよ、それでどうしたんだ』

 

『含みのある言動ありがとう、あとでおぼえてろ。 直射砲直撃前、見えたか?』

 

『どういう意味だ?』

 

『見えてないか......スローでそこらへん見てみろ』

 

『なにを言って......君がここまで残虐だとはな』

 

『何回も言う通り、俺は何もしていない!』

 

『まさか障壁に直射砲ヒット直後、シュータを後ろからとは......』

 

そう、一瞬のことだったのだが、俺は見たのだ、後ろの攻撃がヒットした瞬間、障壁が解けたのを。 何度も言うが、俺は教えてもいなしい、こうしろと言っていない。 煙は晴れないが、なのはは勝負がついたと思っているのか、それとも消耗が激しすぎたのか、緊張を解いていた。 だがそれがいけなかった

 

「バインド!?」

 

「「フェイト」」

 

マントはなくなり、もともときわどいバリアジャケットが、所々焼け焦げてもっときわどくなっているが、いまだ健在だった

 

「油断してるから」

 

「そう言ってる場合じゃないだろ!!」

 

「どこ行こうとしてるんだユーノ」

 

バリアジャケットを展開し、ユノの前に立ちふさがる

 

「どこってなのはのところだよ! 君はなのはが心配じゃないのかい!? 明らかにあれは必殺技を放とうとしてる、なのはの魔力じゃ防ぎきれるはずがない!!」

 

「今ならまだ間に合う、止めに行くよ!!」

 

「いけませんよアルフ」

 

リニスさんも俺と同じように、アルフの前に立ちふさがる

 

「何言ってるんだいリニス! あんたはアレのやばさしてるだろう、あの時以上の威力になってるんだよ、下手したらあの子が死ぬ!!」

 

「本当はこんなことしたくなかったけど」

 

「仕方ありませんね」

 

「「なっ!?」」

 

俺たちは、二人に向かってバインドをかける。 何重もかけてるせいで二人は動けないようだ

 

「クレナイ!!」

 

「リニス!!」

 

「黙って見てろ、お前もな」

 

最後の言葉は小声で、後ろの方でこそこそ見ている奴にも声をかける。 どうやら聞こえたようで、止まった感じがする。 視線をなのはの方に戻す

 

「フォトンランサーファランクスシフト......」

 

リニスさんがぼそりとつぶやく、どうも思い入れがあるようだ

 

「なのは!!」

 

聞こえるはずないのだが、俺が叫ぶとこちらを向くなのは、俺はなのはの目を見続ける、なのはも見続け、やがて頷く、そして正面に目を向ける。 その瞳に迷いはないようだ

 

「まったく、本当に俺の幼馴染はすごいねぇ」

 

「なにを?」

 

リニスさんがそう言うが、始まったようだ。 撃ちだされたそれは、金色の雨のようで、一斉になのはを襲う。 だがなのはもタダではやられない、何重にもされたバインドを、数本強引に解き、障壁を複数展開していた。 だが雨のように降り注ぐそれに、障壁は持たずに次々破壊されていく

 

「なのはー!!」

 

いくつもいくつも降り注ぐそれに、砂埃が上がりなのはの姿が見えない、そして、最後の一投。 今までのよりも数倍デカく、まばゆい閃光が

 

「惜しかったなぁ」

 

「何が惜しかったんだ!、今のでなのはが「お前こそ何言ってるんだ?」は?」

 

「負けたのはフェイトだ」

 

「クレナイ?」

 

「見てみろ」

 

フェイトの方を指さし、見るように促す

 

「「「なっ!?」」」

 

フェイト自身も驚いているが、フェイトはバインドで拘束されていた。 その色はピンク色、ということはだ

 

「だから言ったろ、惜しかったなって」

 

思わず笑ってしまう、やはり俺の幼馴染はおかしい。 上空にピンク色の球が浮かび上がる

 

「あれは......」

 

「レアスキルの魔力収束......」

 

「待て待て待て! 今のフェイトがあんなの食らったら!」

 

「い、行かせないですよアルフ」

 

「声震えてますよリニスさん」

 

何かを話し合ってるのか、なかなか撃たないなのは

 

「てかあんなのやられて、平然と話し合えるあの二人の精神が分らない」

 

「その口ぶりからだと、もしかしてクレナイ食らったことあるの?」

 

恐る恐る、という感じで聞いてくるユーノ。 俺はそれを静かに頷く

 

「あのピンク色の閃光は忘れられないぜ......」

 

「クレナイ、今までごめん」

 

なんか謝られた、なんて話をしていると、話し合いが終わったのか、なのはは射出準備に入っていた、フェイトは複数障壁を展開しているが、まるで紙のように簡単に破られる

 

「俺が喰らった時より、収束、威力上がってやがる」

 

「それをフェイトが喰らってるっていうのかい?」

 

「フェイトー!?」

 

「ちょっ!? リニスさん、今行ったら危ないですって!」

 

「そうだよリニス!!」

 

フェイトの障壁は後二枚、あ、今一枚になったが、そこで弾き切れない魔力がこっちにも飛んできているのだ、しかも障壁を貼ってはいるが、あの中に行くのは自殺行為だ。 そのためユーノとアルフは必死にリニスさんを止めていた

 

「どうやら勝負あったみたいだな」

 

最後まで飛んでいたのは、なのはだった




また少し長くなったけど、ようやく終了。 次は時の庭園突入前後かな

昼めし食ったら書くと思う、ので少しお待ちを

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