インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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五十九話『行く道筋もまた険し』

少し早めの昼食を取り、時間も12時前と約束の時間も二時間後と迫る中、俺達は一般区画の通路をご満悦に歩いていた、ただ1人を除いて……

 

「合計45000……めっちゃ掛かった」

 

と下を向きながら俯く母さん…まあ因果応報だな

 

『さてと、母さんはまだオフィスの方で仕事有るの?』

 

「あ~ないよ…そういえば優希はどないして本局におるんや?」

 

『ああ、マリエルさんにロンギヌスのメンテナンスでな…丁度メンテナンスも終わってることだろうからマリエルさんの所に行ってくるよ』

 

「わかった、ほんならミッド行きの転送ポータル前で集合な」

 

と母さん達と分かれて転送ポータルで工業区画のマリエルさんの仕事場に入るとひと仕事終えた顔をしているマリエルさんがいた。

 

そしてドアが開いた音に気づきこちらに振り向く。

 

「優希くん、お待たせ、ロンギヌスのメンテナンスも終了したよ~どこも問題なかったから……それと補充用のカートリッジ、16発入ったケースを2ケース渡しておくね」

 

マリエルさんは俺にメンテナンスが終えたロンギヌスを手渡すとどこも異常が見られなかったことを言って、先の戦いで消費したカートリッジが入った小箱を2ケースを渡される。

 

『ありがとうございます。それと第三世代型のパーツについては…』

 

正直こっちが問題だ上が縦に頷いてくれれば一気に完成に近づくんだが……

 

「それなら大丈夫!事情を話したら技術局長も良いって言ってくれたよだからはいこれ」

 

そう言うとマリエルさんは自分の後ろにあるデバイスの機材が一杯は言ってる大型のトランクケースを渡す。重みから中身は結構入ってるな……

 

「取りあえず第3世代型で使ってた記憶媒体や駆動部関係のパーツ他にも色々入れておいたから、それを使ってしっかりと完成させるんだよ」

 

『ありがとうございます』

 

俺は色々としてくれたマリエルさんにお礼を述べてマリエルさんの仕事場から出てミッド行きの転送ポータルの所へと向かっていった。

 

 

「はい、地球にとうちゃーく」

 

ミッドの転送ポータルを使い、地球の月村邸のポータルへと転移して戻ってきた俺達

 

辺りにはいつも通り猫が沢山いて…見てるだけで和む

 

そんな和む空間にいる中、家主のすずか姉が俺達を見てこちらにやってくる。

 

「はやてちゃーん!」

 

『あっ!すずかちゃん!』

 

昔から読書という共通な趣味があるため仲の良いふたりはあった瞬間笑みを浮かべてお互い手を握り合う。

 

「はやてちゃん久しぶり、お仕事大変そう?」

 

「うん、まあな……」

 

(優希、悪いんやけど、先に行っててくれへんか?まだ約束の時間まではもう少しあるはずやから)

 

久しぶりに会うために積もる話があるのか……俺に念話で先に行ってほしいとお願いされ、俺は何も言わずに頷いた。

 

『リイン、神崎さん、俺達は先に翠屋に行っていこうか』

 

「そうですね、神崎さんこっちですよ」

 

母さんはすずか姉と話し合いがしたいために一度別れて俺が先導で月村邸から出て商店街へと向かった。

 

商店街は休日ということもあり利用客の往来が激しく道はかなり混んでいる。

 

「神崎さん、こっちですよ……今日は人が多いですからはぐれないようにしてくださいね」

 

混んでいる中、海鳴に土地勘のない神崎さんを、気にしてリインが手を握って引っ張って先導していく。

 

『リイン、楽しそうだな………』

 

前を歩くリインを見て、頬緩ませるのも束の間こっちに見ている視線が一つ……つけられてるな

 

(リイン、誰かが後ろをつけてきてる、取りあえずトランクケースを、そっちに渡すから翠屋で合流しよう)

 

(わかったです、気をつけるのですよ?)

 

念話でつけてきている奴の対処を打ち合わせ、リインと神崎さんは翠屋へ、俺は追っ手をまくために別方向にへと分かれる。

 

そして案の定つけてきている人物の標的は俺であった

 

もうここまでの推測で恐らく俺のことを良く思わないIS委員会の奴等だろう……

 

『取りあえずまたトイレで撒くか』

 

そうと決まれば公園のトイレへと入っていき、落ち着こうと洋式の便所に腰掛ける。

 

『はぁ……相も変わらず……しつこいな』

 

1回失敗してるんだからやるだけ時間の無駄だってことわからないのかな。

 

『さて、また変身魔法で誤魔化すかな……?』

 

同じ手口で切り抜けようと便所から立ち上がったとき、耳に微かに聞こえた機械音……俺は不思議に思って、聞こえた先トイレの給水部分の背中辺りを除くと……なんていうもの仕掛けてやがる!

 

『っ!プラスチック爆弾!?ロンギヌス!』

 

おれはプラスチック爆弾が仕込まれているのに気づき大急ぎでロンギヌスに声を掛けるとその直後プラスチック爆弾が起動した。

 

 


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