インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語 作:ウィングゼロ
優希とリナルディちゃんが軽く?1本を終えて、優希の家の庭に設置されている椅子に座りぐったりとして机に突っぱねていた。
「やーくん…おつかれ~なんか凄かったね」
机に突っぱねる優希に労う、本音……でも本音の言うとおり凄いと言える戦いぶりだった。
優希の実力はもう言わずもわかるぐらいに強いのは知ってるけど、リナルディちゃんがまた強かった。
あんな小さい子なのに物凄い足蹴りを繰り出しロンギヌスで防いだ優希を2メートルほど後ろに後退させて見せた。
優希のロンギヌスに当たるとき途轍もない打撃音が響き渡って思わず耳を塞ぎその場にしゃがんだくらい大きかった。
「…もう四時か……」
そうぼそりと優希はロンギヌスの表示したデジタル時計を見て椅子から立ち上がる。
「そろそろ、リヴァイヴ達を取りに行かねえとな…」
そういえば今日の夕方と言っていたっけ 今なら向かえば、それくらいになるって事なのだろう。
『優希、私と行った方が…』
打鉄弐式も取りに行くならと私は付いていこうと優希に声を掛ける
「いや、俺一人で行くよ、簪達はゆっくり休んでて」
そう言われたら何とも言えず、押し黙る私…すると浜辺の方からザフィーラさんがやって来る。
「優希、もう行くのか…」
「ああ、日が沈むまでには帰ってこれると思うし…そういえば今日ってシグナム達帰ってくるのか」
「その予定だ…シャマルは六時頃だと思うがシグナム達は五時ぐらいだろう」
昨日いなかった人達も帰ってくるんだ、どんな人達なんだろう…
「そういえば、シグナム達のこと話してなかったな…シグナムは俺の近接戦闘の師匠で八神家の中で、1番強い騎士でその相棒にアギトっていう内の末っ子がいるんだ…あとはシャマルは医務官をしていて、サポートなんかをこなすんだ」
「やーくん、流石にそんなこと言われても、なにもわかんないよ~」
「そ、そうか…そうだな…シャマルは一部を除いて家庭的で…優しい…内の母親…いやお姉さんみたいな…人かな…アギトはリインと仲が良くて家にいるときは大抵は一緒だな…あとはシグナムは…そうだな…うーん簡単に言うと…織斑先生に似てるな」
『え!?』
織斑先生がシグナムさんに?…つまり厳格な人ということかな
「まあ、会ってみればすぐにわかるよ…それじゃあ行ってくるよ」
そういって優希は玄関前にあるガレージに向かっていき、しばらくしてエンジン音が聞こえてきて音は遠ざかっていった。
優希SIDE
「はい、これリヴァイヴと打鉄弐式、オーバーホールは完了したよ」
バイクを吹かせて本局へ上がり、転移ポータルで地球のバニングス所有の演習所にやって来た俺
既に空は夕暮れで赤く染まっていて、整備室に向かうとすずか姉がオーバーホールを終えて、俺にドックタグのリヴァイヴと簪の打鉄弐式を受け取る。
「優希のリヴァイヴは各パーツを管理局から流れてきた第三型のパーツに取り替えて、両腰に感応性の4門ミサイルポットが2基を取り付けて、折れてしまった葵も管理局と共同で改良した葵改も収納しているから、後は…ビーム兵器の大鳳を入れたからそれの感想も教えてね」
「取りあえず、武装が増えたんだな…それで簪の方は?」
「打鉄弐式の方はね、殆ど優希の要望通りだよ、山嵐に関しては優希と簪ちゃんが組んだマルチロックシステムを搭載した上に、山嵐のミサイルは優希の機体同様で感応性のミサイルにしてあるし、未完成だった春蘭に関しても優希が作ったディバインバスターとショートバスターの複合プログラムをインストールしてるから正常に動かせるよ …あとは如月と睦月は私の方で改良したいことがあるから優希と同じで大鳳を装備させて置いたよ」
…なるほど…取りあえず要望通りなんだな
「そういえば、今ってはやてちゃんの家に二人ともいるんだよね……優希くんも思春期だから、変な気は起こさないでね」
「起こしませんよ!」
全く、すずか姉にも言われるとは……長居は無用だから帰ろう……そういえばそろそろシグナムは帰ってくる頃かな