インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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二十七話『クラス代表決定』

優希SIDE

 

『あ~気持ちい~』

 

今日2戦もしたので…寮の部屋に戻ってきた俺はまだ帰ってきていない簪には悪いが先にシャワーを浴びさせてもらうことにした。

 

『なあ、ロンギヌス…お前から見て織斑とセシリア…どう見る』

 

シャワーでかいた汗流しながら洗面所に置いてあるロンギヌスに今日戦ったふたりについてロンギヌスの観点で聞いてみる。

 

[セシリア様はFB(フルバック)に適した方だと思います。武装からして大型ライフルのスターライトmkⅢとビッド…これら二つを使いこなすことが出来ればマスターでも無傷とはいかなかったでしょう]

 

『でもまあ…あれ以上の弾幕を経験済みだしどうにかなっていただろう…それで織斑はどうだ?』

 

[…些か誉められたものではありません…ポジションではマスターと同じFA(フロントアタッカー)なのですが…]

 

『あの機体自身…織斑には合ってない…だろ?あの機体は能力(アビリティ)によって一撃必殺の剣になる…しかしその代償があまりにも大きすぎる…IS初心者にはきつすぎる能力だ』

 

[ではマスターならどうなさいますか?]

 

と俺なら白式をどうするかその質問に俺は直ぐに答えた。

 

『零落白夜を封印する…その身を削る力など無茶も良いところだからな』

 

こっちにも前例(ブラスター)があるから尚更だ。

 

[もしマスターがそう指摘しても彼は止まらないでしょう]

 

まあ確かに織斑は強情な所があるのは戦っててよくわかったからな。

 

『いざとなれば奥の手を使うさ…織斑先生や篠ノ之さんあたり批判されそうだけど…』

 

俺があれを使う前に力を持つ意味を理解してくれることを祈ろうか。

 

そう思っていると部屋の寝室の方から扉を開ける物音が聞こえてくる。

 

『あっ、簪帰ってきたのかな』

 

[そのようですね生体反応は二つですが恐らくは本音様でしょう]

 

俺はシャワーを止めて近くに置いてあるタオルで髪や顔、体を拭くとラフな格好の服装に着替えて洗面所から出た。

 

 

 

翌日…

 

 

「というわけで、一年一組のクラス代表は織斑一夏くんに決定しました。一繋がりで縁起も良いですね」

 

「ちょ、ちょっと、待ってくれ!俺は八神に負けたからクラス代表は八神じゃ…」

 

朝の教室のHR、副担任の山田先生がクラス代表は織斑に決まったことを告げて、当然何も知らないというかならないと思っていた織斑は大きく取り乱した。

 

『俺とセシリアはクラス代表を辞退しました…俺は色々あって手が離せなくなるので』

 

「私はこの前の件で皆さんに不快な思いをさせてしまいました。そんな私がクラスの代表を務める資格はありません。また、私もまだまだ未熟だと思い知りましたの」

 

…まあ、これで少しは織斑も実戦経験不足が解消されるだろうからな…

 

と内心では織斑の成長に期待している点があるが…そんなこと言ったところで織斑は俺を目の敵にしているわけだし聞き入れるはずもないか

 

「ともかく、クラス代表は織斑一夏。いいな?」

 

締めは織斑先生が織斑を威圧して完全に黙らせて、クラス代表は織斑に決まった。

 

そして余談だがセシリアが今回のことを機に丸くなったことからクラスメイトから歓迎された。これでセシリアも不自由な学園生活を送らずに住むだろう。

 

何はともあれ…たった一週間位で何かと色々あったけど今日も一日頑張っていきますか

 

 


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